橋したー維新 このミニモンスター(2)

 世間では橋したをヒトラーに、維新をナチに比定する向きもあるが、そうでしょうか?橋したや維新を、少し買いかぶりしているのではないでしょうか?橋したも維新もそれほど大したものではありません。
 私が彼に感じるのは一種独特のずるさ狡猾さです。何処で感じたかと云うと、それはテレビです。しかしそれは「行列・・・」ではない。私はあまりあの番組は見なかった。それより、その後大阪の某局(確か10chと思う)、日曜朝のワイドショーだったと思う。顔は笑っているが、眼は笑っていないのである。

「橋したー維新このミニモンスター」はここをクリック
「橋した徹の原点(次期大阪府知事選に向けて)」は、ここをクリック

乞食の橋した、ヤクザにもなれなかった元ヤンキーの松井を市長・知事に担ぐ大阪は滅亡するしかない!乞食橋したと維新は大阪から出ていけ!


 

 この程政府が成長戦略の一環として、ロボット産業に1000億を投資すると発表。これにより数年後には日本のロボット産業は2兆5千億産業に成長すると見られる。筆者に言わせればいささか遅すぎるし、額も少ない。しかしやらないよりマシだろうというレベル.。そこで思い出させるのが7年前の大阪府知事選。筆者は民主党が押す熊谷候補に投票した。理由は対抗の橋したという人間が、口先だけで中身スッカラカンの食わせ物で信用できなかったこともあるが、大阪の将来を考えれば当然の選択だったのである。
 何故なら熊谷氏はロボット工学の世界的権威であり、当然世界のロボット研究者やロボット産業に人脈は広い。それを使えば大阪を世界のロボット産業の中心地に出来るからである。ところがそこに堺屋太一という軽重浮薄の元官僚お祭り屋が割り込んできて、自民を引き込み熊谷潰しをやってしまった。その結果大阪はどうなったか?将来を見据えるビジョもン戦略も何も無く、やれカジノだのリニアを作ってくださいと中央にお願いするばかり。そもそも堺屋というのは大阪万博をやっただけで、後は花博や大阪オリンピックも手がけたが全て失敗。ただのイベント屋だったのだ。現在の名古屋にも抜かれた大阪地盤沈下は、の馬脚を現してしまった結果なのである。
 それにも関わらず、橋したの様な際物を支持する大阪府民は、どうにもならない前世紀の化石のようなもの。未だにテレビ視聴率に動かされておる。これじゃ大阪が衰退するのは当たり前。
 いい加減大阪府民も吉本とたこ焼きから卒業すべきだ。
(15/01/24)

維新と「ゆい」の合併が基本合意。本部を大阪に置くとか、共同代表とか、3年前の「太陽」との合併条件と殆ど変わらない。「太陽」とは党風が違いすぎるので長続きしないと思ったが案の上2年で分解。「ゆい」とも党風が違うのに、同じようなことをしようとしている。これが失敗の素である。
 党風の違いは、まず第一に維新は本来が大阪の地方政党である。ところが橋したの本心は中央進出であり、大阪はそのためのステップにしか過ぎない。第二に「太陽」や「ゆい」は国政中心政党(「みんな」もそうだ)であり、地方の実情に関心はない。石原や江田は橋したの人気やその下の維新支持層を利用したいだけ。これが党風の違いなのである。それに元々の維新議員や支持層も気がついてきている。それに気がついていないのが、当の本人達かもしれない。それが明らかになるのが来年の統一地方選挙。
(14/09/07) 

 かつての日本維新の会、今の大阪維新の会のどれもがガラクタの寄せ集めというのはとっくに判っていたが、又もガラクタが一つ見つかった。それは大阪市公募区長の一人で住吉区長の吉田康人と言う人物。区内の防災キャンペーン会場で、いきなり失神して関係者を慌てさせた。本人は会場を盛り上げるためのパフォーマンスと説明する。それだけならただのアホのワルノリで済まされるが、ワタクシが許せないのは、この男の嘘である。
 彼はこれまで高槻市長選の度に既存組織を批判し、市民派として立候補してきた。常に負けていたが、それなりに支持も得ていた。単なるオカマや吉本系諸派候補でない、と高槻市民は理解していた。
 ところがそれが知らぬ間に、高槻を捨てて大阪の公募区長に転身していたのである。と言うことは、彼は端から高槻改革を目指したのではなく、高槻市を踏み台にし、将来府知事か国会議員を目指していた、ただの権力亡者・オポチュニストだったということだ。コケにされたのは、これまで市長選の度に彼に投票してきた高槻市民である。
 しかし維新の力も落ち目の一途。橋したマジックも種が尽きた。この先選挙の結果で市長が変わったりすれば、彼は戻る場所はない。今更高槻に戻れる訳がないだろう。
 一時の流行に載って我を忘れると、こうなるという一例である。
(14/08/26)

 早稲田という大学は学生にどんな教育をしているのだろうか?これは何も小保方晴子だけでなく、橋した徹という法文系卒業生についても云える。大阪市の都構想協議会が野党の反対で前に進まないため、維新だけと協議し年内決着を目指すとする。その根拠として、先の大阪市長選の結果を挙げる。この選挙野党側が足並みが揃わず、対立候補をたてられなかっただけで、その足下を橋したに狙われたに過ぎない。しかしこの選挙、スポーツであれば、ただの不戦勝、或いは没収試合とされる可能性が高い。とても市民の支持を集めたとは云えないのだ。それでも結果だけで自己主張を通すのは、今の中国・ロシア、かつてのナチと同じである。
 何時も疑問に感じるのは、かれは果たしてヒトラー「我が闘争」を読んだのだろうか?彼のこれまでの言動から推すと、読んだような気もするが、読んでなかったような気もする。通常これを読むときは否定的に読むべきだが、これをそのままに受け取る人間もいる。早稲田はそういう教育をしてきたのではなかろうか?
(14/07/26)

 兵庫県の号泣県議野々村は当分マスコミの玩具。会派が何処か不明だったが、当選時には維新系を吹聴していたらしい。高校は北野だから橋したと同窓。橋した人気を利用しようとしたせこい人間だ。芸人生と言う点でよく似ている。これで世間は北野高校を芸人学校と錯覚したのではあるまいか?大阪府も、北野に芸能(人)科でも作ってはどうか?
 さて問題は彼が実質着服した300万円余の政務活動費の行方。今のところ、バックに宗教団体や何か組織が浮かんできていない。ギャンブルか株か、何かにつかいこんだのではあるまいか?FXでもやっていたとすれば、こんな金額では済まない。
 なお彼を見て、これを兵庫県民と思ってはならない。彼の経歴から見て、少なくとも川西市職員になるまでは大阪府民だったと考えられる。
(14/07/08)

 自民党総務会がリニアの大阪延伸延期を決定。理由は大阪延伸を公共でやると、整備新幹線に廻す金がなくなるからだ。冷静に考えると、愚にも付かない整備新幹線より、リニア大阪延伸の方が遙かに経済効果は大きく、政府の成長戦略にも貢献する。しかし、これはノーで整備新幹線が通ってしまった。これ見方によっては、自民vs維新、自民中央vs自民大阪確執の結果とも見られる。
1、リニア大阪延伸をやったところで、地方の自民党に何のメリットもない。つまり票にならない。そんなものに金を使うぐらいなら、とりあえず地方票を集められる事業優先である。
2、いきなりリニア大阪延伸を言い出したのは、橋した・松井ら維新系の政治家や企業家。彼等はこれまでリニアには何の協力もせず、それどころか政府の足を引っ張る事ばっかりやってきた。今更何をいうとるんや。
 リニアが欲しけりゃ、維新解体だ!
3、自民党議員、特に地方議員の頭にあるのは、東京と地元を如何に直結させるかだけ。大阪のことなどどうでも良い。しかしその東京直結主義が地元若者の東京流出を促進させ、自分の足下を掘り崩しているのに気が付かない。
 さて、リニアより整備新幹線優先という自民党総務会の結論の陰に、例のアベ晋三「地方創成」事業があるとすれば大阪・京都など関西は、アベ政権から完全に舐められ、見捨てられたと思うべきである。それが判らない関西人が多すぎるのが問題なのだ。堺屋太一やアホの松井それと読売の辛坊次郎など、その典型だろう。
 今こんなこと云っても仕方がないが、7年前の大阪府知事選。民主は熊谷候補、自民は独自候補が立てられなくて自主投票。そこに出てきたのが橋した徹。
 熊谷候補はロボット工学の世界的権威。この知名度を使えば、大阪はロボット産業の中心地になれたのだ。ところが大阪のアホ有権者は何も考えず、吉本のノリで橋下に投票した。その結果がリニア大阪回避だ。嗚呼吉本栄えて大阪滅ぶ。
 アホにはアホの仕打ちしかないのである。
(14/06/18)

 大阪でまたまた公募校長が不祥事。今度はたった2000円の万引きだ。そもそもろくな奴じゃないのだ。マスコミはこういう不祥事公募公務員の前職を公表すべきである。要するに、橋したの廻りには、こういういかがわしい連中が集まるのだ。
 そもそも橋したが大阪府知事選に立候補したとき、彼を支援したのはタカジンとか、ザコバとか、伸助とか、辛坊次郎とかいかがわしい連中ばっかり。何処がいかがわしいかというと、出自にある。辛坊という名字は古いが、先祖が何物かが怪しいのである。朝鮮系か?
(14/06/06)

 維新分裂とは、何も政治理念の対立とかそういう高邁な話しではない。要するに東京派(国会議員)vs大阪派(地方議員)の感情的なもつれが原因である。つまり、東京派は常に上から目線で大阪派を見下す。しかし党勢をここまで大きくしたのは大阪派じゃないか、という反発がある。その反発を橋したがこれまで抑えてきたが、とうとう抑えきれなくなったのが直接原因だ。では何故抑えきれなくなったのか?そもそも日本維新の母体は大阪維新の会であって、この設立理念は地方行政改革、地方分権推進だった。ところがこれに石原派が合流して、やれ自主憲法だの、原発推進だのと、これまでの橋した維新と真反対のことを言い出した。それとシンタローの云う地方とは、東京とせいぜい首都圏のことであって、大阪や福島などゴミとしか考えていないのである。
 そこで重要な点は、大阪維新の会を作ったのは松井であって橋したではないのだ。要するに橋したは大阪維新の居候にしか過ぎないのである。この点をみんな見逃している。地方中心の松井派が、国家主義石原イズムに反発するのは当然。そこが橋したは判っていなかったのだ。
 本日橋した記者会見。何を言い出すかというと、「あれだけ内部に対立を抱えながら、いざとなると一致する自民党は凄い力だ」と自民党礼賛演説。本人は自民党に入りたいのじゃないか。そもそも大阪維新は自民党批判から始まったのだ。その基本すら判っていないのではないか?
(14/06/05)

 大阪市議会で、公募校長制やら、都構想関連やら、橋した肝いりの施策予算が次々に否決され、最期は補正予算案まで否決される始末。これは事実上議会による市長不信任案と同等か、予算まで否決しているから、それ以上のレベルと言うことは明か。予算案否決という重大事は、議員だって自分勝手にはできない。支持者団体や組織の了解を得た上での決断だろう(維新系議員はどうか判らないが)。こういう場合、市長は速やかに議会を解散し、市民に信を問う、と言うのが議会制民主主義の常道である。ところが、彼はそういう常道が出来ない。何故なら、ついこの前自ら市長を辞任し、市民に信を問うてみた。今更そんなことが出来るわけがない。と言うわけで、橋したは進に勧めず、退くに退けず、進退窮まったという状態なのである。
 そこで俄に起こった、旧太陽系との分離問題。これを奇貨として一気に巻き返しを諮るのか?しかしそんなもの、大阪市民にとって何の関係もない。孤立を深めるだけだろう。
(14/05/30)

 大阪府が進学校入試に英語の設問を取り入れるらしいが、こんなもの進学校受験生にとっては難しくも何ともない。それより大阪府教委が間違いなく、英語で設問を作れるか、そっちの方が心配だ。設問が間違っていて受験生から詰問されたり、結局作れなくて予備校に頼んだりしては嗤いの種だ。大丈夫かね?カジノ誘致に英語力が必要だ、とは思うが、それならカジノ英語を問題に出せばどうかね。
(14/05/16)

 橋したが維新系財界人・・・・と言っても、頑固寿司の親父とか、どっかの焼鳥屋の主人とか、大阪ローカル中小企業主の寄せ集め・・・を集めた講演会で、御堂筋沿いに高層マンションを建てるからそこに愛人の2〜3人を囲え、などと云ったものだから、たちまちマスコミから袋叩き。これに対し「これは冗談の極み。マスコミはユーモアを分かっていない。今後マスコミは一切呼ばない」などと、小学生並のスネまくり。しかしこれ、どう考えても世間に通じる冗談やユーモアには見えない。仲間内で居酒屋でやるには構わないかもしれないが、それでもそれが外に漏れた時には、冗談が冗談で済まされなくなる。
 おそらく野党やアンチ橋したマスコミは、ここを先途と橋した批判キャンペーンを張るだろう。お陰で維新支持率は10%位は落ちてしまう(元々維新支持者は男性中心で、女性支持者は少なかった。ただでさえ少ない女性支持者が、みんな逃げてしまう)。それどころか、折角の御堂筋マンションが、ライバル企業やアンチ維新派から「あれは愛人マンションだ」などと宣伝されると、ブランドイメージが低下するから、デベロッパーは進出に及び腰になる。又折角出来ても、マンションに出入りする女性がみんな誰かの愛人だとか、男性があれはここに愛人を囲っているなどと、週刊新潮やフライデー辺りに書き立てられるから、そんなマンションに入る人間はいなくなる。橋したの最大の欠点は、吉本のノリで、自分の発言が何時も世間に喜んで貰えると錯覚して、思いついたことを喋って墓穴を掘ることである。
 来年は統一地方選である。今から褌を締めて懸からねばならないのに、党首がこんなにユルフンでは、他の維新議員もウンザリしているだろう。
(14/04/09)

 大阪市長選挙が終わりましたが、結果(投票率、得票率)は概ね予定どおりだったと云えます。投票率23.5%はモウチョット下がるかと思ったが、有効投票数の内9%が白票だったと云うことだから、実質投票率は20%前後となる。はっきり言えば選挙の躰をなしていない。ここで橋したが獲得した38万票弱(得票率18%)が、現在の大阪市に於ける維新の実力である。大阪市でこれだから、大阪府下では(支持率は)もっと下がる。これでは来春の統一地方選はとても勝てない、と維新から逃げ出す大阪府市議員が続出するだろう。これに釣られて浮き足立つ国会議員もでてくる。かくて来年には維新消滅の芽が出てきた。
 3年前の統一地方選の後に「5年後、橋下総理だ!」とブチ挙げた週刊現代(講談社)よ、どうする?大喜びは朝日と毎日。橋したは朝日に土下座してでも票をとるか?

(14/03/24)

 ウクライナのヤヌコヴィッチは議会と国民からNOを突きつけられると、国を逃げ出した。大阪の橋したは、議会からNOを突きつけられているにも拘わらず、相変わらず市民の支持は自分にあると思いこんで、居座りを続けるどころか、出直し選挙に打って出る始末。これ、独裁者の末期によく出る症状。
(14/02/24)

 大阪府泉北高速鉄道は、色々ゴタゴタのあげく南海に売却決定。お陰で南海は30億も売却代金を積み増しさせられ、その他オプションも呑まされてしまった。我が息子曰く、この騒ぎ南海に高く買わせるためのフェイントだったんじゃないか?つまり大阪府とローンスターと云うファンドが、示し合わせて打った芝居だったというわけだ。あり得ますねえ。この手は神戸市がよく使う。
(14/02/22)

 橋した辞任出直し市長選を、既成政党は一致して無視を決め込んでいます。このまま行くと橋したの無投票再選。何処かの過疎地帯村の選挙じゃあるまいし、大阪という大都市でこんなことすれば、市長の正統性を疑われかねない。だからこういう事態は、なんとしても避けなくてはならない。ナントカしなくては!そこで維新か維新系の誰かをダミー出馬させ、形だけでも選挙で再選されたということにすれば、正統性を主張出来る。案の定出てきたのが、中川暢三という公募区長。誰が見ても、これは橋下のダミー、アリバイ造りの蝋人形。さて、これで再選市長の正統性が主張出来るでしょうか?それより、うっかりして・・・・大阪だからあり得るのだが・・・中川が当選してしまえばどうなるのでしょうか?吉本新喜劇じゃあるまいし、今度は笑い事では済まされない。
(14/02/22)

 橋した大阪市長の辞任が話題を呼んでいますが、ワタシは昨日の彼の会見をテレビで見ていて、苦笑を隠しきれなかった。よくもまあ、あんな愚劣・低級且つ身勝手な理屈を作ったものだ、とあきれたのである。北野・早稲田はどんな教育をしていたのかね?馬鹿にキチガイ教育をやっていたのではあるまいか?それとも教師がアホだったのか?
 只、彼の主張で興味を惹くことが一点ある。それは「民意で選ばれた首長は、白紙委任状を貰ったようなもので、議会はその意志に従う義務がある」という部分である。ヒトラー「我が闘争」の一節に、「議会の仕事は、神(民意)に導かれた最高指導者の指示を承認することである」というのがある。非常によく似ている。やっぱり橋したは「我が闘争」を読んでいたのだろうか?
(14/02/04
)

 さて注目の橋した市長辞任騒動。これには大阪都構想の破綻だけでなく、維新東西分裂という二つの政局がからんでいる。しかし幾ら本人が辞職したいと云っても、議会の同意が必要の筈。現在の議会構成では、辞職拒否の場合もあり得る。この場合は議会解散で対抗出来る。と言うことで市長選の前に市議会選挙があり得る。自分の言い分が通らないからと言って、一々議会を解散してりゃ大阪市の財政は持たない。
 幾ら市長選だと言っても、前回は自主投票で実質上橋した支持に廻った自民・公明は今や敵対勢力。今は頼みのタカジンはいない。辛坊治郎も男を下げた。つまり8ch、10ch効果は期待出来ない。この結果、うっかり選挙に持ち込めば、維新大敗北になり、それが尾を引いて維新東西分裂となる。
 これで漁夫の利を得るのは自民。維新がいなくなっても「みんな」とか他を引きずり込めばよいからだ。アベや石破にとって、橋したや維新は所詮只の捨て石。シンタローや週刊現代はそんなことも分からなかったのかねえ?
(14/02/02)

 大阪市の区割り協議が決裂して、橋したが切れて、代表辞任を仄めかす始末。辞めるのは勝手だが、橋した人気頼りの公募議員や、他党からの鞍替え議員はどうなるのだ!と彼等は冷や冷やしているだろう。
 挽回策が野党側が統一候補を出せないことを見透かした府・市ダブル選挙だが、これもどうなるかわからない。まず大きいのは橋した自身が喋りまくる戦時慰安婦肯定発言である。これで大阪の女を敵に回してしまった。女房にこうと云われりゃ、亭主はそれに従わなければならない。これは廻り廻って、来年の統一地方選挙に影響する。
 前の地方選の時、週刊現代は「三年後橋下総理」とブチ挙げたが、来年には維新そのものが残っているかどうか分からないのである。シンタローよどうする?アホはアホの道を行くしかないが。
(14/02/01)

 NHK籾井の共同記者会見に於ける慰安婦肯定発言に対し、嫌に支持擁護的なのが維新(本日国会質問)と橋した。何故だと思いますか?それは橋したが大阪飛田風俗業組合の顧問弁護士をやっているからです。かつて沖縄で米兵による婦女暴行事件があったとき、彼は沖縄の米軍基地を大阪に持ってくれば、そのような不祥事は起こらないと発言して、世間の顰蹙を買った。ココロは大阪に米軍が来れば飛田風俗業の売り上げは増大し、橋した法律事務所にとっても万々歳。要するに、あの男は自己の富の拡大しか関心がないのである。
 飛田風俗業はおおっぴらな私的売春産業ですが、管理売春のみを禁ずる現在の売春防止法では摘発の対象にならない。ここに暴力団とか、中国組織が入ってくると話しは別になる。これが世間から問題視されると、彼も商売がやってられなくなる。だから風俗擁護に奔るのである。その使い走りが維新と言う」わけだ。つまり維新は国会議員団と云いながら、やっていることは、女郎屋の女衒だ。しかし、党首の私的ビジネスと国会での主張をゴッチャにするようでは、維新は本当に公党と云えるでしょうか?こういうアホ連中にも、税金から政党支援金が支給されるでるのです。
(14/01/30)

 今や暗雲に乗り上げた大阪都構想。大阪市議会で(住民投票に)賛成される見込みは殆どない。と言うことは住民投票も危ないものだ。もしそうなったら、知事選に訴えると松井は息巻く。つまり知事を辞任して、府民に二者択一を迫る作戦だ。これに橋したが乗っかる可能性は高い。府市ダブル選挙だ。こうなったらどちらが有利か?一般にはこれで維新は終わりだと見ているだろうが、ワタクシは松井ー橋した連合が有利に働くと見ている(理由は結構複雑)。
 まずアンチ維新勢力に、松井ー橋した連合に勝てる強烈な玉がいない。そもそも、そういう玉を作ろうという努力もしていない。これじゃ吉本と関西マスコミを支配下に置いている、松井ー橋した連合には勝てない。やしきたかじんが死んだのも、逆に維新派の追い風になっている可能性がある。たかじんの呪いだ。アンチ維新派もバラバラで、統一テーゼが出せない。結局候補としては、中央官庁のOBをもってこざる得ないのである。これじゃ何時まで経っても、大阪再興はあり得ない。
 次の府知事候補は誰でも良いが、少なくとも非吉本系、非霞ヶ関をお願いした。
(14/01/21)

 泉北高速民営化と並んで橋した維新が進めてきたのが、公立学校の校長公募制。別にこんなもの誰が頼んだものでもない。橋したと松井が勝手に始めたもの。始めたのは良いが、肝心の公募校長の質が悪く悪評芬々。当初公募53人の予定が、最終的には13人になってしまった。何故こうなったかというと、橋したが学校とコンビニをゴッチャにしてしまったからである。しかし橋したは負けていない。相変わらず「学校現場にも、民間と同じ競争が必要だ!」と雄叫びを挙げる。つまり中学校長もコンビニ店長も同じだ、という発想だ、これではまともな人間は引いてしまう。学校とコンビニの混同は大阪府が始めてではない。古くは、コイズミ改革時の、宮内民営化委員会に始まる。この結果、日本社会のあちこちに、何でもあり、ケジメなきのゴッチャ化が始まったのである。
 筆者はこの様な無思想無哲学のゴッチャ化の典型が昨年暮れの、維新・太陽合同にあると考える。石原シンタローこそが無思想ゴッチャの真犯人である。こういうアホが大きな顔をしているから、日本人はいつまで経っても二流民族呼ばわれされるのである。今回のアベ靖国参拝でも、これを支持したのはとりあえず維新だけ。これだって、維新全体のコンセンスを現しているとは云えない。何故なら、大阪維新メンバーの中には、中国市場を頼りにしているのも少なからず居るのだ。靖国参拝支持を打ち出したのは、おそらく石原ら旧太陽系の独断。これが維新分裂を加速しかねないとは云えない。
(13/12/27)

 本日昼の某民放ワイドショー。某政治評論家が思わず、来年の夏には維新は消えてなくなっていると口をすべらす。そのとおりだろうが、私は夏まで持つかな、と思う。
 まず分裂の仕方だが、普通は旧太陽vs日本維新との分裂だけと思うだろうが、実態はそれほど簡単ではない。日本維新の中でも大阪(地方)派vs東京(国会)派の対立、更に大阪維新以来の生え抜きvs橋した公募との対立。それと誰も書かないが、橋したvs松井の確執だってある。何かあると、テンデンバラバラになる公算大なのだ。そして先日、アベら自民首脳が橋下・松井らと懇談。この中に石原はいなかった。自民が維新の下腹に手を突っ込んできたのか?
(13/12/25)

 泉北高速鉄道のローンスター売却案が、2票差で大阪府議会で否決。松井は「木を見て森を見ず「と評したが、さて森を見ていないのはどちらでしょうか?ローンスターの影にちらつくのは村上ファンドと大阪府OBだ。奴らの狙いは泉北高速の資産を切り売りし、最期はツケを大阪府に押しつけて逃げ出すことだ。
 さてこの騒動、単に鉄道売却騒ぎだけではない。何故4人もの造反が出たかと言うと、これまでの橋した・松井 による党のトップダウン運営に、みんないささかウンザリしてきたのではあるまいか?行動には出せないが、心理的造反者はもっと多いはずである。これで橋した・松井の求心力低下が明らかになれば、維新は急速に解体する可能性がある。
 また、維新の一部を取り込んで野党再編を諮る、民主・江田新党の動きにも影響が出るだろう。

(13/12/16)

