沖縄辺野古基地の真実

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 横井技術士事務所
技術士(応用理学) 横井和夫

東北大学の誰かが「辺野古断層」なるものの可能性を指摘しました。こういうものが本当にあるのかどうか、私は知りませんが、3年以上前に、Google Earthから、辺野古沖の断層の可能性を示唆しています。


 「頭かくして尻隠さず」という言葉がある。今進行中の沖縄辺野古米軍基地造成工事が当にそれである。ある個所に軟弱地盤が見つかったと云って、90mもの全く無駄無意味な地盤改良をやっている。かと思えば、その上に被せる土は何かというと「琉球石灰岩」だ。
 このほど沖縄県の許可が降りたので、石灰岩の採掘が開始された。この石灰岩の中には、沖縄戦での戦没者に遺骨が混じっているかもしれない、という指摘がある。ところがこの石灰岩、別に厄介な性質を持っている。それは永年の間に溶けてしまうという性質だ。その証拠に、昔からこの石灰岩が分布する沖縄の各地で、陥没騒ぎが絶えない。
 石灰岩が作る地形にカレンフェルドというものがある。「溶蝕地形」と約されるが、ドリーネやカルストで特徴づけられる。どれもっ石灰岩が溶けてできたもの。このうちドリーネは竪穴のことで、断層や縦方向の割れ目に沿って雨水が浸透し周囲の石灰岩を溶かして出来る。ドリーネの下には鍾乳洞がある。どの程度の速度で溶けるかは、石灰の性質や環境によって異なる。古い石灰岩ほど溶けにくいが、それは永年の間に溶けやすい部分が溶けてしまって、硬い部分だけが残っているからである。
 辺野古で採掘の対象となる琉球石灰岩は、最も新しい第四紀のもの。こんなのを盛土に使えば、雨水が直接浸透するから、簡単に溶けてしまう。盛土材だから数oから10数p大の礫j状に破砕するはずだ。すると益々隙間に雨水が浸透するようになる。数年か10数年後にはあちこちで穴が開いて・・・つまり陥没・・・大騒ぎになるのは目に見えている。幾ら締め固めても、原因が原因だから無駄なあがきで効果はない。又、軟弱地盤に一所懸命SCPを打ったところで、肝心の上の盛土がそのうち溶けて無くなるのだから、何の役にも立たない。オスプレイは陥没孔に足を獲られて離陸できなくなるのが落ちだ。
(23/09/13)