森友学園問題の怪

横井技術士事務所
技術士(応用理学)横井和夫


 悪評ふんぷんのアベノマスクは廃棄で決着。これを永田町訳知り筋は、岸田のアベ離れの証拠とみる。まあそうだろう。もう一つ岸田のアベ離れの例と考えられるのが、森友学園事件に絡む財務省赤木ファイル問題。アベの国会不用意答弁に起因する、財務省による文書偽造という前代未聞の事件だ。この件で自殺した財務省事務官未亡人が起こした民事訴訟が、財務省の「認諾」というこれまた前代未聞の対応で決着してしまった。
 この「認諾」、財務省の裏技という見方があるが、筆者は岸田官邸の指示ではないか、と疑っている。司法手続きはとりあえずは終了したが、事件の結末は未だついていないのである。とりあえずアベに恩を売っておいて、後で締め上げる。ポイントは衆院の10減10増による、山口県の勝選挙区割り。この際、アベを比例に持っていくという裏技。
 森友裁判も、もし政権がアベ・菅なら性格的に絶対負けを認められないから、徹底的に争う姿勢を示すだろう。それを「認諾」で済ましたのだから、岸田のアベ離れは歴然。「認諾」ならいわばタオルを投げた、つまり事実はどうであれ負けを認めたことになる。原告側はこれを盾にとって自分の主張を更に広めることも可能だ。財務省がそれを嫌って逆提訴に出れば、それこそ思う壺。再び法廷闘争だ。つまりこの事件は何時までもアベの脇腹に刺さったとげとして生き続けることになる。
 そもそもがあのアホ嫁・・・アッキー・・・の不用心な一言が全ての原点だ。アベ晋三はあのアホ嫁すらコントロール出来ないのだから、国家をリードできる能力などあるはずがない。また籠池夫妻だって、黙っているとは限らない。またまた潰瘍性大腸炎が再発しそうだ。
(21/12/28)

 アベ「さくらを観る会」前夜祭、不起訴処分を不服として市民団体が東京検察審査会に審査請求をしたところ受理され、東京地検に告発。地検は仕方なく強制捜査に踏み切る。ここで面妖なのがアベ事務所の対応。大物辞め検からなる大弁護団を組織して対抗するという報道。
 これまで検察審査会を通じての強制捜査で、起訴有罪になった例は殆どきいたことがない。まして政治家相手では。更に容疑は政治資金規正法という生ぬるい法律違反。検察にとっても、只のパフォーマンス気分だ。
 それに対しこんな大げさ対応とは?やっぱり何かあるのではないか、と疑われてしまうのである。あるのはなにも検察の再捜査によるまでもなく、みんな分かっている。本人が認めたくないだけだ。
(21/01/19)

 SBから5G関連技術情報を持ち出して楽天に移籍した元SB社員が逮捕されました。さてこの事件、この社員一人の単独犯でしょうか?当たり前だが楽天は知らぬ存ぜぬで通すでしょう。しかしこの社員はSBを退社した翌日に楽天に移籍している。随分うまくやったものだ。
 通常、40代半ばのその道のベテランを採用する場合、面接即採用というのはあり得ない。おそらくヘッドハンティング会社を通じて、数カ月位の時間をかけて交渉するはずだ。結構経費は掛かる。現場の一課長や部長で出来る仕事ではない。特に5G対応というから、楽天でも相当上部の了解の下で行われたに違いない。
 おそらく5Gビジネスで楽天はSBに対し後れを取っていたのではないか?それを取り戻す為にヘッドハンティングを懸け、それに引きかかったのがこの容疑者というわけだ。そうだとすればこの容疑者こそ、楽天vsSBのIT戦争の犠牲者ということになる。しかし彼は救われないだろう。何故なら楽天三木谷こそ、今最も菅政権に近いお気に入り。全てはこの容疑者に擦り付けられ、全ては有耶無耶。森友の籠池と同じ運命をたどるだろう。
(21/01/14)

 このところ俄かに話題に上ってきたのがコロナ拡大防止のための罰則付き特措法の検討。こういう厳しい措置が必要かどうかはとりあえず不問にするとしても、これまでGo To始め散々人の往来を煽ってきた現政権がやるなんて、ブラックジョーク以外の何ものでもない。もしどうしてもやりたければ、菅・二階・下村・赤沢らGo To派は一旦議員を辞職し、全く新しい陣容で出直すべきだ。
 それはそうと魔訶不思議なのはアベ「桜前夜祭」経費、5年間で900万円の出何処。半分は自分のポケットマネー(預金)だというが、では残り半分は何処からだ?それと秘書が全部自分の知らない内にやったというなら、秘書はアベの預金をネコババしていたわけで、アベはこの秘書を窃盗で訴えなければならないし、検察も窃盗で再捜査だ。
 ところが一向にそのフシがない。つまり秘書・アベと検察とに何らかの取引があって、この辺で手を打つということになった。その取引とは何か?とりあえず考えられるのは、今後政府・官邸は検察人事に介入しない、その代わり菅関連のIR疑惑、菅・二階関連のGo To疑惑はとりあえず見逃してやる、ということか。
 秘書を窃盗で逮捕すると、事は政治資金規正法などという生ヌル案件ではなく、刑事になるから、法廷で全てが明らかになる。これだけは何としてでも防がねば、というわけだ。
(20/12/27)

 例の「櫻を観る会」事件で、アベ地元秘書が検察に上げられて略式起訴。自民党内でも次第にアベ擁護論は弱くなってきている。理由は来年春にもありうる衆院解散総選挙である。今アベ擁護論をぶてば、下手すると自民党は大敗する恐れがある。だからこの際出来るだけ姿勢を低くしておこうという算段だろう。
  さて、「さくらを観る会」前夜祭パーテイーでは900万の補填があったことがほぼ確実視されている。それ以外に13年度以降2300万の補填があったとか、中にはその倍近い数字までメデイアに登場している。一体どこまで本当なのかさっぱり分からない。
 それはともかく、少なくとも1000万近い金がアベ事務所から「山口県アベ後援会」に流れたことは間違いない。それが何処から来たのか?。筆者が思うに何かスピリチュアル団体かカルト教団ではないか?。ヨメのアッキーがスピリチュアルに凝っているのは有名だが、亭主の晋三だって怪しいものだ。あの夫婦はそろってスピリチュアル的なのだ。
 ではどういう団体が考えられるか?アベの感覚から云えば、「統一教会」、「幸福の科学」、「生長の家本部派」何てのが直ぐに献金先として挙げられる。アッキーは水や環境に関心があるようだから、例えば竜神や弁天信仰に関連がある教団か?
(20/12/04)

 19年「さくらを観る会」長州前夜祭のアベ事務所からの補填分は最初250万と云っていたのが、たちまち900万強に増加。アベ後援会へのアベ事務所からの援助は5年間で2000万という報道もある。そうすると年平均400万だ。すると8年間の総理在職中では、おおよそ3000万円強が振り込まれたことになる。これだけの金が自分の事務所から支出されていたことをトップが知らないはずはないし、もしそうだとするとよっぽどのボンクラだ。これに匹敵するのはあの鳩山由紀夫ぐらいではないか?
 領収書が破棄されたとして、支払いがなかったことにはならない。相手側は必ず控えを取っている。当たり前だが税務申告に必要だからだ。もし税務監査があった時に領収書控えがなければ、余計なことまで国税に目を着けられる。短くて三年間は国税の監視下で、毎年国税が監査にやってくる。政治団体は非営利団体だから税務申告の必要はないから領収書を消してしまえばバレることはない、なんて思っていたら大間違い。さてこの問題、あの飯島勲ならどういう言い訳を考えるでしょうか?あのアホ坊主のことだからすぐばれる言い訳しかできないだろうか。
(20/11/26)

 東京都が花見等イベント自粛を要請したにも関わらず、その当日にアッキーはセレブ仲間と某ホテルで宴会やってるのがネットに流れて、それを国会で追及されて、亭主の晋三は大慌て。この件を国会で野党から追及されると「桜の下の宴会じゃない。ホテルの庭のプライベートな集まりだ!」と逆切れ。だったら桜の下じゃなくて、ホテルでのプライベートの集まりなら構わないのかと突っ込みを入れたくなる。それは別にこういうアッキーとか自分の側近い関する問題点を野党やマスコミから突っ込まれると、向きになって反駁・・・実際は反駁にはなっていない・・・するのが晋三の特徴。
 何故か?実はこのタイプ、長州には多いのである。長州と云えば維新の元勲山縣有朋がある。ある人物によると「候・・・山縣のこと・・・は近親者や自分によって来る人間には親切で面倒見は良いが、反対者や批判者には冷淡だ」らしい。世間ではこういうのを一般に依怙贔屓というのである。まるっきり晋三とそっくりだ。これ長州萩の特徴か?
 こういうように自分に近いものに愛情を注ぎ、敵対するものに攻撃的になるのは、脳が十分発達していない証拠と考えられる。人間が獲得した本能の内最初のものが自己防衛本能(アドレナリン)である。これが敵対者に対する攻撃性を作る。それと同時に生まれるのが子孫保存本能(ドーパミン)で、これが自分の近親者への過剰な庇護に繋がる。
 その後に論理性や、周囲との調和性が産まれてくるのだが、かれが国会で繰り返す殆ど言い訳にもならない珍答弁とか、予算委員会で繰り返すヤジなどを見ると、晋三は本来人間が獲得すべき能力の獲得に失敗したのだろう。その原因は何か分からないが、地域性もあるがやっぱり親(晋太郎ではなく今や90になる岸信介の娘)の育て方が間違っていたのだろう。
(20/03/28)

 新型コロナウイルス騒ぎの陰に隠れて政権が隠そうとするのが森友学園事件。特に今話題が自殺した大阪財務局赤木職員の遺書。この件についてアベも麻生も知らぬ存ぜぬを通し、自殺は赤木の鬱性衝動死で片づけようとしているようだ。
 強度のストレスを感じ、それが鬱状態を産むと衝動的に自殺行動に奔ることはよくある。しかしそこへ至る過程での本人の精神行動が理解不可能、あるいは妄想の産物ということではない。論理性はともかく、そこに至るまでの記述には結構真実が隠されているのである。
 アベ政権下では自殺がよくある。その好例が第一次アベ政権下での松岡農相の自殺である。これはその前の国会中継映像から、本人が鬱状態にあったことが容易に分かる。そして今回の赤木事件である。アベには自殺が付き物なのだ。
 なお、赤木自殺を統合失調症と結びつける向きもあるようだ。しかしこれは統合失調症をよく分かっていないアホ議論なのである。統合失調症では人格の中に別人格が入り込み、それが自殺をそそのかすのである。この場合の自殺は衝動的だから遺書などは残さない。周囲は何故自殺したのか分からない。しかし今回は長文の遺書を残しており、衝動的自殺ではないことは明らかだ。
 筆者の私見では、三島由紀夫は明らかに統合失調症だった。西部遷は鬱だった。それは自殺前の顔を見ればわかる。つまりこれらは衝動的自殺の可能性が高い。しかし世間はそうは採らない。みんな社会との思想的乖離を理由に上げる。そうなら赤木の自殺もそう評価すべきである。
 それに比べ、アベ晋三、、女房のアッキー、麻生太郎のノー天気面を見れば、三島も西部もやりきれないだろう。
(20/03/23)

 自民党河井夫妻を広島地検が逮捕。筆者はこれを黒川検事長定年延長、検事総長就任までにやってしまえという検察内部の意思の現れと考える。黒川が総長になれば河井捜査はそこで終わり。みんな有耶無耶だ。そうはさせじと、黒川への当てつけにやったのだろう。
 そうだとすると黒川というのは検察ではあまり人気はなく、味方もいない人間だ、ということだ。財務省の佐川といい、あまり省内で評判のよくない人間に肩入れしたがるのがアベ晋三人事の特徴。これ東条人事によく似ているのだ。何故か?一つ考えられるのは、自分は主流ではないというコンプレックスが根底にあるのではないか。それが従来の既存価値観への攻撃性・・・アベでいえば国会での野次・・・に現れると考えられる。
 それはともかく、先にIR疑惑で秋元が逮捕されている。国会閉会中に怪しいのはみんなやってしまおうというのだろう。とすれば「さくら」疑惑だって怪しいものだ。公文書損壊棄却容疑とか物品購入に関する官製談合疑惑で内閣府に手入れが入ったりして。
(20/03/05)

 籠池に懲役5年の実刑判決ですが、何となくアベ4選、つまり21年秋の総裁選までの1年と次の任期3年を合わせて4年間は籠池を塀の中に閉じ込めておこうという忖度判決のような気がする。それは別にしてこの事件、筆者にはそもそもの原因はアベヨメのアッキーことアベ昭恵にあると思う。あのブス馬鹿が全てがをぶち壊しているのだ。それは自民党や官邸・霞が関官僚もみんな思っていたはずだ。
 それに気づかない、あるいは気が付いていてもなにも出来ないダメ亭主の晋三も無責任の誹りは免れない。籠池がその意図の適否は別にして「アベ晋三記念小学校を設立し、その名誉校長・・・つまり学校の広告塔・・・にアッキーを予定していたことは間違いない。この点について少なくともアッキーは同意していたはずだ。その点を検察は有耶無耶にしている。
 これを根拠に籠池は大阪府や国交省に圧力をかけ、破格の値下げを勝ち取った。この時国交省があの土地にきちんとした地盤調査をやっておけば、20mまでゴミがある、などという籠池の要求も退けられた・・・地盤工学会も土木学会も、この点についてはみんな落第・・・、それだけでなく籠池の不当要求を呑んでしまった航空局の弁明も虚偽であったという証拠にもなる。要するに、大阪府も国交省も、アッキーの背後にある見えざる力に怯えてのである。その力とはなにか?アベ晋三が持つ異常な復讐心以外の何物でもない。この復讐心は何処から来るのか?これは幕末「池田屋事件」や「禁門の変」で京都を追われた長州桂小五郎他の、長州テロリストの怨念だろう。この怨念が21世紀になってなお、アベ晋三というキャラクターに転移して世の中に害毒を流しているのだ。籠池はその毒に当たっただけ。
 又アッキーが始めから広告塔を拒否しておけば籠池も諦めたかもしれない。それを曖昧にして、あの怪しい秘書官や財務省を使ったりしたからややこしくなったのだ。この事件では検察はまずアッキーを取り調べ、裁判では証人に喚問すべきだが、そういうことは省略している。これはニッサンゴーン事件と同様、後世官邸の意向を伺った忖度司法と云われても仕方がない。
(20/02/19)

 政府が到頭数学・国語記述式試験導入を事実上撤回。又昨日大阪地検特捜部は明浄学園25億円資金問題について、山岸容疑者を逮捕。更にその前には滋賀県の某保育園で、副園長によるパワハラで保育士全員が辞表を出す。更に一昨年には兵庫県の保育園での園児虐待補助金搾取疑惑が発覚。
 これらの事件に共通していることは、事件当事者の前職がみんな教育にはなんら関係のない分野だということだ。つまり教育に全く無関係の人間がこの分野に入り込んでいることである。その狙いは教育界に何らかの利権があると睨んだからだろう。
 こういう教育界外からの教育界への浸透は、始まりは中曽根、更には橋本行革まで遡るが、この段階では未だ自制が効いていた。聞かなくなったのがコイズミ・竹中改革以来で、なんだかわけのわからない大学がやたら増え、国公立大学は法人化され、その結果学内に役立たずの文科省OB木っ端役人が増え、その人件費に予算が獲られ、その所為で日本の基礎科学研究能力は著しく衰えた。
 それを犯罪レベルまで高めたのが今のアベ政権である。その第一は森友学園問題。それに続くのが加計学園問題。今回の英語検定や数国記述式問題などは、受験産業(ベネッセ他)ー霞が関(文科省)-官邸トライアングルが仕組んだ謀略だったが、思いがけないところからほころびが出てオジャンになってしまった。
 その思いがけないところとは例の「桜を見る会」。無論「さくら」と入試とは何の関係もないがタイミングが悪すぎる。そもそも英検はじめ入試改革問題を、自民他与党に諮らずに、上の産官政トライアングルでつっきろうとしたことが間違い。これに与党がつむじを曲げ、そこに「さくら」問題が出てきたから、それこそ官邸・・・つまり菅とか萩生田のこと・・・は何をやっとるんじゃー、となって全てが潰れたのである。小才が自分を過大視して墓穴を掘る一例である。
(19/12/18)

 英語入試民間委託に次いで、国・数の記述式入試も延期に追い込まれた。事実上の中止である。この二つの入試改革は、アベの腰巾着こと下村博文が文科大臣の時に決定された*。ということはその背景にアベの意向が強く働いていたということだ。アベと教育界との関係。まず思い起こされるのが森友学園問題、ついで加計学園問題。なお加計学園も今回話題のベネッセ(=進研ゼミ)と同じく、前身が予備校だったことが面白い。
 アベと教育界との関係はそんなに深いものだったとは思えない。思い当たるとすれば、かれが官房副長官などで支えてきたコイズミ政権時代に教育行政の規制緩和が行なわれ、雨後の竹の子の様に、なんだか聞いたことがない大学・・・・例えば江戸川大学とか・・・が乱立したことである。
 新規大学の設立はハードルが高く、従来方式では申請しても認可は何時まで掛かるか分からない。そこで手を貸したのが竹中平蔵のような規制緩和派。その取り持ちというか仲立ちをしたのが官房副長官のアベ晋三。多分現在の教育界との腐れ縁はその当時に生まれたのだろう。
 しかし教育行政は彼の本丸ではない。本丸はあくまで憲法改正である。それに邪魔するものは遠慮なく切り捨てる。当に織田信長だ。これで切り捨てられたのが森友の籠池とベネッセ他の受験産業。では何故加計幸太郎は救われたのか?それは加計がアベ晋三の”お友達”だったから。この点は郷土の英雄山縣有朋とそっくりだ。
*この件に関し、田原総一郎がベネッセから下村に2000数100万円が渡ったと某テレビで喋ったが、事実無根と抗議されて引っ込めてしまった、しかしひょっとしてあるのではないか?なんて直ぐに思ってしまうのである。
(19/12/12)

 韓国次期大統領候補とも云われる曹国大統領府顧問に不正疑惑が発生したことで日本保守派(嫌韓派)は大喜び。昨日BS-TBS某時事番組。ゲストスピーカーの一人が自民の衛藤正史郎。顔を見てもあんまり頭の良い人間ではない。この件について、オッサン「こんなことをする国はやっぱり信用できませんねえ」と、いかにも日本と違うと言いたげだ。
 しかしそのお膝元で厚労政務官の上野が海外人材受け入れ事業での口利き疑惑で辞任。他人のことは言えない。そして疑惑のトップが森友・加計疑惑。本日からやっと森友事件公判が始まります。籠池夫妻はやる気満々。さてこの裁判でどんな証言が飛び出すのか?あるいは裁判官がどういう公判運営を執るのか?それが興味津々。
 そもそも現在の日韓関係がこじれだしたのは一昨年の韓国大法院判決。これには大法院判事の過半数が現在の政権寄りだったことが原因とされる。つまり大法院判決は政権に対する忖度判決だったのだ。
 では今の日本で、森友事件のように政権基盤を揺るがしかねない事件に対し、完全に政権から独立した司法が期待できるでしょうか?普通の人はノーと答えるでしょう。なお、上野がひっ懸かった海外人材受け入れ事業を陰で操っているのは竹中平蔵。竹中が会長を務めるパソナこそがこの事業の最大受益者。又竹中平蔵はかつてのコイズミ民営化委員会や財政政策でアベ晋三とも仲間内、且つ現在のアベ政権財政顧問でもある。上野は元経産官僚だからこの法案の作成に関わったのだろう。裏表はよく承知だ。
(19/08/29)