 府民を置き去りに着々進む泉北高速鉄道売却案。大阪府持ち株分の全株を、ローンスターというアメリカの投資ファンドに売り渡すという案だ。これも公募だが、2番手の南海電鉄との間に大きな隔たりがある。1)ローンスター案は売却額780億円で値下げ幅10円。2)南海案は売却額721億円だが、値下げ幅80円。何故こんなに差が出来るかというと、考えてみれば当たり前なのだ。今は南海と泉北高速とは別会社で、三国ヶ丘から先は別料金になる。だから料金が高くなる。南海の場合、泉北高速は南海高野線と一体運用が出来る。人事・資材も共有化出来るから料金も安くなる。大阪府OB役員の首も切れる。一方ローンスターの場合なら別料金体制はそのまま、料金が安くなるわけがない。その伝で行けば、建設費の償還が終わっている特定区間・・・・例えば北大阪急行、東大阪急行や京阪の三条から北・・・は、接続私鉄と一体化した方が安くなるのである。誰が反対するのか?それはそういう特定区間会社に天下りしている役人OBである。ローンスターの場合だと、おそらく役人天下りは止まらないだろう。従って、大阪府側がこれを支持する理由はよく判る。
 大阪府は60億円の差(実質的には府に入る金は30億程度)に目がくらんでローンスターとの交渉を決定しようとしたが、これに堺市や和泉市などの地元自治体及び、府議会でも自公民ら非維新系会派が猛反対。
 ところが知事の松井は1)この30億は地下鉄「東大阪線」の延伸、同「ナニワ筋線」の建設原資に使う、2)この二つの事業は大阪が東京に匹敵する大都市に成るために必須である、と強弁。更に3)ローンスター案以上の値下げを要求するなら、それは地元自治体に負担して貰う、と筋の通らないことを言い出す始末。
 本気かね?そもそもたった30億で、大阪が東京と肩を並べられると思っているのか?東大阪線の延伸では、チャッカリ自分の地元の八尾まで地下鉄を延ばしておる。そもそも大阪維新の会は自民党と官僚・既得権益癒着の根絶をテーゼに掲げてきた。それが権力を握るや、たちまち豹変して、自民党顔負けの我田引鉄をやっているのである。
 今回の株売却は様々な問題を含んでいる。第一にローンスターという会社は投資ファンドであって、鉄道運営のノウハウを持たない。第二に投資ファンドは短期利益を目的に作られるもので、鉄道事業のような長期投資には、企業体質そのものが一致しない。
 ではローンスターの狙いはなにか?大阪府は売却条件の中に5年間の事業継続を求めている。50年ではなく、たった5年である。と言うことはローンスターは5年間の間に泉北高速の持つ優良資産を売却し、儲けるだけ儲けて後はおさらば。保有株は何処かに売り渡すが、そこに中国資本が入ってくる可能性だってある。そうなったら大変だと云うわけで、今度は大阪府が法外な高値で買い取ることになりかねない。それも府民の税金でだ。
 この程度のことが何故わからないのか?所詮八尾の低学力レベルでは、先の見通しができないのか?大阪府の学力不足は小学生だけでなく、知事や府会議員にも及んでいる。いやこれが大阪低学力の原因かもしれない。
 しかしローンスターの背後・周辺にも何やら怪しい臭いがする。それは村上やホリエ、或いは三木谷ら新興財閥である。彼等は橋したと浅からぬ関係を持っている。橋した(松井)ー村上(ホリエ)ー三木谷トライアングルが大阪都を見通して、大阪府民財産の切り売りを諮っている可能性がある。つまり、彼等の大阪府構想を実現するためには、大阪府が持つ優良資産が邪魔なのである。だから泉北高速をハゲタカファンドに売り渡し、大阪府を丸裸にすることが狙いなのだ。つまり、ジョンウンによるソンタク処刑と同じことが、今大阪で行われようとしているのである。
(13/12/14) 

 「大阪維新の会」政務調査費783万円をネコババした大阪維新の会事務員は公募だった。これで維新の連中も自分の目は如何に節穴だったが、よく分かっただろう。いやあの頭じゃ、これぐらいでは目が覚めないかも知れない。

 

 今度は公募で採用した民間人大阪府経済産業部長がセクハラで減給処分、後に依願退職。なおこの場合退職金は全額支払われます。大阪府・市では、これまで何人もこの様な不祥事を起こしている。これだけ見ると、如何に民間人がいい加減か、という印象が発生するが、実際はそうではない。一般に倫理観は、役人に比べ民間人の方が遙かに高い。役人・・・特に地方公務員・・・のいい加減さには、筆者もあきれ果てたことが何度もある。しかし何故こういうことが起こるかというと、ある特徴がある。それは、不祥事を起こした公募公務員の前歴に、圧倒的に証券会社とか銀行とか、文系営業面に偏っていることが挙げられる。この業界の人間は、自己を強調しないと出世レースには勝ち残れない。その結果見かけは自己表現が巧みであったり、他者に対する説得力も高い。しかし逆に、基本的知識に乏しく、バランスを欠き、他者を傷付けることも多いのである。人格的には、はっきりいい加減と言って構わないと思う。問題は採用側の採用基準である。おそらく、彼等の長所である、自己表現力や自己強調性に重点を置いたものではないかと考えtられる。逆にそれが社会のオチこぼれである、松井や橋したの生き甲斐だったのだから仕方が無いかもしれない。つまり類は類は呼ぶで、松井・橋下た維新のようなガラクタが政権を握っている限り、大阪には屑・ゴキブリの類しか集まってこないのである。
(13/12/04)

 前の堺市長選に続いて、お膝元の大阪岸和田市長選でも維新敗北。投票率が36%弱と、前回より11ポイントも下回ったのも、無党派層を支持基盤とする維新にとって不利になった。何故投票率が下がったのか?一つは投票日が連休の二日目だったことが挙げられる。しかしこれは理由にはならないだろう。かつて維新に勢いが有った頃は、こんなもの問題にならなかった。要するに、無党派層が投票をサボったのである。何故彼等がサボったか?投票に行く価値・・・・即ち維新に投票する価値・・・・を見いだせなかったのだ。結局、橋したも維新も皆同じ権力亡者、政権亡者だと悟ったのだろう。その原因としては次のようなものが挙げられる。
1、旧自民党の中でも特に保守色の強い「太陽の党」との、無節操な合併。
2、大阪とは縁もゆかりもない、欲張り国会議員団の割り込み。大阪とは無関係な地方への勢力拡大政策。
3、従軍慰安婦や公募区長・校長のセクハラ
・パワハラに対する、橋したの無神経発言。
4、特秘法賛成に見られるように、最近にとみに露骨になってきている、与党へのスリヨリ発言・行動。東京組(国会議員団や旧太陽)と大阪組(旧「大阪維新の会」)との微妙なずれ。
5、大阪都構想への疑問、さらには道州制への疑問。
 元々「大阪維新の会」は、大阪府議会の改革・刷新を目的とした保守系若手の府会議員の有志団体だった。そこへ5年前の府知事選で橋した徹という人間が割り込んできた。当時自民党には知事候補者はおらず、あわや民主に対し不戦敗という危機的状態。そこに当時総理の福田に橋したを引き合わせ、自民公認を勝ち取ったのが、堺屋太一というこすっからい元小役人のラスプーチン。これに福田が乗って、おまけにアホの大阪マスコミ(主に10ch)も乗って、とうとう橋したを知事にしてしまった。処が知事になったのはよいが、支持母体がない。そこに目を付けたのが「大阪維新の会」。どちらが先に云いだしたのか判らないのだが、選挙期間中に橋したと維新の会が一体化してしまった。お互い利用し合えるのでメリットがあったのだろう。その後橋したが言い出したのが、「大阪都構想」であり、「道州制」である。ではこの二つ、維新や橋したのオリジナルだろうか?とんでもない、両者とも選挙前は、そんなこと一言も云っていない。誰かが影で両者を操っているのである。その誰かとは、即ちラスプーチン堺屋太一である。維新と橋した連携を画策し、仲立ちしたのも彼だろう。つまり今の橋したや維新は堺屋に操られる傀儡のようなもの。
 春の伊丹・宝塚市長選の敗北、それに続く秋の堺・岸和田市長選の敗北は、維新・橋したはもはや大阪では賞味期限切れになったこと、大阪府民は元々大阪都構想なんかに興味はなかったことを意味する。それを強引に突っ走ったのは、堺屋太一の官僚的上から目線の発想なのである。「大阪維新の会」が再建を目指すなら、まず旧「太陽」や後から集まってきた東京組と決別し、橋したや堺屋のようなよそ者を追放し、原点に戻ることである。無論その場合、松井のような現執行部も、それなりの責任を採らなければならない。斯くして維新は雲散霧消。影も形もなくなる。メデタシメデタシ。
(13/11/25)

 アベから何をつきつけられたのか、それともおだてられたのか、特秘法を巡って「みんな」渡辺と「維新」東京組が自民案を了承。これで両方とも分裂の可能性が高くなってきた。
 「みんな」では渡辺と江田の対決が決定的になり、「維新」では世論無視の旧太陽系(東京・国会議員団)と、世論重視の大阪組(旧大阪維新の会)の対立が深刻化する。橋したは間に挟まってウロウロするばかり。あんな平均年齢82のくたばりぞこないの夜鷹崩れに、「いい男だねえ」などとおだてられて、いい気になって、いちゃいちゃするからこんな目にあうのだ。そのまんまや中田など、何をどうして良いやら判らないから、逃げ出すだけ。「維新」など、その内バラバラ雲散霧消。大阪の歴史にも残らないでしょう。

 その続報。橋したは「国会議員団が了承したなら仕方無いですねえ」と半ば投げやり状態。当初の「我が方の提案を丸飲みしなければダメだ!」という勢いは何処へ行ったのだ。そんなにシンタローが怖いのか?所詮、北野・早稲田点取り虫人生の馬脚が現れたのだ。続く支持率低下で、今は与党の一翼を担うことで生き残りを諮らなくてはならないと思い至ったのだろう。しかし、それはこれまで維新を支持してきた市民の意向とは正反対、その与党も、このところ選挙では敗戦続き。
(13/11/21)

 フィリピン台風災害支援に、大阪府がたった100万円を拠出。こんなもの橋したのポケットマネーで出せるのではないか。こういうときは、まず知事と市長が100万ずつ出す。それに連れて議員が1000万出す。そうすれば市民や府民からン千万から1億位、金が集まる。それを支援金に当てる。その後、フィリピンと大阪との関係が全く変わったものになる。援助というものはそうやってやるのだ。
(13/11/14)

 堺市長選の敗北にも拘わらず、維新は敗戦責任は問わず、都構想推進本部なるものを作って更に都構想を奨める構想。甘いねえ。敗戦責任を問わないのは、もし追求すると党内がバラバラになって、収拾がつかなくなるため。要するに、後釜に座れる人材がいないと言うことだ。これは当座の体面は繕えるが、こういう甘えの構造が、長い目で見れば維新分裂のきっかけになりかねない。
 都構想も市議会勢力バランスから、何処まで具体的に進められるか判らないのが実状。甘えだけでは政治は出来ない。
(13/10/05)

 「ふわっとした民意」、これは維新が連戦連勝だったときの橋したの言葉である。「ふわっとした民意」、これは一体何のことか、当初はよく分からなかったが、まあ実体のない期待、下がる溜飲と云ったようなものだろう。実際、5年前の大阪府知事選から、2年前の統一地方選挙まで、橋したは具体的な政策を何も語らなかった。やったのは既存組織を敵対勢力に祭り上げ、それを攻撃し大衆になにかの期待を持たせ、そして大衆は橋したの既存勢力に対する攻撃を聞いて、溜飲を下げ満足した。
 どちらか云うと、これは大衆演劇の手法である。橋したは吉本芸人と親しかったから、吉本から大衆動員のコツを学んだのかも知れない。又、大衆も吉本お笑いのノリで維新に投票したのかも知れない。これが 「ふわっとした民意」の本質である。しかし、吉本が出来るのは新喜劇までである。シリアスな新劇とか、歌舞伎人情ものは無理である。ところが現実の政治とは、シリアスでシビアなものである。何時までも吉本お笑いのノリではやっていけない。そこで出して来たのが大阪都構想。周辺自治体首長選に、維新系候補を出して、住民に二者択一を迫る作戦をとった。 「ふわっとした民意」に頼るのではなく、具体的な政策を出して、「リジッドな民意」を問うたのである。ところがこれがみんな失敗。まずは今年春の伊丹・宝塚市長選。これに大敗し、捲土重来を期しての今回の堺市長選。これにも敗北、更に兵庫県知事選は早々に撤退表明。そして神戸市長選も自主投票と。つまり「ふわっとした民意」路線は、もはや終わりと言うことだ。これが通用するのは、ヒョットすると吉本お笑いに乗っている、大阪市内だけかも知れないのである。
 では市長選挙にどうすれば勝てるか?選挙日程をよく調べ、ここぞという選挙があれば、そこに維新支持者を大量移転させる(住民票を移し替える)のである。これは昔創価学会がよくやった手である(過激派も使っている)。但し、その後自治法が改正されて、1年以上の居住実績がないといけないとか、色々ややこしくなったので、今でも使えるかどうかは判らない。
(13/10/02)

 堺市長選の結果を、もう少し具体的に見てみましょう。投票の数日前に共同通信による、都構想に対する堺市民への世論調査が行われました。その結果によると、賛成26%、反対40%、その他36%という結果です。反対派が賛成派の、おおよそ1.54倍です。今回の投票結果では、竹山陣営20万票に対し西林陣営14万票。比率は1.48倍。大して変わらないように見えるが、西林陣営はよく頑張った、とも云える。これは投票間際に全国会議員や府会議員を総動員して、ネジを巻き直した結果だろう。それに対し竹山陣営は、自派有利という観測で、いささかネジが緩んだ感がある。
 さて今回の選挙、最終投票率は50%強。両候補以外に諸派候補はいないから、堺市の総有権者数は総得票数のほぼ2倍、68万人と推定される。これに上に挙げた都構想賛成率26%を掛けると、17〜18万票となる。西林陣営は3〜4万票は取り逃がしていることになる。もしこの3〜4万票が竹山陣営に寝返ったとすれば、やはり維新の求心力低下は否定出来ないことになる。・・・続く
(13/010/01) 

 堺市長選は予定通りというか、やっっぱりというか、現職の圧勝。都構想もさることながら、西林の剃りが入ったヤンキー顔では、幾ら堺市民でも引いてしまったのではあるまいか?これで都構想からは堺が抜けた。高槻も市長はアンチ維新だから、都構想から抜ける。肝心の大阪市ですら都構想支持は2割位しかない。府下全体では支持が5割近くあると云われるが、それらはみんな財政基盤が弱く、大阪市や堺・高槻のような財政余裕都市と一緒になって、甘い汁が吸えるのではないか、という甘い目論見。これでは、余裕都市はみんな逃げ出して、残るは貧乏人連合になってしまう。かつての「大阪神都(だいはんしんと)」構想が消えたのも、芦屋・西宮などの富裕都市が反対したからだ。
 さて、又も判断を誤ったのは自民党本部。
自民大阪府連は早々に竹山支持を表明したが、中央は支持を見送り推薦でお茶を濁してしまった。原因はアベが維新連携に拘って、狐疑逡巡したためである。実際アベは、竹山より維新にスタンスを置いていたのは間違いない。理由は改憲動議に対し、公明が慎重だから、数合わせに維新が必要だったからである。アベが維新にスタンスを置いたのは、選挙公布直前に、維新顧問の堺屋太一を内閣参与に招いたことが証拠である。ところがそれが裏目に出てしまった。直前になって票読みをしたところ、竹山圧勝と出た。そこで慌てて中央から誰かがやってきて、「私がきたことは、自民党が竹山氏を支持していると同じだ」と、わけが判らない言い訳で竹山支持に豹変。全くカメレオン政党だ。
 自民党で、大阪府連と中央とで方針が対立したのは、これが始めてではない。昨年の衆院選大阪10区では、自民はギリギリまで候補者を立てられず、大隈重信の曾孫と称する変なのを担ぎ出したが、大差で敗れた。2年前の大阪府知事選では、府連は前池田市長を担いだが、中央は知らぬ顔で、結局維新に獲られてしまった。その前の府知事選では、中央は橋したを押したが、府連は独自候補を立てられず自主投票。結局橋したが勝って、以後自民党は大阪府議会ではズーット野党だ。府連には、中央に対する怨念が溜まっていたのではあるまいか?その結果が、今回の市長選における竹山の勝利とすれば、自民中央の身から出た錆とも云える。驕る平家は久しからず、てなことにならないように。
(13/09/30)

 堺市長選挙前ですが、漏れ聞こえるのは維新不利情報。一昨日は、橋したや松井が「選挙に負けても(橋したは)党首を辞める必要はない」と明言。かと思うと、東京からシンタローが、やっぱり「橋した君は辞める必要はない」と援護射撃。これは、もはや維新は半分タオルを投げているようにも見えるが、見方を変えると、今の維新には橋したに替われる人材がいない、という事でもある。橋した一人の人気に頼りすぎ、人材育成を怠ったまま、国政政党になったものだから、基盤が出来ていない。国政政党として存在感を示そうと思えば、党首は全国区で知名度が無ければ務まらない。その点松井じゃ能力不足。第一あの地味な顔じゃテレビ映りが悪い。既成政党からの横流れ組も、ガラクタの寄せ集め。旧太陽は平均年齢80才じゃ、改革政党党首のイメージが悪すぎる。余所からのスカウトもあり得るが、選挙に負けたら誰も寄ってこない。そのまんまなど、今はしまった、と思っているだろう。
(13/09/28)

 最近頻発する大阪市の公募区長や民間人校長の不祥事について、市長の橋したが、昨日市役所記者会見で、「最近の風潮から見て、少々のセクハラはやむを得ない」なんてやってしまった。確かに、これら不祥事犯に対する大阪市の処分は甘い。せいぜい減給三ヶ月とか戒告だ。セクハラ行為は民間企業、特に海外展開をやっている企業なら即クビだ(海外の場合セクハラは大問題。かつて住友銀行や三菱重工が、天文学的賠償金を支払っている)。二言目には「民間企業では許されない」を連発する橋下は、自分の足下は大丈夫かね。ただし、維新を支持する企業は、大阪のブラック中小企業。そこではセクハラは日常という意味か?
 その癖、労働組合員がビラを配っただけで「クビだ!」と大騒ぎする。身内に甘く、敵に厳しい。これは法治主義ではなく、人治主義だ。過去では東条英機がそうで、今の中国共産党がそうだ。このやり方は、必ず民衆の批判を浴び、身の破滅を招く。
(13/09/21)

 日テレ社員の不祥事に並んで、最近目に付くのが、大阪府・市の民間人校長や公募区長による不祥事や不規則発言。多くはセクハラ・パワハラの類である。彼等は皆、橋したや松井が大阪府知事や市長になってから、公募採用された連中である。橋したや松井がこれらの制度を作ったのは、自分達の子分を作りたかっただけで、応募者も彼等の子分になって甘い汁を吸いたかったからに他ならない。お互い打算の結果が、一連の不祥事だ。
 パーキンソンの法則によると、「社長は自分以上の能力者を副社長には選ばない」。と言うことは、今の公募区長や民間校長が、維新の市民レベルの上限を示していることになる。最近では維新系大阪市議会議長が、怪しい発言をした。いずれ、大阪は府市ともに、橋したの様な権力乞食と、松井の様な政治ゴロツキの食い物になる。それを占うのが、今回の堺市長選だ。
(13/09/20)

 9月15日未明気象庁から出された、今回の台風18号特別警報に対する避難指示を巡って、大阪市長の橋したと、堺市長の竹山が、お互いのやり方が間違っていると、ツイッター上で泥仕合。事のいきさつは、両市で避難指示を出す手順が異なる事が原因で、それは省略。ポイントは、特別警報下での両市長の対応の差である。
1)竹山の場合
 堺市防災基準に従って、自分で現地に行って避難指示を決断した。それが午前7時半。堺市基準は大和川検知計の水位や、降雨量に関わりなく、市長の現地での判断が求められるらしい。彼はそれを律儀に守った。その結果、大阪市に比べ避難指示に2時間半の遅れが生じた。橋したはこれを土木のシロウトの市長が現場に行っても、無駄なだけだ、と切り捨てる。
2)橋したの場合
 彼も大阪市基準に従って、大和川検知計の水位によって、午前5時に避難指示を出した。自分は庁舎にいて、各部署に直接指示を出した。現場には土木担当副市長を派遣した。

 つまり両方とも、それぞれの市が決めていた基準に沿って、行動したのである。それにも拘わらず、2時間半の差が出たと言うことは、上部団体の大阪府の防災基準が曖昧だったに過ぎない。これは府知事の責任でもある。橋したは大阪府知事を務めたこともあるのだから・・・更に現大阪府知事は、子分しかやる能がない八尾のヨタモン松井・・・、その時点で防災基準の統一化は出来たはずだ。それをサボってきたのだから、他人を批判出来る権利はないのだ。
 さてこの問題、リーダーシップ論にまで発展してきている。どちらにリーダーシップがあるかだが、目的は堺市長選にあることは云うまでもない。重要なことは、危機に於いてリーダーは、どうあるべきか、という問題である。 これは戦場に対比して考えた方が判りやすい。
 まず戦闘が近づいてきたと見ると、それに対する作戦を建てねばならない。作戦の大局的方針を示すのは司令官である。この方針に従って、参謀が詳細計画を作る。この過程で、云うことを聞かない、上部司令部の総司令官を丸め込むのも、司令官の重要な仕事である。これに基づいて司令官は各部隊長に作戦命令を出す。その詳細は参謀長を通じて指示する。これが終われば、司令官はする事がなくなるので、後は参謀長に任せて、前線に赴いて兵士を鼓舞したり、軍紀に弛緩が無いかどうかをチェックする。いざ戦闘が始まれば、司令官は最も危険な場所に占位して、戦場の推移を見つめる*。参謀長は司令部にあって、戦線の状況を参謀を通じて把握し、状況変化に応じて各部隊長に指示を与える。これを両者に当てはめてみよう。
 まず橋したから。彼は庁舎にいて各部署に自ら指示を出した。これは参謀長の仕事である。参謀長は作戦指揮において、プロ中のプロで無ければならない。処が彼自身、土木のシロウトである。ところが本来参謀長でなければならない土木担当副市長が、現場に行ってしまった。もし現場で状況に変化があった場合、現場担当者は誰に指示を仰げば良いのか?シロウトの市長の指示で大丈夫か?司令官が参謀長の仕事を奪ってはならない。これは職場規律を守る鉄則である。前大戦で、陸軍大臣の東条英機は、事務効率アップを旗印に、参謀総長まで兼務した。その結果、日本軍のモラル・モチベーションは著しく低下したのである。
 一方の竹山だが、彼が最終決断のために現場に行ったのは、行動規範でそうなっているのだから仕方がない。橋したは竹山の行動を、「土木のシロウトが現場に行ったところで説明を聞くだけで無駄だ」、と批判する。しかし批判する橋した自身、土木のシロウトなのである。トップというのは、部下がしっかりしておれば、作戦のシロウトでも十分務まるのである。例えば、太平洋戦争で米軍航空戦の大部分を指揮したスプルアンス大将は、元は巡洋艦隊司令官で、航空戦は全くのシロウトだった。しかし、ミッチャーの様な航空戦のプロを使いこなすことによって、圧倒的優勢だった日本海軍航空を圧倒するようになった。ただし市役所に参謀長を残しておいていたか、各担当部署に避難指示を出したときの対応措置を指示していたかどうか、が問題として残る。
 全体として前大戦に例えれば、橋したのやり方は後方であれこれ直接指示し、却って前線のモチベーションを傷つけたヒトラーやスターリン。竹山は内容は今ひとつよく判らない部分はあるが、どちらか云うとアイゼンハウアーやモンゴメリーのやり方に似ている。どちらが最終勝利を得たか、それは歴史が証明している。

*これはナポレオンに代表される19世紀的指揮統帥法で、20世紀では違うやり方が求められるという説がある。それでも、司令官が決定し、参謀長が計画責任を負うという、役割分担原則は変わらない。
(13/09/19)

 全国学力テストで、優劣2極化が鮮明と文部科学省。その中で低レベルが定着したのが大阪府・市。橋したが府知事となって以来、人事・予算で低レベル脱却を目指したにも拘わらず、このザマは何事か!?
 実は大阪府下でも2極化が進んでいるのだ。橋した教育カイカクとは、教育の場に競争原理を持ち込むことである。これは様々な点で問題を引き起こす。その結果、府・市民に2極化が生じる。つまり、経済的に比較的余裕のある家庭は、学テに関係ない私立へ、余裕の無い家庭がそのまま公立に残る。と言うことは、公立校は何時まで経っても低レベルから抜け出せないということなのだ。重要なことは学テは公立校が対象で、私立学校は任意だということ。こんな簡単なことが判らない府知事や市長なんて?
(13/08/28

