令和3年福島ー宮城地震


 13日の福島沖地震の後、ネット世界では「朝鮮人が井戸に毒を入れた」なんてデマが流れたらしい。これは100年前の関東地震の際、東京下町で流れたデマを真似したのでしょう。ずばり同じデマでも、只の猿真似でオリジナルリテイがない。多分知能はサル並なのでしょう。
 そもそも、今どきオープンの井戸で水を汲んでいる人は、山奥に棲むよっぽどの物好き。そんなところまで行ってわざわざ毒を入れる暇人がいるでしょうか?そんな井戸は探すのも難しい。こんな誰でも分かるデマを流す人間を敢えて挙げれば、例えば在特会の桜井とか、高須クリニック院長とか、ベストセラー作家の百田あたりだ。無論彼らがやったとは言わないが、それによく似た人間だろう。
(21/02/16)

    地震後福島県の何処かで活躍する手押し式ポンプ。実はかつて阪神淡路大震災の後、ある企画があってそこに震災後の緊急給水方式として簡易井戸がある・・・・つまりゼネコンはベノト工法のような大径掘削、鑿井業者は従来の鑿井機、地質業者は調査用のボーリングマシンで簡単に井戸が作れる・・・という提案をしたところ、日本工営が「命の水」と称して似たようなパンフレットを作って、アチコチにばら撒いていたらしい。これアイデアのパクリではないか。この井戸はその名残でしょうか?なお、此の種の井戸に毒を入れることは不可能です。
 そしてダメなのは大阪府高槻市。阪神淡路大震災後、市内の何か所かで井戸を掘ったり、非常用水槽を作っていたのだが、3年前の平成30年大阪北部地震の時は、それらが全く使われず蓋をされたままで自衛隊の出動を仰いでいた。アホとしか言いようがない。
    昨日21/02/13)の地震で生じた常磐道ののり面崩壊。切土法面中間下段で発生しています。尾根の間に入った谷に堆積した崖錐が辷ったものでしょう。ノリ止めはせいぜいブロック積み程度。法面規模も小さいし、こんなのに一々気を取られていたんじゃ高速道路は作れない、と云う気分も分かる。
  (21/02/13地震で生じた白石市のサーキット練習場の崩壊。崩壊土はおそらく谷を埋めた盛土でしょう。崩壊土は砂質土と思われますが、泥流化しています。今の宅造法で盛土を設計する場合、静的震度法を適用しますが、それではこのような崩壊にはならない。
 地震前にはそれほど雨も降っていなかったはず。では何故泥流化したのでしょうか?これには盛土の下に分布する堆積物の液状化が疑われます。
(21/02/16)