最近の科学の話題


    JAXAが打ち上げた「はやぶさ2」が無事朱惑星「りゅうぐう」に着陸しました。これで世間は日本の宇宙技術の高さを証明できた、と大喜びでしょう。しかし宇宙技術の高さを証明するだけなら、わざわざ小惑星まで行く必要はない。ハヤブサ2の意義はそれだけではない。
 我々が住んでいる地球は外側から、地殻、マントル、核からなっていることは、中学校の理科でも習っているはずです。地殻は普段我々が住んでいる場所だから、それを作っている物質(=岩石)はみんなよく見えるしおなじみです。
 マントル物質は一般に地下数10㎞以下に分布するから、普段見ることはできません。しかしアルプスやヒマラヤ、そして日本などの変動帯では、その中のメランジという部分、あるいは地下深部からの貫入岩の中に橄欖岩とか蛇紋岩という形で見ることができます。
 筆者は今から10数年前、岡山は倉敷方面を旅行したおり、倉敷の観光街のなかにある岩石・鉱物専門土産物屋の店頭で、トルマリンなる岩石をみた。本当にトルマリンかどうかは分からないが、その重さ質感からkれはマントル物質に間違いないと確信した。つまり、マントル物質は意外に近いところ(例えば倉敷の土産物屋、あるいは谷川岳)でもみられるのである。
 しかし核の物質は、残念ながら直接見ることはできない。地震波その他からおそらくこうだろうという予測はついてるが、実態ではない。ハヤブサ2が持ち帰るであろう「りゅうぐう」の岩石は、その核の物質、いかえれば地球の根本物質と考えられるのだ。
 こえの分析が進めば、従来n地震波解析の精度が上がり、更に日本のような変動帯での地殻構造解析の精度があがる。ひいては従来不明確だった部分の解明にもつながる。
 ハヤブサ2の打ち上げは、単にロケットの話ではなく、我々の足元の話にもつながっているのだ。
(19/02/22)

  東海沖のフィリピン海プレートアスペリテイ掘削のため出港する深海探査船「ちきゅう」。残念ながら今回の掘削・・・予定は海面下7000m・・・は岩盤状況が悪く掘削不能となりました。
 地山の変化が複雑なことと、孔壁崩壊が甚だしかったことが原因に挙げられています。岩盤状態はいわゆるザク層で、破砕された蛇紋岩か蛇紋岩化した玄武岩又は橄欖岩ではないかと想像される。破砕帯が高角の場合、垂直ボーリングではコア落失が多くなるのでうまくいかない。筆者が昔作った三重管チューブを使うとか、思い切って斜めボーリングというのも手だ。但しジャミングを食らうリスクは高く、その場合上手くドリルパイプを回収できなければ、ン千万がパーだ。
(19/02/09)