 堺市長選挙を前に、維新はあたかも大阪冬の陣の前の大坂方の様子。当時大坂方は、近江衆と呼ばれる淀君直系家臣団と、牢人諸将に別れていた。日本維新の会は、元々大阪特定の地方政治団体「大阪維新の会」に、様々な諸勢力が合体して出来たものである。さしずめ「大阪維新の会」が近江衆、旧「太陽の党」とか、既成政党から脱藩して維新に参じたケンタや、一発屋のそのまんまなどが牢人衆。作戦に於いて実戦経験豊富な牢人衆と、経験に乏しい近江衆の対立があった。これが様々な面で、大坂方の分裂を産み徳川に敗北することになったのである。
 さて今回、先の衆院選や参院選で当選した大阪府下選出の国会議員団が、「大阪維新の会」として別会派を立ち上げることになった。これは当然、府市議会の維新系議員を吸収することになる。事実上近江衆によるクーデターのようなものだ。この動き、当然堺市長選挙の行方を読んでの事だろうと思われる。此の結果、党が分裂するかも知れない。過去の国政選挙で判ったことは、「日本維新の会」が勝てるのは大阪だけで、他の地域では全く力が無い、という事実である。と言うことは、次の選挙の時、「日本維新の会」だけでは選挙に勝てないと言うことだ。そして維新はやっぱり橋しただけが頼りと言うこと。今度の堺市長選で維新が敗れれば、橋した責任論が出てくる。それからではもう襲い。今の内、党が東西に分裂しても、自分のショバだけは護っておこう、ということだろう。
(13/08/20)

 今秋の堺市長選挙に自民党本部がちょっかいを出す気配。この背景にあるのが、堺屋太一の内閣参与就任。心は、現在野党筋で密かに進みつつあると云われる、政界再編。この中に「みんなの一部」、「民主の一部」、「維新」連携と言うのがある。これにくさびを打ち込もうと言うのが、アベの腹。
 さて堺屋の腹は?今、維新は逆風。このままでは堺市長選敗北。そうなれば念願の都構想もオジャン。そこでアベを担いで自民大阪府連に圧力を掛け、アンチ維新(橋した)連合にくさびを打ち込もうという作戦だろう。
(13/08/17)

 今朝朝刊を見ると、大阪都で経済効果年1000億とある。なんでそんなことになるのか?と思って眉に唾付けて見直してみると、作ったのは第三者機関ではなく、大阪府・市のそれも大阪都担当部局。これがあること無いことかき集めた数字合わせの結果がこれ。つまり粉飾計算。現実はこの半分以下、どころか経済効果があること自身疑わしい。ワタクシが昔、一時在職していた会社では、毎年決算期になると経理屋が廻ってきて、売り上げ見込みの物件を探し回っていた。中には到底売り上げにならないものまで挙げていったのである(但し筆者の部にはそんないかがわしいものはなかった)。結局粉飾していたのだろう。その会社は、筆者の退職後暫くして、いつの間にか潰れてしまった。一旦作った粉飾は不思議な事に、消すことができないのである。
 大阪都は作る前から粉飾しているのだ。こんなのが長続きすると思いますか?「維新の会」なんて偉そうな名前を付けないで、「日本粉飾党」にすればよい。実際松井橋した始め、維新メンバーは、大阪の自営業者(悪徳弁護士も含まれる)が中心。粉飾税金隠しには慣れている。この背景に堺屋太一というプロの粉飾屋が介在していると思われる。
 但しそういっているのは、元々アンチ橋したの毎日だからで、橋したシンパの読売・サンケイなら別の言い方をするでしょう。毎日も原発と韓国・北朝鮮・従軍慰安婦報道等左派系関連偏向報道さえ無ければ、良い新聞なのだが、福島事故以来おかしくなっている。おそらく編集局内部で左派系vs良識派の暗闘があるのだろう。多分社員の中に、総連系及び旧三派系(中核或いは解放派?カクマルでは無いような気がする)の残党がいて、それが事故を契機に息を吹き返したのだろう。
(13/.08/10)

今度の堺市長選挙に、維新が候補として読売TVアナウンサーの清水某を擁立、と発表があったが、昼過ぎには本人固辞でポシャッテしまった。さて、何事があったのでしょうか? そもそも、候補が居ないとなると、直ぐにマスコミや芸人を利用しようとするのが維新の悪い癖。元々党首本人が芸人クズレだから致し方ない。そこで出てくるのが常に読売TV10ch。辛坊次郎もそうだし、橋した本人がでてきたのも10ch系。橋したと読売のクサレ縁だ。しかし頼みの綱のヤシキタカジンももう終わりだから、橋したと関西芸能界(即ち吉本)との縁も、もう終わりだろう。
 そんなことはどうでも良いが、何故この10chアナウンサーが出馬を固辞したのか?おそらく1年前ならホイホイと載っただろう。処がこの前の参院選、その前の宝塚・伊丹市長選、ことごとく維新は敗北。その点を10chだけでなく、読売新聞も読んで、「今回は止めとけ」という話しになった、てな話しだろう。
 しかし未だ判らんけどね。こうやって相手陣営を油断させて置いて、いきなり裏をかく戦法かもしれない。油断大敵。
(13/08/05)

 7/29の麻生発言に対し、大阪の橋したが「あれはブラックユーモアだ、それが分からないようでは国語力に欠ける」と語った。さて彼は何を意図して、麻生擁護発言をしたのか?麻生の発言はブラックユーモアでは済まされない。欧米特にユダヤ社会では、ナチズムは極めてデリケートでセンシテブな話題である。だから政治家は、仮に例え話であっても、これを簡単に話題にしてはならない。麻生はその一線を越えたと見なされる。いや、それは日本国内の問題ではないか、という反論もあるだろうが、日本は30年以上前からG7の一環である。つまり西側同盟も一部である。そして西側同盟とは反共でもあるが、実は反ナチ同盟でもあるのだ。アベも麻生も橋したも、そしてシンタローもそこが判っていないのだ。
 麻生発言の真意は、こっそり改憲をやろう、ということに他ならない。これが判らないのは、さすが早稲田三浪の国語力だ。北野の国語教師は何を教えていたのかね?
(13/08/02)

 なんと北朝鮮戦勝式典に日本から招かれていた政治家は、アントニオ猪木参院議員ただ一人。維新やシンタローはそれでもかまわないのか?
 今存亡の危機に立たされている政党は民主党だが、他にも大勢いる。例えば社民党だが、これも危ない。そしてもう一つ危ないのが「日本維新の会」である。ある時は飛ぶ鳥落とす勢いだったが、今や尾羽打ち枯らし、提携先を模索する有様。その原因は今回の参院選敗北だが、その前から兆しはあった。民主党と同様、維新も内部に多数の矛盾を抱える。
 今の維新には大きく次の3グループが混在する。一つは(1)旧「大阪維新の会」を母体とし、橋した人気で集まってきた一般民間人を中心としたグループ。自民党で云えば党人派と云える集団である。(2)次ぎに一昨年の統一地方選の維新勝利に幻惑され、昨年総選挙前に駆け込み入党した、国会議員団。例えばケンタとか松野とか。それに釣られた、そのまんまとか中田のようなタレント達。これらは東京に本拠を構え、国会対応の経験をアピールし、維新の中でも特定の地位を得ようとする、いわばエリート集団。そして最期が(3)昨年総選挙前に緊急合体した旧太陽系。
 ここで、(1)は大阪に本部を構え、大阪グループを形成する。(2)+(3)が東京に本部を構え、東京グループを形成する。党運営を巡っての両グループの確執は既に各種報道で顕かである。特に参院選の敗北で、それは更に深まってしまった。では東京グループはまとまっているか?というととんでもない。(2)は概ね40〜50才代。一方(3)は平均年齢80才を越え、次の選挙より棺桶に入る方が早いという超モウロク集団。こんなのが一緒にまとまる訳がない。既に分裂気味だ。更に深刻なのは大阪グループと東京グループとの対立・確執である。
 これに匹敵する異質混在グループは民主党だったが、民主党はなんとか10年もった。後は管グループを追い出して、路線をまっとうな線に戻せば何とかなる可能性もある。しかし維新は来年まで、もつかどうかも判らない。
 さて、問題はA.猪木である。何で維新はこんなのを公認したのか?彼の出身が北朝鮮であることは誰でも知っている。維新は根っからの反朝政党の筈だ。それでなくても、北朝鮮は根っからの反日国家である。維新は選挙目当てに、容朝路線に転じたのか?そうなら拉致問題はどう解決するのか?見解を示すべきである。この辺りがいい加減なのだ。
(13/07/30)  

 参院選敗北で橋したをクビにすると思いきや、シンタローの感涙あふるる説得で、橋した党首続投決まり、アホクサとしかいいようがない。これ70年安保闘争全共闘の傷の舐めあい以外の何者でもない。「神田川」とか上村ナントカのマンガ、その辺りの世界だよ。口じゃ反体制と云いながら、実態は体制べったり。そのあげくが体制に利用されて、バラバラ。それが団塊全共闘だ。コンクリート詰め死体を作る度胸も知恵もない。

 云った通り、やっぱり維新も分裂寸前。選挙の前は、橋下は辞めない。シンタローは責任を執っていただく、と云っていたのに、選挙後は全く逆で、橋下は辞めると云い、シンタローは絶対に辞めさせないと言い出す。実はこれ、自民党時代によく使われた手で、お互い腹にもないことを言い合って、相手の出方を探る交渉戦術。そして色々あって、結局は前の通りとなって、支持率を下げるというパターン。当に時代遅れの自民党王道政治をやっとるよ。それに気が付かない馬鹿が後を絶たない。その代表が、アホの塊の大阪人。こんなアホが、何で日本改革ができるのだ!大阪のアホはみんな南港に身投げした方がよい。
 そこで問題が大阪市小中学校の教頭のなり手がなくなった、そこで校長指名で強制的に受験させるという話し。昨年、大阪府教員募集倍率が2.0を割ったという話題がありました。他府県では最低でも5〜6倍、福井県のような高倍率県では10数倍という時代。その時ある民放ラジオで、アンカーである東京出身・維新橋した支持のある落語家が、「そんな奴はこんでもええのや」と開き直る。もしこれが継続して、大阪府教員採用試験倍率が1.0を切れば、今の人口増加率と同じで、そんな遠い未来ではなく、大阪には教師がいなくなる。それが現実化したのが教頭採用試験志願者の不足だ。いろんな原因が考えられるが、最大の要因は橋したが導入した教育カイカク。これこそが時代遅れの最たるもの。何故なら、この前提は教員志望者は、こちらから募集しなくても、向こうから幾らでも勝手にやってくるという思い上がりがある。これこそ規制に護られた高度成長期意識の産物。そして、校長教育長に全権を委ね、民間経営手法を導入する事によって、質的レベルアップに繋がるという思いこみ。そこに公募制を導入すれば、民主主義は護られる、という錯覚。この錯覚に囚われて、公募に応じた民間校長達。彼等は市長の支持があるから何でも出来る、と錯覚してしまった。処がギッチョン。そこで始まったのが教育現場の混乱。公募民間校長らは、教師など居酒屋チェーンの店員か店長で、替わりは幾らでもいると思っていたのである。世の中そう甘くはない。教頭志望者が減れば、それは校長の責任ー指導能力不足ーに問われる。だから上に挙げたような、指名強制受験が出てくるのである。
 全ては錯覚と思いこみから始まっている。そもそも云えば、維新・橋下政治そのものが、錯覚と思いこみなのである。それが判らない大阪府民が100万人位いるということだ。ではシンタローや他の維新国会議員団が、こんな錯覚と思いこみに陥ったのか?まさか、である。まだまだこの背景には、見えない闇がある。
(13/07/27)

 橋した維新は東京都議選で惨敗しました。この原因は、やれ選挙戦術の未熟、やれ橋したの慰安婦発言などがマスコミで取り上げられています。しかし筆者は別の見方をしています。それは関東・東北等東日本に、いまだに反維新(これは今の「日本維新の会」ではなく、明治維新のことです)感情が根強く残っていることです。
 明治維新で徳川幕府だけでなく、関東東北諸藩は賊軍となり、様々な差別を受けた。これが一種の怨念として残っている。現在の東京都住民の、おそらく1/3は東北出身者(本人だけでなく、その父母・祖父母も含める)と考えられる。その証拠に東京の下町に行けば、聞こえてくるのは東北弁ばっかりだ。そして重要な事は、本年NHK大河ドラマは会津藩の悲劇を扱った「八重の桜」。おまけに都議選の前週の回では、戊申戦争最大の悪役世良修蔵をヒールにした福島事件をテーマにしている。これが東京都在住東北人の反薩長(=維新)感情に火を付けた。つまり、「日本維新の会」はNHK大河八重に敗れたのである。
 明治維新というのは、その主役となり革命利権を独占出来た西日本、特に九州・中国・四国諸藩にとっては理想の革命だったかも知れない。しかしその巻き添えを食った近畿・中部地方は、その費用を分担させられただけで、得るものは何にもなく本音は大迷惑。最大の被害者は領地を奪われ、重税を課せられた東北地方。こういう地方出身者を相手に「維新」「維新」と喚けば、却って反発を買うのみ。シンタロー始め日本維新派は、それに気が付かなかっただけの話しだ。では関東出身のシンタローは反薩長ではなかったのか?シンタローのオヤジは日本郵船の役員。郵船という会社は創立者が岩崎弥太郎で、バリバリの維新派会社。その役員まで上り詰めたのだから、多分九州・・・あの顔つき石原という姓から推すと薩摩・・・出身か。バリバリの西日本派である。だから世の中に、反薩長・反維新感情が残っていることなど想像も出来ないのだろう。なお、アベは長州、麻生は九州。ついでに云うと、コイズミの祖父は鹿児島出身。曾祖父も関東出身ではない。自民党はこのところ、維新薩長派に偏っている。それが足下をすくわれる素になるだろう。
(13/06/26)

 やっぱりワタクシが云った通り、都議選結果がどうなろうと橋したは辞めない。それが昨日のシンタロー/トオルの手打ち。始めからトオルは辞める気はなかったのだ。辞めるぞ辞めるぞといって相手を追いつめるのは、ヒトラーも使った常套テクニック。シンタロー派に対する一種のブラフだろう(さすが飛田風俗業組合顧問弁護士)。シンタロー派はそれに引っ掛かったという訳だ。
 しかし一旦出来た両者のわだかまりや溝は、単なる手打ち儀式で収まるものではない。いずれ何処かで怨念の火は噴き出す。今回の手打ちはそれまでの先延ばしだけ。
(13/06/22)

 81才の老党首シンタローが70才のロートル新人候補A,猪木を「新しい力だ!」ともてほやす。最早維新は老害政党だ。実際そうなので、東京の旧太陽と地方の維新との対立は相当深刻と見るべきである。ところが、年寄りほどそれが判らない。
(13/06/21)

 橋した慰安婦発言の所為で、シンタローが「良い迷惑だ、都議選で負けたら責任を取って貰う」と云えば、橋したは「都議選で負ければ党首を辞める」と言い返す。どっちも元を糺せば欲の皮が突っ張って、相手の人気を利用しようとしてくっついたに過ぎない。意外に早く馬脚が現れたなあー、というのが印象である。
 さて、本当に都議選で維新が壊滅し・・・この現実性は非常に高い・・・橋したが辞めたら、維新はどうなるのでしょうか?あんな連中の事などどうでも良いが、野次馬的興味で眺めてみよう。まず本当に橋したが代表を辞めるとして、次の代表はどうなるのか?シンタロー単独代表はあり得ないだろう。この場合大阪組が離反する可能性が高い。シンタロー自身年だし、もう無理だろう。そもそも共同代表にしたって、本当はオレがオレがの筈だったのが、どちらかが単独代表になれば、その下の連中が云うことが聞かない、という現実からの妥協策。
 選択肢として(1)共同代表として東京・大阪からそれぞれ出す、(2)単独代表とする、の2案があるが、いずれにせよ問題は、大阪から誰を出すかである。今のところ(1)にしても(2)にしてもNO2の松井しかないが、松井には橋した程のカリスマ性もなく、全国的に顔も名前も売れていない。第一、顔やシャベリがテレビ向きじゃない・・・下手なお笑いならなんとかなるかも知れないが、せいぜいその程度。だから、元々の大阪維新の会メンバーは別として、後からくっついてきた旧自民党や民主党、国会議員団やタレントなどからは抵抗が大きい。従って、本当に橋したが辞めたら維新は分裂しかない。しかし、誰もそんなことをしたくはない。特に後がない東京・国会議員団は深刻だ。
 そこで筆者の読みだが、都議選で維新が負けても橋したは辞めない。まず橋したなら、何をもって勝敗の分かれ目とするか、と居直るだろう。選挙はサッカーの試合と違って、勝敗を決定する明確な基準があるわけではない。一方が負けと認めれば負けになる。認めなければ、勝ちではないが負けでもない。ややこしいのである。維新は今のところ、都議会に独自議席を持っていない。だから思惑通りの議席が得られなくても、これは負けとは云えない。その辺を利用すれば、橋した居直りは十分可能性はある。
(13/06/20)

 都議選でシンタロー(維新)が「日本の変革は東京からだ!」と檄を跳ばす。処がこっち(大阪)の維新ポスターは、相変わらず「日本の変革は大阪からだ!」だ。その内誰かが宮崎辺りから立候補して、「日本の変革は九州からだ!」と云いだしかねない。一体どれが本当なのか?そもそもの間違いは、二名共同代表などというカメレオン的その場しのぎ誤魔化しが始まりである。ナポレオン曰く、「一つの戦場は一人の将軍に任せなくてはならない。もし将軍が二人いるなら戦場を二つに分けるべきだ」。何故なら、一つの戦場に二人も将軍がおれば、兵士はどっちの命令を聞いてよいか分からなくなるからである。これでは戦争が出来なくなる。
 維新という政党が一つの戦場なら、将軍(党首)は一人でなくてはならない。処が将軍が二人(或いはそれ以上)いることはみんなが知っている。中には既に次の将軍の座を狙っている連中の存在もだ。この結果、党内部はバラバラになり・・・既にそうだろうが・・・次の参院選で、維新は消えて無くなるかもしれない。橋したはせめてヒトラー「我が闘争」を読んでいたと思っていたのだが、どうもそういう基礎的勉強もやっていなかったようだ。
(13/06/15)

 橋したがいきなりブチ挙げ、松井がそれを大慌てでフォローする形で出てきたのが、オスプレイ八尾訓練基地問題。この問題は今のところ政府・自民党が問題にしていないので、実現の可能性は少ないが、参院選の行方によってはどうなるか判らない。それより、この問題で露わになってきたのが、維新が標榜する道州制の実態である。今回のオスプレイ八尾事件の発端が、慰安婦問題で支持を下げた橋したの、失地回復作戦と連動しているかどうか(多分しているでしょう)は別にしても、維新の地方自治に対する考え方が現れてきた。まず、いきなり橋したが沖縄に行って、オスプレイ訓練基地を大阪に持ってくるとブチ挙げた。肝心の大阪府民には一言も相談せずにだ。次いで松井が八尾空港案を持ち出した。八尾市民にも一言も相談せずにだ。当然八尾市長は反対する。すると松井は「一度沖縄に行って来い」と捨てぜりふ。
 ここに見られるのは、トップであるオレが決めたことは、みんなが従わなくてはならない、という上から目線だけである。これが維新の云う地方分権・道州制なのである。確か維新の綱領では、重要事項は党首とその周辺の常任委員だけで決定し、党員はそれを承認するだけと云うことになっていたはずだ。これは実はナチの綱領とそっくりなのである。ではこんな手法が道州制に適用されるとどうなるか?とにかくなんでもトップダウンだから、決定は早いかもしれない。ところが案件をトップに持って挙げるルートが絞られるから、たちまち莫大な官僚集団が出来上がる。ミニ霞ヶ関が七つも八つも出来ることになるのである。道州制論者の主張は、現在の中央集権体制を打破し、地方分権を実現する、ことにあるはずだ。しかし、今回の八尾オスプレイ問題では、それとは逆に、地方に於けるミニ中央集権制が実現する可能性を示唆している。つまり、維新前の封建制への逆行である。
(13/06/08)

 橋した訪米をアメリカが拒否した云うが、別に犯罪を犯した訳でもないのに、個人の訪米を一国が拒否出来るのかね?要するに大阪の姉妹都市であるサンフランシスコが、式典に招かないと言うだけの話しである・・・要するにサンフランシスコやカリフォルニア州議会の議員が、サムスンに買収されているだけの話し。但し、それでなくても、橋下は外国に行かない方がよい。あんな乞食野郎を日本人と間違えられると、本当の日本人が迷惑する。又別に大阪/サンフランシスコの関係がこれで途切れた訳でもない。市長が替われば、又元に戻る。そういうことを一切説明せず、結果だけを大声でわめき立てる。これも日本マスコミの汚い手口である。そしてその手口に載って、日本は中国やアメリカと戦争しなくてはならなくなったのだ。
 しかし、これで橋した次期総理の芽は無くなっただろう。次の総理と思い切りおだてまくってきた週刊現代や石原シンタローの責任はどうなるのだ。また将来の総理側近を狙ってすり寄ってきたそのまんまとか中田、松野やケンタなど、こんな筈じゃ無かったと今頃臍を噛んでいるだろう。これも身から出た錆。
 口舌の徒は舌禍で、文筆の徒は筆禍で身を滅ぼす。中途半端な自信家ほど危ないから、気を付けるように。
 (13/05/29)

 周りの既成政党やマスコミからケチョンケチョンにけなされても、橋したは発言を取り消さず。その理由は顕かです。ネトウヨから支持メールが殺到しているのである。もし、ウッカリ前言をひるがえせば、あっという間に橋した=維新はネトウヨ票を無くしてしまう。これでは組織を持たず、”フワーットした民意”に頼るしかない維新は、参院選を戦えない。失ったネトウヨ票は何処へ行くか?当たり前だが、維新がクビにした西村慎吾のところだ。
 そもそもこの件・・・・つまり韓国人売春婦問題・・・・への維新の対応は矛盾に満ちている。まず西村慎吾が本音を言ったところ、世間の反発を気にした維新は、直ぐに西村のクビを斬った。これは維新は公式には朝鮮・韓国人売春婦の存在を認めていない事を意味する。ところが党首の橋したは、頑固に存在を主張している。党内にもそれに同調する勢力は少なからずあるはずだ。さてネトウヨ票は何処へ行くか?私は西村のところ・・・・彼が独自の政治活動を始めたとして・・・へ行くと思う。この結果、維新は左右に分裂する可能性が出てくる。一つは、そのまんまとか中田とか既成政党からの横滑り組。橋した人気にあやかって、議員ポストを手に入れた連中。もう一つは元々の維新プロパー。維新とは、元々は地方政治改革を主張してきた地方議員集団。その主体は地方の自営業者や土地持ち農民。今の橋した維新とは、既に路線が異なってきている。そこへ党首の不規則発言による支持率低下だ。これでは約束が違うのではないか?てな事で、維新分裂、橋した追放なんてことも、あり得ない話しではない。そもそも松井と橋したとはどんな中だったのでしょうか?
 世間はネトウヨパワーを十分評価していないと思う。しかし、ネット世界では彼等は十分な力を持っている。政治家・官僚・マスコミが、このパワーを無視していただけに過ぎないのである。従来の選挙方式では、ネトウヨという草の根右翼を吸い上げる受け皿が無かった。何度も云いますが、今度の参院選でネット選挙が解禁になります。ネットの力によって、これまで無視されてきた、とんでもないパワーが力を持って現れる可能性があります。このとんでもないパワーは、なにも右翼だけとは限りません。左翼勢力どころか外人勢力だってあり得るのです。
(13/05/28)

大阪市議会で水道統合案が否決。大阪市が載ってこないなら大阪府も無理。ということは大阪都構想は大きく後退。橋した人気下落もあって、これもダメ。と言うことは鳴り物入りの道州制論議も、いずれ沙汰止みとなる。
 あんなもの統治者だけの利便追求で、住民などほったらかし。道州政府と称するミニ霞ヶ関が七つも八つも出来るだけで、行政効率は却って低下。おまけに道州内の地域間対立が先鋭化して、議会も行政も足の引っ張り合い。その内、又分裂だ。頭の足りない中学生が考えた絵空事。しかし、一昨年の統一地方選以来、どの党もミーンナ道州制だ。これも橋した維新の空威力を目の辺りにして、一斉にすり寄った結果。幽霊の正体見たり枯れ尾花、とはこのことだ。
(13/05/22)