 原という元経済官僚が主催する会社の関連企業である「経済特区ビジネスコンサルタント(略称特区ビズ)」が、福岡の某社の特区参加プロポーザル作成の指南料として200万円を受けっていたことが発覚、今国会後半の火種になりそうだ。アベがイランに行ったのも、これから逃げるためではないか?
 この原という人物、例の加計学園問題でも、政府側参考人として国会喚問でも知らぬ存ぜぬを押し通し、アベや菅の覚えがめでたい人物。今回の問題でも審議会の民間側代表として副座長を努めている。
 この構図、例の加計学園問題と殆どそっくりなのだ。違うのは、中間に民間会社が介在し更に問題を複雑化させていることだ。
 そしてこの種の特区疑惑事件で、常に引っかかるのが竹中平蔵という政商。彼は表には出てこないが、アベ政権の闇のフィクサーとして、官邸や霞が関あるいは経団連を動かしている。岸・佐藤政権時代の児玉譽志夫のようなものだ。今回の問題に果たして竹中が無関係であったか、はなはだ疑問。
(19/06/13) 

 ゴーン保釈も面白いがもっと面白くなりそうなのが、これから始まる籠池裁判。事件そのものはあまり大したことはない。公金詐欺で有罪となってもせいぜい懲役3年。初犯だから一般には執行猶予が付く。似たようなケースは役人や議員にも過去一杯あった。もし実刑となればそれこそ問題になる。
 事件の本質はおおよそ9000万円に上る売却費の値引きと、それに首相周辺が関係していたかどうかである。値引額の根拠となったのは、当該地に10m近いゴミがあったということである。当該地の地形・地質環境から見て、そんなことはあり得ず、又付近住民からも撤去工事をやっていたという事実はうかがえなかった。
 この話をでっちあげたのは国交省近畿航空局である。本当にゴミが10mもあったかはボーリング一本やればすぐに片が付く。しかし航空局はこれを頑なに拒否し、おまけに国交大臣(公明党)まで国会で「場所によって違う」などとトンチンカン答弁をする始末。本来こういう話は応用地質学会とか地盤工学会がもっと積極的に取り上げてもよいのだが、地盤工学会は国交省とべったりで喧嘩できない。応用地質学会も似たようなものだ。地質学会はアホの集まりだから問題外。
 つまり大阪府と国交省が寄ってたかって、籠池もびっくりするような許認可を作ったのである。これに首相夫人アッキーとその周辺が深く関与していたのではないか、というのが二番目の疑惑で、これが財務省に飛び火して、近畿財務局職員の自殺という最悪の事態を招いた。てなことはみんなお分かりで、アベアベ官邸だけが認めたがらないだけである。
 さてこの件で籠池からどんな話がでてくるか?それは次の統一地方選や参院選にも影響するでしょう。それはならじと頑張るのが読売とかサンケイ、FNNのようなアベ応援団マスコミ。対するは朝日・毎日・東京といったアンチアベマスコミ。NHKは日和見を決め込むでしょう。BK[ニュースホット関西」は愛嬌は良いが、こういう硬派ネタには弱い。
(19/03/07)

 わざわざマスコミ各紙を集めて開いた、加計幸太郎の記者会見。蓋を開けてみれば、記録もない記憶もない、だからアベと会った事実もない、とないないずくし。 記録・記憶が無いことと事実が無いということは1対1では結びつかない。例えばある地域で石油を探したが見つからなかった、だからここには石油は出ない、ということではない。それは大抵探し方が間違っていたか、努力が不足していたのである。従来石油が出ないと思われていた地域で、石油が大量に見つかった例はいくらでもある。
 加計があっていないということを立証しようと思えば、その時の本人と会い方のアベ晋三の行動記録を明らかにすべきである。何故出さないのか?もし誰か別人とあっていたり、別行動を執っていたとすれば、マスコミは当然裏どりをする。それが怖いのだろう。
 記録に残っていないとすれば、その時は行方不明になっていたということだ。加計幸太郎は岡山理科大だけでなく、数校の理事長を兼ねる。そんな忙しい身が、ある日だけ突然行方不明になることなどあり得ない。もしこれが株式会社(営利法人)なら、企業ガバナンスとして大問題で、たちまち株価は下落する。それが資本主義社会というものだ。加計もアベも近代資本主義の企業経営がどういうものか、理解できていないようだ。
(18/10/10)

 オウム真理教死刑囚7人の刑が執行された。おかげで昼のワイドショーはこれ一点で、文科省局長汚職事件は消し飛んでしまった。今日死刑執行を発表したのは、このためではないかと疑われる。文科省汚職事件の背景となった私立大学ブランデイング事業というのは、筆者もこの事件が発覚するまで知らなかったし、多くの国民も知らなかっただろう。多くの国民が知らない内に、こういう訳の分からないお手盛り政策が進行していたのである。なんでも国民が知らない内にこそっとやるのが、今のアベ政権の特徴。まさに長州的コソ泥発想である。この事業が始まったのは平成28年度から。勿論アベ内閣の成長戦略に載った総理肝いり政策である。このとき東京医大は落ちたが、なんと加計学園関連2校が合格していたのである。
 さて歴史・伝統・実績から見て、東京医大と岡山理科大とでは、どちらが上だろうか?岡山理科大など、ミシュランガイドでは、せいぜい星一つ。それが国策事業に一発で合格した。どう考えても選定の裏に何か政治的思惑があったとしか思えない。ここでも見え見えなのは、アベー加計ー霞が関という国家私物化構図である。オウムはこの構図隠しにつかわれただけだ。
 なおブランデイングと云うからには国際的高評価を期待してのものだろう。ミシュランで言えば、少なくとも星三つだ。それを毎年2000万か3000万円の補助金で、たった5年で頂こうというのだから厚かまし過ぎる。一桁小さい。
(18/07/06)

 文科省局長収賄事件。東京医大の要請に便宜を諮る引き換えに、自分の息子の入学試験に水増しをという、なんともお粗末というか古典的な事件。この事件の背景にあるのは、私立大学ブランデイング事業という、大学格差拡大政策。第二次アベ政権発足後、「岩盤規制に風穴を」という掛け声のもと、いろんな特例政策が雨後の筍のように、にょきにょきと立ち上がった。これもその一つだろう。そしてそのどれもが利権疑惑に包まれているのである。
 例えば加計学園問題も、これを可能にしたのは、アベ晋三自身が議長を務める「国家戦略会議」という特例。その前には、民主党政権時代に出来た「戦略特区」というものがあった。ところがそれを使わずに「戦略会議」を使えとそそのかしたのは、官邸の和泉首相秘書官。
 このように、現在のアベ政権下で出来た規制緩和政策には利権と腐敗の巣窟となっている。別にアベが利権を貪っているというわけではない。彼自身は利権とは直接関係はないが、只の三代目アホ坊ちゃん。これを目掛けて群がる利権紳士が後を絶たないのである。そのトップが麻生太郎だろう。
 ほかに今後利権・腐敗の巣窟となりそうな事業の筆頭は、例のIR法である。これはカジノ経営者でもあトランプ財団の利権に化けるだろう。る又防衛省が進める役立たずのイージスアショアもボーイングとトランプの利権に消える。また、働き方法案を裏で後押ししたのが、例の竹中平蔵。これは人材派遣会社パソナの会長。又禁煙法を骨抜きにしたのは、JAやタバコ農家の集票力もあるが、もう一つが居酒屋産業。ワタミ会長の渡辺喜美はアベのポン友。そのおかげで議員になれた。アベの自民党私物化典型例でもある。
 五右衛門曰く「浜の真砂は尽きるとも、世に利権の)種は尽きまじ」
(18/07/05)

 地震のどさくさとFIFAWCup騒ぎに紛れて、加計孝太郎が突然の記者会見。但し地元メデイア限定というから、記者会見としてはお粗末二流品。これが本音隠しのステルス戦法と云うのは、誰にでも分かる。小人特有の小賢しいやり方だ。こういう小賢しいというか、小狡いやり方をする人間は、中国筋から北九州にかけて多い。例えば加計は広島、アベは長州、麻生は小倉だ。筆者も現役時代、中国筋の役人とは気が合わなくて・・・県民性というか価値観が違う。大林組の設計部長も同じことを云っていた・・こりごりだ、と思ったことが多い。
 何故そうなるのか?江戸時代、中国から北九州にかけては、外様の大藩が多かった。例えば、岡山は池田藩、広島は浅野藩、長州は毛利、小倉は黒田だ。彼らはまず御家大事で、幕府にはペコペコへつらう。一方元は戦国大名だから、地元民からみれば他所者。それを支配統治しなけばならないから、強圧的に出る。つまり強い幕府にはペコペコへつらい、弱い住民には居丈高になる、この地域特有の官尊民卑社会をつくるのである。その結果、何か都合が悪いことが幕府にばれると困るので、それをごまかしたり逃げるために、嘘をつく。逃げきれなくなれば、臣下に責任を取らせる。つまり切腹。
 今一番権力を持っているのはマスコミである。マスコミに都合の悪いことをつつかれると、幕府(=政府)に叩かれるから、都合の悪いことは隠し、嘘をつく。その結果が、加計学園のように、事務局長が勝手に嘘をついた、というあり得ない下手な嘘を、トップがつかなくてはならなくなるのである。嘘の連鎖である。結局事務局長が腹を切らせられたようなものだ。この構図は、日大アメフト部事件で明らかになった、日大内の権力構造とそっくり重なるのである。そしてそのトップにいるのが、長州のアベ晋三だ。明治維新の嘘が平成になって甦った。
(18/06/19)

 愛媛県議会監査委員会が、加計学園補助金支給手続き文書公開をもとめる住民請求に対し拒否を決定。理由は手続きは公正に行われ問題がないから、公開の必要派ない、というもの。問題が無ければ公開しても良いというのが、普通の日本語。どうも愛媛県には普通の日本語は通じないらしい。
 しかしこれは愛媛県だけではない。今日本の地方議会には、この手の間違った日本語がはびこっている。その典型が参議院議員定数見直しである。このような地方議員の日本語力劣化が「地方創成」の足を引っ張っているのだ。
 なお国会でも自民党保守派には、このような日本語の誤用が大手を振ってまかり通っている。。その典型がアベ晋三と、麻生太郎の二人である。
(18/06/19)

 加計学園が発信した15.2.25のアベ/加計幸太郎秘密会談嘘情報について、今治市長は「学園側を信じたい」と発言。こんなものなんの言い訳にもならないし、逆にとうとう白状したな、と世間は受け取る。ずばり云えばこの市長、加計から幾らか貰っているのではないか?前の愛媛県知事だって怪しい。市長や知事でなくても議員が貰っている可能性もある。
 加計学園用地は確か40ha弱。許認可は県だが、市も無関係ではない。通常開発許可申請書は市の意見書を添えて県に提出する。特に上下水道や道路等インフラに関わる事項は都計法29条協議になるから、市の影響力は大きい。インフラが整備できなければ校舎は建たないから学生の募集も出来ない。その命運を握っているのが今治市である。加計学園が一所懸命にならざるを得ないのは当然。
 加計の言い分が本当だとすれば、市長だって加計の嘘に騙されたことになるので、能力を疑われ次の選挙が危ういだから加計の肩を持たざるを得ない。しかし今度の(加計寄り)発言で、返って市民の不信感が増し、選挙は更に危うくなるかもしれない。来年春の統一地方選は果たして大丈夫か?ここが正念場。
(18/05/29)

 アベと加計幸太郎秘密会談について、加計学園側が学園職員が実在しない面談を捏造して、それを愛媛県と今治市に誤って伝えたと報道各社にメール。この問題、当初官邸側は愛媛県に責任を持っていき、愛媛県職員をスケープゴートにしようとした。公共予算をちらつかせれば、云うことをきくと踏んだのだろう。ところが愛媛県の抵抗が思ったより強く、正面突破が出来ない。そこで加計学園に泥をかぶってもらおうと、話を持ちかけた。加計はアベのお友達だから、アベのためなら職員の一人や二人どうにでもなると考えOKした。その結果が今回の加計職員ガセネタ言い訳である。ワタクシはことの真実より、誰がこんな見え透いたと云うか下手な嘘を思いついたのか、そっちの方が興味がある。思うにこんなバカストーリーを考えるアホは、アベ側近では萩生田あたりが一番怪しい。いかにも頭の悪そうな顔をしている。
 さて、加計学園の説明が本当だとすると、学園は在りもしないことを捏造し、それを周りにペラペラ喋る信用のおけない職員がいるということだ。しかもその職員は、愛媛県や今治市、更には総理官邸までコンタクトを取れる重要ポストについている。法人としての危機管理が全くできていない。在りもしないことをでっちあげて、嘘にウソを重ねるのは、アメフト問題で揺れる日大と全く同じ構図、更には今のアベ官邸の体質にも重なって見える。日大は今回の騒動で、来春の入試まで影響が出始めてきた。加計学園も同じ轍をふむのか?
 同じ嘘をつくならもっと上手い嘘をつけ。嘘のレベルでは、名古屋市上下水道局と変わらない。20点で落第。
(18/05/27)

 加計学園認可について、首相の側近が部外者と会って、その事実を首相本人に報告していなかったという事例が、このところ続いています。一つは15年2月の加計学園関係者と加藤内閣府政務官(当時)、もう一つは同4月の柳瀬首相秘書官(当時)。どちらも当事者は面会の内容や面会の事実まで、首相に報告していないという。内閣府政務官や首相秘書官が、首相が議長である国家戦略特区に関する件を報告していないなどあり得ない、というのが世間一般の見方です。
 これには部下は必ず上司に細大漏らさず報告するものだ、という思い込みが世間にあるからです。翻って、筆者自身がサラリーマンだった時のことを思い出してみた。筆者はあまり模範的なサラリーマンではなかったので、上司への報告は概ねサボっていた。それを咎めるのもいれば、任せきりにしてくれるのもいた。
 報告をサボる上司というのは、ずばり云って報告する価値がない人物。つまり報告してもウンウンというだけで何のアドバイスもせずあるいは出来ず、後はよろしく頼むというだけ。こんなのに一々報告する気になれますか?ずばり時間の無駄です。報告するより、部下にああしろこうしろと指示している方が、よっぽど効率的で会社の生産性も上がる。
 加藤や柳瀬がボスである首相に報告しなかったのは、彼らの目から見て、アベ首相は報告に値しない無能上司に映ったのか?そうでなければ理解できない。評論家の佐藤優によると、アベ晋三は”いい人”だ。但しこれを京都弁で言うと「ええ人、ええ人、どうでもええ人」となる。加藤や柳瀬にとってアベ首相は「どうでもええ人」。だから報告しないのである。
 それとも加計学園など一々報告に値しない小さな案件だと判断したのか?しかし、加計学園獣医学部新設は、首相自らが議長を務める国家戦略会議に掛かる重要案件である。けっして無視してよいわけがない。とにかくこの問題・・・森友学園もそうだが・・・政府・官邸側の説明は泥縄の連続で矛盾だらけなのである。これは筆者だけでなく国民の多くが感じていることだ。連休前、自民党が独自に行った調査では、今解散総選挙をやれば、自民党は80議席減という結果がでたらしい。この原因が今までの矛盾だらけ答弁の結果だということに、アベとその側近・お友達は未だ気が付いていないようだ。
(18/05/23)

 柳瀬が「首相案件はない」という根拠は「我々は首相という言葉は使わない」というだけである。これをさも訳知り顔に「霞が関では首相ではなく、総理という」と、のたまう提灯持ち解説者がいる。
 「総理」というのは、首相を身内扱いする霞が関方言で、一般の自治体や民間では「首相」と呼呼ぶのが普通。又、名刺交換がなかったのを愛媛県と会っていない根拠としているが、高級公務員は自治体職員や民間人には名刺は貰っても渡さないのが普通。筆者も現役時代、役人の天下りが初対面のプロパー社員や下請け会社に、名刺を渡さない例はよく見ている。こういう時に備えてだろう。但し定年近くになって、天下りしなくてはならなくなると話は別。野党はこういう役人の習性をよく知らないから、はぐらかされてしまうのである。
(18/05/10)
 

 筆者が「近頃の年寄は字を知らない」と云ったのは、コイズミ政権時代の道路公団民営化国会審議で、国交省の冬柴(公明)が、脊梁(せきりょうと読みます)山脈を「はいりょうさんみゃく」と答弁したのと、その後自衛隊イラク派遣問題で、田原総一郎が迫撃砲(はくげきほう)を「ついげきほう」と発音したのが始まり。
 最近、「近頃の年寄は日本語を知らない」と思える発言が出てきた。誰のことかというと、前愛媛県知事の加戸。加計学園認可に絡む「首相案件」という言葉に対し、「国家戦略会議の議長は首相なんだから、案件はみんな首相案件」だ、と発言。この爺さん、元文部事務次官らしいが、日本語を分かっていないか、嘘で世間を丸め込もうという算段。
 普通民主主義社会における会議というものは、社会を構成するグループのメンバー・・・国会であれば政党、企業であれば各部門や支店・・・の代表が集まって、利害を調整したり、方針を確認する場である。一般には案件は各グループから上がり、会議事務局がそれを整理して議題に挙げる。
 議長の主な役割は、グループ間の利害の調整や、円滑な会議運営で、会議で一致が見られないときに初めて議長が決定を下す。従って議長は客観公平な立場を要求される。案件を持ち出すということは、その案件について議長の意図が加わっているということになる。議長は最終決定権を握っているから、その案件に関する結論は公平性に欠く恣意的なものとなる。尤もヒトラーは「我が闘争」の中で、「議会の役割は、天才的な指導者の出した結論を承認することだけである」というユニークな説を唱えている。ということは、前愛媛県知事は「国家戦略会議」がナチスドイツ張りの組織か、あるいはかつての愛媛県議会がそうだった、とでもいうのだろうか?あるいこのは爺さんは自ら、ナチ礼賛者を自認しているのか?
 加計学園獣医学部認可について、世間はその設立認可過程ばかり注目しているが、筆者は別の見方をしている。この点につては昨年既に述べているので詳しくは避けるが、用地取得過程にブラックの部分があるのではないか、ということだ。元々倒産物件で岡山のある銀行の抵当に入っていた土地を、愛媛県が地上げして、それを無償で加計学園に贈与するという破格の措置である。その過程でなにがしかのマネーが、当時の愛媛県知事やその周辺に渉っていたとしても不思議ではない。前知事が嫌に加計学園贔屓で、野党の追及を批判するのも、その火の粉が自分に降りかかってくるのを避けるためと考えれば、納得がいく。マスコミは本来この線を追求すべきなのである。
(18/04/15)

 「1000万と云えど我行かん」の現れか、何事も右左はっきりしなくては気が済まない性質の所為なのか。余計なことを言って墓穴を掘るのが、アベ晋三の欠点。加計学園集中審議で、例の愛媛県吏員のメモ(備忘録)と、柳瀬元首相補佐官発言との矛盾を立憲の枝野に突かれると、云わなくても良いのに「柳瀬さんを信じます」「自治体文書の真偽についてコメントする立場にない」と返答。確かに、一国の総理が自治体文書を取り上げることはないと思うが、この返答では、何か霞が関エリートの方が、地方公務員より信頼度が高い、つまり質が上と考えているように受け取られる。
 当然愛媛県知事は反発する。そして他の自治体首長も追随するだろう。舐めたこと言いやがって。もしそうなれば、自民党は来年の統一地方選や参院選を戦えなくなる。早速自民党内では、アベ降ろしの勢いが加速するだろう。
 来週アベは柳瀬を伴って訪米する。その隙に何が行われるか分からない。帰ってきたらとんでもないことになっていたりして。
(18/04/12) 

 民進の江田憲治が流す森友情報の発信元は、大阪地検特捜部の女性特捜部長らしい。この部長相当のコワモテらしく、半端なことでは引き下がらないという噂。こういうのを大阪地検に送り込んできたということは、検察中央は森友=佐川問題を、相当重視していることの現れ。このところ、アベが若干弱気なのはその所為か?
 アベの弱気原因といえば、従来アベ応援団だったマスコミが、手の平返しでアベ批判に回りつつあること。例えば放送法4条削除問題で読売新聞・日テレはアベ批判に回った。朝日・毎日・東京は勿論、この件に関してはサンケイだってどうか分からない。
 また、本日朝刊の文藝春秋広告では「息子は改竄を許せなかった」とか「佐川氏に渡された総理のメモ」とか「前川氏を呼ぶ付けた首相補佐官の招待」とか、まるで週刊朝日かAERAのような見出しが並ぶ。保守系論壇の代表である文春まで、アベを見捨てたのか、と思ってしまうのである。
 これでガックリ来たためアメリカへ逃げ出して、気の合うトランプと話そうという算段だろうが、トランプだって何を言い出すか分からない。ゴルフと貿易は別だ、なんて云われると、持病の潰瘍性大腸炎がまたまた悪化するかもしれない。
(18/04/10)

