阿部晋三は総理になれるか?

 田原総一郎によれば、次期総理の最右翼は阿部晋三ということらしく、田原はしきりに胡麻を擦ってすり寄っている。しかし、本当だろうか?最近の彼の言動を見ると、次期総理の目は次第に薄くなりつつある。その台風の目は公明党の去就である。
 呉中国副首相来日前日のコイズミ靖国発言で、これでは連立は持たないだろうと思っていたら、案の定、公明党筋から連立に対する不協和音が流れ出してきた。当初は靖国参拝に対する不快感表明だけだったが、最近では連立の基盤を揺るがすものだ(06/01神崎発言)と次第にエスカレートしてきている。コイズミですら、これである。もはや自公連立は崖っぷちに立たされている。
 これが阿部総理になれば、完全に連立崩壊である。自民党なぞ、所詮三割政党である。到底政権は維持できない。そうなれば、自民党は再び野党転落。ひょっとすると民公社連立(中道左派)が誕生するかもしれない。かつての野党時代では、自民党は一丸となって政権奪回に執念をもやした。今の自民党にそれだけの気力があるか?郵政問題で、自民党自体が二つに分裂している。野党になれば、反森派の旧橋本派、亀井派らが党を割って新党を結成し、民主・公明との連立を模索するかもしれない。


うっかり忘れていたが、五月三日は憲法記念日だったのだ。朝刊を見ると阿部晋三のアホ面が大きく出ていたので、何事かと思ったら、そうだったのである。そこで、私の憲法観を一つ。今政治家や評論家やマスコミが、憲法改正をどうのこうの云っているが遅すぎる。第一次大戦で日本が戦勝国、つまり世界の一等国になった時点で、旧明治憲法を改正し、時代に合った憲法に改正しなければならなかったのだ。その理由は、明治憲法はとりあえず国を近代化するために必要な、発展途上国型憲法だったからである。大戦前は世界に七つの帝国があったが、大戦後はたった二つ・・・日本とエチオピア・・・になってしまった。当時の先進国とはイギリス・フランス・アメリカのような民主主義国家だったのである。民主主義国家が勝利し、専制帝国は滅亡した。つまり、第一次大戦とは、帝国のリストラ活動でもあったのだ。専制制度は、国家を短期間であるレベルに押し上げるには、極めて有効な方法である。明治憲法を根拠とする、明治専制政治は当にそのとおりであった。しかし、大正期にはその目的は殆ど達成されていた。やることはもうなかったのだ。そして、日本が模範としてきた専制国家は、大戦で殆ど滅んでしまった。体制を見直すべきチャンスであった。ところが、日本はそのチャンスを逃してしまった。伊藤博文が生きて居れば、ひょっとして出来たかも知れないような気はする。しかし大戦後に生き残った維新の元勲が、守旧派の頭目、山県有朋だけだったのが日本の不幸だった。後はご存じの通り、おおよそ時代に合わない専制制度を維持・復活しようとして、ファシズムを招き、国を滅ぼしたのである。現在の自民党改憲派の首領は、日本国の大泥棒岸信介の孫の阿部晋三である。それが現代日本の不幸である (04/05/04)。

阿部晋三はアメリカに行って、集団的自衛権を認める発言
 この集団的自衛権は、対テロ戦ではありません。台湾有事が念頭にあります。彼の母方の祖父に当たる、岸信介は日本を代表する台湾ロビー。ところが、中台関係は、爺さんが台湾ロビーになった時と今では、全く異なる。今の台湾は独立派が優勢になってしまって、日本とは距離を置くようになっている。尖閣列島問題が、その典型。この問題については、中台が対日共同歩調を採る可能性もある。その時、阿部はどうするんでしょうねえ。アメリカは知らん顔をするし、場合によっては、台湾の肩を持つかもしれない。(04/05/06)

 阿部は冬柴と一緒にアメリカに行って、アメリカから偉い好評を得たらしい。そりゃそうでしょ。あれだけ、アメリカによいしょすれば、喜ばない訳がない。祖父の血を引いて、アメリカに尻尾をふるだけ。

 なお、阿部も年金は払っていませんよ。間違いない(04/05/18)


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