 維新が西村慎吾を切って、これで西村の政治生命も断たれたと思う人が多いかも知れないが、それはシロウトの浅はかさ。次の参院選で比例代表区で出馬すれば、全国のネトウヨ票をかっさらう事が出来る。ン10万票は固い。ヒョットすると100万票ぐらいいくかも知れない。但しこの場合何処かの政党に所属する必要がある。既成政党は、毒を食らう度胸が無いからまずみんな敬遠する。だったら自分で作ればよい。ネット募金をやれば、直ぐ数億単位の金は集まる(東京都の尖閣買収募金を見ればよい)。これで政治団体を作り、選挙の供託金を担保すればよい。組織は持たないが、そんなもの関係ない。今度の参院選からネット選挙が認可される。これを使えば選挙運動員など必要ない。サーバー管理者一人がいればよい。選挙運動は全国のネトウヨネットワークがやってくれるのである。ただ問題は、本人にそこまでの度胸・根性が在るかどうかだ。
 さて既成政党各党はネット選挙なんてものに肩入れしたために(このバックに、孫や三木谷なんて怪しいIT屋が暗躍してきたのは顕か)とんでもない鬼っ子を抱え込んでしまった。これも目先の利益ばかり追いかけてきた逆効果。身から出た錆。
(13/05/21)

 党首橋した不用意発言が祟って、維新支持率は4%に急落。但しこれを報道しているのが、元々アンチ維新の毎日だから、少々割り引かねばならないが、それでも全国的に支持率低下は否定出来ないだろう。おまけに日々聞こえるのが、維新内外での不協和音。例えば国会議員団など東京組vs地方組織、中央本部vs地方維新など。これに橋した発言、それを容認するシンタロー発言が加われば、元々選挙基盤を持たない新人候補など、橋したやシンタロー人気にあやかった連中は選挙が出来なくなる。どうしてくれるんだあー!と云いたいだろうが、それも身から出た錆。例えばケンタや松野のように、自民や民主から飛び出して維新に飛び込んだ連中は、自己責任でやって貰わなければ困る。今更自民復党でも無いだろう。
 と言うわけで、腹を叩いて大笑いはアベと石破。維新と自民は党首間では蜜月状態だが、末端の選挙事情は全く逆。維新と自民がぶつかるケースも多い。その矢先、突如起こった党首問題発言。維新が勝手に潰れてくれたわけだから、こんな有り難い話しはない。ここで7月衆参同日選に打って出れば、維新を含め中小政党は全部潰せる。あとはやりたい放題だ、と言いたいだろうが、世の中そう上手くはいかない。アベが調子に乗って大法螺を吹くと、たちまち逆風が吹く。そもそも維新支持急落のきっかけになった慰安婦問題などは、アベがかつて自民時代に喋りまくったことが原因。いずれ、自分の身に降りかかって来るだろう。
 この件で判ったのは、政党支持率など人気投票に過ぎない、ということ。かつて盤石を誇った感に見えた橋した人気もこの程度だ。では対する自民はどうか?というとこれもアベ人気に頼るのみ。しかし、橋した人気は自分で開拓した部分も大きいが、アベはそんな努力をなんにもしていない。ただただ、民主党の失敗にワルノリしただけだ。株でいうと逆バリ。このような邪道で政権を執ったに過ぎないのである。一つ風が変わると、これもどうなるか判らない。何とも頼りにならないのが、党首人気である。
(13/05/20)

 最近よく聞こえるのが、維新の弱気発言。東京ではシンタローが「もう衆院選の時のような昇竜の勢いはない」とか、大阪では橋したが「ボクが参院選に出たって何の役にも立たない。大阪でやり直す」と。よっぽど伊丹・宝塚市長選その他地方選挙の敗北がこたえたのでしょうか?それと資金不足も大きい。いずれこれがボデイーブローの様に効いてくる。もはや消費者にとって、賞味期限切れの感がある。その現れが例の迂回資金騒ぎ。これで一般ピープルも、自民も維新も皆同じことが判ったでしょう。その通り、維新と自民は同根なのです。血は争えん。
 高槻の北西の端に安満(アマ)という地域がある。もの凄く古い土地で、おそらく古墳時代からの歴史がある。この先に新名神が通るというので、そのルート周辺はどんなところかと見に行った。するとこの辺り一帯、維新の若い府会議員と橋したのポスターだらけ。この府会議員は未だ30台だが、おそらく地主か地域自営業のせがれで、オヤジの顔と縁故で議員になったのだろう。一般に、維新は都市型政党と思われているがとんでもない。実態は古い自民党顔負けの地縁血縁選挙を繰り広げているのである。そういえば知事の松井も八尾の地主のせがれ。維新の原点はこういう地方の資産家階層出身である。
 彼等は元々自民党の末端を担ってきた。ところが、大阪自民党で不祥事が重なり、府民の支持を失ってしまった。これではイカン、自分らの選挙も危ない、と結成したのが維新なのだ。だから本質は自民党地方組織で、国政を担当出来る能力などハナから無い。ところが橋した登場以来、マスコミが彼をちやほやするものだから、本人も勘違いして何やら国政政党みたいになってしまった。それがこの党の最大矛盾点。一昨年の統一地方選で大勝利したものだから、世間の注目度が全然違ってくる。当に台風の眼だ。これを当て込んで這い寄ってくる乞食のような輩が出てくる。それが、シンタローとか、そのまんまとか、或いは自民や民主から斬られたり見切りをつけてやって来たケンタとかである。彼等は早速別に派閥を作り「東京組」と称する。そもそも同じ政党で代表が二人いて、その下に「〇〇命」の手下が従う。こんな政党みたことがない。民主党も酷かったが、それ以上である。
 勢いがある内は良いが、一旦勢いがとぎれると、たちまち分裂するのが世の習い。いずれ維新も分裂抗争を繰り返すでしょう。そしてそれはそれほど遠い将来の事ではない。つぎの参院選或いは衆院選で顕在化する。世間に漏れ聞こえる今年7月衆参同日選。これが実行されたら、中小政党は壊滅するでしょう。
(13/05/10)

 橋したが鳴り物入りで採用した公募区長。その内の一人がツイッターに暴言を書き込んだり、会議をサボったり行動が目に余るので、とうとう分限免職。しかし退職金50万円が支払われるそうだ。ワタクシが前から云ってるでしょ。公募と云うのは客観性の仮面を被ったヤラセだ、と。そもそも公職への公募が始まったのは70年頃の大学紛争。それまでの大学教授職の選任は、一部のボス教授の鶴の一声。それは怪しからんと公募制が始まった。奔りはやはり東大だったと思う。それを他の大学も真似をするようになった*。しかし現実はどうか?実際は始めからの出来レース。大学でさえこれである。他の分野では、もっとあからさまなインチキがまかり通るのである。
 そもそも日本人は”公”という言葉に弱い。公は公平とか公序良俗といった言葉に用いられる様に、客観性とか、公平性を担保する概念である。又、”私”の上にある概念とも思われ勝ちである。ところが現実には、公を行うのは私なのである。ここに権が介在すると、最早公は権力執行の隠れ蓑に過ぎなくなる。橋した公募制は、その隙間を巧みに突いた誤魔化し・ヤラセである。その一端が遂に現れただけである。ここに採用者責任は無いのでしょうか?あるのは当たり前です。
 元々橋したが区長公募を決めたとき、その時の応募者の中から合格者を決めていた。合格基準は何か顕かではないが、維新支持者であること、金を持っていることなどは当たり前で、その他テレビ映りが良いとか、しゃべり方が橋した好みとか非客観的要素が大きなウエイトを占めていたのは間違いない。要するに始めから、非客観的基準で合格者は決まっていたのである。何度も云いますが、公募制というのはペテン・ヤラセの隠れ蓑です。
 まあ、これは終わりの始まりかもしれない。しかし彼はなお二弾目、三弾目を打ってくるだろう。それがカジノ特区かもしれないし、金持ち特区かもしれない。十分気を付けることが重要です。
 
*昔、大阪市大でも教員公募制を実施した。ところが市大理学部地学教室は東大ほど狡賢く無かったのか、公募資格のハードルを結構オープンにしてしまった。そこにトンデモ無い人物がやってきて、そのあと大騒ぎ。現役の教授連中が我々卒業生に対してもぼやくのだから、大変だったのでしょう。その彼も何年か前に停年退職。
(13/04/27)

 兵庫県伊丹・宝塚両市長選で維新が敗北。伊丹・宝塚を始めとする阪神間は、旧衆院兵庫2区。かつては社会党の金城湯池で今も連合が強力な支持基盤を持っている。そんなところに、やれ憲法改正だの新自由主義経済を持ち込んだところで、勝てる訳がない。特に、伊丹市長候補の大阪府編入論が地域の反発を買ったのは顕か(筆者は高槻島本町など大阪府北部の、大阪府離脱京都府編入を主張している)。維新は次の兵庫県知事選に独自候補を立てると云っているが、世の中の広さを知らない。兵庫県は大阪府の4倍からの面積がある。維新は大阪のようなせせこましいところで勝ったから、世の中みんなこんな物だろうと高をくくったのだ。大阪と兵庫とでは文化が違う。
(13/04/15)

 橋したがまたまた朝日を訴えると息巻いている。それに対する批判もあるようだが、ワタクシは訴えさせれば良いと思う。どっちみち世間の注目を集めて橋した番組視聴率アップを狙っているのは見え見え。ひょっとすると、読売TVと吉本が裏で画策しているのか?裁判所(民事)も警察(刑事)も訴えを取り上げるかどうかは判らないが、それは世間には関係ない。
 本当にヤツは訴えを起こせるのかね?それが興味深々。
(13/04/07)
 

 「オレが死んだら日本は寂しくなるゾー」とシンタローが怪気炎。「色男、自慢するほどもてもせず」、隣でカミサンが「こんなの早よ死んだらええのに」とつぶやいていた。女の勘は鋭い。シンタロー如きで日本が持っているわけじゃない。夜郎自大もいい加減にせよ。暴走ではなく愚老人はさっさとあの世に行け。
 ワタクシはシンタローの小説も大江の作品も、真面目に読んだことはないが、本屋での立ち読み程度の印象では、こんなへたくそな文章では我が社の使い物にはならへん。文章というものは、自分さえ納得すればよいと云うものではない。自分中心私小説は太宰治以来の日本文学の癌。皆さん気を付けましょう。
(13/04/04)

 ヒトラー曰く「ある勢力が他の勢力と協定して、勢力を増大出来ると考えるのは、大変な誤謬である。新しい運動は、他勢力に対し非妥協的に自らの要求を主張しなければならない」(「我が闘争」)。今のところ、維新はこのテーゼを護り切れていない。ナチになり得ていない。
 ここで挙げるのはシンタローとの軋轢である。橋したは全国区政党になるためにシンタローを利用した。シンタローはシンタローで、橋したのマスコミ人気を利用して党勢拡大を狙って、両者は合同した。たかが三流芸人と三流文士による、躰のよい野合である。そしてトップを誰にするかで揉めて、結局二人共同代表・東京の国会議員団と大阪の維新本部の並立という奇怪なシステム。そして始まったのが維新内部での微妙なズレ。一々は云わないが、シンタローがああいえば、後で橋したがこうと修正。これの連続である。さて問題はシンタローの健康問題。脳梗塞と本人も云っているから本当なのだろう。あの年で脳梗塞となると、先は良くて車椅子生活、果ては植物人間か。年も年だからいきなりということはないだろうが、まあ生きる屍と云ったところだろう。
 さてそうなると維新のトップはどうなるのか?シンタロー亡き後は橋した単独党首か?そうは問屋が卸すまい。シンタロー後継として、片山辺りが乗り出して来るかも知れない。又80過ぎのジジイの出番だ。こうなるとさすがの維新大阪派も黙っていられない。ここで維新は最大3分裂。一つは元々の維新大阪派、一つは維新の勢いに圧されて他党を脱党し、票目当て維新に潜り込んだ既成政党や東国原の様にここがチャンスと橋した利用に奔った、オポチュニスト派、もう一つがシンタローにくっついて維新と野合した旧太陽派。 
 ここで、旧太陽派はその年齢(平均80近いのではないか)から見て、自然にいなくなる(ご愁傷様です)。オポチュニストはもともと思想信条もなく、単に橋した人気にあやかろうとしただけだから、トップが分裂すれば、彼等も立場を亡くしいずれいなくなる。無論自民や民主への復帰を画策するだろうが、さてそんなに上手く行くか?復帰したところで、世間の風はつめたい。残るは大阪派のような維新原理主義者だが、彼等だって橋した人気で今があるわけで、それがトップ交替というマイナスポイントで支持率が下がれば、それは自分の身に降りかかってくる。そもそも彼等は大阪ローカル政党であって、国政になれていない。外交問題やマクロ経済などについては、全く教育も訓練も受けていない。かつての民主党と同じで、高みに上がれば足下を見失ってしまうのである。従ってこれもいずれ消えて亡くなるでしょう。
 と言うことで10年、どころか5年先だって維新の看板が残っているかどうか判らない。そこに残るのは裏切り者のせせら笑いだけだ。
(13/04/01)

 大阪府教職員の早期退職者が予想を上回る1000人を越す見込み。たちまち訪れるのが来春新学期の教員不足。それとこの流れ止まるでしょうか?そもそも問題の発端は知事の松井(と言うより前任の橋した)が音頭を採って始めた教育カイカク。当初の狙いは給料の高い高齢教員のクビを斬って、経費を浮かそうと云う算段。それとついでにこの年齢層に多い左翼日教組系を斬ってしまおうと云うわけだ。そこで割り増し賃金制の早期退職を募ったところ、予想以上の退職希望者が現れた、という話し。実はこの手の話し、かつてバブル崩壊後の民間リストラで幾らでもあった例だ。その結果、日本の国際競争力は著しく低下した。大阪府はそういう事例を全く勉強していなかったわけだ。知事が無学文盲モトヤンなら職員も勉強不足。
 さて、大阪府教職員採用試験の競争率は全国最低の2倍チョット(ちなみに最高倍率は福井県の10数倍)。2倍もあれば十分やンかと、アホな大阪府民は思うが、現実はそうではない。試験日は各都道府県でバラバラ。従って受験生は複数都府県を受験するのが普通。と言うことは実質競争率は2倍以下、定数割れの可能性が高くなる。当たり前だが、給料は安くて口パクはチェックされ、おまけに教育長がヤクザの片割れときては、応募者が激減するのは当たり前。中学辺りで私立逃亡が増えるだろう。大阪公教育の破滅である。これが橋した・松井・中原の当初からの目的だったかもしれない。
(13/03/21)

 このところ話題になるのが大阪市公募区長の不評。特に民間出身区長の評判が悪い。やれ会議に出席しないとか、余計なことをペラペラ喋るとか。橋したもカリカリ来ているらしいが、これも身から出た錆。何故なら、公募と云うが、事実上自分が選んだようなものだ。
 以前何処かで述べているが、公募というのは形が替わった縁故情実採用。その極めつけが、橋したお友達人事で今度教育長になる中原。こんなのが教育長になると教員の早期退職や、教員採用応募率が低下して、2年後には大阪府の教育はガタガタになっているだろう。そうなっても橋したや中原はなんとも思わない。彼等にとって大阪など、彼等の権力拡大のための、ただの通過点に過ぎないからだ。
(13/03/14)

 維新の大阪市議の一人が自身のブログで、自民党を非難。筆者はそのブログなど見ていないが、テレビ報道などを聞くと、自民党は利権集団でその体質は全く変わっていない、とか官僚と癒着して権力を握ろうとしているとか、といった極まともな自民党批判である。処が、橋したはこのブログはこの議員に対し、公党に対し失礼だとか云って処分を決定。議員はブログを削除するとともに、自民の詫び状を入れる有様。これがあること無いことの羅列なら問題だろうが、筆者などその通りではないかと思ってしまうのである。何故橋したがこの議員を処分したかというと、市議会で維新が過半数を獲っていない。だから都構想などの橋した案件成立には自公の賛成が必要。この議員の行動は橋したの自公スリより路線に刃向かうものである、ということだ。なんのことはないこの議員、橋したの政局読みを読み損ねただけなのだ。
 議員の言い分も聞かず、筋を通さず親分通しのメンツで、クロもシロと言いくるめてことを納めるなど、当にヤクザ極道の世界。大阪自民党がヤクザの片割れと言うことは昔から判っていたが、維新も又その仲間ということだ。それもそうだ。代表そのものがヤクザ(大阪府知事)・乞食(大阪市長)の片割れなのだから。
 そもそも「大阪維新の会」は従来の自民党政官業癒着体制に対する批判として産まれたものだった、はずだ。処が地方で権力を握ったり、或いは国政選挙で既成勢力がすり寄ってくるのを見るや、舞い上がって途端に権力指向を露骨に顕わしだした。但し権力の座には今一歩なので疑似権力政党と云った方がよいだろう。その矛盾が図らずも露呈したのが今回の事件だ。これがこの集団の限界だろう。
 なお、筆者は橋したはせめてヒトラーの「我が闘争」を読んでいたと思っていたのだが、今回の顛末でそうではないことが判った。ヒトラーは「他党との関係では非妥協的であるべきだ」と述べている。本来批判の対象である自民への媚びへつらいは、橋したはヒトラーではなくただの芸人であることを証明したのである。あの世代は、あんな読みにくい本を読むのは苦手なのだろう。本をよむより直ぐネットへ行く、というのが本音だ。
 又これとは別だが、公募制で採用された区長の出来があまりにも酷いので、橋したもこれをクビにせざるを得なくなった。筆者は前から云っている「公募というのはインチキだ、民主主義の仮面を被った近親相姦だ」と。大阪市民も、いい加減に橋したと維新のインチキ性に目覚めるべきである。目覚めるべきだが、目覚められない。これが大阪府民のアホさを顕わすのである。
(13/03/09)

 久しぶりの橋した批判。大阪府と大阪市の水道統合が暗礁乗り上げ。このテーマは以前からあり、平松市長時代に統合目前まで行って、大阪府の反対で頓挫。今回は逆に大阪市側が反対。以前の統合案では大阪市が府に水道を供給する替わりに、水道事業を全て大阪市方式に切り替えるものだった。その結果府の水道料金は大阪市並みに低減することになる。府民にとっては有り難い話しなのだが、水道事業に権益を持つ自治体や業者、それに関連する議員達利権団体にとって我慢出来ないものだったのだろう。そして今回の統合案は府の水道企業団に全部を統合するもの。これで大阪府の水道権益(と言うことは既存の水道利権)は護られ、水道料金は前のまま?一方大阪市は独自権益は奪われ、水道料金もアップ。これに対し大阪市議会の維新・自民・公明が皆反対。しかし待てよ、大阪府議会で絶対多数を占めるのは維新のはず。それに自民・公明も同調している。と言うことは大阪府案は維新と自民・公明の承認を得ているはずではないか?処が肝心の土壇場で両者の対立が明らかになった。さてこれに橋したは大いに立腹、「大阪府水道企業団が欲ボケしたからだ」と大阪府に責任転嫁。しかしこんなこと始めから判っていたことではないか?この騒ぎ、一言で云えば、大阪の維新は一枚岩ではなく、ただ単に選挙目当てで集まった烏合の衆ということだ。又水道統合は都構想の一大前提だったはず。それも自分達(維新)の内紛が原因で出来ないのでは、都構想もなにもあったものではないだろう。まず橋した政治能力は、この混乱を如何にして収めるかで真価が問われる。
 評論家の佐藤優は橋したを指して、変身自在方針変更の天才と評したが、筆者に云わせればただの言い訳責任転嫁の職人に過ぎない。そもそもこれは天賦の才というより、弁護士という職業から得られる職業技術である。訴訟という場で絶対にしてはならないのは自分の非を認めることである。仮にこちらに非ああったとしても、それをさせたのは相手の責任だ、というようにロジックを持っていくのである。丁度中国や北朝鮮が諸外国に、韓国が日本に何でも責任を転嫁しようとしているのと同じである。だから、皆さん、あいつの云うことに一々フンフンと云ってはならないのである。ヤツに一番騙されやすいのがマスコミ、特にテレビマスコミで大谷や他の吉本芸人なんかが提灯もって走り回るから、余計に騙されるのである。
 それと、この佐藤優という人物。今や国際問題評論家とかで保守系マスコミに大もてだが、元を糺せばただのノンキャリ役人。外務省の裏を知っていただけ。それで外務省予算をつまみ食いしてとっつかまったトンデモナイ野郎なのだ。第一顔つき目つきが良くない。何時も下から他人をねめ廻すよう目つきだ。ヤクザと同じだ。これも橋したと共通している。被差別民の習性か?何で日本のマスコミはこんなロクデナシをもてはやすのか?
(13/03/08)

 桜宮高校体育科の入試中止で受験生や父兄からの批判を高まると、いきなり府立高校への吸収を提示。府立側だって迷惑だ。お陰で府立高校は体育科定員が50%増。定員が増えれば、それに見合う教員や設備が必要である。しかしこれは前のまま。この辺りに橋した(と維新)の、行き当たりばったり精神が露骨に出ている。つまり橋したは生徒自殺事件を宿敵大阪市教育委員会を潰す好機と捉え、如何にも自分は正義漢ぶって桜宮高校体育科廃止・・・ついでに桜宮高校廃止・・・まで言及してしまった。ところが思いがけず出てきたのが、在校生や受験生とその父兄の反発。これではイカン、ナントカせねばと盟友松井に相談したところ、「ホンじゃウチで引き受けましょう」と殆ど河内音頭のノリで、府立高校への振り分けが決まった。それはそれで本人同士ではメデタシメデタシなのだが、肝心の生徒や受験生にとってはたまったものではない。在校生の運命はどうなるのか、受験生の権利はどうなるのか、そういった問題は一切無視し、建前だけの数字合わせに過ぎない。在校生や受験生が桜宮高校を目指したのは、単にスポーツをやりたいなどという低次元(要するに中学生レベル)の話しではなく、将来の大学受験或いは民間企業就職へのメリットを期待してのことである。これに対しおそらく桜宮高校は、かなり高いレベルでの対応が可能だったのだろう(要するに顧問教師の人脈である)。それに比べ府立高校ではどの程度の能力があるか判らない。せっかく行ったところで期待はずれじゃどうにもならない。橋した・松井が用意した安直なメニューに、どれだけ載ってくるか、見物である。
 この一件、要するに自分が発信した言葉で発生したトラブルを、自分で解決するのではなく(本件では大阪府と在校生・受験生)という弱い立場に押しつけ、自分は安全な場所に逃げ込んだだけである。橋したに感じるのは、自分より弱い立場の人間を数としか思っていないということである。これは二流の政治家・官僚に特徴的に現れる現象である。ということは、彼も又そういう資質を持っているということだ。
(13/01/25)

 橋したが桜宮高校入試中止とか、予算執行停止とか云いだしたもので、自民党の文部科学大臣までがクレームを付ける。橋したの筋違い発言は毎度のこと。当にヤクザ、同和特有の因縁付け。こんなのを市長に選んだ大阪市民そのものが、ヤクザ同和のかたわれなのだ。幾ら表面は綺麗に着飾っても、中身の卑しさは何処かから出てくる。
 それはそうとシンタローと橋したが維新の共同代表。こんなもの上手く行きますかねえ?ナポレオン曰く「一つの戦場は一人の将軍に任せるべきだ。将軍が二人いれば戦場を二つに分けるべきだ」。トップが二人いれば、部下はどちらの云うことを聴けばよいのか?あの人はああいった、このボスはこう云った。云うことが違う。どうすればよいのか?てな話しが直ぐに出てくる。本人同士は話しが付いていると思っても、下の人間はそうは行かない。又、本人同士の話しだって、本当についているかどうか判らない。第一片一方は文学至上の恍惚老人、もう片一方は銭稼ぎ第一の悪徳法律屋。同じ言葉を言っても、同じ意味に解釈しているとは限らない。
(13/01/20)

 大阪市立桜ノ宮高校での体罰自殺で、市長である橋したが「体罰は許されない」と体罰否定発言。しかしこの男以前から、体罰容認発言を繰り返していたのではなかったか?それがことマスコミで公になると、途端に前言をひるがえし善人ぶる。これまでの発言を総括し、ボクが間違ってました、とまず自己批判し、その上で体罰を否定するのならまだしも、いきなりの体罰否定発言だから、彼の発言は信用されない。大阪の大衆は、彼に当たり障りのない善人を期待して、市長にしたわけではない。本音を隠さない悪党キャラだからだ。それが自分が不利になると察すると、途端の態度豹変、いきなりの善人常識人パフォーマンス。これじゃ約束が違うのやおまへんか?原点は大津イジメ自殺事件だろう。あの時大津市長が、あたかもイジメ容認とも受け取れる発言をして大問題・・・この市長の将来は無いだろう。このところ、ただでさえ維新の支持率は低下傾向。ここでウッカリしたことを云えば、大問題。ここは一番、アベに倣って安全運転、世論なだめ。てなところではないでしょうか?
 この件、自殺生徒の両親は、顧問教師・学校・大阪市を相手取って民事(損害賠償請求)訴訟を起こすでしょう。学校・大阪市はともかく、顧問教師は「これは教育の一環」として責任を認めず、その根拠に橋した体罰容認発言を取り上げれば、この裁判はかなりもつれる可能性もある。又、大阪市が顧問教師の解職まで至ると、これも従来の橋した体罰容認発言を盾にとって、地位保全訴訟に至るケースもある。
 要するに、橋したはこの件について、人間及び政治家としてのケジメを付けるべきだろう。
(13/01/15)