本日秋田の高速道路で車の転落事故が起こった場所。いかにも急カーヴでなおかつ、縦断・横断共に勾配が大きい。高速道路と云いながら、道路等級では1種(自動車専用国土縦貫道)4級(制限速度40㎞/h)と云ったところか。フェンスに衝突跡が見られないから、車はフェンスを飛び越えたのでしょう。おそらくスピードの出し過ぎが原因とでしょう。

 さてこのような急カーヴやきつい勾配は通常の高速道路設計で許されるでしょうか?無論禁止です。しかし山側をトンネルとすれば、更に縦断勾配はきつくなる。これw避けるために、明かり道路として距離を稼いだと思われます。
 こういうのを「特例」というのです。こんな特例が簡単に承認されるわけがなく、数年にわたってスッタモンダするのが当たり前。それを森友小学校の値下げは、たった一年足らずで承認されたのです。だれが見てもおかしい、背後に何か大きな力が働いたと考えて当然。
(18/04/04)

(2)佐川証言拒否の謎
 .327国会証人喚問の中で、佐川が放った「ございません」という言葉は、全体で55箇所あったらしい。そんなのを一々数えるのだから、世の中には暇な人間がいるものだと思ったが、現在はそうではない。今では音声情報を(リアルタイムで)デジタル情報に変換し、何かキーワードで検索すると、使用回数を表示するソフトもある。これを使えば、こんな作業、数分で出来てしまう。
 それはともかく、佐川は何のために、かくも多くの証言拒否を行ったのか?彼が昨年同様公務員であれば、証言拒否で組織を守ることによって、出世を図り大枚の退職金を手にして、関連団体に天下りし、優雅に第二の人生を送れるはずである。しかし、今や彼は一介の民間人。四月国会明けには大阪地検に逮捕されるという噂もある。そうなれば天下りはもとより、5000万円と云われる退職金もパーになる可能性もある。
 それにも関わらず、何故あんな行為に奔ったのか?それは誰か、あるいは何かを守るため、ということだ。推理小説の常道だが、犯人はその事件で最も利益を得るもの、である。彼の証言拒否で誰が利益が得たかというと、その前の丸川質問の冒頭に挙げられた多数の個人・組織である。この中で特に重要なのがアベ昭恵である。昭恵が守られれば、亭主の晋三も政治家を辞めなくて済む。それだけでなく、麻生や今村などの官邸メンバー、例えば佐川の前任者である迫田(山内)、補佐官の今村なども守られる。
 財務省はどうか?財務省はむしろ被害者のようなものだ。文書改竄が発覚して以来、官邸・与党特に自民党は、責任を財務省におっかぶせるのに血眼だ。もし佐川が財務省を守るなら、官邸かアベ家の誰かの名前を挙げて、流れを変えようとするだろう。しかし証言拒否は、逆に従来の政府・官邸の思惑を追認することになる。
 現在佐川が置かれた立場と証言拒否との関係は、どう考えても不自然である。逆に佐川が証言拒否によって、アベや官邸・財務省を脅していると考えればどうだろうか?55項目に及ぶ「ございません」の中に、本当はいくつか「ございます」があって、それが官邸どころか、アベの政治生命に関わるものだったら、アベも官邸も震え上がる。そうでなければ、「ございません」の意味はない。それを盾にとって、何らかの見返りを確約させるのが目的だったとしたら「ございません」の意味は分かる。
 つまり、事前に官邸と佐川との間に、証言を拒否することと、その見返りに佐川の後半生を保証するという密約があった。丸川質問冒頭の「・・・・はありませんねえ」というのは、証言拒否の念押しで、最後の「・・・・全てないことが証明されました」と云うのは、要求は受け入れられたという回答と考えれば、辻褄は合う。
 意味のある「ございます」にはどういうものがあるでしょうか?誰でも思いつくのはアッキーの「・・・前に進めて下さい」です。改竄前文書の政治家発言は、みんな森友認可に否定的なものばかりで、肯定的発言はアッキーのこれだけである。何故わざわざこれを残したのか?
 佐川証言で饒舌だったのが、最初の丸川質問に対するものと、民進だったか希望だったか忘れたが「特例措置」に関する質問に対する回答である。佐川はこれを、ひたすら条文の解説・・・法令上特例措置を講ずることが出来る・・・のみに終始し、何故特例を使ったかについては、証言をはぐらかしている。これの目的は一つは時間稼ぎ、もう一つが論点のすり替えである。佐川もここが自分及び官邸・財務省のアキレス腱と見ていたのだろう。
 筆者がこれまで関係してきた道路や鉄道の計画でも、「特例」というのはよく使う。これは当該区間の設計が、従来の設計基準により難い場合にのみ用いられる例外的措置である。。だからと云って、誰でも好き勝手に出来るわけではない。本省協議になって、山のような書類を積み上げ、第三者の意見書を添え、それだけでは済まず、安全性を担保するの措置も要求される。少なくとも、数年は掛かる大仕事。それを森友小学校の件は、首相夫人秘書の一遍のメールで、わずか一年で認可が下りたのである。ここに森友問題の根本がある。後の過大値引きや文書改竄はそこから派生したものだ。そしてここそが、アベや官邸が隠し通さなくてはならないことで、佐川証言拒否の目的もそこにある。そこに迫れなかった野党も野党だ。
 さてその結果、佐川が得られるものは何か?国会明け、地検捜査が身辺に及び逮捕されるかもしれない。但し容疑は公文書改変とか軽罪だ。実刑でも執行猶予が付くだろう。二・三年大人しくしておいて、ほとぼりが覚めたころに何処かへ再就職ということか?あるいは世田谷の豪邸・・・これもきな臭い・・・の件も有耶無耶にする、とかか? ヒトラー曰く「嘘も百回繰り返せば、真実になる」。
(18/03/31)

 3.27佐川国会喚問は御存知の通り、茶番に終わりました。その原因はメデイアで色々取り上げられているので、ここでは論評しません。あの国会質問を聞いていて、筆者が不思議に思ったのは1)自民冒頭の丸川質問、2)佐川の証言拒否の理由です。
1)自民冒頭の丸川質問
 この質問の愚劣ぶりは、既にマスコミで笑いもののネタにされている。おそらく直ぐにコントで真似されるだろう。野次馬には馬鹿らしく思えても、本人は至って真剣なのである。このところの国会質問等で、自民党議員の中、特に魔の三回生始め当選回数の少ない議員に、露骨なアベほめヨイショ質問が目に余る。これらの議員に共通するのは、自前の支持組織を持たず選挙力が弱いか全く無いことである。これらの議員は、比例区では比例名簿の上位に、選挙区では党の公認が得られなければ当選はおぼつかない。それを握るのは党中央の幹事長や選対委員長である。無論表には出ないが、総裁であるアベ晋三の意向が強く働くのは当然。
 丸川は参院比例区、来年参院選である。ここは何が何でも比例名簿上位にランクして貰わなければならない。他の若手議員もみな同じ思いである。
 党幹部は、彼らの質問内容、質問の仕方を逐一監視している。つまり国会質問は彼らにとって、党中央に自分の存在感をアピールする絶好のチャンスであると同時に、選挙への試験でもある。国会質問によって、支持率が上がれば合格、下がれば不合格である。
 かくてアベ政権は、内閣人事権によって、官僚を統制し、公認権によって与党議員を支配し、官僚と国会を支配することによって国家を制御するという体制を作った。これ何処かで見たような気がする。そう、戦前の陸軍統制派による国家支配である。
 陸軍統制派がどうして出来たかを解説すると、膨大になるので、ここでは簡単に説明だけをしておく。第一次大戦が終わった大正10年(1920)、スイスのバーデンバーデンという保養地で、永田鉄山・小畑敏四郎・岡村寧治というが三人の日本陸軍将校が会談した。彼らの一致した見解は、ヨーロッパの軍備に比べ日本のそれは遅れ過ぎている。これは日露戦争以来の高齢将軍が未だに実権を握っているから。その元凶が元老山形有朋(長州)・参謀総長上原勇作(薩摩)ら薩長閥である。永田らの結論は、自分たちの地位と権力を利用して人事と予算を握り、軍備を刷新し国家革新を行う、というものである。
 帰国後、かれらは同士(主に陸軍省・参謀本部に勤務する佐官級中堅将校、今でいうキャリアのエリート)を集め、一夕会という私的研究会を設けた。これはその後発展的解消を遂げ、昭和には櫻会という組織となった。この中に、後に反統制派のシンボルとなる石原莞爾もいた。
 さて昭和6年、満州事変がが勃発。その後処理を巡って北進論(小畑)、南進論(永田)の軋轢が生じた。当初は彼ら同士の意見の相違に過ぎなかったが、外野が騒ぎ出し、段々話が大きくなり、遂に皇道派(小畑)、統制派(永田)の対立となった。そして昭和11年皇道派将校によるクーデター(いわゆる2.26事件)が勃発。これが天皇の怒りを買って失敗、皇道派は壊滅する。
 昭和14年、永田の一の子分を自称する東条秀樹が陸軍次官に返り咲くと、皇道派とか反・非東条派と目された軍人への圧力が深まり、左遷や激戦区への配置転換が行われる。
 昭和15年、近衛内閣(実質的には陸軍統制派のロボット)の時、大政翼賛会成立。翌16年には東条首相が翼賛会総裁に、又女房の勝子が大日本婦人会会長に就任。つまりこの時点で、かつて永田鉄山が狙っていた、人事と予算による日本の統制が完成したのである。
 なお夫婦で国家のトップを動かすのも、今のアベ夫婦とよく似ている。ついでに言うと、亭主が女房をコントロール出来ない(東条は大変な恐妻家で、勝子は軍部人事まで口出ししたらしい)のもよく似ている。又、人事権を利用して、周辺にイエスマンや同調者を集め、反対者・批判者に対しては、特高や憲兵を使って監視したり、養殖から排除したりするのも、よく似ている。
 しかしそれにしても丸川(や青山)のような、見え透いたヨイショ質問では、普通の人間ならいささか鼻白み、こいつなにを考えて居るんだ、となるものだが、一向に治らない。ということはアベ、本人も結構うれしいのだろう。似たような人間はアメリカのトランんプだ。彼は自分を批判する人間をが気に入らず、周りにイエスマンばかり集める。アベ晋三も、5年の長期政権ですっかりトランプ化したのだろう。
 では今回の丸川質問は、果たしてアベ長期政権に貢献しただろうか?今のところ、逆効果しかなかったようだ。それは連日のネットやテレビワイドショーで取り上げられているとおり、むしろ安倍政権の首吊りの足を引っ張っているようにしかおもえないのである。これは筆者だけでなく、一般国民もみんなそうだろう。(続く)
(18/03/29)

 兵庫県の某業者が、以前豊中市内の国有地の払い下げを受けたとき、やっぱり地下からゴミが出て、撤去費用に2300万円かかり、承認を貰うのに4年も掛かって3600万の損害を受けた。それに引き換え、森友用地はたった1年だ。これは不公平だというので、国を相手に損害賠償請求訴訟。
 裁判所がこの訴えを認めると、話はややこしいことになる。これまでは政局がらみで、与野党駆け引きが主だったが、今度は民事であっても司法の場だ。国は何故森友物件を、あんな好条件で払い下げたか、司法の場で説明しなくてはならなくなる。
 これまでは行政裁量内で葬られられたが、今後はそうはいかなくない。下手な国会論争より、こっちの方が面白くなりそうだ。
(18/03/25)

 あの麻生にまで「レベルが低い」云われた自民の和田政宗。宮城県出身らしいが、藩祖政宗公の名を騙るとは無礼千万。昔なら即刻打ち首獄門だ。昨日「この議員事務所を爆破する」という脅迫メールが各報道機関に届いたらしい。筆者思うに、これ本人の自作自演の猿芝居ではあるまいか?
 この議員も魔の三回生アベチルドレン。とにかくボスの前で目立たなくてはならない(次の選挙があるから)。そこでこういう芝居を打って、自分を被害者に仕立て、政権追及の矛先をそらせてアベを守ろうとした。ところが暗に相違してマスコミの反応はイマイチ。昼のワイドショーでも、殆ど取り上げられていない。残念!
(18/03/21)

 今政局は森友問題で騒いで大揺れですが、これより大きく揺れそうなのが加計学園問題。数日前、加計学園獣医学部認可にあたって、文書書き換えがあったと週刊文春が報じました。折も折、前川前文部次官が名古屋市内の公立中学校で行った講義内容について、文科省が学校に直接問い合わせるという、前代未聞の出来事が発覚しました。報道による質問内容は詳細を極め、とても文部官僚によるものとは思えない。警察あるいはかつての特高憲兵のような内容だ。
 そして本日毎日新聞が、某自民党文教族議員が文科省に前川講義内容について問い合わせがあったという。しかも担当者はこの件を次官・大臣に報告せず、初中局から直接中学校に質問したという。何となくトップは関与せず、末端だけが先走ったという点で森友問題とよく似ている。
 この問題、筆者は当初1)文科省内の派閥対立(寺脇研ー前川ら自由主義教育路線vs保守教育路線)と、2)加計学園隠しの2ケースがあると考えていた。しかし事の発端が自民議員から始まったという点から考えると、1)のケースは弱く、2)の可能性の方が強い。
 加計獣医学部認可は、前川前次官在職中のことであり、かなり重要且つデリケートな情報を握っていると考えられる。もしそれが公になれば政権にとって大打撃だ。又そういう事態を放任していたということで、文科省も傷つく可能性がある。そういう事態はなんとしても阻止せねばならぬ。そいう官邸の意向を”忖度”して、今回のような行為に奔ったのか?
 森友問題では、アベが籠池と直接接触したことはない、というのは本当だろう。典型オバカのアッキーが籠池におだてられて、余計な口をきいたに過ぎない。金額もたかが9億円の国有地売却だ。
 一方加計問題はそれでは済まない。理事長の加計幸太郎は、アベ晋三のアメリカ留学以来の刎頸の友。かつての田中角栄と小佐野賢治の仲のようなものだ。又、愛媛県・今治市合わせるとン百億円の利権が動いている。こういう事業に認可関連文書の改竄が行われていたとすれば大問題。やはり何らかの外部圧力があったと疑わざるを得ないのである。検察が興味を持つのは当然。ここからもいずれ自殺者が出る可能性は大いにありだ。
 ことの発端を作った議員の自民党内地位にもよるが、当選数回ぐらいであれば、次の選挙を狙って官邸への忠誠合戦でフライングを犯した可能性もある。しかし、政治家は常に結果責任を問われる存在だから、もう少し慎重に構えた方が良かっただろう。
 モリカケ問題が一見落着しても次にスパが待っている。おまけに来年は統一地方選挙だ。この結果によれば、再び自民党が分裂する可能性もある。
(18/03/18)

 アベが衆院予算委員会で「私は文書書き換え一切関係していない」「(書き換え文書にアッキーの名前があり、籠池が昭恵夫人のお言葉頂いた)とあったのを、妻はそんなことは云っていないと確認した」と、またまた大見え。確認したというが、何時何処で、どのようにして確認したのか、第三者が立ち会っていたのか、等々客観的状況の説明なくただ本人がそう言っているだけだ。
 尤もこの質問、自民党の西田によるもので、これ自身八百長臭い。おまけに質問の後半は文書問題ほったらかしで、全て籠池の仕業に空気を向ける印象操作。そういえば昨年の籠池証人喚問で、質問に立った自民の葉梨など、籠池証言の信頼性をつぶすための、まるっきりの印象操作。大阪府警の尋問はあの程度かと思った。あれでは冤罪がなくならないのは当然だ。西田も葉梨も当選回数の少ないアベチルドレン。ボスに尻尾を振らなけりゃ次の選挙で生き残れないから仕方がない。
 しかし裁判でも、肉親又は配偶者の証言は証拠能力が無いとされるから、いくらアベが強弁しても無駄なのである。
(18/03/14)

 最新の世論調査では、アベ応援団の読売が48%、同産経が45%。応援団でこれだから、敵対する朝日・毎日・東京では40%を切っているだろう。 
(18/03/12)

 国有財産の処分は国会承認が必要です。例えば土地開発で用地内に里道があって、それを含んだ開発をしようとすれば、これは国有財産だから財務局と協議して移転登記しなければならない。それが面倒だから市街地の開発では、マンションの脇に細い路地が残る。東京で道がややこしいのはその所為である。しかし個々の物件が一々国会審議にかかるわけではなく、年度毎に全て十パひとからげで、一括審議するのが通常である。シャンシャンで終わり。
 毎日新聞によれば、決裁文書の書き換えは佐川理財局長の指示による疑いがあるという。森友学園物件はたかが9億の土地だ。通常こんなものが本省に行くわけがなく、まして理財局長がわざわざ申請書類の書き換えを指示するようなものではない。局の課長で決済できる案件である。それが何故、内閣も揺るがす大げさなことになったのか?
 書き換え前文書には「特殊性」「特例的措置」という言葉があるが、書き換え後にはそれがないことが朝日スクープのポイントだ。筆者も報告書などで「特殊性」という言葉を使うことはあるが、必ず前段又は後で、何故特殊と云えるかという説明はつけておく。そうでなくては関係者の納得が得られないからである。
 ところが書き換え前文書にはそれがない。色々マスコミが想像している。例えば「ゴミが見つかる可能性」などというのもあるが、何年もほったらかしにしていた国有地が、ゴミの山になるのは何処にでもある話で特殊でも何でもない。
 こういうキーワードに説明がないというのは、それが関係者(近畿財務局や航空局、財務省理財局)の中では暗黙の了解であったが、外部には出せない性質のものだということだ。国会審議の過程で、国会議員から「特殊性とはなにか?」と質問されたとき、答えに窮する類である。ここに文書書き換え動機が発生する。
 佐川は官僚である。官僚というものは、原則として自分の判断では動かない。必ず自分より上位あるいは強いものの指示又は要求によって行動する。ということは、佐川に文書書き換えを指示した誰かがいるはずなのである。その指示は必ずしも文書や、公的な場での口頭でなくてもよい。つまり忖度か、忖度させる空気である。佐川は単なるロボットに過ぎず、背後に彼を動かす力がある。
 さてそれは誰か?ということなのだが、筆者はアッキーとにらんでいる。但し本人はそんなこと全く意識していないだろう。アホほど幸せな人間はいない。だからアッキーにいくら証言を求めても無駄である。そこで重要なのは、(アベの指示で)イタリアに逃亡中の、元アッキー秘書の女である。これを捕まえて証言させなくてはならない。
(18/03/11)

 佐川国税庁長官が昨日ついに辞職しました。タイミングは三月国会開会冒頭。理由はあれこれ取沙汰されていますが、筆者は昨日毎日新聞朝刊に出た別の決裁文書が決め手になったと思います。朝日スクープと文面は若干異なるが”特殊性”とかキーになる言葉は共通している。朝日と違うのは、朝日が紙面だけだったのに対し、毎日は写真入り。これを見た与党幹部が「これでは国会審議が維持出来ない」と官邸に詰め寄り、官邸側が折れて、佐川に詰め腹を切らせた、というのが真相でしょう。
 事の発端は籠池の要請に応えてアッキーが余計なことをあちこちにしゃべったこと。多分亭主のアベは知らなかった。それを財務省が大げさに捉えて”特殊性”にしてしまった。しかし女房一人(メンドリ一羽)コントロール出来ないようでは、亭主の名に恥じる。他人に厳しく身内に甘いオボッチャンの典型だ。そんなことだから北朝鮮問題でトランプに出し抜かれるのである。
 それはそうと哀れなのは佐川。折角国会答弁でも鉄面皮を通したのに、用事がなくなればポイ捨てだ。このように政治家権力者にとって、官僚とは使い勝手の良い道具にすぎないのである。さてここで財務省が政権に対しどう出るか?まだまだ終わらない森友学園問題。史記に曰く「メンドリ鳴くとき国は亡ぶ」。
(18/03/10)

