三重県津市の新興住宅地で、7月6日陥没が発生しました。

この場所は、丘陵地を開発したところで、かつて磨き砂を採取していたらしい。宅盤が切土盤か盛土盤かで話は違ってきますが、
1、切土盤の場合
 場所柄から見て、旧軍用トンネル、特に海軍弾薬庫跡とみて間違いないでしょう。その場合
 1)、陥没地の下に、高さ約4m、幅約2.5m位、場合によっては、もっと大きい空洞(トンネル)が空いています。
 2)、トンネルは一つではなく、数列或いは10数列以上が、概ね20m間隔で並んでいます。
 3)、一カ所でも(例えば今回の陥没地点)で、トンネルの方向が推定出来れば、他のトンネルの位置を、図上で推定出来ます。

 なお、行政はこういう施設があったことを知っていたはずです。何故なら、旧軍用トンネル敷地の用地収用は、自治体(都府県)が担当していたからです。

2、盛土盤の場合
 中央排水管の破損ということになります。放置すれば、盛土内の水位が上昇し、盛土盤全体の地すべりに繋がりかねません。

以上の点を頭に入れて、対策を考えるべきでしょう。

(06/07/24)


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