 昨年末、嘉田と別れて以来小沢の動静が霧の中。マスコミ筋では、あの騒ぎで小沢ももう終わりだ、という観測が専らですが、そうでしょうか?なんとなくもう一波乱ありそうな気がします。山場は三月国会予算審議か、或いは7月参院選前か?未だ70だ、枯れる気はない。
 輿石が小沢と組むという話しもあるし、その線から再び小沢が民主に手を延ばしてくる可能性もないではない。但し、そんなことを容認すれば民主は再分裂だ。アベ自民が維新を袖にすれば、維新/生活枢軸もあるか?
(13/01/04)

 「日本未来の党」が分裂。最初は分党などと訳の判らぬことを云っていたが、事実上の分裂は誰が見ても判る。それを主導したのが小沢グループというのも判る。さて何故この時期小沢グループが造反したのか、よく判らなかったが、新聞の解説を読んでみると、ナルホドそんな低次元の話しだったのかと納得出来た。小沢は民主から50数人を引き連れて離党したものの、これだけでは心許ない。選挙の看板がいる。そこで眼を付けたのが嘉田。上手く引っ掛かってくれた。嘉田を支持する女性浮動票を手に入れれば、第三極のヘゲモニーを握れる。つまり自民にも民主にも高く売りつけることが出来る。あわよくば、連立政権でしかるべき地位も手に入れられる。
 ところが選挙明けで大惨敗(そんなことは公示前から判っていたが)。そして発生したのが嘉田派との軋轢・・・・これには相当ドロドロした憎悪関係があったと思いますが、誰も何も云わない。嘉田派が言い出したのが、小沢と阿部との共同代表提案。これはイカン、ワシの立場がなくなる。ナントカしろ、というのが生活系議員への絶対命令。なぜなら、一月一日の政党助成金審査に間に合わせなくてはならないからだ。無論「未来」から「生活」が離反して別政党を作っても良いのだが、それだと新党結成で総務省への届け出も遅れる。下手すると政党助成金審査に間に合わなくなるかも知れない。この際嘉田などほっといてカネを獲れ、ということなのだろう。オッサン未だ生き残りを考えている。最期の頼みは民主の輿石だ。いずれ民主に手を延ばすだろうが、幾ら民主がアホでも今更小沢でもあるまい。
 なかなか熾烈な政党サバイバルゲームだ。小沢はこの手のゲームに慣れていたが、嘉田は全くのお嬢さん。役者が違う。てなところで、嘉田が追い払われて小沢がカネを握った。さて、維新だが他人事ではない。維新にも海千山千の旧太陽ジジイがいる。それ以外にも、そのまんまとか中田とか、自分じゃ何もせずにイイトコだけ獲った連中がいる。しかしそれ以外にも国会議員団のように、特権的地位を享受出来た階層もあるのだ。階層の分化は階層間矛盾を産み、それが階層間対立となって革命に発展するのは唯物弁証法の説くところである。維新としてもこの原理に無関係ではない。いずれ内部対立を産み・・・・既に始まっているかもしれないが・・・、分裂・崩壊の憂き目を見ないとも限らない。意外にこの崩壊、早くやってくる。早ければ来年春ぐらいだろう。
(12/12/29)

 選挙の現状分析では、維新は東京では惨敗、大阪でも苦しい、という読み。おそらく地方でも似たような状況だろう。かつての勢いは何処へ行ったのか?理由は色々取り沙汰されていますが、つまるところ慢心。この慢心に踊って、石原や誰やらと連携という名の媚びへつらい姿勢。この姿勢の理由は何か?所詮自分の売名、利得行為。おまけに政策が右に行ったり左へ行ったりの迷走。その辺りが足下を見られたのだろう。では支持率低下がこのまま続けば、候補者達はどうなるのでしょうか?厳しい年末が待っているだけでしょう。ケンタよどうする?
(12/12/11)

 大阪市交通局の清掃業務委託公募制入札で、業者が最終決定する前に、橋したが何処かの支持者集会で、業者名をバラシ、「これが自分がやった行政改革の勝利だ!」と自画自賛。ところが公募制入札はおもな自治体では10年以上前から行っており、大阪市も前職平松市長の代からやっている。なにも自慢するほどのことではない。それどころか、業者決定前から業者名を市長が・・・プライベートであっても・・・・表に出すことは、あってはならないことである。これは裁判官が判決を言い渡す前に、関係者に有罪か無罪かを漏らすようなものである。こんなのがもし総理大臣にでもなって見よ・・・・週刊現代はそうなって欲しいらしいが・・・・、閣議決定前に国家機密がペラペラ外に漏れ出す。機密もなにもあったモノじゃない。鳩山以上の駄々漏れ総理になるだろう。そして、日本は何処の国からも信用されなくなる。何故この男、こんなに軽いのか?世の中判っていないのである。少しばかりテレビで売れたからと云って、マスコミがちやほやする。それで自分は何をやっても構わない、チョンボはメデイアが繕ってくれる、ぐらいに世の中を舐めているのだろう。橋した如き乞食人間に舐められても仕方がないのが、今の日本のマスコミ・・・特にテレビメデイア・・・と大衆、特に大阪のアホ連中。
 なお、交通局清掃業務委託については、背後n中田の入れ知恵があったと思われる。彼が横浜市長の時に同じ様なことをやった。つまり業者を次々に入れ替えた。ところがその結果、清掃ノウハウが持続されず、起こったのがネズミの大繁殖。横浜市民は大迷惑で、清掃業務は元に戻すらしい。その内、大阪市地下鉄は、ゴミだらけネズミ天国になるだろう。
(12/12/10)

 維新が渡辺「みんな」に合流を申し入れたところ、「みんな」が拒否して物別れ。確かこの話、元々は「みんな」側が維新に連携を申し入れたところ、政策の相違(つまり性格の不一致)を理由に、維新が断った筈。それを今更もう一度よりを戻そうなど、虫が良すぎると反発を食らっただけの話しだろう。この辺から類推すると、今の維新は相当追い込まれているのではないか?つまり候補者の数が足りないのだ。当初は全国小選挙区で350人を立てると云っていたが、その後241人にトーンダウン。今のところ確定は46人。4日の公示まで後10日。2次候補募集と言っているが、果たして何処まで集まるのか?
 小異を捨てて大同に付いたのは良いものの、早速出てきたのが政策のふらつき。前今とでは、云っていることがまるで違う。その点をつつかれると、橋したはああでもない、こうでもないと言い訳するが説得力はない。下手な言い訳は三流弁護士の得意技。特に旧太陽(と称する、頭の中が白く光っているコーコツ老人達。)に要求されて、企業・団体献金を認めたのは笑ってしまう。無論、維新の主流である中小商工業者にとっては有り難い(経営者の名義さえ変えれば、実質上自分の経営している会社から、公然と寄附を受けられるのだから)が、有権者はそうは受け取らない。野党でいる間は小異が有っても、政権奪取のスローガンの基、なんとか協同できるだろうが、一旦政権についた途端、或いは逆に選挙で大敗したときにはその矛盾が一気に噴き出し、党は分裂・解体の憂き目にあう。今の民主党が当にその典型例である。
(12/11/24)

 本日昼過ぎ暇つぶしに久しぶりに高槻駅前へ。横断地下道を渉って地上に上がろうとすると、誰かが大声で選挙演説。内容は維新だからケンタかと思うと、何と橋した。一遍に気分が悪くなって・・・・胸がムカムカしてきた。毒ガスでも持っていたらばらまいてやろうかと思ったが・・・・そのまま中央図書館へ。
(12/11/19)

 維新と石原新党の合流で一番馬鹿を見たのは、「大阪維新の会」を作った元自民大阪府議団ではなかろうか?堺屋太一の口車に乗って、橋したを担いだまでは良かったが、その後橋したが独走して国政政党へ。気がついたら自分達の頭の上に、自分達に関係のない国会議員や東国原や中田など、橋した個人繋がりの連中が乗っかっていた。更に今度、石原シンタローや平沼とか80過ぎのジジイが重石のように乗っかってきた。一体自分達はどうすれば良いのか?回転寿司やコンビニのチェーン店をやってきた頭には、さっぱり判らぬ。気がついたらカネだけむしり取られてポイ捨て。昔、十三やミナミのアルサロのねえちゃんによくあった話し。余所からやってきた連中は、みんなカネが目当て、ぐらいは知っておかなくちゃ。
(12/11/18)

 今回の衆院解散で、維新は公認内定者から公認料として一人300〜400万円を徴収することにし、既に一人100万円の前納を請求し出した(本日毎日新聞)。通常は政党側から一人500〜1000万円の公認料を支給し、これを当面の選挙費用に当てる。維新はこれの逆をやっているわけだ。無論個別選挙費用は候補者の自己負担。よっぽど金が無いのか?下手するとポスターまで買わされる可能性がある。落選すると、前納金や選挙費用は全てパー。借金だけが残る。しかし、落選者が続出しても党中央(無論橋したと松井、その周辺)は無事。馬鹿を見るのは候補者本人だ。何となくコンビニのフランチャイズ方式を思い起こす。議員候補者はコンビニ店長。店の改装や商品の品揃え(政策)は本部からの供給だが、買い取らなくてはならない。余れば自己負担で処分(選挙に落ちれば自己責任)。但しもっと大きく出来ますよ、という甘言に乗って、イイトコを全部吸い取られるのは共通している。要するに維新とはコンビニ政党、コンビニ選挙なのである。
 そこで不思議なのは9月の維新結成パーテイー収入の行方。一枚2万円で3万枚売れたというから、ざっと6億円の収入。経費を差し引いても5億は残る筈である。さてそれが何処へ行ったのか?国会議員には選挙費用を全額持ちますよ、と言って接近した可能性もある。しかしそんなことが表に出れば、維新応募者との間に大きな不公平を作ることになるから、維新そのものが分裂してしまう。そこで考えられるのが、前回の統一地方選中でも府知事・市長選で生じた借金の返済。問題の佐野レポートはそこまで迫る筈だったのだ(○○問題などどうでも良い些事)が、これを放っておくと大変なことになると読んだ橋したに、ゴロを撒かれた朝日がヘナヘナになってしまって、全て判らなくなった。少なくとも今のところは。
(12/11/16)

 橋した騒ぎで週刊朝日社長が辞任。橋したは鬼のクビを獲ったような気分で、大満足だろう。しかし世間は、「やっぱり〇〇は怖い。近づかんとこ」と思うかもしれない。どっちが怖いかというと、後者の方が怖い。
 しかし、ダメなのは朝日。ああ云う特集をやるときは、裁判覚悟・訴訟準備OKでやらなくてはならない。それが全く出来ていなかったのだろう。所詮秀才エリートのオボッチャン雑誌だ。だから、橋したのようなゴロツキに少しコワモテで迫られると、たちまち尻尾を巻いて降参。骨も何もない軟体動物状態。戦前右翼・軍部に脅されると、戦争批判から戦争協力に方針転換したのとそっくり。ひょっとすると、今後朝日は橋した+維新の提灯新聞になるかもしれない。既に大阪の朝日放送は橋した派だ。言論の堕落である。
 あの記事の続きは何処かがやるはずだ。文春か新潮か?筆者は続きを期待しているのだが。その時、橋したがどう反応するか、興味津々。
(12/11/13)

 幹事長の松井が、次の衆院選で著名人(要するにタレント)を候補に建てると云えば、橋したはそんなことはないと否定。以前には原発に関し、松井が原発ゼロを表明すると橋したが否定するとか。これだけ見ると、松井/橋したの間に不協和があるように見えるし、そう報道するメデイアもある。しかし、これは本音でしょうか?あまりにもタイミングが良すぎるのである。ワタクシには二人が示し合わせて、世論動向を測っているのではないか、と見えてしまうのである。例えばある政治課題があって、どういう回答が適正か判らないとき、二人が両極端の意見を別々に吐いて、世論の動向を見るという作戦である。実はこれは古典的なマーケテイングリサーチの方法である。あるメーカーが新商品を市場に投入したい。しかし消費者の動向がよく判らない。そこで同じ商品でもバージョンの違うものを同時に店頭にならべる。そしてどのバージョンがよく売れるかを調べるのである。
 松井/橋したのやり方は当にこの方法だ。これから云えることは、今の維新には明確な政策ビジョンもなく、無論思想・信条もない。中身はカラッポ。目的は政権を獲ることである。そういえば、維新のブレーンには元通産官僚や新自由主義経済学者や評論家が多い。上に挙げたマーケテイングリサーチなど、彼等が考えそうなことである。だから、こんなもの一回選挙をやれば、全て見透かされてしまう。そうなっても大丈夫なように、維新八策は内容空疎・抽象文言でかためているのだろう。
(12/11/11)

 吹田市長のスキャンダル疑惑が新聞に出た途端、松井も橋したも、これをクビにして火消しに懸命。維新支持率は次第に低下し、橋した妖術も以前のような神通力は無くなってきた。ここでこの市長を放っておくと、騒ぎが何処まで広がるか判らない。躰の良いトカゲの尻尾切りである。週刊朝日に載っていた、維新旗揚げパーテイーに集まってきた大阪のオッサン達は、大方この市長の同類なのだ。ここで判ったのは、維新は何も革新・革命勢力ではない。その実態は旧態依然たる自民党政治家・・・それも2流2線級・・・の延長なのである。問題は、関西のマスコミ、特にテレビマスコミがその点を全く無視しっぱなしということだ。彼等は今だに、橋したネタは視聴率を獲れると思いこんでいる。これこそ橋した妖術の真骨頂、マスコミ催眠術なのである。
 折しも大阪府松井は、次の総選挙では西日本中心に候補擁立を表明。理由は顕かだが、関東・東北等東日本での支持率の伸び悩み。橋したはテレビインタビューでは標準語を使って、関東受けを狙うが、これが却って大阪での反感を買う。子分の松井はべたべたの関西弁、それも柄の悪い河内弁。これが全国ネットで流れれば、ますます維新の評判を落とす。それはどうでも良いが、中央が西日本中心とすれば、関東当たりから維新政治塾や衆院選候補に応募した連中はどうなるのだ。金だけ取られてポイ捨てか?実際そうだろう。ということで、今後維新・橋したを相手の訴訟が多発する可能性があります。しかし、橋したはあれでも弁護士の端くれ。多分それに対する手は打っているだろう。
(12/11/01)

 大阪松井の秘書疑惑に続いて、今度は吹田市長に入札疑惑。この市長、確か昨年の統一地方選で維新系で当選したと思ったら、やっぱり大阪維新の会顧問。松井は会社秘書に議員秘書を兼任させて、その給与を会社に支払わせていたこと。幾ら何でも営利企業の秘書と、公的職務の議員秘書を兼任させるのは無茶苦茶だ。議会で議論されたことが全部会社に筒抜けになる。議員という職務は、一般公務員以上の守秘義務を求められる筈だが、そこのところが出来ていない。世の中民主党の脇が甘いと非難するが、維新も似たようなものだということが判った(ワタクシはズーット前から判っていましたがね)。
 次の吹田市長。環境省の省エネ事業に応募して国から補助金を貰った。それで三つの事業をやったが、国から貰った予算が2500万円余った。そこで急遽別の事業を編み出して、それを発注したのだが、実は一社指名の随意契約。おまけにこれが市長の後援会会長会社。本来国の補助金が余れば、それは国に返納しなければならない。ところがそうすると、翌年から補助金を削られるから、それが嫌で無理矢理事業を作って辻褄合わせをする。これが予算の無駄使いを産み、財政赤字の元凶となる。この悪弊を絶つのが維新の主張ではなかったか?
 元々大阪の保守系議員には、土建業や農業など規制に守られた第一次・二次産業系と、流通・飲食等の第三次産業系からなり、互いに対立を繰り返してきた。これが16年前の府知事選の敗北(ノック知事の誕生)で一気に表面化。第三次系が離脱してできたのが「大阪維新の会」なのである。彼等自身経営者であり、行政と無関係ではない。彼等自身シガラミを持っているのである。くだんの吹田市長も、後援会会長会社もそれなりのシガラミを持っていたのだろう。このシガラミが腐敗を産む。橋した人気に会わせて、雨後の竹の子のように現れた各地”維新の会”も似たようなもので、今後このような事件はあちこちで現れると思っておいた方が良い。これは大きな政治的リスクになる。その点を橋しただけでなく、石原も渡辺も気づいているのでしょうか?別に気づかなくっても構わないが。
(12/10.31)

 繰り返すが、週刊朝日に書かれた橋した徹の出自に関する記事には、なんら新しいものはない。みんなネットや週刊誌、月刊誌、大新聞(毎日新聞を含め)で取り上げられていることばかりだ。何故これを今更のように取り上げるのか?それと新聞マスコミが何故今頃になって、週刊朝日記事を差別だなんだと批判するのか?やるなら新潮・文春記事の時にやればよかったのである。
 橋したが朝日にキレタのには別の理由があるはずだ。それは彼の資産形成過程に関する疑惑である。週刊朝日は次回以降、その問題に切り込む筈だった・・・と思う・・・が、思いがけない橋したの攻撃と、それに屈服した朝日やその他3流ジャーナリズムの裏切りで抹殺されてしまった。戦前の軍部・右翼による迫害に匹敵する言論弾圧である。
 かつて彼が大阪府知事に当選した後、テレビで彼の事務所の映像が流された。大阪都心の一等地にある某高級ビル内の瀟洒な事務所である。筆者にも弁護士の知り合いが無いではないが、離婚訴訟や民事専門を扱っていて、こんな豪華な事務所が持てるのか?大変疑問に感じた。東京のそれも政治家や大企業・外資を抱える法律事務所ならいざ知らず、大阪でどうやってこれだけ稼げるのだろうか?丁度村上ファンドの阪神乗っ取り騒ぎの頃、あるテレビ番組で「ウチもM&Aをやっていますよ」と宣伝していたが、大型M&Aはみな東京物件、大阪など大したことはない。その後、橋した法律事務所が、飛田の風俗業組合の顧問弁護士をやっているとかいう話しもメデイアに流れたが、別にこれ自身法的問題にはならない。飛田風俗は形を変えた管理売春なのは明らか*だが、現在の売春防止法(取締法や禁止法じゃないことに注意)が大ざる法だから、その穴の抜け型を教えているだけの話しである。又売春業者も零細中小だから、顧問弁護士料など大したことはない。しかし、ネットなどで噂されるのは、橋したの最大の稼ぎは債権取り立て、それも暴力団絡みのそれだ。これならあの立派な事務所も判る。
 週刊朝日第二段以降はこれがターゲットになっていたはずだ。もしこれが公開されれば、「日本維新の会」にとっても大ショック。まして来週から全国遊説に廻ることになる。出る杭は早めに抜かねば、と言うことだろう。
 それにしてもみっともないのは朝日新聞と、正義漢面して橋したに媚びを得る所謂進歩的文化人。大谷、若一、与良てなところ。
*つい最近、東京吉原のソープチェーンが売防法違反で摘発された。しかしこんなこと公然の秘密。飛田風俗だって同じこと。
(12/10/27)


【橋した徹の人格形成】
 今を去る4年前の大阪府知事選。自民党候補橋した徹は、大阪府八尾市安中地区で選挙遊説の第一声を揚げた。「私の人生はここから始まった!」と(毎日新聞記事)。週刊朝日が取り上げる遙か以前に自分の生い立ちを明らかにしているのだ。部落票を採るために。前にも述べているが筆者は彼を被差別部落出身ではない、と考えている。しかし何故彼はこう喋ったのか?計算高い人間なのだ。
 人間の人格は15〜6才ぐらいまでに殆ど決定される。それから先はおまけみたいなものだ。その中で主要な部分は5〜6才までの幼児体験である。この中で特に重要なものは両親との接触体験である。これが不足すると他人に対する思いやりがなくなったり、人生を否定的に考えるようになる。
○既成秩序への攻撃。
 誰の話だか忘れたが(高校の担任教師?)、彼の人格の中に、既成秩序・既存権力への激しい憎悪があるという見方がある。人間が最初に出会う秩序・権力の体現者は父親である。つまりこれは父親への憎悪の反映とも云えよう。幼少期の橋した家の家庭状況がどういうものであったか、筆者は知らないが、まず通常の家庭とは異質のものであったことは十分想像される。父親がヤクザなのだから付き合う人間もその筋のもの。父親からの虐待があってもおかしくない。しかし、そのマイナス分を補ったのが母親である。母親は愛情を徹に注ぎ、ぐれさせもせず、大阪でもトップの進学校を卒業させた。彼の母親への感情も又尋常のものではなかっただろう。この母親がいなければ、今の橋した徹はいないのだから。これが彼の周辺に集まる人間への、偏愛とも云えるえこひいきの原因なのだ。
○入れ墨への攻撃。
 大阪市交通局職員に入れ墨が見つかって、全職員に入れ墨申告をさせた。今時少々の入れ墨など、欧米ではファッションだ。それにも拘わらずキレルのは、父親の入れ墨の記憶があったのか?
○補助金団体への攻撃。
 大阪府知事の時、まず驚いたのは第二京阪道路工事で、工事に反対していた保育所所有土地を強制収用した。彼は府民の支持を得て当選したわけで、しかも国交省や官庁を散々批判してきたのだから、別の解決法を示すのかと思っていたが、なんとかつての自民党顔負けの強硬手段。その次ぎが府立児童文学館の補助金廃止。大阪市長になってからも、文楽協会やピース大阪、市立交響楽団への補助金廃止と、話題に尽きない。この点から彼は文化事業に対する理解が無い、という見方もある。それもあると思うが、もう一つが補助金そのものへの憎悪ではないだろうか?彼の少年体験からは、おそらく赤貧洗うが如き生活だったろう。そのとき、同級生が親から小遣いを貰っていたとすると、徹少年はどう思うだろうか?彼にとっては、補助金とは金持ちの小遣いのようなものであり、公務員は親からの小遣いで遊んでいる同級生に見えたのかもしれない。
 そのくせ票になると思うと抜け目はない。例えば槇尾谷ダムである。大阪府泉南市に計画された、高さ50m程度の中型洪水調整ダム。地元も了解し、工事は進捗していたが、一部の府民が工事中止を言い立てて、もつれだした。工事に反対したのは地元ではなく、府北部の住民である。ダムと下流河川改修と費用比較をすると、ダムの方がやすくつく。それにも拘わらず、彼は根拠も示さずにダム案を撤回した。ダム自体は工事用道路も出来、本体掘削も終わっている。この状態で事業を停止すると、掘削部分の現状維持が必要で、そのコストは単なる本体工事費を上回る可能性がある。大阪府民は橋した徹の票目当ての浅はか且つ利己的判断で、余計な費用負担を強いられるのである。
〇教育委員会への攻撃
 橋したが大阪府知事に当選した年に、全国学力テストが行われ、大阪府は小中学校とも、目出度く下から2番目の成績。これに激高した彼は学テ結果の公表や、学校・教師の差別化を打ち出す。これに反対する教育委員会に対し、アホ馬鹿の罵詈雑言を浴びせ、とうとう自分の思いの通りにやった。但しその結果は、大阪府教員募集への低応募率である。要するに大阪府教員へのなり手が亡くなってしまった。一将功なりて万骨枯れるの類か。なお、この教育委員会への異常とも云える攻撃は、単に大阪の学力低下だけでなく、後に述べる同和教育との関連が疑われるのである。
○被差別民への攻撃。 
 大阪府では、公立小中学校に同和指定校というものがあり、そこでは同和(人権)教育というものが行われる。そしてその一環として、授業の進捗を最も遅れている生徒に合わせるよう教育委員会から指導される。最も遅れている生徒とは同和地区の生徒に一致することがしばしばである。この結果、他教科にも遅れが生じ、まともに教科書をクリアー出来なくなる。そこで親は子供を塾や予備校に通わせて、遅れを取り戻させなくてはならないのである。子供だけでなく、父兄にとっても余計な負担だ。
 文春だか新潮だか忘れたが、彼が大阪府知事になった後に彼の過去に関する特集が組まれたことがある。それによると、彼は中学の時、同和教育について激しく抗議したことがあるという。その詳細は判らないので、何故抗議したのか理由は判らない。授業の内容が、部落の実態とかけ離れたものということに対する反発か?しかし、授業内容は地域教育委員会と地区解放同盟との協議で決められるのだから橋した家が同盟員であれば、彼が授業内容に抗議する理由はない。むしろ同和教育で授業が遅れ、高校受験に差し障りが出ることに対する抗議では無かったのではなかろうか?あの北野ー早稲田点取り虫人間なら十分考えられる。
 ズバリ言えば、同和指定校が大阪府の学テ成績の足を引っ張っている、その片棒を担いでいるのが教育委員会(と解同系日教組)だ、と云いたいのだ。実際その通りだろう。これが様々な形で現れる。例えば大阪市長になった早々の市職員条令案である。これが市職員組合攻撃手段であることは顕か。そして市職員組合の中で、最も団結力も強く戦闘的なのが環境局。戦後の同和対策特別措置法の結果、環境局現業職員の大部分は同和地区出身者。筆者は何も環境局職員が清廉潔白で職務に忠実だとは云うのではない。現実には、背後にある解同の力を借りた野良ネコに過ぎないのだが、選挙を抱えている首長や糾弾を恐れる管理者にとっては怖い存在。これに対し攻撃を加えると言うことは、バックの解同と左翼政党への攻撃以外の何者でもない。これによって、普段から部落の特権や横暴に反感を抱く一般府民の支持を取り込む算段だろう。解同を甘やかして、選挙目当てに彼等を野放図にさせた、民主党左派や自民党にとっては大ショックだ。
 次ぎに例の「週刊朝日」記事が出て、暫く時間を置いて(これが微妙)、いきなり反撃を始めた。その中で彼が云うのは「・・・部落出身と書かれて、ボクは構わないが、子供達はどうなると思うのだ!」と言うのがある。実際どんな問題があるというのか?何年か前、文春だか新潮が橋した特集を組んだとき、彼は「オヤジがヤクザでナンボのもんじゃい!」と居直った。部落差別が違法であると言うことは、弁護士なら誰でも知っている。だから学校も会社も差別などはしない。部落出身で、官僚や大学教授になっているのは幾らでもいる。子供が部落出身だと言って、差別されるいわれは何処にもない。ところが、彼は一週刊誌の記事を取り上げて部落と名指されたどうなるか、と声高に叫びだした。それも祖父がそうだと書かれただけだ。それもうわさ話だけ。記事を読めば判るが、根拠は、ある人物の祖父に関する「水平社をやっとったからねえ」だけ。水平社など誰でも入れるし、その活動を手伝っただけでは、部落民だという証拠にはならない*。そこで産まれ育ったという証拠が必要なのである。ところが、橋した家にはそういうものはない。それにも拘わらず、こんなにキレルのは、彼自身ヤクザは構わないが、部落はダメだという意識をもっている証拠である。
 つまり彼は被差別民に対し、何の共感も持っていない。それどころか強い反感と差別意識を持っているのだ。その証拠が上に挙げた「週刊朝日」に対する攻撃である。それと筆者が問題視するのは、この件が明らかになった後、マスコミに登場した・・・大谷とか、若一とか、与良とか・・・進歩的ジャーナリスト連中が、この問題を本質から単なる差別問題に矮小化していることである。
*ここのところを判っていない人間が多いのである。
 (12/10/26)