 とうとう森友学園事件関係者で自殺者が出ました。それは近畿財務局の森友担当者。ワタクシはてっきり口止めに消されたのではないか、と思った。帰宅途中にトラックに轢かれた、というのならその可能性が高いが、自宅だということだから鬱病性の突発性自殺の可能性の方が高い。
 与党や官邸はこれを、野党のしつこい追及や、マスコミ特に朝日新聞報道やそれに煽られた世論の所為に責任転嫁するだろうが、それはとんだお門違い。野党や世論の追及の的は、佐川長官や財務省本省に向かっているのであり、近畿財務局をターゲットにしているのは検察(大阪地検)である。ということは、担当者を自殺に追いやった責任者は佐川であり、最終責任は財務大臣の麻生太郎にあるのは当然だ。
 しかし、現在問題になっている財務局決裁文書書き換えのキーマンが、この人物である。彼が何か喋れば、本省がガードしている”特殊性”の秘密が一気に崩れる。これはなんとしても防がねばならない。検察だけでなく、本省からの圧力も相当きついと考えなければならない。
 なお、これとは別に例のリニア新幹線疑惑でも、自殺者が出るかのうせいがないとは言えない。何処からかというと、JR東海からだ。
(18/03/09)

公明山口が佐川国税庁長官の国会喚問を巡って「前任時の案件を現在の職務で回答することはできない」などと、理屈にならない珍説で野党を牽制。政治家が何か訳のわからないことを発言するときは、必ず裏になにかあると考えるべきである。
 その裏とは、創価学会文化会館建設、直営霊園開発、墓石販売等の収益事業に関する学会(=池田」)疑惑である。例えば霊園開発では中間に設計事務所を絡ませ、元受けゼネコンには過大請求をさせるが、いざ支払いとなると値切ってくる。その中間マージンは何処へ行くのか?当たり前だが学会中央の、さらにその奥の御本尊である。
 つまり学会と云えども、叩けば埃は幾らでも出てくる。ここで佐川を庇えば国税にも恩を売れるし、佐川のバックにいるアベ政権と自民党にも恩を売れる。学会(=池田」は安泰だ。なによりも名誉会長に対する山口の覚えがよくなるので、将来も安泰。
 文春も新潮もくだらない芸人不倫ばかり追いかけまわさず、たまにはこういう硬派のネタを出してはどうか。昔は両紙ともそうだったのだが、最近は質の劣化が著しい。
(18/02/14)

 例の加計学園獣医学部応募者数がなんと32倍の競争率。中にはこれを狭き門などとたわけたことを言うマスコミもある。まず定員140人に対し倍率32~33倍とすれば受験者数はざっと4600人ぐらいになるが、これが全員受験するとは限らない。どっちみち加計学園などすべり止めにすぎないから、おそらく1/3~1/4ぐらいだろう。合格ラインがどの程度がわからない。ラインを挙げれば数100人の合格者が出る。しかし合格者が全員入学するとも限らない。それは学園側がそれを前提とした優遇措置を用意しているからである。例えば入学後他大学への転学である。
 そのためある程度水増し入学をさせるが、文系と違って理工医系は水増しが難しい。あまり派手にやると文科省の目がうるさい。そう考えると初年度の受験関係収入は1~2億ぐらいにしかならないのではないか?他人の懐を心配しても仕方がないが、それはそれでなんとか金の算段はしているのだろう。
(17/12/17)

 加計学園が認可見通し。これは今度の選挙結果で決まると思っていたが、本当にそうなってしまった。芝居のへたくそさに呆れかえる。無論官邸やサンケイはこの決定を鬼の首を取った様に喜び、野党や朝日叩きに狂奔するだろう。しかし少し日本の・・・外国でも大して変わらないと思うが・・・審議会行政を少しでもしっているものなら、これが見え透いた八百長と云うのは直ぐに分る。
 そもそも審議会とか委員会と云うのは、役人(政治家)の責任逃れのための隠れ蓑である。何か公共事業・・・別にダムや原発でも構わないが・・・をやろうとすれば、賛成派もあれば反対派もある。このとき審議会を通じて事業計画は妥当という結論が得られれば、事業の客観性が担保出来るから役人は責任を問われなくなる。又、何か公共工事で重大事故・・・例えば昨年の博多駅前陥没事故のような・・・が生じたとしよう。ここでも事故検討委員会なるものが設置される。そこで出てくる結論は概ね不可抗力とか、施工ミスとか本質に迫らず些末な部分だけを強調し、末端に責任を押し付けるだけばかりである。
 審議会・委員会の役割は社会的に揉めそうな案件を依頼者・・・役所・政府あるいは電力会社・・・の願う通りの結論に導くためのストーリーをつくることである。従って審議会委員は依頼者側に有利な人間が選ばれる。選ばれた委員がうまくやれば依頼者に恩を売ることになり、ひいては出世や将来の叙勲につながるのである。
 加計学園問題は既に政治案件になっている。政治は選挙の結果で大きく左右される。今回の選挙結果が自民大勝に終わったから、審議会の結論は決まったようなものだ。かくて加計学園獣医学部は開学に向けて大きく前進する。
 しかし課題は大きい。問題は愛媛県・今治市議会が加計学園補助金予算をすんなりと通すかである。加計学園への補助金はトータルで196億円とも言われている。両方ともそんな現金を持っているわけがない。全ては県債や市債という借金で賄う。40年ローンということだが金利を考えると総返済額は600億ぐらいになるだろう。元利均等払いなら毎年15億円ほどが加計補助金に消えていく。それは加計学園進出による経済効果で賄えるという試算だろうがそう甘くいくでしょうか?
 今後日本の人口は次第に減少する。30年後には人口は1億を斬ると云われている。そのあおりを真っ先に受けるのが教育産業なのである。この先細っていくしかない産業を、敢えて巨額の補助金まで使って誘致しようとする愛媛県民の感覚が分からない。一番分からないのが最初に加計学園誘致に動いた加戸という前知事の頭の中身の構造である。
(17/11/04)

 久々加計学園問題。一昨日加計学園幹部が今治市を訪れ、市議会委員会に事情説明。この説明会、どっちが仕掛けたのか分からないが、加計側の要望なら、加計側は相当焦っていることになる。逆に今治市側からなら、今治市も落ち着いてはいられない状況に追い込まれているということだ。
 この会合で、加計側は八月大学設置審議会で出たのは、小さな是正勧告部分のみで全体としては順調に進んでいると説明。当たり前だが、そういわなければ全てがパーになる。但し勧告内容がどういうものかについては説明なし。
 通常審議会と云うものは、そうしょっちゅう開かれるものではない。通常は一年に一回だ。これでは事業が滞るので、その下に専門委員会を置く。これの開催は任意である。委員会で課題が解決されたと判断されれば、審議会も通過する。加計学園の場合8月10日の審議会で10月まで判断留保となった。
 加計学園側の云う「小さな是正」だけに、何故2カ月以上の時間が必要か。この時間には、申請者側の要望が強く働く。つまり加計側が2カ月強の時間が欲しいと云ったのである。2カ月もの時間を要するということは、そう小さな案件とは云えない。加計学園獣医学部問題で今話題になっているのは、先端実験棟の設計である。加計学園はこれを今治市にはP2レベルと云い、戦略特区申請ではP3レベルと異なる説明をしている。ところが、どうも当日説明会では、このような根本的問題について、今治市側からも質問はなかったようだ。
 この辺りの空気を読むと、最早今治市議会(や愛媛県議会)は加計学園に取り込められてしまって、冷静な判断が出来なくなっているようだ。つまり加計学園説明の鵜呑み状態。何故か!加計学園側から裏金が、市長(県知事)や議会に廻ってしまっている可能性が強いということだ。しかし確か来年は統一地方選挙。ここで何らかの結論が出るでしょう。
(17/09/11)

 久しぶりに加計学園問題。大学設置審議会は加計学園獣医学部新設の判断を10月まで保留とした。これ加計学園側にとって、結構きつい判断だ。つまり、設置審の答申が出る10月まで、新入生募集が出来ないのだ。又出た処で、設置がGOとなる訳でもない。又9月臨時国会冒頭で、アベが解散衆院置総選挙に踏み切る可能性もある。この結果自民が大勝し、アベ一強体制が確立すれば話は別だが、その逆のケースでは、新しい文科相が加計獣医学部にウンと云わない可能性もある。
 つまり加計学園問題の現状は、極めて流動的で、関係者は気が気ではないだろう。一番頭が痛いのが建設工事全体を請け負ったアイサワか。アイサワの債権がどれほどのものか、工事契約書等が明らかではないので、さっぱり分からない。この点は森友学園の方がまだましである。今治市の補助金が96億、愛媛県の負担が100億とも云われている。それが地方・中央政界に流れていないなどという、たわごとを信じるお人よしはいないだろう。
 この全部が加計学園もちではなく、基本的には学舎建築と内部設備である。このうち建築を主に請け負っているのが、岡山資本のアイサワ。昔はアイサワ工業と云って、大手の下請けをやっていたが、いつの間にか大きくなった。相当政治家にばらまいたのだろう。それは別にして、加計からのアイサワの取り分は、ざっと40~50億と云ったところだろう。加計はそれを受験料収入で賄おうとしたのだ。これが戦略特区獣医学部設置認可で、開学時期を18年4月とした最大の理由である。
 これが一年でも伸びれば、加計学園としては、資金が回転しなくなるのだ。 同じことはアイサワにも云える。アイサワとしては加計からの支払いで、これまでの負債を支払って資金を回転しようとしていたのに、突然支払いを延期されてはとんでもない。会社の存亡にかかわってくる。アイサワが潰れれば、下請けや金融機関中心に、連鎖倒産が発生しかねない。その影響は愛媛県や中央政界にも及ぶだろう。
 自民逢沢一郎は、アイサワの血族だ。無論加計マネーを狙っているのはアイサワだけではない。前愛媛県知事の加戸とか、今の今治市長や議員連中もあやしいものだ。 最近愛媛県獣医師連盟所属の医師が、日本獣医師会脱退の動きが活発化しているこれもその一環だろう。。日本獣医師会会長は元々加計学園獣医学部に批判的だった。これに驚いた愛媛県が、愛媛県獣医師会への補助金差し止めに動いたのではあるまいか?しかし獣医師会など政治力は殆どないので、選挙に影響を及ぼせるとは思えない。それより、加計学園への100数10億もの投資に、県民や今治市民の了解を得られる自信があるかどうか、が問われるだろう。
(17/08/23)

 新内閣で、少し気を引いたのが、法務政務官。アベはこれに葉梨(ハナシ)をあてた。この人物、警察キャリアーで元大阪府警警部。籠池証人喚問で自民党側で質問に当たった。アベはこの功績で政務官ポジションを与えたのだろう。
 筆者はその様子をテレビ中継でみていたが、誘導尋問の連続のようで、あれでは通常の公判は維持できない。それにもかかわらず、籠池から何の具体的な証言もえられなかった。役者は籠池の方が上。つまりハナシにならなかったのである。
(17/08/07)

15年4月に今治市企画課長と同課長補佐が官邸を訪れ、柳瀬殊勝秘書官と面会した。ところが柳瀬は本日予算員会で、今治市職員と会ったことはないと回答。
 一方今治市には、職員の東京出張記録が残っている。もし柳瀬の云うことが本当なら、この職員はカラ出張をしていたことになる。無論それを認めた今治市長も責任ナシでは済まされない。住民代表訴訟から、公務員法違反で刑事告発される可能性もある。柳瀬は末端での、そういう被害を無視して、自己保身に奔ったのである。そうなれば、逆に柳瀬が今治市あるいは職員から提訴される可能性もある。
 それぐらいのこと誰でも分かりそうだが、分からないのが今の政権。森友問題でも、アッキーが森友を訪れ、あれこれ面倒を見てきたのは明らかだ。ところが亭主が切れて、籠池なんかに会ったこともない、迷惑だ、なんて”極端なこと”を言ったものだから、籠池が逆ギレして、それから籠池砲が始まり、内閣支持率急低下に繋がったのである。
 今回の柳瀬答弁で一番メンツを潰されたのは、四国今治市だ。市長が黙っていると、今度は市長が市民から見放される。次の市長選でどうなるか、分かったもんじゃない。次の統一地方選まで持ちこたえることができるか?果たして今治砲はでてくるか?
(17/07/25)

  これが話題の今治市加計学園獣医学部用地。真ん中に高速道路が走る、こんな使い勝手の悪い土地が何故37億円もするのか?甚だ面妖。誰かの借金の担保に取られた土地を、今治市が押し付けられただけではないか?という疑いが残る。それを承知で今治市が引き受けたのなら、今治市長には特別背任の疑
いが発生する。同じように費用負担を行う前愛媛県知事のアベトモ加戸も同じように怪しい。
(17/07/23) 


 加計学園、下村200万円献金問題。11口の企業・個人からの献金というが、11口にしたのは、一口当たり献金額が、政治資金規正法による20万円を超えないため。加計学園の秘書室長がみんなをまとめて持ってきたというが、政治献金は個人が建前である。まして現金だから、見も知らぬ他人に委ねるということはあり得ない。仮に献金者がそれぞれ独立した個人・企業でも、その献金を加計学園がまとめたということは、加計学園の斡旋収賄の可能性がある。
 何故かつて文科大臣もやった人間が、こんな下手な手段を使い、馬鹿げた嘘をつくのか理解に苦しむ。アベ政権下では、こんなアホでも大臣になれるという典型例である。
(17/07/02)

  「逆風に・・・・神戸の空はさつき晴れ」。これは昨日神戸でのサンケイ新聞主催の講演会で、アベ晋三が披露した一句の一部。今は六月も下旬で、さつき(五月)ではない。麻生の「未曽有(みぞうゆう)」に匹敵するズッコケだ。さすがに成蹊裏口入学だけのことはある。
 この講演会・・・サンケイ主催だからつい気が緩んだのだろうが・・・獣医学部は一つしか作らないという中途半端な決定をしたから問題を起こした。二つでも三つでも作ればよい、と口を滑らした。これだけでも世間から大ブーイングだが、これを受けて本日、秋田の禿げネズミこと菅官房長官が、「獣医学部の倍率が15倍ある。今後もっとドンドン作る」なんてやってしまった。
 この二人、自分が何を喋っているのか分かっているのでしょうか?非行がばれて捕まったヤンキーが、逆ギレでもっとやってやる、と居直っているようなものだ。さすがに吉田松陰・久坂玄瑞以来の長州ヤンキー片割れだけのことはある。
 それなら初めからそうすればよい、特区なんぞ必要ではない、京産大申請を外したのはなぜか?てなツッコミがすぐに出てくる。この程度は初歩中の初歩。籠池逮捕こそ間違いの増幅。そもそも籠池の保育士誤魔化しは数年前から常態化。その間大阪府は何度も監察に来ているが、是正勧告すらしていない。これは行政の不作為であると、籠池が公判で主張したら、松井はどう言い訳するのか?実は筆者が今扱っている訴訟物件も、似たようなケースなのだ。問題は奈良県生駒市の行政不作為。
 今後籠池ルートから何が出てくるか分からない。前川だって隠し玉はもっているはずだ。もし世論が前川優位に傾けば、これまでアベ追従路線だった財務省とか、その他がアンチアベに傾く恐れがある。国交省がアンチアベに傾けば、選挙に与える影響大。
 それと自民党内からは、以前から石破がアベ批判コメントを出していたが、本日遂に岸田もその方向にスタンスをきった。これに元々リベラル派だった谷垣、どっちつかずのカメレオン日和見主義者河野太郎なんか加わる可能性は大。コイズミ進次郎はどうか?
(17/06/26)

 加計学園問題で文科省ルートから出てきた「萩生田文書」。これを与党や保守系メデイア・・・例えば読売・サンケイ、時事通信の田崎など・・・は、これは1)個人的メモで行政文書ではないとか、2)個人的メモが誤って共有フォルダーにはいってしまったとか、ありえない話をこじつけています。
 結論を言うと、あの文書の中身はホンモノです。これを否定する保守派の論点はあまりにもお粗末。言い訳も嘘も下手過ぎるのである。
1、まずこの文書のタイトルに注目してみる。それは「萩生田副長官のお発言要旨」となっている。作成者は、文科省高等教育局の課長補佐で、キャリア官僚である。彼らは政治家を自分達と同等か、それ以下の動物としか思っていない。それが個人メモに相手の官職をつけたり、”お”なんて敬語をつけることなどありえない。本当なら呼び捨てか、イニシャルでしか書かない。
 つまりこの文書は第三者の閲覧か、上司(当然ながら高騰教育局長)の承認を得ることを意識して作成されたものである。更にこの文書には外枠が入っている。私的文書ならそん面倒なことはせず、要点のみを列記するはずである。多分、所定の様式があって、それに合わせて作成されたものだろう。その様式とは文科省内部共通仕様だろう。
2、私的文書が共有フォルダーに偶然紛れ込むことがあり得るか?このフォルダーは文科省のデータベースの一部か?それとも全官庁を含むデータベースを意味するのか分からないが、どれにしても何重にもセキュリテイーが懸っているので、共有フォルダーにアクセスしようとすれば、パスワードやIDナンバーをコンピューターが聞いてくるから、偶然紛れ込むということはあり得ない。もしあるとすれば、日本全体の情報セキュリテイーを疑われる。そんないい加減な国に、アメリカが同盟関係を結ぶことはあり得ない。こういう馬鹿話を作るのは、現代のIT社会を理解していない証拠である。頭が1970年代でとまっているのだ。
3、萩生田文書について、文科省高等教育局長は、会った日時(16/10/21)は覚えているが、内容は覚えていないととぼける。とぼけにもなっていない。普通の人間なら、日時のような細かいことは忘れても、内容は覚えているものだ。
 内容まで忘れていたとすれば、この局長の大脳前頭葉海馬が破壊されていということだ。先日北朝鮮から解放されその後死亡したアメリカ人学生の大脳には、大きな損傷があったと云われる。これは解放に当たって、この学生の記憶を消滅させるためにやったことだ。どうやったかは分からないが、例えばオウム真理教事件で有名になったヘッドギアのような装置で、高周波高エネルギーパルスを送って細胞を破壊するということは考えられる。これはロシア渡り、旧ソ連KGBの技術だ。まさか今の文科省にそんな技術があるとは思えないので、これは局長の嘘ということになる。
 筆者が最も重要視するのは、2、の私的文書が偶然か、誤ってかは別にして、共有フォルダーに紛れ込んだことを、政府与党の要人、それを支持するマスコミが得々と説明していることである。彼らの頭の中に情報セキュリテイーという観念が無いのか?あってはならないことを、当然の様に思っている。危機感と云うものが全く感じられない。そして彼らが最も支持するのがアベ晋三である。こんな人間に日本の安全を任せて於いてよいのか、ということが問題なのである。
 このように森友学園以来、政権筋が繰り返してきた説明は嘘の繰り返しなのだが、おおよそ下手過ぎる。、同じ嘘をつくなら、もっと上手い嘘をつけというのが筆者の感想である。特にこれは読売のナベツネとか、時事通信の田崎にも共通する。
(17/06/24)

加計学園問題で俄かに有名になったのが、官房副長官の萩生田、文科大臣の松野、副大臣の義家。そろいもそろってろくな人間ではない。みんな政治家として三流だ。何故三流ばっかりになるか、というと総理大臣のアベが二流だからだ。
 パーキンソンの法則の中に「副社長の資格」というものがある。副社長として最も望ましいのは、常に間違った判断をする人物だ、というのが正解。何故なら社長は、常に彼の判断の反対をやればよいからだ。また、ヨーロッパには他に「国王は将軍を嫉妬する」という言葉もある。さてこのカテゴリーで、果たしてアベのお眼鏡にかなうのは誰か?
 最も駄目なのが実質副社長の菅義偉。パーキンソン博士は、最も選んではならない副社長として、時に正しい判断をし、別の時には誤った判断をする人物を挙げている。何故なら、その時々で助言が変わっているなら、社長はどう判断してよいか分からなくなるからだ。
 本事案における菅の失敗は、
1、まず事実の存在を否定した。
2、否定できなくなると、責任を他に転嫁した。加計問題では文科省。森友では財務省に責任転嫁したかったのだろうが、麻生に一睨みされると、元は秋田の禿げネズミだから根性がない。そこで籠池に、というわけ。
3、転嫁できなくなると、野党も同じだと抱き着き作戦に転じた。これには野党も含まれるが、あまりのお粗末さに世間もへきえき。
 全て失敗した。その結果が内閣支持率10%の下落である。これが官房長官の責任でなくて誰が責任を取るのか?てな話が自民党内で出てくる。さてこの際アベは、菅を斬るのか、それとも心中するのか?決断だ!
(17/06/22)

加計問題で文科省が新文書を公開。これまでの文書は朝日がスクープして、民進が取り上げるというものだったが、今回は松野文科大臣自らが明らかにしたので重みが違う。これの真贋を疑うことは、安倍政権のこれまでの説明を疑うことになる。この点を理解してない人物が未だいるようだ。
 この文書で気になるのは、(アベが)開校時期をH30年4月と限っていることである。何故第三者である(アベが)、こんな具体的指示を出すのか?それは、加計学園の資金繰りの必要性以外に考えられない。加計学園の内情は、かなり苦しいのではあるまいか?
 それはともかく、筆者が常々疑問に思っていたのが土地の買収価格である。事件が表ざたになってから、加計学園今治獣医学部の写真がテレビや新聞に出るようになった。今治市はこの土地を37億円で購入し、それを加計学園に無償提供したのである。しかしあんな土地、地目は山林で税金が懸るわけがない。町からも離れており商業的価値は全くない。そんな土地に37億円などとキチガイ沙汰だ。実勢価格は0が二つぐらい小さい。それでも買い手がつくかどうか分からない。
 筆者の見るところ、この土地は、おそらくは倒産ー塩漬け物件だ。バブル時代に、高速道路や本四プロジェクトに浮かれて誰か(仮にXと云おう)が地上げをした。高速や本四で上がったとしても1000円/㎡程度の安値。26haとしてたったの2億6000万円、色を付けてもせいぜい3億円だ。
 ところが90年のバブル崩壊。土地は急落、もと300円/㎡に戻ってしまった。その結果、Xは多額の借金を抱えて倒産。土地は債権者(多分銀行)のものになった。しかし景気は回復せず土地は塩漬け。よくある話だ。それが何故突然37億円に化けたのか?
 多分銀行は他にも不良債権を抱えていたのである。なんとかせねば、と今治市にせっつく。ここに転がり込んできたのが岡山理科大獣医学部構想。何故ここに獣医学部かというのは、結構複雑な背景があってよく分からない。但し、まず今治に土地債権を持っていた人物がいて、これが今治市に動きを掛け、その知り合いに加計学園理事長がいた、という構図は誰でも分かる。そしてその末端にアベ晋三がいたわけで、加計に泣きつかれて30年四月開校などという、うっかりをやってしまったのだ。何故こんな単純うっかりをやってしまったかというと、そもそも成蹊裏口入学、神戸製鋼コネ就職しかできなかった頭の悪さである。
 この土地買収で、銀行は債務を逃れ、中間でぼろ儲けしたのはいっぱいいる。その一部が今の今治市長とか、内閣府の萩生田にリターンされていないなんて考える人がいれば、それはあまりにもナイーブです。(17/06/20)

 さて加計学園問題。現在参議院で与野党攻防が続いていますが、結果がどうであれ岡山理科大獣医学部開学の行政手続きがひっくり返ることはありません。行政手続きはひっくり返らないが、この事業そのものがひっくり返る可能性はあります。しかもこれまでの政府官邸曖昧答弁によって、ますますその可能性が高くなってしまいました。
1、戦略特区への設置手続きは終わったが、開学手続きが完了したとは言えない。来年三月の開学を目指すというが、今後、学生・教員数・カリキュラム等その他詳細についての審査が更に続くはずです。これまでは官邸の意向を盾に詳細審査を省略出来たが、これからはそうはいかない。世間をこれだけ騒がせてきたのだから、審査する側も相当慎重になるはずだ。
2、一学年160人という学生が確保できるのか?これだけ大勢の学生の就職先はどうするのか?それより70人もの教員が確保出来るのか?学生数の不足は留学生で誤魔化せるとして、教員確保は至難の業。これだけけちのついた大学に、わざわざ前職を捨ててやってくる殊勝な人物がそう多いとは思えない。とすると、教員数も誤魔化さなくてはならない。実はこの辺りが文科省が握っている最終手段。許認可事項に少しでも不足していれば、いつでも認可を取り消せるのである。それだけではない。
 ここで思い出すのは森友学園騒動。あの所為で小学生は入学辞退が相次ぎ、幼稚園も退園者が続出し、学園自体の存続が危うくなり、ついに倒産。おまけに保育士の数を誤魔化していたのがばれて、詐欺容疑で検挙される始末。
 加計学園獣医学部だって似たような経緯を辿る公算は大きい。そしてこれは本体の岡山理科大や、学園全体の経営を揺るがしかねない。それ以上の被害を受けるのは、地元の今治市と愛媛県である。もしここで政権が腹心の友を助ければ、一気に政局に発展するでしょう。
(17/06/17)

 加計学園前川文書事件で、官邸側がしきりに持ち出すのが、文科省天下り問題隠蔽工作が、前川次官時代に起こったことで、彼こそが隠蔽の張本人だという宣伝です。
 筆者が現役サラリーマン時代と今とでは、官僚割愛人事のやり方はかなり違っていると思うが、基本的にはあまり変わらない。官僚の天下りはキャリアとノンキャリリとで」ことなる。ノンキャリの場合は地方企業(学校も含む)が、地方行政局(例えば国交省なら地方整備局)の計画課に割愛人事申請を出して、各局長の裁定で決まる。キャリアの場合は本省人事になるので、本省大臣官房計画課に同様の申請を行う。これを計画課が整理して、官房長→次官→大臣と行って決済となる。これが従前までのやり方である。
 ところが平成15年内閣人事局が出来て、キャリア官僚についてはやり方が変わってきた。これまでなら、次官・官房長の間で決まっていた人事に、内閣府が介入するようになったのである。
 今、官邸が邸問題にしている天下り問題は、早稲田大学への割愛人事である。当人は局長まで務めたキャリア。当然本省人事だ。j従来なら時間決済でOKだったのが、突然官邸の意向を伺わなけれなばらなくなった。ところがそんな気がない前川次官はの勝手にやってしまった。それがアベ官邸の気に入らなかったのだろう。
 それが加計学園問題での前川個人攻撃の遠因になっているのだ。但し前川も、もうちょっと慎重にやった方がよかった。同じ早稲田でも、理工系やスポーツ系なら莫大な予算がついて回るが、問題の本人は法文系だから予算には関係がない。つまり利権にはつながらない。そこで油断してしまったのだ。
 しかし私立大学への官僚天下りが増えたのは、実はコイズミー竹中改革以降だ。前にも云ったが、そのとき内閣官房副長官やなんかで、周辺をウロチョロしていたのが、誰あろうアベ晋三その人なのである。
(17/06/12)

 やっと天皇生前退位が実現。その心は、何時までも年寄りが現役で出しゃばっていると、若者の芽が出ない、これを糾すということ。この話題が初めて世間に出た時、石原シンタローは「陛下は僕と同年齢なんだから、もっと頑張って欲しい」などと、殆ど昔なら不敬罪的発言をしている。
 今上陛下の云わんとするところは、年寄りはさっさとこの世から身を引くべきだ、そうでなければ日本の未来に明るいものはない。今のままでは、日本を新しい世代に引き継げないということだ。
 年寄りとは誰のことかと云えば、読売のナベツネ、ヤスこと大勲位中曽根康弘とか、池田大作とか、石原慎太郎だ。時事通信の田崎もその一人だろう。無論これらが直接ああしろこうしろとは言わないが、その下の現役世代が無言の圧力を感じて、意向を忖度して、道を誤ってしまうのである。
 さて加計学園問題。森友学園問題もそうだが、この2件は、政治家にも官僚にも現金が動いていない。地位を利用した利益誘導も確認できない。従って疑獄には発展しない。この点からこの件は、野党や反政権的マスコミによる勇み足、あるいはワイドショー的騒ぎで政治問題にはならない、とする保守系論客もいる。外から見ているとそのとおりなのだが、マスコミが何故ここまでこの問題を注視するかというと、本来公正であるべき行政手続きに、官僚の恣意的運用があり、その背景に最高権力者の意向がはたらいたのではないか?と、一般ピープルが疑っているからである。この状態を放置してくおと、憲法24条で定められている「法の下の平等」原則が形骸化しかねないのである。
 一方政権内部は相当揉めているようだ。昨日文科省は、ないないと云っていた内部文書の再調査を発表した。一昨日首相官邸での定例記者会見で、菅が記者達の鋭いツッコミに菅が答えられず、慌てて首相室に駆け込んだ、という話がある。その直後の再調査発表だ。これをほったらかしにしておくと、政局に発展すると恐れたのだろう。多分その後、政権内部で熾烈な責任のなすりあいが行なわれていることだろう。
 つまりこれまでついてきた嘘がばれそうになったのだ。その場合誰でも考えるのは、嘘の責任を誰かに転嫁して自分はホッカブリすること。その犠牲になったのが文科省という訳だ。その証拠が内閣府は調査対象にはなっていないという事実。内閣府を統制するのは、アベの側近中の側近である萩生田。ここまで疑惑の芽が広がると、次は本丸のアベ・菅体制になる。これに比べれば、文科省などアベ政権下では亜流。再調査で何か文書が出てくれば、管理不行き届きとかなんとか理由をつけて、反官邸系(=親前川系)官僚の首を切ってしまえばそれで済む。アベや菅が考えているのはそんなところだろう。
 それでは何故こんなに世論が騒ぎ、官邸が大慌てするのか?実際大したことではない。伊吹文明はこれをワイドショー的現象だというが、この二件をワイドショーに仕立て上げたのは、誰あろうアベ晋三とその側近達なのである。
1、森友学園問題。これもたいした話ではない。たかが8億円の公金横領事件だ。ところがこれを朝日がスクープしたことにアベが勝手にいきり立って、「もし・・・だったら総理も議員も辞める」なんて見えを張ったから、大問題になったのである。スクープが朝日でなければ、そう云っていたかどうか分からない。
2、加計学園問題。これも同じで、問題が国会で出てきた時に、晋三は「加計幸太郎は腹心の友だ」と、間違った言い方で、言わなくてもよいことを喋ってしまった。これが原因で、加計学園認可はアベの直接介入があったのではないか、という報道に繋がっていったのである。おまけにアベ自身がメールマガジンで反論を発信したり、更に自分でラジオやテレビに出演して弁明に奔ったから、マスコミ報道を余計にヒートアップさせてしまったのである。
 つまり森友・加計問題とも、ワイドショー化はマスコミの責任というより、アベとアベ官邸自身が招いたことに過ぎない。では誰がこういう手段を考えたのか?普通考えるのは官房長官の禿げネズミとか、ハラグロの萩宇田、あるいは腹心にして強姦未遂の山口敏之あたりだ。しかし、日本で最初にワイドショー政治を始めたのはコイズミ純一郎。その最側近として身辺にうろチョロしていたのがアベ晋三。森友・加計学園報道ワイドショー化の主犯は、誰あろう総理大臣のアベ晋三なのだ。これを「敵は本能寺にあり」あるいは「策士策に溺れる」という。
(17/06/11)

 本日朝刊を見ていると面白いことに気づいた。従来ネトウヨ張りに、左翼叩き官邸べったり記事に終始してい週刊新潮・文春の二誌の広告が、森友・加計学園問題を契機に、自民とは距離を置き、アベ叩きに軸足をシフトし出したことである。購読者の意識転換に勝てるメデイアはない。
 折しも自民党内では、石破や岸田それに麻生まで独自の動きに走り出す気配。中谷も首相批判発言をする。このきっかけは小池新党があるかもしれないが、それzれの選挙区支持層に、今のアベ政権の政治運営批判が高まってきているのだろう。その原因はやっぱりアッキーだ。
 つまりこの二誌の記事は、自民党内の土台に、亀裂が入り始めていることを表していると考えてよいだろう。どんな強固な岩盤でも一旦亀裂が入ると、全体はあっという間に崩壊してしまう。これは岩石力学が教えるところである。これでは当面解散総選挙はあり得ない。
(17/06/08)

 元防衛相の中谷元が地元の講演会で”あいうえお”を例にして、今のアベ政権批判を展開した。私なら最初の”あ”に「アッキーと分かれろ」と書くだろう。森友問題・加計問題その他官僚人事問題にも、ちらつくのが、アッキーの陰。根っからの悪人ではないのだろうが、馬鹿だから善悪の区別がつかないのである。だから「総理大臣夫人」などと愚にもつかない名詞を振舞わして、世間を混乱させるのである。それにびくつく世間も世間だ。
 史記によれば「めんどり鳴くとき国は滅ぶ」というが、当にその通りになってきた。晋三はアッキーと離縁できなければ、せめて座敷牢に閉じ込めておくべきだ。
(17/06/04)

 森友・加計学園問題がアベ官邸スキャンダル(ずばり云えばアッキースキャンダル)で、朝日・毎日vs読売・サンケイの争いとすれば、今度はこれに週刊新潮が山口敏之スキャンダルを引っ提げて割り込んできた。
 山口敏之というのは元TBSワシントン支局長で、今やアベ官邸では側近中の側近として、一目二目おかれる存在らしい。これが一昨年ある女性を強姦しようとして失敗した。それで被害女性が訴えたところ、警察は捜査して逮捕寸前まで行ったが、検察は逮捕を見送り不起訴とした。検察が不起訴とした背景には何処かからの圧力があったのではないか、という何時もながらのお話である。
 そして被害女性が、不起訴不当訴訟を起こしたのである。これまでのやり方から見て、官邸側は当面は無視。その後事件そのものがなかったとし、更に被害女性の人格攻撃も含む下劣反論を展開する。その先棒を担ぐのが読売・サンケイ・時事通信といったところ。
 但しやり方を間違えると、アベ政権は女性を敵に回しかねない。森友や加計問題は、いわば男世界の問題である。ところが今回は女の問題だ。対応を誤れば大きなな支持率低下要因となる。あっさり山口をクビにして傷がひろがるのを防ぐのが得策である。
 ところがアベ晋三という人間は、妙に身内・側近に甘いというか義理堅いところがあって、いざと云う時に踏ん切りがつかないという欠点がある。かつての松岡問題でもそうだったが、妙に庇い建てして結局は墓穴を掘ってしまったのである。今回もそうはならないよう用心しておいた方が良い。
(17/05/30)

 マスコミを舞台にした加計学園与野党攻防戦が、今繰り広げられています。政府与党側マスコミはサンケイ・読売に時事通信の田崎史郎。野党側は朝日・毎日・東京他。先日、サンケイネットに前川前文科省事務次官の出会い系キャバクラ通いが出ていた。これを先に報道していたのは読売らしい。そして今回の前川発言である。これに対し、菅とか自民党は前川国会証人喚問を拒否しつつ、前川の人格否定につながる個人攻撃に終始。
 これに対し死にぞこないのマスコミ女郎田崎は「官房長官は相当怒っているんだ」と、ピンボケ解説(05/26TBSヒルオビ)。菅は怒っているのではない、怖がっているのだ。ジャッカルのような小さい動物がライオンなどに睨まれると、それを威嚇するため吠え続ける。それと同じで、只の弱犬の遠吠えに過ぎない。
 森友及び加計問題に関しマスコミ報道には際立った違いが目立つ。朝日・毎日が反官邸派なのは当然だが、読売・サンケイの鑑定寄りが際立つ。読売の場合、ドンの渡辺恒雄がマスコミアベ応援団長だから仕方がないが、サンケイが何故ここまで自民・官邸よりになるのか?それは経営者の無能によるものだろう。サンケイ経営者はジャーナリストでも何でもない、只の金融屋だ。そこでは利益率しか頭にない。今の社会で利益率を上げようとすれば、難しい左翼路線よりはアホでも分かる右翼保守路線に行った方が勝ちだ。そこに経営者が乗ってしまって、あとは社内の右翼保守派のやりたい放題になっただけだ。つまりサンケイは日本のアホに手を貸すことにしたのである。
(17/05/27)

 民進党が出した加計学園内閣府文書。政府は怪文書扱いだが、つい先日元自民党議員内容を肯定する発言。更に今度前文部事務次官の前川が、文春砲で、あれは真実だという弾丸を発射。
 この文書が最初に出た時、官邸筋の見方では、かつて文科省内で処分された誰かが、その腹いせにこういう文書をでっち上げたものだ、という線で事態を収束させようという作戦だった。その誰かが元文部事務次官となれば、話は大きくなる。
 腹いせと云うのは、言い換えれば内部告発である。内部告発なら、その内容は相当信憑性があるとみなければならない。何故なら、告発の目的は、最終的には法的処理を狙うからである。例えば公共事業での談合摘発の多くは、内部告発によるものである。告発内容がいい加減なら、公取だって相手にしない。告発者は業界からの追放を覚悟しているわけだから、そう簡単には出来ない。土建業界でさえこうなんだから、かつて霞が関中央にあった前川発言は無視できないレベルである。
 この件で笑ってしまうのは、アベが加計幸太郎理事長を「腹心の友」と云ったくだり。日本語には「刎頸の友」という言葉はあるが、「腹心の友」なんて言葉はない。彼はあいつの腹心だとか、一心同体だが、明確に上下関係がある場合を腹心という。例えば、石原シンタローと浜渦、アベ晋三と菅義偉の関係のようなものだ。友と云うのは、互いに同格であることを意味する。だから友人を自分の腹心などと云ってはならないのである。
(17/05/25)

 何故今治のような四国の一中小都市が戦略特区に選ばれたのか?四国で特区をやるなら、港湾施設もある徳島とか、近年人口増加著しい松山になるはずである。愛媛県でも松山と新居浜に挟まれた中途半端今治が、何故特区に選ばれたのか?疑問。云うまでもない、加計学園問題。
 毎日新聞スクープによるこの文書。森友学園での財務省文書以上のインパクトがある。政府は出所不明としているが、本日昼のTBSワイドショーで、何でも政界訳知り情報通でアベ応援団の田崎という人物が、うっかり「官邸は出所を把握している、文部科学相の誰かだろう」と喋ってしまった。つまりこの文書はスクープ内容を認めたのと同じである。この発言はラブロフに対してイスラエル情報を流したトランプの過ちに匹敵するチョンボである。何故いい年して、こんな単純チョンボをするのか?要するに呆けてきているのだ。
 加計学園は07年に獣医学部新設を申請していると言われる。その都度拒否されてきたが、政権交代後の13年、今治市が特区に選ばれるのと歩を合わせるように、加計学園獣医学部も認可に至った。普通なら、特区指定が先で、その後に加計学園となるはずだが、このケースは、加計学園ありきで、特区指定がその後のくっついてきた感が強い。そこに今回の内部文書である。
 森友のケースでも今回の加計学園のケースでも、事業者がアベ晋三に金品を提供した事実はない。その点で、政治資金規正法等による不法行為は無かったと考えられる。しかしそれ以上に問題なのは、行政に対しルール違反を強要しているのではないか、という疑惑である。これは森友学園問題にも共通するが、行政が特定事案に対し、特別配慮をしている疑いがあることなのである。森友の10年間分割支払いでも、「財務局はこれは特例である」といってる。今回の加計学園問題でも、特別配慮が行なわれたのは間違いない。
 何故、特例とか特別配慮が駄目かと云うと、それは憲法24条「法の下の平等」原則に反するからである。例えば、籠池森友小学校認可に特例を設ければ、他のみんなが、俺も同じことせよと要求し、社会が混乱する。今回の加計学園問題でも、文科省が通常の手続きなら1年遅れになるのを、特例で前倒し認可とすれば、他の事業者も我も我もとなり、ひいては国家行政がなりたたなくなる。だから特例というのは、やってはならない。
 その点を現政権は何も考えていない。アベ晋三とアッキーはアメリカトランプ同様、長州田舎の百姓上りなのである。どっちも世間知らずで身勝手なのは、親の育て方が間違ったのだろう。
(17/05/18)