 橋したに毒づかれたら、途端にヘナヘナになる朝日新聞。かつて社主が右翼に拉致された途端節操を曲げ、軍部協力派に寝返ったかつての朝日新聞そっくりだ。血は争えん。そして本日全国遊説に旅立つ橋した徹。見事な計算だ。週刊朝日が発売された直後には何も云わず黙っている。その間反撃の機会を伺っていたのだろう。そして全国遊説に出る今日(10/20)の三日前、いきなり朝日攻撃を打ち出した。タイミングが上手すぎる。そして朝日謝罪を勝ち取った後、「天下の朝日を屈服させた男」という戦利品を手に全国行脚に旅立つのである。さぞかし一般民衆は彼を英雄として讃えるだろう。さあ、果たしてそう上手くいくか?一番の問題は与党が解散時期を明らかにしないこと。輿石周辺では年明けどころか任期末衆参同時解散などという話しも出ている。維新は原則選挙資金は自前である。ところが立候補者のなかには借金で応募しているものもいる。一般に野党は解散が遅れれば遅れる程、資金維持が難しくなる。維新もその例外ではない。野田の三党合意反故は、実は手の込んだ対野党(含維新)兵糧攻めの奇策か?
(12/10/20)

 本当に部落を差別しているのは橋した自身や、彼を弁護する自称進歩的文化人ではないでしょうか?週刊朝日が「橋下徹の出自」記事を出して、橋したが怒って、週刊朝日とテレ朝の取材拒否という騒ぎ。朝日新聞はどうなんでしょう。そこでワタクシもその記事を本屋で立ち読みしてみました。記事的にはあまり大したことではない。縁戚筋のヤバイ話しは既にネットで散々流れているので、別に新しいものはない。筆者は橋したの生まれについて、同和ではなくサンカという読みをしているが、そこまで立ち入った説ではない。今後の展開を期待したい。
 面白かったのが、例の「日本維新の会」発会パーテイーでの「なんでも相談所所長」というオッサンの話し。大阪にはああいうアホはおるが、どこにでもおるわけではない。せいぜい大阪府庁舎知事室と大阪市役所市長室、それとミナミのややこしいところや、西成・福島と言った周辺地区だけ。それと、筆者の興味を引いたのが、1枚2万円のパーテイー券を誰かに売ると、5千円のバックがあるという、ねずみ講紛いの集金システム。誰が考えたのか記事には載っていなかったが、中にはこれで100万円儲けた奴がいるという。これ一見頭が良さそうに見えるが、下手すると無限連鎖講禁止法違反に問われかねない結構危ないシステムなのだ。そんなことは弁護士の橋した自身(維新メンバーにも現役弁護士は結構いる)が良く知っていると思うが、それでもやるというのは、やはり血は争えぬものか?
 問題は上に挙げたオッサンと同じ様な連中で、それが結構マスコミ特に関西テレビマスコミに多い。週刊朝日の様に橋した批判者が挙げるのは、橋したとテレビマスコミとの関係である。週刊朝日が指摘した件に、上述の「日本維新の会」発会パーテイーで某テレビ局が、「オーラがある」などという報道がある。どの局か?それは大阪の読売テレビ10chである。元々橋したをマスコミに引っぱり出したのは、この局。細かくチェックすると、橋した周辺には特定の芸能人脈が存在することが判る。彼の周辺に集まる芸能人には、ある特徴がある。橋した派芸人として有名なのは、ヤシキタカジン、島田伸助、桂ザコバ。タカジン・伸助の出身は京都伏見で、まああんまりろくなところじゃない。京都で生まれが伏見だなどと言って見ろ、犬猫扱いだ。ザコバの産まれは大阪飛田で父親は警察官。バクチで身を持ち崩して行方不明(本人がテレビで広言しているから本当だろう)。飛田は江戸時代からあった飛田垣内(カイトと読む)というヒニン集住地。どっちもみな部落・ヒニンの出身だ。しかしそんなこと、みんな知っているから何も云わない。仮に彼等を同和芸人とでも呼ぼう。かれらの共通点は(1)まずコワモテである。ウッカリ手を出すと何をされるか判らないから誰も手を出さない。(2)マメで先輩・放送局関係者には極めて腰が低い。だから放送局のシロウトは直ぐに騙される。(3)自分のマイナスポイント(酒・バクチ・女etc)を隠さず、ネタにする。これで視聴率を稼ぐ。結構計算高いのである。(4)人生のギリギリ部分を歩いている。だから同じ様な境遇の橋したを琴線が合うのだろう。
 ところが18日夕方の民放テレビではこの話題で持ちきり。馬鹿馬鹿しいとしか云いようが無いので、全てパス。特に橋したシンパの大谷昭広が大げさな話しをしているのが笑わせる。とにかく目を剥いたのは、橋した自身がこの記事をやれ「被差別部落出身といわれた」とか、やれ「ナチス並みの差別思想だ」とか、やれ「マスコミとしての一線を越えている」とかキレまくっていること。何故被差別部落出身と云われたことが、そんなに腹が立つのでしょうか?それと記事では橋したを八尾市安中生まれと云っているが、被差別部落出身とは断定していない。それも誰かからの噂話で、裏取りしているわけではない(筆者個人は彼を被差別部落出身者ではない、と考えている。サンカは部落に入れないのである)。おまけにこれは彼が大阪府知事に立候補した4年前以来、ネットや週刊誌で何度も報道されている。その時は何も云わず、いきなり今回に限りかみつくのは何故か?理由としては三つが挙げられます。
1)今維新の支持率が下がっている。ここでこういうネタを騒ぎ立て、世間の注目度を挙げて支持率回復を狙う。上で挙げたテレビメデイアの取り上げ方は異常で、その点でも橋したの計算勝ち。但し、大阪では注目を浴びたが、関東・東北やその他地域ではどうなんでしょう。例えば既に被差別部落など事実上存在しない関東地方や、全体が部落や、と卑屈感に囚われる東北地方では、しらけてしまって逆効果の可能性もある。
2)差別問題を敢えて取り上げ、これまで維新が苦手だった左翼票や同和票を取り込む狙い。実際維新支持層は地方の中小商工業者や自営業など、自立はしているが非組織マイノリテイー。彼等は本質的に保守である。逆にこれまで同和系を取り込んでいたのは、社民党や共産党・公明党。ここにくさびを打ち込もうという作戦か?しかし、彼のこれまでの言動・・・例えば大阪市芦原病院や大阪市ピースセンターへの補助打ち切りとか、同和行政への冷淡さは際だつ・・・から、これがとってつけたものであることは顕か。そもそも従来の維新支持層と同和とは、相容れない関係なのである。
3)週刊朝日だけでなくテレ朝や朝日新聞を槍玉に挙げ、彼等から謝罪を取り付けることによりマスコミ支配を図る。戦前、朝日新聞社主の村山竜平が右翼に拉致されて、裸で気に縛り付けられるという事件が起こった。この結果、朝日新聞は社内の反戦派記者をクビにし、以後軍部協力戦争継続派になってしまった。つまりこういう些末な事件を取り上げて、ターゲットを絞り上げ、それにより恐怖を周囲にまき散らし、最終的に全体を支配する。実はこれは、ヤクザが民衆を脅すのに常用する手口であり、ナチやボリシェキもこの手でマスコミを支配した。仮に別の報道機関が同様の記事を書いたとき、同じ様な手法・・・・テレビを使った脅迫・・・に会えば、朝日新聞と同じ対応を採る可能性が大。新たな言論支配の方法である。橋した徹とは極めて計算高い人間である。表面に現れるより、背後に2枚3枚の姿があることを、認識すべきである。
 なお、今回週刊朝日が橋した批判に被差別問題を使ったのは、手法として下策である。何故なら、彼がそういう出身というのは、少なくとも大阪府民の大部分が知っているからである。むしろ彼が権力を握った後に使った手法への、まっとうな批判を展開すべきだった。しかし、橋した側にも誤算があったような気がする。それは政治家としての矜持である。差別の否定はいわば明治維新以来の国策である。この国策に従って、政治家によっては例えば野中広務は自分の出自を明らかにし、松本龍も部落出身者であることを明らかにされたが、なんの問題にもせず、議員を続けている。つまり政治という場では、出身が何処かというのは大して意味を持たない。それを何故あんなに切れるのか?筆者は彼の生い立ちに深い部落コンプレックスがあるのではないか、と考えている。このコンプレックスを解く鍵が、筆者が唱える橋した=サンカ仮説なのである。
(12/10/19)

 東京に行って、アベにぬかずく橋した。何となくヒンデンブルグにぬかずくヒトラーを思いだしてしまった。カメラマンがわざとそんなシチュエーションを作ったのか。このときからドイツのナチ化が始まったのだが、違うのはアベはただの野党党首。彼の無能は既に世間に知れ渡っている。
 アホに頭を下げるアホはアホの二乗。そのアホに支持票を出す国民はアホの三乗だ。
(12/10/15)

 世の中にはとんでもない人間がいるようですなあ。それは「東京維新の会」。今の憲法を廃止し、旧帝国憲法に戻せ、という主張。それなら、「日本国」も「大日本帝国」に変えよということか?こんなアナクロ前代未聞。これにはさすがの橋したもビックリしたそうだが、シンタローは賛成らしい。あれも最早脳軟化症で、アナクロが進んでおる。
 これは「維新」という言葉の解釈に、人それぞれの立場と言うか思いこみがあって、バラバラだということの証拠。実際明治維新時でも、維新派は極右から極左までバラバラで、ナントカ一本化するまでにおおよそ20年懸かっている。
 こういう騒ぎが「維新」の分裂・解体を進めるでしょう。
(12/10/11)

 橋したが支持率急落にいらついて、「マスコミは地球4周半遅れている」とか云ってマスコミに対し毒づいている。一方「地方議員と国会議員を平等にして役割分担をして貰う。矛盾点は私が決断する。これが日本を変える原動力だ!」と吠える。地方議員・国会議員をプロレタリア前衛、橋したを党中央に置き換えれば、これはまるっきり共産党の民主集中制である。その他の維新の会会員はさしずめコミッサール(人民委員)みたいなものだろう。さて地方議員と国会議員の地位を対等にして、どうしてそれが日本変革に結びつくのか?さっぱり判らない。この問題は純粋に維新内部の問題である。何故なら従来既存政党で、結党時期にこんなことが問題になったという話は聞いたことがないからである。この点にもこの党の幼児性が伺われる。
 そして彼はいきなり第三極という言葉を使いだした。第三極とはかつては、自民・社会二大政党に対し公明党が使いだした言葉。二大政党の突出的政策に対するカウンターという意味である。橋したの意図は、自民・民主二大政党に対抗する勢力の中心に維新を位置づけようとするものだろう。しかしこれには大きな矛盾が二つある。第一に、橋したは次の総選挙で衆院過半数を獲ると明言していた。それが350人の公認予定である。第三極なら、党首自ら早々とその目標を降ろしたことになる。橋したのハッタリを信用して議員公募に応募した850人は騙されたようなものだ。次ぎに第三極とは非自民・非民主勢力が結集したものである。これが又バラバラで、左は社民から右は「立ち上がれ」まで、統一政策など出せる訳がない。そんなところに維新のようなエキセントリックな政策を掲げる政党が加わったところで、反発を食らうだけで全く自分勝手な非現実な思いこみにすぎない。
 多分、橋したはその内又全く違うことを言い出すだろう。その結果ウロウロするのは維新系議員。国民は白けるだけ。
(12/10/07)

 橋した「全体の方針はオレが決める」と吠える。やっぱり表に出た、橋したvs国会議員の確執。国会議員は国会対策や政策はこちらに任せろと云うし、橋したはそれに応じない。それどころか、国会議員は勝手なことはするなと牽制。そもそも維新合流議員は元の政党で好きなことが出来ないから、維新に参加したわけだ。ところがここでもボスに頭を抑えられてはやっていけない、と思うのは当たり前。ケンタは橋した独裁は許さないと云うが、橋したは早速反論。
 これはただの内輪もめだが、問題は直近に迫っている。維新は既に政党としての申請を出し、間もなく認可されるだろう。立派な公党である。それなら、次の国会で党首討論に出なければならないことになる。誰が党首討論に出るのか?党首だから橋しただろうが、彼は国会議員ではない。非国会議員が国会討論に参加することが妥当か、という問題がある。国会議員でないものが、国会で討論を行ったことは、旧帝国議会を含めても前代未聞である。議会制民主主義の根幹に拘わる問題である。
(12/10/03)

 本日発表の毎日新聞世論調査。維新支持は大阪でこそ20%強だが、地方では低下し、東北関東では数%に過ぎない。全国平均でも8%で、民主党にも及ばない。連日のマスコミ報道・・・・テレビでは、何かあると直ぐに橋した発言が報道される。それともこれは関西ローカル番組だけなのか?・・・・にも拘わらず、この数字ではマスコミ(特に週刊現代)もがっかりだろう。ここ数日で維新支持率は15ポイント低下したという話しもある。その原因は、橋したの不用心な発言によるところが大きいだろうが、やはり選挙が近いと見ると、世間は安定感を重視するのである。つまりマスコミ人気は信用しない。コイズミチルドレン→小沢ガールズの失敗の後に橋したキッズの失敗は見たくない、ということだ。反省すべきはマスコミだ。
(12/10/01)

 さて面妖なのが維新合流の国会議員達による「国会議員団」の結成。松野頼久が団長で松波ケンタが幹事長、他に誰かが政調会長。これじゃまるで普通の政党組織だ。これは松野ら合流議員団が任意で結成したものか?それとも国会対策用の党内組織なのか?確か先日発表された党組織の中には、こんなものはなかったはずだ。何かにつけて地方偏重の党方針に対する国会議員連中のカウンターとすれば、地方と中央との間に既に亀裂が入っていることになる。又、余計な組織を作れば、それが将来党内不一致の原因になりかねない。今維新顧問の一人に元自民党事務局長がいて(躰の良い天下りじゃないかと思うが)、それが党組織作りの指南役をやっているらしい。こういうロートルのやれることは、昔やってきたことの拡大再生産だけ。つまり、維新はココロもからだも第二自民党に過ぎない。ひょっとすると、この元自民党事務局長、その内維新を乗っ取る気ではあるまいか?それと維新幹部に国政に無関係な人間が多すぎる。例えば、堺屋太一や、古賀、古山など。こういう学者評論家が橋したを通じて、党の政策に影響を及ぼしすぎる。彼等も皆次の総選挙か参院選に立候補し、党とのケジメを付けるべきである。
(12/09/30)

「早くも維新分裂の兆しか?」
 昨日いきなり橋したは「竹島は日韓共同統治」とか、「尖閣諸島に自衛隊配置はナンセンス」など、際どい発言をしました。それだけでなく従来本人が否定してきた朝鮮慰安婦に関し、本日もと慰安婦と対面すると言い出した(慰安婦とは売春婦のことです。普通日本人なら、自分の過去が売春婦だったとは公開しないものです。オーストラリアに韓国売春婦が5000人いることが判って、韓国政府系某新聞は、これが我が国の文化だと居直った。日本のような「恥の文化」がないのでしょう)。いやしくも国政に出ようと言うモノが、なんたるザマか!竹島は、現在日本がこれは日本固有領土だとICJに提訴している。「日本維新の会」は現在政党としての申請を進め、その中に既に9人の国会議員がいる。最早立派な公党予備軍である。この公党予備軍の党首が、領土問題に関し、政府方針と異なる意見を出してどうなるのか!相手は必ずこれを利用し、日本国民の世論分断を図ってくる。尖閣自衛隊問題でもそうだ。彼は尖閣諸島に自衛隊を配置する事は、問題をより複雑化させる故に反対である、と云う。尖閣諸島は護りにくく、攻めやすい。その点で筆者も尖閣島嶼防御は戦術的にはナンセンスで、むしろいざというとき中国軍をここに誘い込み、尖閣ー沖縄海域で決戦を挑むべきと考える。その後、尖閣駐留中国軍を排除すればそれで済むのである。しかし彼の言い方はそうではなく、自衛隊を駐屯させたら中国側圧力が増大することが不安なのだ。要するに中国が怖いのだろう。朝鮮慰安婦との会談ぐらい意味の判らないことはない。彼自身そんなもの・・・朝鮮慰安婦強制連行・・・はないと云い、元慰安婦が面会を求めた時も一旦は拒否した(09/24まで)。ところが本日(09/25)になって突然会談を行うと云う。一旦その存在を否定したものと、又会うというのだ。こんな矛盾撞着はない。明日になればどうなるか判らない。朝鮮慰安婦問題についても、政府は・・・当然野田も・・・この問題は解決済みと主張している。未解決といっているのは、朝日新聞と共産党・社民党・反原発部落他極左勢力のみに過ぎない。それに対し元売春婦に会うとはどういう料簡か?たかが大阪市長が元慰安婦に会ったところで問題が解決するわけがない。それを会え・会うというのは、韓国側も朝日新聞も、そして本人自身が、次の総理大臣は橋した(オレ)だ、と錯覚しているに過ぎないのではないか?党首がこれほど云うことをひらひら変えた例を筆者はしらない。果たして一般党員はこの変身についていけるでしょうか。この調子では維新八策も、なにかの都合で、ひっくり返すのではないでしょうか?これが維新分裂のきっかけにもなりかねない。
 一昨日(09/24)維新党則の概要が発表されましたが、これ自身維新分裂の要素を含んでいる。国会議員7人が合流した時点(09/11)では、明らかに国会議員側に軸足を移していた。その前には、党首・幹事長ら主要幹部人事を「大阪維新の会」にも図らず、橋した側近で決定してしまった。また、その前後テレビマスコミに登場し、維新スポークスマン宜しく維新代弁をしていたのが東国原や中田など、大阪には無縁の東京タレント達。ところがこれに大阪側が反発し、多分相当のゴタゴタがあったのだろうが、出てきたのが維新党則(案)。これによれば、最高決定機関として(1)全体会議があり、これには国会議員から全党員全てに議決権があり、それは一人一票だ。全体会議をどういう風に開催するのかよく分からないが、ひょっとするとネット会議かもしれない。(2)最高意志決定機関として執行会議があり、これは党首他幹部数人による。その中間に(3)総務会議というものがあり、それの構成員は国会議員や地方議員、地方組織代表者。どうもこれが様々な実務決定機関のようだ。問題はこれのメンバー構成で、大阪出身者が過半数を占めるということになった。前の党則構想では国会議員中心に、地元大阪が猛反発したのだろう。しかし、最早「日本維新の会」は大阪限定のローカル政党ではなく、全国区の展開を目指さなくてはならない。そこにいきなりの地域エゴ。これには他の地域も反発する。要するに地域エゴとエゴのぶつかり合いなのだ。
 そして今回出てきた最終案は中間の総務会議がなくなり、執行会議に一本化された。これが正しいかどうかやってみなくては判らない。要するに、橋した維新は、立ち上がりから躓きっぱなしなのである。これが現在の維新の分裂の兆しなのである。
(12/09/28)

「砂漠の魔王」と「橋した維新」
 秋田書店が半世紀ぶりに「砂漠の魔王」復刻版(といってもコンピューター復元版)を出版しました。ワタクシも大枚17850円をはたいて購入しました。「砂漠の魔王」とは何者でしょうか?さる架空王国の国王が魔神の怒りに触れて魔法の香炉に閉じこめられた。ある特殊な香木を焚くとその煙の中から蘇り、香炉の持ち主の命令を何でも訊く。つまり魔王は必ずしも正義の味方ではない。この魔法の香炉を巡っての波瀾万丈の長編絵物語。さて煙から現れた魔王は見上げるばかりの巨体にも拘わらず、宙を飛び、持ち主の命ずるまま、あらゆるものを破壊する。弓や銃で撃っても、矢や弾丸は素通りするだけで全く効果はない。しかし、あるところから魔王の正体が分かった。某国飛行隊が空中で暴れる魔王を撮影したところ、フィルムには魔王の姿は映っていず、煙の塊が動き回っていただけだった。即ち「砂漠の魔王」とは、実体はなく煙の塊に過ぎなかったのである。これでは矢や銃弾は素通りするのは当たり前。そこで考え着かれた戦法は、ロケット弾を煙りの真ん中に打ち込んで爆発させることだった。これは上手くいって、魔王は吹き飛んだ。しかし香木を焚くと又復活するのである。
 さて今の日本で「砂漠の魔王」とは一体誰のことでしょう。云うまでもなく橋したと「維新の会」です。橋したはかつていみじくも、自分と維新を評して「フワーッとした空気のような民意が自分を支えている」と云った。当に魔王は煙の塊で実体はないことを、みずから認めている。この煙は凝集して「砂漠の魔王」=「維新の会」という虚像を創り出しているのである。処がその実体のない煙の塊が、周りから見ると恐ろしい巨大な魔王の姿になって現れ、そして既成秩序をなぎ倒していく。幾らマスコミや既成政党が批判の矢・銃弾を浴びせても、煙だから全て素通り。議論の空回りだけ。人々はこの煙の塊を恐れひれ伏す。この煙の塊を動かすのは、「民意」という香炉の持ち主の意志である。魔王と言えどもこの「」民意には勝てない。何故なら、魔王は自分の意志を持たないからである。だから民意が右に動けば右へ、左に行けば左に動く。それどころか、民意が(煙の流れが)どっちに動くかを見て、それから動き出す。動き出してからは力に任せて自由自在に行動する。それを人々は魔王の意志=力と錯覚するのである。
 しかし、煙は煙に過ぎない。魔王が煙りであることに人々が気づいたとき、香炉は破壊され魔王はこの世から消え去る。誰が破壊するのか?それは理性という実体を伴う力である。福島鉄次という作家が半世紀も前に、現在の日本を予測していたとは驚きである。或いは「砂漠の魔王」というのは、日本人にまとわりついているトラウマかもしれない。
(12/09/13) 