 森友学園問題の参院予算委員会。「アベ晋三記念小学校設立」申請に関し、財務省が出した資料は全部黒塗り。さて、この申請は籠池個人ではなく、学校法人森友学園名で出しているはずだ。個人の年金申請のような定型的文書ではなく、これjは財務省も特例と認めている異例の申請書だ。そうすれば籠池は申請書コピーをもっているはずである。何せ財務局とのやり取りも、全てテープに採るほどの用意周到さである。コピーを残していないわけがない。いずれそのコピーが世間に出回るだろう。コピー代金、ン百万というところでしょう。
(17/05/09) 

 籠池が民進党の聞き取り調査で、またまた爆弾発言。しかしこれ、ある程度予想されていたこと。但しアッキーの財務局への干渉を、具体的にした点が従来と異なる。アベ夫婦がロシアに逃げたのは、ジョンウンミサイルだけでなく、籠池砲を避けるためだったのか?
 自民は籠池を議員証言法違反で告発すると息巻いていたが、未だにその気配はない。告発すれば、公判になる。その場合国会証言のような八百長では済まなくなる。洗いざらい出てくる可能性がある。
(17/04/28)

 森友学園小学校問題で、またまた財務省が奇妙な論理を持ち込んでいます。これは小学校用地買収費用の10年間分割払いについて、財務省は10年後までの契約が成立しているので事案終了である。つまり会計検査の対象外だから資料は残さないと主張する。一方会計検査院は全額支払いが済むまでは事案終了とはみなさないと突っぱねる。
 我々の感覚では、財務省の方が、とんでもない身勝手言い分である。例えばある公共事業を例に採る。あるコンサルタントがその中のある工事の設計を受注処理したとする。設計業務が終了し、完成検査を受けた時点で、設計業務は事案終了となり、コンサルは無関係になるはずである。実態はとんでもない。その工事が終了するまでコンサルは会検に引っ張りまわされるのである。
 財務省の言い分が通るなら、国土交通省も是非、会検は自己責任でやってもらいたい。そもそも会計検査院は内閣に直属し、国会に直接報告する権利をもっている。たかが財務省如きがその判断に、口先挟める権利はない。
(17/04/26)

 森友学園8億円のゴミ除去費について「あれは計算の間違い」などという情報がネットに出ています。とんでもない、あの計算は間違いではなくねつ造です。誰がねつ造したのか?それは云ううまでもなく近畿財務局と航空局です。何故そうしたのか?それがアッキーに対する”忖度”です。
 間違いとねつ造とは意味が大違い。間違いは「今後注意します」で容赦願えるが、ねつ造は意図的なもので根が広く深い。刑事事件に発展する可能性大。森友事件への世間の風当りが強くなってきたのに抗しきれず、財務省が誰かに責任を押し付けるために世間に流した戦術情報です。これに騙される馬鹿が多い。又ここで犠牲者が出るでしょう。例えば大阪合同庁舎から飛び降り自殺とか。
(17/04/12)

 籠池は金銭にルーズで、その面では塀の上をぎりぎりで歩いていたような人物だ。彼の経歴の中に奈良県庁職員というのがある。この結果、おそらく世の中は政治力を使えばどうにでもなるという感覚を得たのではあるまいか?奈良県などそういうところだ。
 籠池が純粋にアベファンだったとしよう。森友小学校設立の申請過程に於いて、廃棄物や資金他様々な不都合が現れた。これでイカン、誰かに頼まねばと、思いついたのがアベ一家。籠池本人はアベに、ヨメはアッキーにコネを作り、これ万全と思ったところに突然の朝日スクープ。しかしそれでも、籠池は・・・現代のアマテラスであるはずの・・・アベが自分を庇ってくれると信じていたのではないか?これが草の根右翼の悲しいところで、最後までアマテラスを信じるところがある。ところがアマテラスにも、本物もあれば偽物もある。
 しかし、現代のアマテラスを自認するアベ晋三は、あっさり籠池草の根を切って捨てた。それは、2月国会での「籠池をあったこともないとか、しつこい人だ」と籠池を貶める答弁。これが籠池に火を付け、100万円寄付発言とか自民党議員の支援発言につながったのである。
 これではイカンと、アベ官邸が考え出したのが籠池葬り作戦。2.月国会証人喚問で、諮らずもその意図が露呈してしまった。それは自民葉梨の質問である。森友問題の八端は、豊中の小学校敷地買収価格設定について8億円の疑義がある、ということである。それを彼はアベから森友学園へのたった100万円の寄付問題にすり替えてしまった。さすが元大阪府警捜査2課長である。詐欺・ペテン師4の上を行くペテンを使うのである。 この結果、世間の論調は一気にアベ100万円問題に収束していくかに見えた。これはアベ官邸だけでなく、近畿財務局・航空局等天津神神官達の真の狙いである。
 すべての穢れ・悪を犠牲獣に負わせ、それを葬ることにより罪・穢れを払い、世の中を清浄に戻す。そのことによって、アマテラスを頂点とし、それから天下ってl来る”天の御柱”を守る。それが彼ら神官達の勤めである。それを要求するのが、自民党保守派とか日本会議とか呼ばれる俗物右翼達。今回その犠牲獣に選ばれたのが籠池に過ぎない。
 同じことは東京都100条委員会でも行われている。ここでは前川元知事本局長(東京都神官)らは、総ての罪を渡来神である浜渦に押し被せ、自分たちに責任はないと言い逃れる。そこに使われるのは、官僚神官だけにしか通用しない庁内規則という祝詞だ。
 しかし籠池草の根右翼の背後に居るのが国津神。これは本質的に「荒ぶる魂」祟り神である。何処でどういうように、誰に祟るか分からないが、アベ晋三は最早祟りの第一ターゲットになっているかもしれない。(完)
(17/04/13)

 先日昔居た会社のOB会が大阪であって、東京からきた連中が云うのは森友事件の顛末。こっちとしては豊洲の顛末を聞きたい。それはそうとして、これまでこの事件を切っ掛けに、日本の集合無意識である天津神と国津神の関係は分かってもらえたと思う。そもそもこの両者は最初は対立したかもしれないが、その後なれ合って、持ちつ持たれつの関係となった。その両者を取り持ったのが神官達で、古くは藤原氏をはじめとする貴族達、現在では霞が関や新宿都庁舎に巣くう官僚達である。そしていつしか彼ら神官が神を凌ぐ力を持つようになった。
 「辺境にこそ忠誠心が宿る」という説がある。権力中心にいるメジャーな連中(つまり天津神の神官達)は、支配者の力が弱くなるとさっさと逃げ出すが、周辺のマイナー連中(国津神の氏子こそ力を出すということである。これを右翼権力構造で見ると、メジャーは体制右翼となり、マイナーが草の根右翼となる。体制右翼にとって、草の根右翼ほど使い勝手の良いものはない。何故なら草の根は忠誠心が強いから、自ら火の粉に飛び込む傾向がある。安上がりだ。しかしやりすぎることもある。やりすぎが体制に悪影響を及ぼすようになれば、さっさと切ればよい。
 維新当時、赤報隊というボランテイア団体が出来た。彼らは薩長官軍の意図を受けて、東海・東山方面で「維新後には年貢は半分になる」、「土地も百姓のものになる」等の農民宣伝工作を行った。このおかげで薩長軍は農民の抵抗を受けずに東進を続けられた。さて、赤報隊宣伝を実現するには原資金が必要である。その根拠とされたのが、いわゆる「徳川埋蔵金」。ところが江戸城明け渡し後に見つかったのは、埋蔵金どころか借金借用書の山だった。これでは農民に言い訳できない。困った薩長新政府がやったのが、赤報隊を偽官軍とし、全員を処刑してしまった。黒駒勝蔵もこの一人である。無論赤報隊が約束した減税等は知らぬ顔。それどころか、後の地租改正や徴兵制で、農民の負担は更に増えたのである。
 昭和11年2月26日、首都東京は朝から緊張に包まれた。第一師団や近衛師団に属する皇道派青年将校によるクーデター未遂事件、いわゆる2.26事件である。彼が主張したのは「昭和維新の断行」である。実は「昭和維新」は、彼ら蹶起将校の専売特許ではない。ずっと前から、彼ら蹶起将校が敵対視していた、永田鉄山他の陸軍エリート将校団が考え出した政治運動である。昭和維新とは何か?話せば長くなるが、簡単に言えば「腐敗した政党政治を否定し、天皇親政=軍部独裁政権の樹立」である。
 ところが昭和天皇はこの蹶起を軍律違反と断じた。これに驚いた陸軍エリートはたちまち前言を翻し、蹶起団を反乱軍として討伐に奔った。この例で分かるように、最初メジャーの云うことに賛同し、それに協力したマイナーはしばしばやり過ぎることがある。これがメジャーの許容範囲なら幾らでも遊ばせるが、行き過ぎて反発がメジャの権益に差し障るようになれば、マイナーは簡単に切り捨てられるのである。籠池とアベ一家との関係はまさにそれだろう。
 しかしこんなことは我々一般庶民にもいくらでも起きることである。例えばある会社」の営業担当者が、会社の売り上げを狙って同業者と談合をやった。ところがそれがばれて・・・大体が同業者の密告・・・会社が摘発された。そのとき、会社側が云うのは、担当者の所為だ。しかし、筆者の経験でいえば、あらゆる談合が経営者の承認なしで行われたのはあり得ない。(続く)
(17/04/12)

 さて森友問題に移ります。この事件先の籠池証人喚問以来、風が変わりました。これまではどのメデイアも、籠池バッシング一辺道だったのが、以後では朝日・毎日のようなリベラル系新聞・民進党などはアッキード問題に軸足を移していく。ところが、自民・維新やそれに追随するサンケイ・読売など、保守系メデイアは籠池叩きに奔る。特に典型的なのはサンケイである。来る日も来る日もネットには、籠池叩きサンケイニュースが現れる。これは何故でしょうか?と云うのが本日のテーマ。間違いなく官邸(アベ)の意向である。サンケイはそれを忖度しただけに過ぎない。
 前回までは、教育勅語の縦系と、それに対する実学との違いを述べてきました。教育勅語のバックにあるのは儒教、特に朱子学の影響が強い。実学とは人間が生存し子孫を増やしていくのに必要な方法で、そこから医学や、獲物をとる武器や住居を作る土木・建築技術、ものの流通を円滑にする商業や経済が発達してきた。
 一方儒学は、これらを人間の獣性の技とし、それだけでは獣と変わらない、外にまとう被服が重要とした。これが「虚」である。虚は外面にまとうひらひらのようなものだが、これでは戦争や災害には役に立たない。しかし、儒学者は、そんなものは実学者がやればよいので、帝王が気にすることはない、と云って「虚」学偏重を主張した。始皇帝はこの虚学を嫌って、儒学者を弾圧したが、後の漢の劉邦が儒学にはまって、儒学を国の根本に据えた。この結果中国は数100年毎に繰り返される、王朝交代という災厄に見舞われることになったのである。
 儒学の思想を更に先鋭化したのが、南宋の儒学者朱熹である。当時南宋はモンゴルの侵略にあえいでいたが、実態は全く逆で、中国人民は南宋政府の無能・無策に愛想をつかして、モンゴル協力者が続出。これはイカンと、朱熹が考えたのが朱子学である。
 ここでは臣民は一方的に君主に奉仕しなければならない。何故なら、モンゴルの侵攻に対抗したければ、それに対応するイデオロギーが必要である。それが儒学である。儒学は天帝の意志(徳)が一本の綱の様に地上の皇帝に伝わる。皇帝は天帝の意志が全ての人民に行き渡るように政治をおこなう。これが上手くいかなければ、それは皇帝の失敗として、交替させられる。これが革命(あるいは維新)である。従って、皇帝は革命を恐れる(続く)
(17/04/06)

 さて今話題の「教育勅語」。筆者も改めてこれを読むことにした*。大きくは前半後半に分かれるが、一番問題にされるのは後半の「一旦過急アレハ義勇公に奉じ・・」以下の下り。しかし前半にも問題がある。前半は兄弟姉妹親子相和し・・・などの儒教的徳目を書き連ねているが、嘘をつくな、とは言っていない。
 そもそも日本人の重要な徳義は「嘘をつかない」「後ろめたいことはしない」「陰でこそこそしない」「言い訳をしない」の4要素である。ところが「教育勅語」はこれらを全て無視している。これは何故か?
 勅語の主張は縦系社会の道徳律である。これは論語の「修身斉家治国平天下」にあらわされるように、天子の徳が天から地へ、一直線にもたらされせることによって、人民が安心出来るという縦系世界の秩序を表している。逆にこの秩序を維持しようと思えば、人民はひたすら縦系に奉仕しなければならない。又しこの論理は外的条件が安定である場合にのみ適用できる剛的方法で、ずばりいざと云う時には役に立たない。
 一方上で挙げた4要素・・・これを実学思想と云おう・・・は、横型社会つまり共同体の調和秩序を維持する条件である。例えば農業共同体で、誰かが嘘をつけば、それによって共同体がパニックに陥る危険性もある。誰かが山に入ってそこで何を見たか、それを正直に伝えなければ、共同体の安全性が維持できないこともある。だから嘘をついてはならないのである。一方このやり方は、外的条件の変化に適応できる柔軟な方法でもある。
 実は日本ではこの二つの考え方が互いに競い合い、交互にあらわれている。実学は人間の生産活動に基づいている。人間が子孫を増やし、更に繁栄したければ、実学に基づかなければならないのは顕かである。
 しかしそれに反発する勢力も現れた。その東アジアにおける代表が儒教あるいは儒学である。
(続く)
*全文は例えばウイキペディアなどを参照。
(17/04/04)

 籠池が弁護士を介して自民党3議員に対し、名誉棄損で告訴の構えを示す。神の世界にも揉め事が発生したのだ。前回までで説明したように、日本の神の世界は結構複雑なのである。この複雑な神の世界を統一しようとする試みは、過去何度も行われているが、その中で最も近く、神の復権を狙ったのが明治維新である。明治政府も内部は結構複雑で、欧米シフトを主張する革新派から、単に延喜式の昔に戻せという復古派まで、様々な勢力の寄り集まりだった。
 この中で、やっぱり神道で統一しようというのが、大村益次郎始めの長州派。この派閥は幕府実権を我が物にするため、仏教を排して神道を取り込んだ。その象徴が靖国であり、今話題の教育勅語なのである。その目的は、天皇を頂点とする中央集権官僚統制国家の完成である。その上部構造を作ったのが天津神系の官僚・政治家・軍人。そして下部構造を担ったのが国津神系の地方組織。
 さて、今の日本政治構造を見てみよう。現在自民党はアベ一強体制と云われる。アベが目指すのは天津神による国家支配構造の完成である。それに従う勢力は国会議員・霞が関官僚・経団連・保守系学者ジャーナリスト・自衛隊幹部など天津神の神官たちである。彼らは国家体制と結びつく権力機構を作る。これを体制右翼と呼ぼう。これこそ日本最大の利権団体である。彼らは高学歴で社会的ステータスも高く、何よりもテレビやマスコミへの知名度が高い。逆に言えば、これが体制右翼であるための必須条件でもある。
 一方その下部構造として実践右翼活動を行うのが国津神で、彼らは地方議員・宗教団体・各種利権団体(例えば地方建設業協会とか、農業団体、同和団体など)・大日本生産党などの民間右翼団体を作る。これが草の根右翼である。これらの大同団結を図ったのが「日本会議」である。しかし、これも一枚岩ではない。分派活動も盛んで、それが「大阪維新」であったり「小池都民ファースト」であったりする。更に草の根右翼は基本的には、伝統習慣を重視する感性右翼で、一水会のような理論右翼とは、もともと肌が合わない。
 では体制右翼と草の根右翼との間に明確な差があるか、というと実際は曖昧なのである。草の根右翼の一部は自分の実践活動(街頭活動や資金集め)を介して体制右翼に入りたがる。しかし、上に挙げた諸資格に欠けるため、なかなか夢がかなわない。ここに、体制右翼と草の根右翼との矛盾・対立が発生する。筆者は今回の森友事件は、体制右翼(天津神)と草の根右翼(国津神)の矛盾が、はしなくも露呈したものと考えている。(続く)
(17/04/03)

 昨日作曲家のスギヤマコウイチとか作家の百田尚樹らが集まって、森友事件に関する偏向報道を糾すよう報道関係に求める集会があった。要するにアッキーいじめは止めろというローレベルの話。こういう連中は日本会議に連なるクズガラクタだが、これを体制右翼という。
 さて、天津神と国津神との関係はその後どうなったか?ニニギが降臨し、その子孫がヤマトを支配した。当然天津神と国津神との間に抗争が発生したはずである。それを伺わせる伝説も多いが、結局両者は妥協し共存関係を選んだ、と云えば聞こえはよいが、実態はなれ合い、持ちつ持たれつの関係だ。
 天津神は支配体制の頂点として、統治機構そのアイテムとしての官僚機構を整え、中央集権国家の完成を望んだ。但しこれは中国の真似。一方国津神はその下部構造として、民衆支配の実務を務める。国家の支配権は天津神に委ね、その見返りとして地域支配権つまり利権の保証を求める。これに答えられなければ、国津神は天津神を呪い殺すこともある。
 分かりますねえ。現代の天津神とは、自民党本部、霞が関官僚それと経団連を含む政官経複合体。そして国津神とは、自民党地方支部とその周辺と云うことなのである。現在、天津神の力の源泉は選挙、そしてそれを担うのが国津神だ。
 ところがここに途中から割り込んできた勢力がある。一つは八幡神や稲荷の神、更に仏教の神やキリスト教の神などの新しい渡来神である。そもそも列島にいた国津神も天津神も、人間の死後世界つまり来世については何も語らなかった。ところが、仏教(あるいはキリスト教)の神は、来世を約束したのである。この結果、民衆は日本の神を離れて、みんな外来の神(仏教やキリスト)に行ってしまった。これに危機感を感じた在来神は新たに、神道と云う概念を作り、更に神仏習合という概念を受容した。事実上仏教への屈服である。
 もう一つは江戸時代末期から明治にかけて、多く発生した教派神道と呼ばれる一派である。これには御嶽教、金光教、天理教、大本教などがある。これらもやはり霊界という概念で死後の世界を約束している。
(17/03/31))

 先日から語っている天津神と国津神の問題。実はこれが日本人の愛国心の有無に結びつくのだが、それに気が付く人間は誰もいない。これが日本人論の根底なのだ。戦前流行った言葉に「国体」というのがある。国体と云っても国民体育大会ではない。蓑田胸喜という過激右翼が言い出した言葉だ。つまり日本には元々無かった言葉で、出来たのは昭和初期。日本の伝統でも何でもない、ただのパクリなのである。しかし、昭和10年代には国体明徴運動というものが始まり、陸軍(但し東条派)のバックアップもあって力を伸ばし、大きな戦争遂行勢力となった。
 さて、肝心の「国体」とは何かというと、これが甚だ曖昧で説明を聞いてもさっぱり分からない。当たり前で、これを吹聴すす連中は、皆自分だけが分かる霊的世界に遊んでいるわけで、その言葉が我々現実世界で生きる者に理解できるわけがない。
 ポツダム条約受容に当たって、軍部が持ち出した条件が「国体護持」である。果たして連合軍司令部が理解したでしょうか?出来るわけがないし、そもそも国体という具体的存在がないのだから無視されてしまった。
 では日本側が護持しようとした「国体」とは一体何でしょうか?それは天皇を頂点とした、権力構造・支配機構のことです。これを支えたものが、軍・官僚・神社・地方行政組織です。敗戦でこれらがどうなったか、軍はなくなったが、天皇がGHQに変わっただけで、現実には殆ど変わっていない。但し神社への特権はなくなった。これが戦後の右翼活動に一定の影響を与えている。
 先に挙げた国体構造を支えた各勢力は何時頃から出来たかと云うと、明治以降それも長州人によって作られたものである。その時彼らが用いたアイテムが神である。何故神を用いたかと云うと、当時世界の先進国だった欧米各国はみなキリスト教国で且つプロテスタントが多かった。これらが国内統一に使ったのが神だったから。それと江戸時代、幕府は武士の統治は儒教、庶民は仏教と定めていた。これらはいずれも外来思想である。独自の日本国家を作るためには独自の思想が必要である。そこで眼をつけたのが神道というわけだ。(続く)
(1/03/29)

 自民党が籠池を偽証罪で告発というが、どの部分が偽証になるのか、まったくもって曖昧。告発事由は籠池が「阿部首相から100万円貰った」「阿部晋三記念小学校と偽って寄付を募った期間が、政権交代前の一瞬と云ったこと」だけだ。こんなことで告発できるのか、あるいは訴訟が維持できるのか?出来るわけがない、と考えるのが常識。それにも拘わらず、何故偽証罪を持ち出したのか?名誉を傷つけられたというのなら、名誉棄損で訴えればそれで済む。偽証罪云々の問題ではない。もっと重要なことは3通の契約書の意図であるが、これについては本人は証言を拒否している。ガードは固いのだ。
 理由は籠池を黙らせるため。このままだと、籠池が何をいいだしたり、何を持ち出してくるか分からない。そこで、刑事告発を持ち出せば籠池を窮地に追い込むことができる、と誰かが入知恵したのだろう。あの葉梨とかいう元大阪府警捜査2課長議員ならやりかねない。
 維新の松井がまたまた訳の分からないことを言い出した。「アベ首相は忖度があったことを認めろ」「忖度には悪い忖度と良い忖度がある。今回は良い忖度だ」。この発言の馬鹿馬鹿しさには、敢えて反論する気にもなれない。所詮八尾のヤンキーあがり、維新の頭脳レベルはこの程度か、と思ってしまっただけだ。大体、維新メンバーや維新支持者は頭が悪く勉強不足、ものを知らず目先の利益に飛びつくことが共通点。最高顧問の堺屋太一などその典型。
 ことを忖度するのは、ことの発信者ではなく受信者なのである。今回の場合、受信者は近畿財務局、発信者はアッキーなのだ。財務局が自分の意志を忖度しているかどうかアッキーが知るわけがない。また、財務局にしても、忖度するかどうかは自分の胸の内。だれにも言わないのは当たり前。
 それはともかく、昨日の天津神と国津神の続き。天津神とはアマテラス大神を頂点とする天上の神々。これがあるとき日本列島に降臨して列島支配者になった。この特徴は末尾の尊称に尊(ミコト)が付くこと。
 国津神とは、アマテラス降臨前に、列島にいた神々。地主神とも言う。つまり日本列島先住民で、おそらく縄文人や弥生人を含む勢力と考えられる。これのボスがヤマトの大物主神で、大国主とも考えられている。そうであればスサノオの子孫だから、アマテラスとも血縁関係があるはずだ。又これらは尊称が神(カミ)で、天津神と区別される。特に霊力が強い神は明神と呼ばれる。
 そこで筆者が昔から不思議に思っていたのが、天津神の頂点であるアマテラスの尊称が尊ではなく神ということ。つまりアマテラスは純粋天津神ではなく、国津神との対立の過程で、両者が折り合える条件下で祭り上げられた存在ではなかったか、ということだ。その場合、男より女性の方が無難なのである。また又オオミカミという尊称はアマテラス以外にはない。神というのは国津神を納得させ、その上にオオをつけることによって、天津神派も納得させる工夫だったのだろう。
 筆者が思うに天津神の祖はアマテラスではなく、ニニギノ尊ではないか、ということ。ニニギとアマテラスの間には血縁関係はなかった。ニニギの子がイワレヒコで後の神武天皇。彼がその後ヤマトを支配した。これも渡来民族であるが、傾向として大陸騎馬民族の臭いが強い。何故かと云うと、謀略を好み、権威主義的で敗者に容赦がないことである。今のアベ内閣と同じだ。ニニギ以降の列島神話は、権力抗争が主題になり、それまでの農業・漁業民族らしいおおらかさがなくなってくる。。これは大陸騎馬民族の特徴である。ニニギとアマテラスの間に血縁関係がなければ、その子孫である天津神が列島支配者とする謂われはなくなるのだ。
 謀略と権威主義を好む傾向は、現代霞が関官僚を代表とする日本の支配階層の特徴でもある。昨日国会に出てきた元理財局長や元近畿財務局長の、木で鼻をくくった、国民を馬鹿にした態度など、天津神の典型なのである。
 そういう視点で、今回の森友事件を見ると、日本人の原型がみえてくるのである。(続く)
(17/03/26)

 古代ユダヤ社会や今でもアラブイスラム社会では、犠牲祭という祭りがあって、年に一度羊を殺して食する習慣がある。これはその年に犯した罪や穢れを羊に託し、これを殺すことによって罪・穢れを清める儀式である。
 フレーザーによれば、古代地中海世界では、犠牲に人間を使ったこともあったと言われる。主に不倶者、異教徒、旅人などコミュニテイーにとっての異端者である。彼らを一旦仮王として扱い、春の種まき前に殺して、その血・肉を畑にまいて、翌年の豊穣を祈る。、これが神(あるいは王)殺しである。
 柳田国男は日本でも同様のことが行なわれていたと論考している(「一つ目小僧考」)。西洋のクリスマスツリーや、日本の七夕などはこれが変化したものと考えられている。現在国会では森友学園問題関連集中審議が行われているが、これこそ古代の犠牲祭儀式である。
 もともと野党は籠池を、参考人として国会に招致することを求めていた。これに頑強に抵抗したのが自民党である。ところが与野党合同の現地査察で、籠池がいきなり「アベ首相から100万円貰った」と放言したことから空気が変わり、自民がいきなり籠池証人喚問となった。一体この間に何が動いたのか?
 政府・与党には何かヤバい予感が走ったのだろう。これに火が付くと政権維持が苦しくなるというような。そこで思いついたのが、すべての罪・穢れを籠池に被せ、彼を葬り去ることによって罪・穢れを払い、政権の安泰を図るという作戦だ。これこそが古代の神殺しなのである。
 実はこの手、かつての「秘書が」「秘書が」と同じ、自民党が使い古した手だ。それが今回がこれまでと違うのは、籠池が自民党のコアな支持者だったということ。それを自民党が裏切ったということなのだ。
 3/23証人喚問以後、テレビやメデイアに出る自民関係者は、みんな口をそろえて籠池潰しに懸命だ。やれ、あいつの云うことはみんな嘘だとか、あんな信用で来ない奴はいないとか。そんなウソつきで信用できない人間なら、その噂はみんな知っていたはずだ。そんな人間に首相や首相夫人、更には自民党議員まで、何故近づいたのか不思議千万。情報能力不足としか言えない。こんなボンクラどもに日本の安全保障は任せておけないのだ。あまり籠池潰しばかりに気を採られると、返って自分が疑われかねないことが分かっていないのだろう。
 では何故アベらが籠池潰しにスタンスを切り替えたのか?これには日本右翼の分裂・抗争が絡んでいる可能性がある。それは天津神系(アベ自民一派=体制右翼)vs国津神系(籠池に代表される草の根右翼)の対立に発展しかねない。他にも「生長の家」の分裂・対立が関連しているかもしれない。(続く)
(17/03/25)

 本日予算委員会で、アベは女房が森友国有地払い下げに関与していないと答弁したが、亭主が女房を庇うのは当たり前で、その逆は夫婦別れだけでなく、現代では政権崩壊だ。アッキーが森友払下げに関与していたことは、15/11/7、アッキー秘書の谷から籠池ヨメ宛てメールであきらかなのである。
 このメールでは次の2文がポイントである。
1、希望に沿うことは出来ません
2、今後も見守っていきたいと思います
 これについて自民与党は「籠池の要求はきっぱりと断った・・・昨日BSフジプライムユース、自民党中野・・・と云うが、そうとは取れない。
 まず1、だが、これは谷(アッキーの代理人)が財務省まで行って、いろいろ聞いて、これまでの経緯ではとても無理だなあ、というレベル。要するに今回はダメだなあということに過ぎない。
 2は今回は失敗したが、まだまだ可能性はありますよ、というメッセージ。一体だれが何を見守るのか?当たり前だが、アッキーサイドが財務省を、ということだ。
 実際この前後、14年の大阪府私学進では設立不適当とされたにも拘わらず、15年1月に条件付きで適当という答申が下されたのも、この後だ。他にも財務局から大阪府あて再三再四の催促など、色々勘ぐればそうなる事実が多い
(17/03/24)

 昨日国会籠池証人喚問。筆者は全部を逐一見ていたわけではないが、殆ど籠池独演会・・・特に参院では。夜のBSフジプライムニュースでは、ゲストの。自民党議員が「籠池証言は全部嘘だ」と一刀両断気分だったかが、本当にそう言えるでしょうか?籠池証言は全部を信用するわけにはいかないが、論旨そのものは矛盾はなく、筋は通っているのである。ただそれを証明する物証に欠ける。逆に籠池証言を否定するにも、その証拠はない。
 この問題は大きく次の3ルートからなる。
1、アベ(アッキー)-財務省ルート
2、財務省ー大阪府ルート
3、大阪府ー大阪府私学審ルート
である。
 昨日行われたのは1、のルート。今後2、のルート喚問が行われる。3、は現在大阪府議会で始まったばかり。いずれ国会にもやってくるだろう。この3ルートがどこかで一本の線に繋がるのか?もつれたままで有耶無耶になるのか。官邸・与党が期待するのは、無論後者。どこで繋がるか、ポイントは15/11/17付け、アッキー秘書から籠池ヨメ宛てFAXだろう。
 それはさておき、本日新聞を見ていると面白いことを言うのがいた。現在注目のアッキーだが、家庭内野党だとか結構リベラル的な感じはするが、実はサブカルやオカルトにも興味があり、神道・伝統にも惹かれるなど矛盾した側面もある、というのだ。アッキーの妙な趣味が、籠池のような変節右翼に接近させたのだろうか。
 そういえば籠池にもそういうところはある。これは櫻井よし子とか百田のような日本会議イデオローグにも共通する傾向だ。それより肝心のアベ晋三自身にそういう傾向がみられる。似た者同士が集まるのだ。
 アベ晋三になにかそういう傾向を感じたのは、政権奪取を果たした平成12年末。彼は突然前触れなし、単独で靖国神社参拝をやった。そのとき彼は「いてもたってもいられなくなった」とかなんとか、訳の分からないことを言っていた。又、昨年伊勢志摩サミットでも、決定理由は「日本古来の伝統を知ってもらいた」とか、そもそもサミットの目的とは無関係のことをとうとうと喋っていた。
 このような非論理的行動は、精神的な思いより、脳のニューロンの欠損か誤作動によるもので、常識人には理解できない。こういう・・・本人達は霊的衝動というが・・・脳異常現象を生じるのが、どの国でも神官とか強い宗教的信念を持つ人、保守右翼に多いのが特徴的である。ISというのはイスラム教徒中の過激極右である。このような脳欠損が成長後の外的刺激によるものか、遺伝的なものか、それとも何らかのウイルスによるものかは分からないが、常識人にとって迷惑なことは間違いない。
 なおこの傾向が右翼復古主義者に多くみられるのは、人類の過去の記憶と無関係ではないと考えられる。人類初期には食人の習慣があったと言われる。食人によって、古代人は霊的能力が得られると考えたのか。
(17/03/24)

 明日は森友の籠池国会証人喚問。しかしこんなもの喚問したところで、大した話は出てこない。それどころか、とんでもないほらを吹かれて、国会自身がけむに巻かれる公算が大。ポイントは8億の値引き根拠になった地下9.9mのゴミの問題。ところが実は9.9mと云うのはクイの先端位置というのだ。通常クイ先端位置とか、クイ長はコンマンmという細かい数字ではなくもっとラウンドな数字になるはずなのだ。これがどうもオカシイと思ってたが、籠池のいいぶんではクイの先端にゴミがあった場合に補償をしろというのである。つまり地下9.9mにゴミがあるのではなく、クイ工に事に伴って発生する残土をゴミとするのである。
 そこで出てくるのは、クイの設計責任である。建物の規模や基礎工からみて、この責任者は一級建築士でなければならない。さてクイの先端にゴミがあることを前提とした基礎の設計があり得るか?建築学会や大阪府建築士協会に聞いてみたいものだ。
 まともな建築士*ならそんな馬鹿なことをするわけがない。つまりこの件は籠池が後から作った嘘なのである。その間の経緯は、豊中市か大阪府の建築指導課で分るはずである。籠池の嘘など見抜くには、建物を設計した建築士や認可に関連した建築行政担当者(建築主事)を、国会に喚問すればそれで済むのではないか。
*世の中、あまりまともでない建築士もいる。例えばバブル時代、やくざと一緒に地上げに奔った建築士も大勢いた。筆者自身、頬に傷持つ建築士(結構大手設計事務所の設計部長)に出会って、びっくりしたこともある。建築よりは土木の方が、まともじゃないか。
(17/03/22)

 森友学園問題について、皆さんに根本的な問題を示しておきます。籠池元理事長は小学校開設に当たり、アベ晋三に対し「阿部晋三記念小学校」としたいと申し出たところ、アベは「それは困る。吉田松陰記念小学校」としたらどうか、と回答した。これは本人がそう語っているのだからそうだろう。つまりアベが、籠池と会ったこともないというのは嘘だということだ。
 こんなことはどうでもいい話。その後籠池は「瑞穂の国記念小学校」と名を変えて申請した。記念というからには、そこに「瑞穂の国」があったと、考えられる事実があるのだろう。さて、「瑞穂の国」とはどこか?一般には出雲と考えられている。阿波徳島という説を唱える人もいるが、これは何処にでもいるクルクルパーの類。
 その他色々あるが、少なくとも大阪摂津とする説はない。本当はあってもよいのだが、何故か誰も唱えない。例えば筆者の住む摂津三嶋郡(高槻)は、土地は豊かで古くからの文明が栄えていたのは間違いない。高槻市北部の安満山(アマヤマと読む)古墳に登れば、淀川沖積平野が一望出来、この地域に強力な王朝があったことが実感できる*。それでも瑞穂の国候補には挙げられていないのだ。まして豊中など只の田舎で、瑞穂の国とは何の関係もない。
 つまり籠池夫婦やその親族は、日本の伝統文化云々を主張するが、実は日本古代史に関しては、何の知識もなく勉強もしていない。これは自民党保守派や、日本会議と称するガラクタ右翼集団にも言えることである。
 豊洲市場問題で騒ぐ人達(推進派も反対派)も、有害物質の賦存条件や、地盤環境とか基本的な事実について、何の勉強もしていないのと同じである。
*これが古代三嶋王朝で、その王女のヒメタタライスケヨリ姫は、実は出雲のオオモノヌシノ神の娘で、ヤマトに於ける神武天皇の正妻。この点から、筆者は古代では出雲勢力が摂津三嶋氏と連合してヤマトを支配し、ヤマトでこの連合勢力に同盟したのが、物部氏と考えているのである。なおその後、この三氏族は蘇我氏・藤原氏によって次々と滅ぼされ、平安期には三島郡は藤原氏の領地になってしまった。高槻市北方には、春日明神(藤原氏の氏神)が鹿に乗って、三嶋にやってくる絵馬がある神社がある。それとやたら多いのがアマノコヤネノ命。これは春日明神のことで、これからも三島郡が藤原氏に支配されてきたことが伺える。
(17/03/21)

 森友事件でよくマスコミに出る菅野というジャーナリスト。北野タケシは彼を評して「あれは何者だ?売名じゃないか」と批判。しかし馬鹿をみたのはタケシの方。菅野は人も知るアンチ日本会議の論客。著作も多い。これを知っての発言なら、タケシも日本会議シンパとみなされる。つまりガラクタ右翼の片割れだ。
 つまりタケシはこの程度のことも知らずに、日本会議側に乗ってしまったのだ。少しは本でも読んで世の中を勉強しろ、というのだ。
 こんなノーナシ不勉強、下手な元漫才師(本当にタケシは漫才が下手だった)を、やれ天才だ大物だとマスコミがおだてるから、本人もその気になってしまうのだ。この点は三流右翼が大物と錯覚した籠池とそっくりだ。
(17/03/19)

 俳優の渡瀬恒彦が死にました。享年なんと72才だからワタクシと同じだ。筆者はあまり映画やドラマを見ないので、よく知らないが、覚えているのは2.26事件を扱った「叛乱」という映画。彼はこれに石原莞爾役で出演していた。短いシーンだったが、事件でうろたえる軍首脳の前に現れ、「参謀本部の石原です」と一礼すると、運首脳に向かって「なんたる様か!」と一喝。あの迫力はなかなかのものだった。今の時代、ああいう迫力が出せる政治家がいなくなった。アベ一強でみんなペコペコ、叛乱に怯えるかつての軍首脳や重臣の集まりになってしまった。
 昨日BSフジプライムニュース。テーマは森友へのアベ100万円寄付問題。この番組の欠点は、与党スキャンダル問題になると、保守系論客を呼んで政権のガードを固めようとするのだが、呼ばれた連中がみんなアナクロのノーナシばかりだから、返って政権の墓穴を掘ることになる。プロデユーサーがアホなのか、それともトップが馬鹿なのか?少しは考えた方が良い。
 それはともかく、当日出演者は自民は弁護士丸山、民進は福山。迎え撃つフジ側は時事通信の田崎。この男、人も知るジャーナリズム界のアベ応援団代表。しかし人選ミスだ。田崎の云うことは、事件の本質ではなく、100万円の行方だけ。仮にこの100万がアベから森友に渡ったとしても、これが個人的寄付であれば、政治資金規正法には触れないから問題はない。しかし、そんなことは誰でも分かっている。卑しくも政治評論家を名乗るなら、それから先を述べるべきである。ところが本人、アッキーと籠池嫁との間のメールだとか、どうでもよい話題に論点をそらし、混乱させるようなことばかりを喋りまくる。大概いい加減にしろといいたくなる。
 ではこの問題の本質とは何かというと、評価額10億円近い土地に対し、8億円強の値引きを、財務局に強要したことである。その理由は、基礎工事中に地下10m近い場所にゴミが見つかり、その撤去費用として8億円強が必要だということだ。ところが、我々地質・土木に関係する技術者の目で見れば、この籠池の要求は全く嘘で、物理的に成り立たないことが顕かなことは、直ぐにわかる。現実にありえないことを、さもありそうと偽って、金品をだまし取ることを「詐欺」と云う。現実にありえない地下10m近い場所にゴミがあると言って、買収価格を8億も値下げさせるのは、立派な詐欺である。しかも地下10mのゴミを撤去した事実もない。問題は、この詐欺に大阪航空局や近畿財務局、大阪府のような国や地方自治体機関が加担し、さらには自民・維新の県議・府議までが関与していた疑いがあるということなのである。なお、田崎が云うには、財務局長だか理財局長は山口県出身だそうだ。フーンなるほど。
 ではこの籠池という人物、一体全体どういう人物か?筆者が思うに、これは天成の詐欺師だ。当日丸山弁護士がいっていたが、このての人物は、目標が何かわからずに、その場その場でなにを言い出すかわからない。弁護するには大変厄介な性格だ、と。これこそ天然詐欺師の典型的性格である。こういう人物は、自分が詐欺を働いているという自覚が全くない。他に被害者が出ても、それは本人の責任。自分が捕まっても、それは権力による弾圧と論理をすり替えるのである。
 首相であるアベ夫妻の関与が、この事件にどの程度影響していたか分からない。たかが100万だから、実態は大したことはないと思われる。しかし、最初に一切関係はないと大見えを切ったため、たった100万でも寄付が実在しておれば、政治的ダメージは無視できない。げに恐ろしきは女の独走だ。
 ここで言いたいのは、冒頭で挙げた、渡瀬恒彦扮する石原莞爾のように、「何たるザマか!」と一喝できる人物がいなくなったため、このようなお粗末事件が頻発するのである。ではその原因はなにかというと、コイズミ郵政選挙で、チルドレンと称する陣笠がふえたためである。戦後政治の堕落を作ったのは、コイズミ純一郎とその参謀を自認した飯島勲である。この結果、日本政治は何でもありになってしまった。
(17/03/18)