 「マスコミ、新聞ミーンナバーカ!」橋したの大音声で始まった「日本維新の会」結成大会。 どこかの公的会議場でも使うのかと思えば、大阪キタの豪華ホテル。会費は2万円。まるっきり自民党の資金集めパーテイー。おまけに集まった人間を見ると、白髪や禿頭のオッサンばっかり。これ又昔の自民党集会そっくり。橋したが出てきて「料理はあまりでていませんが」と言い訳。ろくなものは出さず金だけ巻き上げるのも自民党資金パーテイーの特徴。つまり、維新とは名ばかりで、実は古い自民党への先祖返りだということが証明された。
 なお、橋したの声は相変わらず大きいが、その割りに拍手が小さかったのは筆者の気の所為か?
 翌日の新聞では橋したの挨拶が終わると、参加者は一斉退場、後はガラガラ。後続の中田や合流7人組など、空気を相手に喋るばかり、という有様らしい。つまり、維新の中にも元から居た人間と、橋した人気にあやかろうとあとからすり寄ってきた連中を微妙に嗅ぎ分け区別する空気があるのだろう。
(12/09/13)


 鳴り物入りの国会議員維新合流だったが、今のところたったの7人。内4人は比例で、3人が参院。つまり自前の選挙基盤をもたない。衆院の比例は松波ケンタで、これは前回公明の選挙協力を得てやっと復活当選。どれもあまり選挙に強そうなのはいない。橋したは内心がっかりじゃないか?
(12/09/11)

 鳴り物入りの「維新公開討論会」。なんてことはない、只の公募面接。橋したヨイショ大会。公募というのは、実態は本音を誤魔化すヤラセなのです。こんなことはズーット昔から判っている。昔大学紛争があった後、どの大学も教員採用を公募制にした。しかしその実態は、採用教員は予めきまっており、公募は単なる儀式だったのである。
 今回の維新公開討論会も同じで、応募した議員連中には、何が何でも維新に採用されなくてはならない事情があった。一方採用する維新側にも、政治団体登録に必要な国会議員数の確保とか、衆院選の呼び水として応募した全員を採用しなくてはならない事情があった。両者の思惑が一致して催されたのが公開討論会。一致しなけりゃあんなもの誰も見向きもしないよ。
 それに真面目に参加した堺屋とか有識者(何を知っているのかね?)こそ、アホの骨頂。橋したに操られているだけが取り柄のマヌケの塊。これはおそらく今後維新分裂の原因になるだろう。
(12/09/10)

 維新国政進出を踏まえて色々出てきた維新内の不協和音・不具合・軋轢。これらは放っておくと将来の権力闘争の原因となり、分裂の素因になる。今の維新には急成長企業に共通する分裂要因が色濃く見える。
1、維新国政進出に当たっては政治団体の届け出が必要だが、その決定は橋したとその側近だけで決定されており、維新の原点となった大阪府議会議員団には知らされなかった。これに対し、大阪府議団が異議を申し立てたところ、松井が慌てて協議に応じると云うお粗末。橋したは表に出来ないこともあると開き直るが、いやしくも国政選挙の望むなら公党であり、政党助成金交付対象になる。公党たるものの矜持が伺われない。何となく、大学サークルの延長の感がある。
2、党首・幹事長以下の役員人事が発表されたが、これも公ではなく側近だけの密室決定だった。これも1、と同じく大学サークルの延長感覚である。又、同じく府議会議員団から異議が出て、どうも年末当たりに党首選を行うことで決着が付いたらしいが、これも形式的なもの。只の誤魔化しに過ぎない。
3、上記1、2について昨日(09/08)松井ら執行部と議員団との間で話し合いが行われ、両方とも「わだかまりはない」「問題解決」のオンパレードだが、これこそ両者の間に亀裂が入っている証拠。政治集団といっても人間の集まり。一旦入った亀裂は簡単に修復できない。
4、維新のスポークスマンが誰かはっきりしない。テレビなどには中田や東国原、名古屋の大村などが現れ、如何にも自分達が維新を代表しているような顔をして、好き勝手なことを喋っている。テレビを見ている我々でさえ、何か違和感を感じる。彼等は元々東京中心で育ってきた。その彼等が大阪のことを理解しているのだろうか?彼等は元々維新でもなんでもなく、そもそも、維新の原点である自民党大阪府議団改革派とは縁もゆかりもない。昨年の統一地方選の結果、そして次の衆院選動向を睨んで維新にすり寄ってきただけに過ぎない。それが我が物顔に振る舞うことが、果たして地元選出議員や、もとからの支持者にどのような影響を与えるか、その証拠の一つが1、に挙げた維新内部不協和音なのである。
 今の維新は上下方向に、大きく二つに分裂しているように感じられる。
1)一つは上部構造を形成する中央エリート層である。彼等は元々大阪という地域には根ざさず、昨年の統一地方選の結果に驚愕し、マスコミが増幅する橋した神話を利用しようとして集まってきた連中である。これには(1)上に挙げた中田・東国原など、将来の議員を目論むタレント、(2)維新政治塾や大阪区長公募制で集まったきた元官僚・企業経営者・地方議員経験者、(3)次の衆院選を睨むと、今の所属政党からの立候補では到底当選出来ない、この際義理・不義理は別にして、維新の力を借りようと云う他力本願・当選第一主義の既存政党脱出議員、が挙げられる。典型的なのは「みんなの党」から維新への合流を図る三人。この三人はいずれも比例区で、本来なら自分の意志で党派を離れる資格はない。又比例区議員だから自前の支持組織を持っているわけでもない。こんなの引き受けても維新には何のメリットもない。要するに政治団体申請のための数合わせに利用されているだけなのである。しかし、彼等は国会議員というハクで党内での特権的地位を要求するだろう。
2)もう一つが、もともと地域で政治活動を行ってきた地方議員とその支持者。所謂「草の根」保守である。彼等が維新の下部構造を作る。彼等は本能的に中央・・・それが官僚であれ政治家であれ経団連であれ・・・に不信感を持っている。そもそも「維新の会」とは中央不信から始まったのだ。ところが昨年統一地方選以来、維新には元々中央指向の人間が集まってきた。彼等は本人が好むと好まざるとに拘わらず、党内特権階層を形成する。それはマスコミ特にテレビが主導的役割を果たす(マスコミ露出度の高い人物ほど党内権力を高める)。中田・東国原などはその典型である。そこに橋した政治塾やら公募制やら、更には衆院選候補者などが加わる。彼等は本質的に中央指向であり・・・中央指向だから地方を利用するのだ・・・、地方を上から目線で見る。テレビなどで彼等の発言を聞くと、なおさらと感じるのである。果たして彼等と元々の大阪維新プロパーと上手くいくのでしょうか?と言うわけで、維新の内部分裂の芽は既に育っており、おそらく衆院選公認を巡って大きく成長するでしょう。その時あっと思っても、もう遅い。維新を育てるのも、殺すのもマスコミ、特にテレビマスコミだ。
 筆者はこれらの問題を作った最大の責任者は、橋した本人と考える。彼は口では地方分権を唱えるが本質は中央指向である。その証拠が北野を卒業した後、三度も東大受験に失敗し、やっと受かったのが早稲田。そこで学んだのか、それとも元々の性格なのか、功利・実利主義。今度の国政進出でも既存政党からの参加希望者には自前の支持母体を持っているかどうか、維新政治塾参加希望者でも自前の軍資金を幾ら持っているかどうか、が合格判定基準になっている。そんなことを続けておれば、いずれ維新は世間から浮き上がった存在になり、又内部でも資金保有による党内格差が始まり、それは党内権力闘争に結びつく。かつての自民党と全く同じ轍を踏むことになるだろう。
(12/09/09)

  やっと出てきた維新八策。これが目を覆うばかりのバッタモン。沢山項目を並べているが、そのどれも具体策はなく、全体としての整合性、特に財源根拠が全く無視されている。そもそも坂本龍馬の船中八策自体、大部分は横井小南の越前公松平春嶽への建議書の剽窃(つまりパクリ)。と言うことを殆どの日本人は、司馬遼太郎に洗脳されて、そこのところを知らないのである。
 幾つか項目を取り上げて見る。まず冒頭の首相公選制。わざわざ()書きで(人気投票になることを防ぐ)などと言い訳している。公選制が人気投票にならないわけがない。どうやれば人気投票にならないかの具体策がない。それとも自分だけは人気投票で首相になり、その次は制度を変えようとでも云う算段か?道州制にして地方交付税を廃止すれば、たちまち破綻する地方自治体が急増する。それは人口の更なる都市集中を招き、インフラ・防災整備が追いつかなくなり、被害を却って増大させる。外交・防衛の基本は日米同盟だ、と云っているが、ではオスプレイ配備はどうなのか?橋したは反対していたのではなかったか?憲法改正発議は衆議院の1/2で可とする(現行2/3)とするが、この変更自体憲法改正が必要である。脱原発政策を押し進めるとするが、その場合の経済成長率がどうなるかの試算が示されていない。その他沢山の制度改革を列挙しているが、こんなものゴミみたいなもので国政選挙の対象にならない。
 この八策自身、大阪維新の会員の公開討議を経たものでも何でもなく、橋したとその側近の誰か(大体想像出来ます)が密室で相談して決めたもの。別に政党でもない(政党なら通常は党費を徴収するから、一般党員を無視出来ない)任意団体だから、どういうやり方をしても構わないと云えばそのとおりである。しかし、いやしくも衆院選に候補を送り出そうというのだから、今の段階から公党としての作法を踏襲しなくてはならない。八策とは公党であればマニフェストに相当する。3年前の政権交替選挙で、民主党マニフェストは小沢選対が一手に握り、執行部に示さなかった。これがその後の民主党内確執を産み、今の民主党主流派のマニフェスト無視に繋がっているのである。しかし、それでも地方議員から地方からの要望を取り入れてきた(但し票になりそうなものだけ)。維新八策はそれすらもやっていない。この八策を作った中心は、堺屋太一をトップとする元経産省官僚達。出来損ない官僚と側近だけが飲み屋で作った粗悪品。あまり具体的に書くと何処かでボロが出る。そこをマスコミに突かれると困るから、出来るだけ肝心なところはぼかして書く。これぞ、維新が最大の敵とする霞ヶ関官僚の奥の手。それとも維新は既に霞ヶ関と手を組もうというのか?まだまだあるが、いずれその内。
(12/09/02)
 

 鳴り物入りで誕生した大阪市公募区長。ところがこの評判があまり宜しくない。今テレビなどに公開されているのでは、一人は天王寺区長、もう一人が中央区長。天王寺区長は自分への批判メールに対し、”アホ、ボケ”とか”暇人じゃのう”などという侮辱発言を、ツイッターに書き込んだのがばれて、「公僕の意味が判っていない」と橋したから厳重注意。中央区長は元NHK職員の27才。「自治会長の平均年齢が70才以上と云うのは問題じゃないですか?」と現役の自治会長に問いかけたが、「若い人は自治会長をやらない」と反論されてダンマリ。両方ともアホだねとしか云いようがない。
 まず天王寺区長の場合。彼は公選と公募の意味が判っていない。公選市長の公募で合格したのだから、何をやっても構わないだろう、と勘違いしたのだろう。しかし、天王寺区民が彼を信任したわけではない。中央区長の場合は「問題ですね」とまではよいのだが、ではどうしたいのか、自分の意見を述べていない。別に自治会の規約で、自治会長は70才以上と規定されているわけではない。誰だって、70過ぎて自治会長などやりたくないのは当たり前。やり手がないから仕方なくやっているのだ。筆者の自治会では、自治会長だけでなく役員も皆くじ引き。有無を云わせない。それでも嫌がって、旦那は出てこない。結局自治会役員は、みんなオバハンばっかりだ。この元NHK職員はその現実を知っているのか?一度でも自治会長をやったことがあるのか?
 要するに公募制というエセ民主制により、実は潜主制が進行しているのです。行政執行権者がこの職務に適任者を公募する、と言えば様々な分野から有能な人材が現れて、その結果公明正大な政治が行われる、と普通の人は錯覚する。これが公募制の狙いなのです。とんでもない。公募の場合、誰が採用されるかは予め決まっているのが普通。というより、採用したい人間を応募させるのです。他の人間は只のサクラ。トップに逆らうような奴など、始めから採用されるわけがない。かつて東大紛争以来、全国の大学で教員採用は公募制になったが、皆この手で、予め採用される人物は決まっているのが実態。第一、採用に至る過程、採用・不採用の理由が公表されない。人間の錯覚を利用したインチキなのだ。
 つまり、維新公募区長達も皆錯覚に基づくインチキ作品なのである。未だそのインチキ性は暴露されていないが、いずれ明らかになるでしょう。10年は掛からない。3年以内か。
(12/08/11)

 橋したが、いきなり「野田総理は着実に事を進めている。維新と自民・民主が組めば支持率はグーンと上がる」と既成政党すりより発言。これに対して官房長官の藤村は「橋下さんはよく判っていらっしゃる」と満足発言。一方自民筋は「あれはすぐに云うことを変えるから信用できない」とインチキ呼ばわり。ワタクシは性格が悪いから、自民筋に賛同する。橋した得意のフェイント攻撃だろう。甘い言葉を並べて敵を油断させて揺さぶりを掛ける。その隙をついて呑めないような要求を突きつける。斯くして、民自公同盟を分断する作戦か。
 実際、橋したは、ほんの先日まで「民主はぶっつぶす」と喚いていた。野田が着実に進めたことには、税・年金一体改革だけでなく、大飯原発再稼働を容認し、原発再稼働への道筋をつけたことも挙げられる。これについては、橋したは面従腹背というか、コウモリのような姿勢を採っている。5月の関西広域連合会議の前までは、京都・滋賀府県知事と共同で再開発絶対反対路線だった。ところが、会議前日にいきなり態度を変え容認姿勢に転じた。ところが容認なら容認とはっきり云えばいいのに、「必要な時だけ1〜2ヶ月運転するという選択肢もある」などという、中途半端な言い訳があとにくっついている。ここに彼の性格的弱さが透けて見える。大阪市職員組合とか、既に敗北して弱くなったものには居丈高に振る舞うが、国家とか霞ヶ関官僚群のような、本当に強いものの前に来るとビビルのである。これはヤクザ・エタ・ヒニンの性格である。
 野田を評価すると云うことは、原発再稼働も容認し、更に現政権が進めているオスプレイの沖縄配備も賛同すると云うことだ。果たしてこれは現在の維新メンバーや維新支持者の賛同を得られるだろうか?現に維新の実質的オーナーである松井は、脱原発の旗を降ろしていない。そもそも維新とは、民主・自民といった既成政党へのアンチテーゼとして結成されたものだ。それが党首の一言で、既成政党連携を打ち出されても一般メンバーや支持者に説明出来ない。まして既成政治改革テーゼに賛同して集まって来た、維新政治塾生に対してはどうなのか?それとも、「有権者の過半数を得て当選した私が民意だ、民意に従え」とでも居直るのか?綸言汗の如し。ああいえばこうを繰り返せば、本人の側近とか、訳知りのマスコミや評論家は騙せても、政治に素人の有権者の反感を買うだけ。
(12/07/11)

 出てきましたねえ、維新系議員の政務調査費内訳。前の選挙前に「区民会議」とやらに政務調査費が支出されていた。「区民会議」とは何者か?ワタクシはよく知りませんが、政務調査費は公費であり、市会議員は特別職地方公務員。従ってこれは、相手が何であれ金員を支出したとすると、これは公務員の寄附行為。アウトです。
 それから面白いのが、それぞれの支出項目。色々あって一々挙げられませんが、京大や市大の大学院入学金というのがあった。理由は議員になったが、政務に暗いことが判って勉強し直すことにした。何を馬鹿なことを云っておるのだ。普通は政務を全て勉強して選挙に出るものだ。あの東コクバルだって、タレントを止めて大学に入り直し、地方制度を十分勉強してから立候補している。維新系大阪市議はその足下にも及ばないのだ。他にも一杯あるが、情けないのはその経費を100%落とすのではなく、数10%位に抑えていることだ。これは本人がその支出を経費に計上するのに、後ろめたいことを自覚していたということ、そしてやることがせこい。掴まっても言い訳できるよう、誰かに相談していたということである。
 維新というのは、口を開けば日本を変えるなどと偉そうなことを云うが、実態はこのように自腹を切って思い切ったことも出来ず、内心びくびくしている意気地なしの集団なのです。ヤクザは相手が弱いと見ると偉そうなことを云うが、一旦こっちが反撃すると、たちまちペコペコするのと同様です。
 どんな組織でも永く続くと堕落する。堕落の始まりはなんでしょうか?組織の上位階層の公私混同です。現在の維新では大阪府市会議員は、十分組織の上位階層です。その中に早くも公私混同現象が発生した。今維新の中の新勢力が、橋した政治塾。これが国政進出を果たしたとき、公私混同が再現するでしょう。
(12/07/02)

 大阪市24区長の公募に1000数100人が応募し、18区長が一般出身者で決定。一方公募型大阪府立高校校長20人に対し、応募は12人しかない。随分差が出ましたねえ。一般人は「公募」に「公」という字が付いただけで、これは公平・客観な選抜法と思ってしまう。日本人に特徴的に多い、「公」信頼神話である。しかし現実はそうではない。「公募」とは、人材募集の幅を広げただけで、その実態はコネである。何故なら、「公募」と云っても、審査基準も審査の過程もオープンではなく、結論は仲間内の相談で決定される。例えば、10人の採用枠があって、それを前任者の推薦だけで決めれば、やれ密室人事だの、コネ人事だの悪評紛々。ところが募集枠を100人に広げ、その内10人を談合で合格とすれば、外形的には公募制が成り立つ。そしてそのメカニズムを支配するのは、相も変わらぬコネである。橋した維新塾も公募。一応塾生と称しているが、実態は次期衆院選候補集め。しかしその内容を見ると、コネエコ贔屓が甚だしい。例えば、「みんなの党」のような既成政党出身者が優先される。選挙資金1000万以上を負担できる。それと容姿。要するにテレビ映りが良いことが条件だ。容姿を公認条件に入れたのは、おそらく小沢一郎が最初。小沢ガールズはこれで誕生した。ということは、橋した維新の作戦には、オリジナルなものは何にもなく、みんな前例のパクリなのだ。政治塾募集条件に、始めからこれらの要素をオープンにしておけば誰も文句は言わない。しかし応募条件を隠して、形だけの「公募」を装うから信頼をなくすのである。
 「公募」の本質はコネ(ネポテズム)であり、これは閥を作り、次いでは世襲となり、最期は破滅する。
(12/06/19)

 大阪松井が、心斎橋通り魔犯人に対し「死にたかったら自己完結せよ」と発言。要するに役立たずは要らない.。勝手に死ねということだ。これが維新の本音。維新が師事する竹中平蔵ら新自由主義者の理念というか、浅はかな思いこみ。
 よく言うよ。自分こそ役立たずのヤンキーあがりの分際で。まともな人間なら、こういうことは腹で思っていても口には出さない。それと「ムカクル」とは何語だ?河内のヤンキー語か?そんな下卑た言葉も、まともな人間は人前では使わない。まして大阪府知事だ。松井というのは、顔もそうだが品性まで下品な下層民だ。要するにエタだ。
(12/06/12)

 最近、橋したと松井の間に、意見の齟齬があるという見方がある。これに対し松井は、「これはわざとやっているんだ」と部下にほのめかしたので、それを真に受け、あれは双方計算尽くのことです、と訳知り顔で解説する府幹部がいるらしい。双方が第三者には腹の内を明かさず、わざと対立しているかのように見せて、裏で手を組むことを八百長という。もし松井の説明が本当なら、既に橋した/松井は八百長をやっていることになる。この手の八百長政治は、かつての55年体制にはざらにあった。というより、55年体制そのものが、自民/社会両党の八百長で成り立っていたのだ。
 それにNOを突きつけたのが細川連立政権であり、09年の政権交替だったはずである。そして、既成政治の打破を謳った維新の理念は、八百長政治からの決別だったはずだ。ところが、そのトップの一人が、敢えて八百長を認める発言。しかし、この発言を真に受ける方も方なのである。「実はあれはわざとやっているんだ」という言い訳は、一般に内輪もめをやっているのを感づかれないための、アリバイ造りとしてざらに使われる。官僚・サラリーマン社会では極ありふれた光景である。
 しかし政治家、特に現代のようにメデイアを通じて、有権者(視聴者)と政治家発言が直結している社会では、決して使ってはならないフレーズである。有権者は政治家の発言をそのままに受け止め、それをそのまま投票行動に移す。ある政党を支持しているのに、トップのAはこう云い、Bがああ云う。これでは支持者は、どれを信用していいか判らなくなる。その結果はどれも信用しなくなる。かつての自民党や今の民主党失敗の再生産である。
 ヒトラー曰く「ある勢力が他の勢力と協定して、勢力を増大出来ると考えるのは、大変な誤謬である。新しい運動は、他勢力に対し非妥協的に自らの要求を主張しなければならない」(「我が闘争」)。今のところ、維新はこのテーゼを護り切れていない。ナチになり得ていない。只のローカル保守政治団体に過ぎないのである。

 橋したが都構想法が成立すれば、維新の国政進出は見送る、と発言。裏に何があったのでしょうか?勿論松井はこの発言に反発。もし橋した発言が本意としたら、あの日本を変えるとブチ挙げた、橋した流「船中八策」は何だったのでしょうか?橋した政治塾は何だったのか?当人は「真面目に政治を学ぶ場だった、と思えばそれでよい」と嘯くが、講習料3万円を3ヶ月おきに払う塾生は、そんなつもりで応募したわけではないだろう。街頭演説術とか、デイペート法などは明らかに選挙意識。又塾生を全国から募集していることは、国政狙いは顕か。それを都構想法などという、関西ローカルテーマに転嫁されたのじゃ、塾生も黙っていられないだろう。更に維新連携を謳って、次の衆院選で生き残りを懸ける「みんなの党」とか石原派、小沢派なんかはショック。あの若僧にコケにされたようなもんだ。一方、ほくそ笑むのは野田民主と谷垣自民。民主が都構想法案成立を急いだのは、このことあってことか?
(12/06/09)

 大阪府・市民を対象にした毎日新聞・MBS合同世論調査で、橋した支持率が、知事時代の70%から54%に下落。不支持率は5%から16%に上昇。依然高い支持率に見えるが、直接選挙で、且つ既成政党・組織の支援を受けない・・・浮動票だけをあてにした・・・首長で、この数字は厳しい。少なくとも60%はないと、安定政権とは云えない。全体に下り傾向だから、衆院選が遅れると、更に低下する可能性がある。維新・維新系候補は橋した人気頼みだから、橋した支持率が下がれば、その影響をもろに受けることになる。ということは、維新連携で生き残りを諮る既成政党側にも影響を及ぼす。「みんなの党」なんて大丈夫でしょうか?自民も石原もみな同じ。親亀(橋した)こけたら、子亀、孫亀、ひい孫亀みなこけた、てなことにならないように。そのためには、橋したは何か一発ギャグをやらねば。しかし、ギャグネタもこのところ使い果たし後がない。入れ墨禁止ネタなど、だれも見向きもしない。ギャグネタが無くなれば、お笑いタレントは用済みだ。
 さて、同じ世論調査で興味を惹いたのは、大阪都構想。賛成は大阪府民で35%、大阪市民で29%。これじゃ大阪都など無理中の無理。大阪都構想には地方自治法の改正が必要だが、当然その中に住民投票規定が盛り込まれる筈である。住民投票の表決基準は目的によって様々だが、ことの重要性を考えると、2/3以上とすることが妥当だろう。平成大合併でもこの基準ではなかったか?それに照らすと、大阪都など現状では全く無理なのである。ところが、民主は大阪都構想法案を巡って、与野党協議に入るといっている。どこを見ているのでしょう?東京のような田舎からは、大阪は霞が掛かって、ぼやーっとしか見えないのかもしれない。そもそも民主党大阪府連は何をしているのでしょう?平野博文のようなボンクラが政治を動かしている(つもりだ)から、政治が混乱するのである。
(12/06/05)

 大阪のがんこ寿司チェーンで、従業員に残業手当(合計数億円)を払わなかったことが発覚して是正措置。この会社のオーナーが「大阪維新の会」の有力メンバーで、橋したスポンサーの一人。どっちみち誰かがたれ込んで、その結果労働局調査になったのだろう。ばれなきゃそのまま給料ネコババを続けていた筈だ。
 コイズミ民営化改革で、雨後の竹の子のようにベンチャー企業が増えた。今の維新支持メンバーの大部分はその手の企業。しかし、ワタクシが昔から感じていたのは、ベンチャー企業オーナーにも従業員にも、共通しているのが遵法精神の欠如。それどころか、規制する法律が存在することも知らないのが多い。ところが法律の抜け穴探しは異常に熱心、先般の関越道バス事故を起こした会社も、この手合い。コイズミ・竹中改革の負の遺産である。
(12/05/29)