 昨日顔池が、アベ首相から100万円貰ったといえば、本日朝刊では、寄付名簿にアベ夫妻の名前なし、という記事。名前がなかったからと云って寄付行為がなかったということにはならない。当たり前だが、公職にある人間の名前を記録に残す馬鹿はいない。
 アベ夫婦が籠池に100万渡したかどうかは別にしても、アベ家にはおそらくあちこちから寄付依頼はあるはずだ。与党総裁・首相ともなれば、入ってくる金も多ければ、出ていく金も多い。籠池など、その中の一つ。アベにとっては蟻の一匹にしか過ぎなかったのだ。それを籠池は、俺は首相から金を貰った、大物だと勘違いしたのだ。関西人によくあるパターン。
 アベにとって、籠池などどうでもよい存在。あまり騒ぐと、うるさいから消してしまえ、ということになりかねない。これもよくある話。例えば、古くはグラマンロッキード問題の時、防衛庁の中堅幹部が飛び降り自殺している。オウム真理教の村井、それから豊田商事の豊田。どちらも何かをしゃべりそうになったら刺された。
(17/03/17)

 連日話題の森友学園問題。実は森友学園で最大の問題児は、籠池の嫁の淳子。これが塚本幼稚園の経営を牛耳り、様々な話題をマスコミに提供した。実はこの女、住吉大社の宮司の娘らしい。住吉大社と云えば、摂津一宮で大阪人にとっては大変なじみの深い神社。
 主神は住吉明神で、箒を持った老人と描かれることが多いが、実態はとんでもない祟り神。古事記では、仲哀天皇が九州の隼人を討つため軍を起こし、大宰府でウケイをしたところ、天皇が神託を疑ったため、三日間苦しんで死んだと伝えられる。「さてもヤマトの神は恐ろしきかな」というのが天皇の最後の言葉。この恐ろしい神が住吉神と伝えられている。
 籠池夫婦は神を恐れず、ウソをつきまくったために、住吉明神にたたられたのである。大阪人はこれを肝に銘じ、気前のいい話を信用せず、地道に我が道を通すべきである。
(17/03/15)

 前回、ヒトラー曰く「嘘も100回繰り返せば真実になる」と書きましたが、これを地で言っているのが、日本霞が関官僚。本日財務省が森友学園用地の買戻しを決定通知。理由は「学園側が、小学校開設申請を取り下げたから」である。こんなこと信じられますか!?
 その前に学園側が、前後の関連もなくいきなり申請を取り下げた。つまりこれは事前に財務省から、申請取り下げを要求されたからである。財務省が買い戻すのだから、森友の懐は痛まない。それどころか、責任を森友に押し付けておけば、財務省の責任は免れる、少なくともキャリアーのクビは飛ばなくて済む。万々歳。では財務省が、局からではなく本省から通告をだしたのは何故か?あたりまえだが、官邸からの要求・指示だ。なんとなく、森友事件が始まって以来、財務省が描いた時局収束シナリオに、籠池がはめられた感がする。
 内閣支持率その他を勘案すると、森友問題をこのまま引きずっておっては、政権は持たない。いい加減に幕を引けと云う所。態の良いトカゲのしっぽ切りだが、これはアベの大叔父佐藤栄作の得意技、.血は争えん。
 このほか南スーダン撤退問題とか、今の内閣を取り巻くトラブルは多い。これと云うのも、アベを取り巻く二人の女、つまりアッキーとトモミが原因だ。これで内閣がつぶれたり、総選挙で負けたりすると、途端に自民党内勢力地図が変わる。
 女二人制御できないで、それで総理総裁と云えるか?てな話が出てくると、とてもじゃないが総裁任期3年引き伸ばしなんて話にはならないのだ。
(17/03/13)

 「嘘も100回繰り返せば真実になる」と云ったのは、アドルフ・ヒトラーだが、これを地で行こうとしたのが、東のトランプと西の籠池・稲田トモミ。東は未だやるつもりだが、西はあえなく腰砕け。
 確か一昨日の記者会見では、籠池は申請却下を仄めかす松井に対し、「大阪府に抗議だ、大阪府庁へ!大阪府庁へ!大阪府庁へ!」と、ヒトラー張りに大衆抗議を呼びかける演説。籠池は「日本会議大阪」の幹部、いわば大阪右翼のドンだ。ワタクシはこれで大阪中の右翼が集まって、大阪府庁に示威行進・・・これはナチが良くやった手で、いまでもアメリカではトランプ支持者が使う・・・でもするのかと思っていたが、何も起こらなかった。つまり右翼は寝てしまったのだ。
 これは大阪だけではない。そもそも森友学園疑惑をスクープしたのは朝日。これに対し、アンチ朝日のサンケイ・読売はいうに及ばず、週刊新潮や文春まで、朝日に追随して籠池叩きに悪乗りする始末。もっとだらしないのは、言うまでもなく「日本会議」である。地方幹部が左翼マスコミに袋叩きにあっているのに、誰も救いの手を差し伸べない。
 「日本会議」のイデオローグであり、代弁者である、百田尚樹とか櫻井よし子、曽野綾子などは、この件について何も発言しない。それどころか逃げまくっているのじゃないか、と思わざるを得ないほどのだんまりぶりである。それはドンであるアベ晋三がこの件で「・・・総理どころか政治家も辞める」と、最初に逃げを打ってしまったからで、その結果子分も逃げの一手になってしまったのだ。
 それから一日過ぎて、突然の小学校開設申請取り下げ。何処かから圧力がかかったのは顕か。その出所がどこか、おおかたの人は検討はついていると思いますが、それをわざわざ口にするほど野暮じゃない。但し、問題はこれだけではなく、要するに籠池側に金がなかったのだ。
 だったら籠池支援者にカンパを募れば良かったのじゃないか、とつい思ってしまうのである。どれぐらい足りないかというと、直ぐには判らないが、大阪府の認可を受けるためには供託金が必要で、それがざっと7億5千万。業者との契約時での保証金が契約金額の2割りとして3億。土地買収費が1.5億として計12億.。この程度は原資として持っていなければならない。無論現金でなくてもよいが、最低でもその3割の4~5億が見せ金でも良いから現金でなくては、銀行は融資に応じないだろう。
 結局この金の都合がつかなかったのである。この程度の金など、生長の家本部や神道政治連盟、その他日本会議系列の団体、百田や桜井・曽野など、あの中学生レベルの下手クソな文章で、べらぼうに稼いでおるのだから、彼らのカンパで簡単に稼げるはずだ。何故彼らは籠池を見捨てたのでしょうか?これが右翼の本質なのである。
 左翼は水平方向の繋がりを重視するから、仲間の危機を助けるが、右翼は縦の秩序を重視するため、その秩序に反したものは排除されるのである。今回の例でいうと、アッキー問題を籠池はカバーしきれなかった。これがドンの逆鱗に触れた。アベを頂点とする日本右翼の縦秩序を守れなかったことになる。そのため、籠池は切り捨てられたのである。
 なお、かつてイラク戦争のおり、イラクにいた日本人ボランテイアが過激派の人質になったが、救出され政府チャーター機で帰国した。このとき日本政府(コイズミ政権)は彼らに数100万円の輸送費を請求したが、たちまちI億ぐらいのカンパが集まった。これに比べ今回籠池危機に対する右翼の態度は冷淡すぎるだろう。これが現在の日本右翼(=日本会議)の実態、態たらくだ。くれぐれも右翼や神道など、信用しないように。
 右翼が縦秩序重視で、水平方向の連帯を無視するのは、今に始まったことではない。昭和初期の右翼活動を見ると、主流は縦方向主義者(例えば陸軍統制派)。なかには北一輝や大川周明のような変わり者もいたが、彼らは右翼主流からは異端とみなされ切り捨てられた。2.26事件の青年将校達も、天皇を頂点とする縦秩序を過信したばっかりに、切り捨てられたのである。
 縦系秩序ほど、世の中を害するものはない。何故か?縦系社会とは実は一本の縦系列で繋がっているのではなく、中に複数のドンがいて、それぞれに縦系組織が出来上がり、それが合従連衡して全体の縦系社会を作る。この複合縦組織を管理するために膨大な官僚組織が産まれる。ところが、このドン達が仲が悪く、いがみ合ったり、足の引っ張り合いをするものだから、資本の自由な移動が阻害されてしまう。つまり社会のどこかでストップがかかるため、資本回転率が悪くなり、社会イノベーションを阻害する。更に官僚コストが過大となり、最終的には国家・社会の経済破綻に繋がるのである。
 ワタクシは過去3回会社勤めをしたが、最後にいた、ダイヤコンサルタントほどサイテーの会社はなかった。何故かというと、会社自身が縦系・…大部分がつまらぬOBの自己保全組織・・・の寄せ集めで、縦系同士がいがみ合い、足の引っ張り合いばかりするから、儲かる仕事も儲からなくなってしまうのである。アホの塊だった。
(17/03/11)

 昨日BSフジプライムニュース。ゲストは自民馳(元文部科学相だが、実態は二流プロレスラー)と民進福山、その他2名のジャーナリスト。三人の追及に、馳は「面白いが、何か架空の話のようだ、全ては会計検査に任せている」と逃げまくり。これは馳自身・・・というか官邸自身が・・・もう駄目だと観念し、馳に逃げまくれと指示したのだろう。テレビ画面で馳の表情を見ているとよく分る。
 誰が俺にこんな厄介な仕事を押し付けたんだ!と腹の中では思っているだろう。この不条理に耐えることが、自民党で出世するコツ。プロレス業界も同じだ。
(17/03/10)

 さてまたまた森友事件。これが発覚して以来ズーット疑問だったのが、地下9.9mからゴミが出てきたという話。この所為で時価9億の土地が1億そこそこになってしまったこの問題、実は分からないところだらけなのだ。
1、深さ9.9mにゴミが見つかったというが、どこにそれがあったのかさっぱり明らかではない。9.9mの深さにゴミを埋めるなど、それだけで大工事*である。これに疑問をさしはさむマスコミも政治家もいないということが面妖。
2、財務局はゴミ撤去費用を「正規の手順」で積算したというが、積算根拠となるゴミの量、埋設位置等詳細は一切明らかにしていない。調査すらしていないのである。根拠なしで数字が独り歩きする奇怪さ。
3、それより面妖なのは、ゴミの量も分からないのに、減額査定段階で、ゴミ埋設量比率をン10.ナン%とか、コンマ一桁まで細かく査定していることである。何故こんな忍術というか、殆ど妖術のようなことが出来るのか?近代土木技術では不可能である。東大工学部では出来ないことが、東大法学部では出来るのでしょうか?
 以上のことから考えられるのは、減額査定額8億いくらかがまずあって、それに合わせるよう数値を逆算したのである。ただ逆算の仕方があまりにもお粗末というか下手だったから、簡単にばれてしまったのだ。この点が法学部のお粗末な点。
 つまり森友=籠池は、初めから1億そこそこしか原資をもっていなかった。これで評価額9億の土地を手に入れようと、あちこちに働きかけ、無い知恵を振り絞って、嘘をつきまくった。それが今回の事件の顛末だ。それにひっかかったのが、大阪航空局と近畿財務局。奴らだって馬鹿じゃないから、籠池の狙いは判っていたはずだ。ということはこの事件、森友ー航空局ー財務局三者共謀詐欺事件ということになる。従って事件の始末は最早会検ではなく、検察マターになる。
 そして不思議な行動を採ったのが、梶田という大阪府教育長。これがいきなり大阪府私学審に手をまわして、小学校認可のハードルを下げてしまった。梶田の背後にいるのが橋した徹。この辺りに大阪維新と日本会議との暗い関係が見え隠れする。さすがに松井も現在の世論の趨勢には抗しきれず、認可は延期の方向をさぐっているが、最終判断は梶田(と橋した)だ。
*当該用地は豊中市内の都市計画区域である。こういう場所で深さ10m近くまでゴミを捨てようとすると、その分掘削しなくてはならない。掘削高は10m未満だから国の認可は要らないが、府の認可は要る。勝手には出来ない規模の工事なのである。豊中のこの辺りは、いわゆる沖積世の軟弱地盤だから、通常は10数mぐらいの土留め壁を打設し、支保工を入れながら中を掘削していく。工費だけで数億以上、数カ月の工期を要する工事である。この工事は遥か昔に行われていたとしても、森友は、そのゴミ撤去に8億必要だったというのだから、同じやり方で掘削除去をしなくてはならない。しかし近隣のひとはそんなところなど見たこともないという。つまり、8億減額の根拠は完全な嘘だったのだ。
(17/03/06)

 さて俗物と云えば、俗物の極みが森友の籠池。今度明らかになったのは、敷地の一部が昔の池や沼だったから賃借料を負けさせたという話。一々クレームをつけて値段を負けさせるというのは、当にモンスタークレーマーの手口。こんなにクレームをつけられるのなら、あっさり契約を解除して、森友を排除した上で再入札すればよいのである。何故しなかったのか?これが今後の会計検査のポイントになるだろう。
 昔池や沼だった土地は日本中に幾らでもある。それを理由に値段を下げるという話は聞いたことがない。例えば東京都港区赤坂溜池といえば、現在日本で最も地価の高い場所の一つだが、江戸時代では文字通り溜池があって、おまけに江戸有数のヒニン集落があったから、まともな人間は近寄らなかったのである。つまり地価と云うのは、その土地が将来どれだけの価値を生み出すか、で決まるのであって、過去のことなど無関係なのだ。
 それにも拘わらず、たかが9億円そこそこの物件の、こういうクレームに一々対応する近畿財務局や航空局の態度こそ面妖。そもそも近畿財務局長というのは、関東財務局長と並んで、将来の財務次官に直結するエリートポスト。籠池などというローカル人とは次元が異なるのである。背景に大阪府議や兵庫県議の名前がちらほらするが、こんなものはただの使い走りで、何の役にもたたない。
 こんなエリートに影響を及ぼせるのは、本省次官か政策審議官ぐらいしかない。そして彼らに影響を与えられるのは官邸中央しかないのである。そして今のアベ官邸の中身はどうか?重要ポストは首相補佐官だが、これには各省庁からの出向者と政治任用の2者がある。そして政治任用者の大半が日本会議関係者かそのシンパという事実。特に主席補佐官の萩生田が日本会議のバリバリということは周知の事実。アベがこの件で直接指示を出したかどうかは判らないが、萩生田がアベの意を受けて、財務省に何らかの影響を与えた可能性は否定できない。但し、アッキーが小学校名誉校長を一旦引き受けたのが、本当に本人の意志だけだったかどうかは疑問である。亭主の意向が働いたのではないか?
 いいですか、たかが9億円の物件処理に、なんで財務局長まで出てこなけりゃならないんだ、それがこの問題の本質なのだ。
(17/03/05)

 アッキーが大阪の塚本幼稚園に行くにに、護衛の公務員が付いて行ったので、アッキーは公人か私人かという話。アッキー側は経費はアッキーが負担したから問題はない、と云うがこれはアウト。公務員に対する寄付行為に当たり、貰った方も公務員法違反(収賄)に問われる。
 首相夫人は準公務員と心得、首相に準じた行動を採ること。なお、これはアメリカ合衆国大統領夫人並びにその家族にも適用される。しかしトランプ一家にこの原則が理解できるでしょうか?
(17/03/03)

 森友学園問題に、例の鴻池祥肇が登場。出てきても、こんな小物かとがっかりする。泰山鳴動ネズミ一匹か、それとも陰にもっと大きい黒ネズミがいるのか?この鴻池という代議士、昔知り合いの鴻池組OBに聞いたら、鴻池一族のもてあましもので、親類付き合いも殆どないらしい。しかし籠池が鴻池を利用しようとしたのは間違いない。本人は記者会見で、籠池が持ってきた紙包みを投げ返したと大見得を切ったが、実は籠池や役所と25回もあっていたらしい。いうことはでかいが、気の小さい人間なのだ。顔を見ればそういう顔だ。大阪人に多い。
 又、財務局や航空局のあの不可解な契約・・・・話を聞いても意味がわかりますか?・・・が成立したことをを考えれば、鴻池が本人の云うように何もしなかったとしても、背景に鴻池以外の誰かがいたはずだ。鴻池が駄目なら、〇〇があるさ、となったのだろう。
 しかしここで呼びもしないのに、突然割り込んできたアホがいる。それが元大阪府知事橋した徹。森友が申請した小学校設立認可の審議会は、相当紛糾したにも関わらず、事務方がさっさと認可の方向でまとめたという。当時の知事は橋した、教育長は橋したが引っ張ってきた早稲田出身のゴロツキ。これが公募で採用した校長が、あちこちでセクハラや万引きをやって、今残っているのはほとんどいない。要するにゴロツキ橋したをトップとするガラクタ集団だ。これにクズの籠池がくっついただけなのだ。
 橋したに産廃、右翼とくれば、やはり背後にあるのは、同和利権か、となるのだ。
(17/03/02)

 例の森友学園問題に会計検査が入ると、首相が国会で明言。この程度のことを首相が約束しなければならなくなったことこそ情けない。ワタクシはこの件で会検が入ることは、とうに予測していました。会検にひっかかると担当官庁は厄介だ。1年はひっぱられる。下手すると犠牲者だって出ることがある。皆さん、会検を舐めてはいけませんよ。
 会検だけでなく、大阪地検も興味を持って眺めているのではないでしょうか?8億円の詐欺容疑だ。しかし籠池が経営する、変わった教育法の幼稚園に通わせる、親の顔が見てみたい。まるっきりヒトラーユーゲントだ。かつてのドイツでは、あれと同じ教育が全国的に行われていたのだ。
 それとこれに関して、稲田朋美が「教育勅語の丸暗記は良い教育法」と国会答弁。この女、かつてジャパンネオナチとツーショット写真を撮ったこともある、バリバリのネオナチだ。こんなのを防衛大臣にするなど、日本が自由と民主主義を名乗る資格を、自ら放棄しているようなものだ。
(17/02/28)

 ゴロツキと云えば、大阪森友学園理事長。国から安値で買い取った土地に、9.9mの深さまで産廃があると偽って、更に国から8億円以上をだまし取った。場所が千里丘陵か箕面山地の谷ならいざ知らず(その場合でも不法投棄の疑いがあるので、国が撤去費用を出す謂われはない)、新聞写真では国道脇で、直ぐ傍を阪神高速が走っている。地形的にはれっきとした沖積地盤。地下水位は高く簡単には掘れない。こんなところに10mもの産廃を捨てようとすれば、その分掘削しなければならない。土留め、排水を含めれば大工事で、当然大阪府の許可が必要。
 そんなことをやっているわけはないから、森友学園の云うことは嘘に決まっている。こんな簡単な嘘も見抜けず、森友の云うままに金を出した大阪航空局や近畿財務局の間抜けぶりは万死に値する。おそらく彼らの背後に見えないプレッシャーが働いたのだろう。プレッシャのー元は何か?アベかそれとも?この事件のキーワードは産廃である。森友理事長は日本会議幹部だから、れっきとした右翼。実は右翼の多くは産廃業者(=同和団体)との繋がりが深い。そして彼らの背後には暴力団を含む日本闇世界がある。大阪府議会保守派議員の2/3は、この世界と関係があると思って間違いない。そして彼らを取り仕切る頂点にいるのが、アベ晋三なのである。
 産廃業界を巡るスキャンダルは、昨年世間を賑あわせた甘利事件の薩摩興業が耳新しいが、それ以外にも地方では多い。そして必ず背後には、右翼と政治家、同和団体と暴力団がからんでいるのである。そして櫻井よし子や石原シンタローそしてアベや麻生は、彼ら屑野郎達を愛国者と呼ぶ。これからは、櫻井クズ子とか、石原クズタローと呼ぼう。
(17/02/22)