稀代の天才ペテン師橋した徹と、こそ泥佐藤優

 昨日夜、某民放BSニュースを見ていたら、関西広域連合と政府の協議の中で、橋したが何を言い出すかと思うと、「電力供給が間に合わなければ1ヶ月か2・3ヶ月期限を切って大飯を動かせばいいじゃなか」と。私はあきれて物も云えず、テレビのチャンネルを切り替えました。兵庫県知事が早速猛反発(本日朝刊)。兵庫県は元々原発再稼働に前向きだった。それが橋したや嘉田のようなモノ知らずに引っ張られて、再稼働慎重派になった。ところがいきなりの再稼働容認発言。2階に上って梯子を外されたようなものだ。カチンと来るのは当たり前である*。原発の起動・停止は、テレビやパソコンのスイッチのように簡単に切り替えられる物ではない。起動は諸準備を含めて一ヶ月ぐらいは懸かるし、停止にしろ発電系への切断は直ぐに出来るが、それで原子炉が停止したわけではない。原子炉が安全に停止したことを確認するためには、同じくらい懸かるのである。原子炉や冷却系の安全性を保つためには、このような作業はそう頻繁に行うべきではない。
 *この後、震災新資源受け入れで、兵庫県はCs134換算で100Bq/s以下という途方もない基準を要求。これは大阪府・市の受け入れ基準2000Bq/sの1/20になる。しかもこの決定に当たっては、専門家の意見を交えず、庁内だけで決めたという。これなど、橋したに対する当てつけ以外の何でもない。要するに兵庫県は、これ以上橋したや維新とは付き合いきれまへん、新資源は大阪で引き取ってくれ、という意志表示。こんなことで関西州どころか、関西広域連合すら維持出来るのでしょうか?
 しかし、これまで最も強硬な再稼働反対論者だった橋したが、何故いきなりこんなことを言い出したのでしょうか?先月国内原発が全停止し、マサカと思っていた夏期の電力不足が現実になってきた。維新の中核は、大阪の中小自営商工業者。景気は悪いし、これに電気代の値上げや電力不足が追い打ちを掛ければ、もうやってけまへん。中国かベトナム辺りに逃げ出す他はない。ミナサンバイバイだ。それどころか、大阪維新の目玉商品「大阪10大名物」も水の泡になりかねない。つまり維新は足下から崩壊を始めているのである。これはイカン、この際昔のことは水に流して、やり方を変えよう、てなところではなかろうか。
 評論家の佐藤優*は、橋したを評して、状況に応じて自在に方向を変える天才だ、とする。確かにその通りだろう。今回の大飯再稼働容認発言も、その延長線と考えれば納得出来る。しかしこの才能は、プロスポーツや芸能界でのみ通用する。この世界では、これに長ずれば名人・上手と呼ばれる。何故なら、この世界は現実世界のルールが通用しない仮想空間だからである。しかし、政治や産業・もの造り等の現実世界では逆になる。現実世界で最終的に物を云うのは、信頼・信用である。政治家にとっては、発言・政治姿勢の一貫性、企業においては、製品の質の高さと安定性が問われる。これが状況に応じてコロコロ変わったのでは、いずれ誰からも信用されなくなる。実際、発言が二転三転したために地位を追われた政治家は枚挙にいとわない。又企業でも、相手の顔色を見て言辞を変えたり弄したりするのは、一般社会ではペテン師と呼ばれる。少なくとも周辺からは信用されない。無論、ある状況下では、相手を煙りに撒くために、言辞を弄する必要が生ずることもあるが、それは世間を騙すためではない。全体の首尾一貫性が保たれておればよいのである。しかし、橋したの大飯再稼働容認発言は、その限界・・・少なくとも政治家としての・・・を越えている。
 *この人物は、しばしば橋した擁護発言を繰り返す。どのような思想の持ち主かは、書いた物を読んだことがないので判らない。筆者の知識では、かつて鈴木宗男事件に絡み、外務省参事官として外交機密費を誤魔化し、目的外使用を行った、こそ泥野郎という印象しかない。ペテン師とこそ泥、良いコンビだ。
(12/05/22)

 大阪府市が、今夏の電力制限で通報制度を採用するという。要するに、何処かの会社や店舗が過剰に電気を使っていると見ると、住民が通報するというものだ。はっきり云うと密告奨励制度。大阪はとんでもない、ナチスドイツ並みの密告社会になります(今でも大阪府市では知事・市長の奨励の下、密告が横行している)。更にライバル会社がライバル会社を落とすために、この制度を悪用するケースが頻発するでしょう。これもナチ下で起こった現象。これが拡張すると、橋したや維新の悪口を言った人間が・・・さしずめ私などその典型・・・あれこれと不利益を蒙る社会になる。大阪府下のあちこちに強制収容所が出来るでしょう。
(12/05/15)

維新が分裂するとき
 このところ関西の新聞で維新と橋したの記事が載らない日はありません。シッカリした営業戦術とは思うが、それにまんまと乗せられる関西マスコミのアホさ加減にも感心する。
そもそも維新とは何か、という分析が足りない。元々大阪府議会自民党の主流は、農業・漁業・建設業・地元商工会など規制に護られた業界。これに大阪ヤクザが関係する。これらの業界利権構造は、バブル崩壊で一気に崩壊。中川という官僚クズレのアホ知事・・・これが大阪ヤクザ組織と関係があったらしい・・・の後継がノック・太田という民主党政権。しかし、中央依存体質は変わらない。大阪の景気は一向に良くならない。良くならない原因は、彼等の能力の所為ばかりではない。グローバル経済は、取引の効率性最大化を要求する。従って、日本に経済の中心は二つも三つも要らない。これは諸外国の例を見ても顕かである。グローバル経済下では、日本で必要なのは東京だけで大阪は余計なのである。更にコイズミー石原枢軸による東京一極集中路線により、地方経済の劣化が進んだ。その最大の被害者が大阪なのだが、肝心の大阪府・市民が、その点を全く理解していない。そこが問題なのである。
 一方コイズミ改革の所為で、大阪にも起業家という新人類が現れた。彼等は基本的に保守であり・・・つまり資本主義を支持する・・・自民政権を支持すべきなのだが、自民党主流があまりにも酷いので、次第に距離が離れていく。彼等の要求は規制緩和であり、財政改革である。彼等が自民主流と分裂して結成したのが「大阪維新の会」である。彼等のスタンスはあくまで新自由主義経済原理に基づく新古典主義経済である。今の時代、少し古い感じはするが、彼等がそれを正しいと思っているのだから仕方がない。
 では橋したの信条はなにか?何もない、というのが筆者の結論である。本人自ら、目の前の直感で判断すると云っている。直感に思想・信条・哲学は必要ない。あれば却って邪魔になるだけだ。だったら何故少なくとも新自由主義経済という信条を持つ「大阪維新の会」と、思想・信条を持たない橋したがくっついたのか?それは自民党の欲の皮が突っ張っていたからである。今から4年前太田房江が、つまらない政治資金規制法違反容疑で辞任、大阪府知事選。このとき、民主も自民もこれというタマを持っていなかった。民主が先行して前阪大教授の熊谷*をもってきた。選挙地図では民主が圧倒的に有利。ところがそこに割って入ったのが自民党大阪府連。彼等だって明確な見通しを持っていたわけではない。テレビでよく売れている、大衆に人気がある。これなら票がかせげそうだ。原点はその程度。そこにつけ込んだのが、堺屋太一という小悪党。これに自民党大阪府連会長の谷川秀善というボンクラ坊主、それと自民党総裁の福田康夫というマヌケまでたぶらかされて、大阪府政を橋した+維新に乗っ取られてしまった。
 前の府知事選では、橋下は自民党から立候補したのである。ところが府議会運営を巡って自民党主流派と維新が対立し、維新が橋したを担いで自民党から独立してしまった。その後、テレビマスコミが大騒ぎする中で、いつの間にか橋したイコール維新、橋したが維新の創業者のような思いこみが現れてきた。しかしこれは錯覚である。橋したと「大阪維新の会」とは元々縁もゆかりもなかった。維新にとっては・・・これは自民党も同じ・・・橋したに軒先を貸して母屋をとられたようなものだ。又、橋したも維新も、元々の目的は地域経済活性化であって、国政参加は視野に入っていなかった。ところが統一地方選の思いがけない大勝利で、これが俄に現実化してきた。誰が唆したのか?色々考えられますが、今浪人中のもと横浜市長とか、政権奪還を狙う、元与党政治家とか。みんな腹に一物、背に荷物の輩。
 それは別にしても、驚くべきは昨年統一地方選挙での維新系議員の増大。雨後の竹の子のようなものだ。彼等は何をもって維新系を名乗るのでしょうか?はっきり云えば、今後維新系を名乗れば選挙に勝てる、名乗らなければ勝てないという打算のみ。典型が今年正月飲酒運転で捕まった元堺市議。こんなの元自民党で、打算で維新系を名乗ったに過ぎない。他に似たようなのは一杯いる。極端に云えば、昨年統一地方選で大量当選した大阪府・市議、今から立候補を考えている国会議員狙い。まずはこういうのは、打算系と考えられる。
 ということは、橋したは実は維新ー維新系に基礎を持っていないということだ。これではイカン、自前の勢力を持たねばならぬ、と誰かが囁いたのだろう。そこで思いついたのが「橋した政治塾」。しかしそもそも「大阪維新の会」は、大阪という地域経済の活性化を目指して作られた集団。その中心になっているのは、地域中小商工業者。始めから国政進出などという大それたことは考えていない。一方、「橋した政治塾」参加者はどうか?中身を精査したことはないが、報道等によると概ねサラリーマン・官僚・学生などが中心。元々権力指向なのである。権力指向者は地域経済などに興味はない。今は登り調子だからお互い協力するだろうが、仮に次の総選挙で維新系が大勝すると、途端に両者の矛盾が露呈し、そこから亀裂が発生するだろう。なぜなら、維新系は殆ど国政経験がない。要するにチルドレン・ガールズなのである。いや未熟な彼等を暖かい眼で見守って欲しい**、というアホなことを云うタワケモノもいるだろうが、今の日本にそんな余裕はない。
 つまり、衆院選で維新・維新系がそれなりの勢力を得たとき、従来の維新系と橋した政治塾出身者との間で主導権争い(本家争い)が生じ、分裂の危機に見舞われるだろう。
*私は無論熊谷候補に投票しました。何故なら、熊谷氏はロボット技術の世界的権威である。世界中のロボット研究者やメーカーに顔が利く。これを生かせば、大阪を世界のロボット産業の中心地に出来る。それをたかが吉本新喜劇のノリで、橋したを知事にした大阪府民こそ、アホ・マヌケの典型である。大阪なんてダメだ。潰した方が世の中のためだ。
**中国漁民の韓国領海侵犯に関し、あるサイトに「貧しい中国漁民に同情すべきだ」などというアホメッセージが載っていた。中国漁民が貧しいかどうかは韓国の責任ではなく、中国政府の責任。同様に政治家が未熟かどうかは、国民の責任ではなく、政党の責任なのである。
(12/04/27)

入社式と国家斉唱
 大阪市入庁式で、日の丸掲揚と君が代斉唱のような、ガラパゴス儀式をやっているのに驚かされました。さぞかし橋したは満足だろう。乞食の息子に産まれたのが、今や天下をうならせる大政治家?エリート達を膝下に従え、叱咤激励出来るこの喜び。只のアホにしか見えませんがね。
(入社式)
 大阪市入庁式は企業でいえば入社式に相当する。現代、まともな企業は通年採用が当たり前。一々入社式などやっていられない。入社式など一部の新卒者だけが対象。第一、世界で入社式などやっているのは、日本と韓国ぐらいなものだろう。日本でも国際化が進んでいる輸出関連業とか金融業では、こんな儀式は経費の無駄遣いとされて、いずれ無くなってしまうだろう。又中小企業では、こんな儀式をやれるほど新入社員が集まってこない。しかし、相変わらずこういう儀式に拘る業界がある。それは電力とか鉄道とか、国際競争に曝されない内需型産業。そして役所や学校といった独占産業である(但し大学は、入学式や卒業式に出るでないは本人の勝手)。どうも、どちらも経営者が過去のノスタルジーを忘れられない、といった点が共通している。
(国家斉唱)
 仮に一部の新卒者が対象でも、企業の好みで入社式をやっても良いだろう。しかし資本や人材の国際化が進む中で、国家斉唱は企業活動に馴染まない。例えばユニクロのように、積極的に国際展開を行っている会社では、社員の半数が外国人という例もある。無論、外資系や企業トップが外国人、株主の30%以上が外人株主という企業も珍しくはない。最近シャープの筆頭株主が台湾系企業になった。更に社内公用語を英語にする企業も増えてきた。このような企業でも、入社式に君が代を歌うのでしょうか?歌うとすれば英語で歌うのでしょうか?あり得ないことです。ということは、大阪市は今後外国人の採用を拒否する、と宣言したようなものである。果たしてこんなことで国際化に対応出来るのでしょうか?確かに自治体職員の外人雇用は反発も強く(筆者自身も反対だが)、当面はあり得ないが、そう何時までもつっぱっていけるものでもない。それとも橋したや維新は、大阪は世界から孤立しても構わないと考えているのでしょうか?それが嫌なら、大阪府・市は外国人人口を増やさざるを得ない。そのとき必要なのは外国人職員である。いやでもそうせざるを得ない時期が来る。日本は世界標準から2・3周遅れで、漸く走っている。橋した維新や、石原シンタロー、アベシンゾーなどはこういう状況を踏まえず、昔ながらの自己中心主義・国粋主義に陥っている。こんな状態で国歌・国旗に奔るのは、自ら孤立化を進めるようなものである。今必要なことは、現実場面での発想の転換である。ところが円高以来・・・コイズミ改革以来・・・その点が滞っている。特に最悪はアベシンゾー。彼等が日本の孤立主義を深めているのである。従って、公的機関での国旗掲揚・国歌斉唱は百害あって一利なし。どうしてもやりたければ、君が代の英語バージョンをつくるべきである。
(12/04/03)

大阪岸和田の某中学校で、橋した肝いりの校庭芝生化が、父兄の反対で芝生がはがされ、学校が補助金を返上する騒ぎ。私はこんなこと、いずれ来ると思ってましたよ。
 
校庭芝生化はラグビーをやっていた橋したの勝手な思い入れ。大阪府民の誰も、そんなもの望んでいない。 第一に芝生は手入れにもの凄く手間がかかる、言い換えれば金が懸かる。ミナサン、やったことありますか?他のスポーツ、例えば野球とか陸上と折り合いが悪い。芝生だとこれらの練習が出来なくなるのだ。それと周辺環境に悪影響を及ぼす。夏になると芝の枯葉が周辺に飛散し、洗濯物やら何やらを汚すのである。だからいずれダメになるだろうと思っていたが、それが岸和田からというのが面白い。岸和田は清原を産んだ土地だ。飽くまで野球優先。野球が出来なくなる政策など、岸和田・・・だけでなく大阪全般・・・で受け入れられる訳がない。
 ここで判るのは、橋したの、もの知らず、自分勝手の思い入れ、頭の悪さだけである。
(12/03/31)


 堺屋太一が、維新が出した「大阪十大名物構想」を「やれ40年前の話し。やれ理想だけで経済性に触れていない。やれ哲学がない」と、ケチョンケチョンにけなして、維新と対立する羽目。私はあれは堺屋の肝いりとばかり思っていたが、そうじゃなかったみたいですね。維新のアホが堺屋をほったらかして、飲み屋で勝手に作ったことに、堺屋が噛みついたのだろう。この件で、橋したは維新側にスタンスを置いた発言。当然堺屋はカチン。
 一件小さい
もめ事のように見えますが、ある運動・組織が分裂抗争を始めるのは、このような小さい不和がきっかけになることが多い。指導者はその点に気配りしなくてはならない。、維新も橋したも、人間としての経験が浅い。中学生レベルだよ。
(12/03/30)

 橋したを平成の天一坊と見る向きもあるが、私はむしろ「慶安の変」の由比正雪に近いと思う。実際の天一坊は映画や講談と異なり、江戸近辺で浪人相手に「仕官を紹介する。ついては手付け金を」と5両・10両を騙し取った寸借詐欺のようなもの。逮捕したのも、大岡越前ではなく川崎代官。
 由比正雪は浪人であるが江戸で張孔堂という私塾を開き、楠木流軍学を講じた。この点が橋した維新政治塾と似ている。門弟三千人と云われるから、数のオーダーも似てい。これがある時期から、幕府転覆計画に変質する。時は慶安、三代家光の時代、大阪夏の陣からあまり時間も経っていない。幕府はそれまで大名取りつぶしに躍起となって、諸国には浪人が溢れていた。その結果、西では島原の乱、東では宇都宮釣り天井事件という将軍暗殺未遂事件も起こり、世間は決して落ち着いていたわけではなく、なにかあれば直ぐにひっくり返ることを期待する空気が蔓延していた時代なのである。
 正雪の張孔堂に集まった浪人達も、みんな世の中の変化、あわよくば戦国時代・・・これは実力が有れば、富と名誉は切り取り次第という新自由主義経済中世版・・・の再来を夢見ていたのだ。その代表が丸橋忠弥で、正雪に世直し理論を吹き込む。さしずめ橋したに於ける堺屋太一がその役回り。正雪の勢力が大きくなると、反幕派の大名もすり寄ってくる。三代将軍職を家光と争った尾張徳川家など大変怪しい。
 この状況から、正雪は遂に江戸・駿府同時クーデタ決行を決意するが、内部から裏切りが出て陰謀は露見。一味は壊滅。丸橋は江戸で逮捕、鈴が森で磔獄門。正雪は駿府で自害。無論、正雪にすり寄った大名達は、責任を全部正雪に負い被せて知らぬ顔。 正雪が始めから天下転覆を狙っていたかは判らない。おそらく廻りの期待から逃げられなくなって、国政変革に積極関与することになったのだろう。
 只、現在と違うのは、当時の政府与党(幕府)は、正雪一派にすり寄ることなく、断固撲滅の姿勢を貫いた。現在の既成政党にしばしば見られる、維新すりより路線とは大違いである。
(12/03/27)

大阪市交通職員組合による平松氏支援名簿が、維新の主張ではなく捏造が判明。作成者は、非常勤再雇用者であることが判明。はっきり云えば元大阪市職員。何故こんなことをしたのでしょうか?マスコミはアホだから、何も判らないと云っているが、私には直ぐ判る。おそらくこの人物、元管理職で組合から散々イジメに遭った経験が有るのだろう。或いは交通局職員組合と路線対立があったかもしれない。例えばカクマル対中核とか。維新政権樹立で、かつて敵対してきた組織が互いに攻撃に奔った可能性もある。しかしこれは彼等同士の話しであって、大阪市議会まで巻き込む問題では無いことは誰でもわかる。問題は維新の杉村というアホ議員が、文書の根拠も調べず、いきなり市議会で問題にしたことである。これはかつての民主党怪文書事件とそっくりである。あれで民主党は支持率10 ポイントは下げた。やっぱり維新はアホの塊なのである。
(12/03/27)

 橋した維新政治塾料金は最初の入塾料が3万円だとばっかり思っていたら、そうじゃなくて、三ヶ月毎に3万円更新だってねえ。これは新手の政治資金パーテイーじゃないか。上手く考えたねえ。維新は政治団体じゃないから表向いての資金集めは出来ない。そこで思いついたのが大衆動員。大衆が自主的に献金し、対価として選挙のノウハウを伝授するのだから、政治資金規制法には触れない。
 さて、維新塾に参加した連中は、何を目的としていたのでしょうか?単に政治を勉強したい?まさか、普通最終目標は議員である。しかし塾生2000人に対し衆院定数はたった450人。今後もっと減るでしょう。今は世間的に維新ブームだから、維新の衣をまとえば当選確実と思う怪しい連中も随分多い。例えば「みんなの党」連中。立候補としては、そういう既成組織をもっているのが優先されるのは当たり前。ではその他の一般市民出身者は一体全体、何のために維新塾に入ったのか?只の文化サークルとしてか?そのために月1万円払うアホの気がしれない。要するに日本には2000人のアホがいると云うことである。こういうアホを、何処かに追い出した方がよっぽど国のためだ。
 2000人もいれば、その内派閥が発生する。例えば、橋した派、松井派、みんな派という具合だ。そして分裂・内部抗争。何時ものパターンである。
12/03/26)

 経済同友会会長が、橋した八策を「寄せ集めで、一貫したものがない」と批判。やっとまともな意見が出てきました。当たり前だよ。メールとツイッターでこれは良さそうと思ったのを、つまみ食いしただけだから、ろくなモンじゃない。
 それに対する経団連はどうなのか?(日本をファッショに売り渡すのか)一向にはっきりした姿勢が見えない。かつて、ナチ台頭時のドイツ財界と同じだ。
(12/03/17)

 東京都や大阪府では、卒業式で教師が君が代口パクをやっているかどうかを、チェックしているらしい。悲しくなりますねえ。これ、ジョンイルの葬式で北朝鮮特務が、市民が本気で涙を流しているかどうかをチェックしているのと同じ。国民・市民を信頼出来ないアホ独裁者という点で、ジョンウンもシンタローもトオルも共通している。大阪は都になった途端、北朝鮮状態になるでしょう。北朝鮮になりたく無くなかったら、それなりの意識は持つべきです。大阪府民並びに日本国民へ。
 云って置くが、君が代なんて陰気な唄を謳っていたから戦争に負けたのだ。君が代主義者こそ敗北主義者、日本敗戦主義者である。今や21世紀、もっと元気の出る、戦争に勝てる国歌を創るべきである。なお、現在の皇統問題と「君が代」が矛盾を生じる可能性が高い。その時、橋した、石原のような君が代主義者や、その下請けの東京都・大阪府教育委員会は責任をとれるのか?
(12/03/14)


 橋したと維新が、前回の市長選で大阪市交通局労組が選挙期間中に平松支持ビラを撒いたとして、公選法や地方公務員法違反で同労組を刑事告発すると息巻く。まるで鬼のクビをとったかのようなはしゃぎようだ。確かに法違反かもしれないが、ビラ配りと現金供与とでは悪質性が全く違う。今回の場合は只の不注意ということで、告発は受理されないか、又は受理されても不起訴になる可能性が高い。仮に起訴されて裁判になっても、精々罰金程度。わあわあ騒ぐようなレベルではない。5年前のコイズミ郵政選挙のおり、素人の刺客候補を立てたところ、運動員も素人だから公道上にポスターを貼ったり似たようなことは一杯あった。しかし、警察は注意するだけで検挙した例は一つもない。それどころか、昔は選挙期間中の投票依頼を、役所自身が業者を使ってやってきたのだ。警察も例外ではないだろう。もし裁判になって、被告側がそういうことを暴露すればこれこそやぶ蛇。
 しかし、橋したは40にもなって全くの子供だね。私ならこの件が露見した段階で労組トップを呼び、「今回はみのがすが、以後気をつけるように」と注意を促し、次いで「民営化の件だが、君は悪いようにしないから、ついては労組対策を君に一任する」てな甘い話しを持ちかけ、相手の抱き込みにかかる。実はこれ、JR東日本が動労松崎を抱き込んで、労組潰しをやった手口で、別に珍しくも何ともない。敵をして味方に付け、勢力を拡大するのは、中国古来からの戦術。漢楚の戦いに例えれば、橋したは当に楚の項羽。敵と見れば、有無を云わさず力ずくで叩きつぶす。「当に我が力山を抜き」だ。相手はその力に恐れ入ってひれ伏す。しかし、それは本心からではない。次第に人の心は離反し、気がついたときには「四面楚歌」。長江河畔でのどを突いて自決することになった。一方の劉邦は自分は何もしなかったが、張良・陳平といった人材を活用して遂に天下を平定したのである。彼がやったことと云えば、ひたすら頭をさげることだけだったろう。しかしこの手で敵を味方に付けていったのである。
 こうすれば、最大の抵抗勢力である交通局労組を味方に付けられる。そうすれば、後は懐にてを入れているだけで向こうからすり寄ってくる。そういう作戦を進言する者が、周辺にいないのだろうか?思うところ、橋したには人気目当ての取り巻きはいても、本当の意味での参謀がいないのではないか?堺屋など只の通産クズレのお祭り屋。複雑な作戦を組み立てられるだけの頭はない。他の中田だとか、経産くずれの元官僚など、どれも橋した人気を利用して国政進出を狙う、腹に一物野郎ばかり。大阪のことなど真剣に考えている者など、一人もいない。
 平松前市長は今がチャンスかもしれない。劉邦になった気で、如何に項羽が倒れたかを勉強すれば、再びチャンスが訪れるだろう。但し、アホな労働組合や商工会なんかには見切りをつけることが大事。
(12/03/09)


RETURN      一覧へ     TOPへ