日大事件の本質

技術士 横井和夫


コーチの暴力指導を撮ったビデオが某テレビで放映された途端、風向きが変わった体操女子パワハラ問題。さてこのビデオ、よく分からない点がいくつかあります。まず1)一体誰がどういう意図で撮ったのか?2)撮影してから三年半、一体誰がどのように保管していたのか?3)三年半も経ってから、今頃突然出てきたのはなぜか?4)このビデオをテレビ局に持ち込んだのは誰か?その意図は何か?(続く)

 女子体操騒ぎの塚原謝罪文。ありゃ一体何だね。あちこちから悪評芬々。一体だれが書いたのか?弁護士だという説もあるが、筆者は例の宮島というテレ朝コメンテーターもイッチョ噛みしているのではないかと思っている。あるは塚原と三人合作か?
 この謝罪文、初めは盛んに謝罪の言葉を羅列しているが、肝心のパワハラについては認めておらず、更に来月予定の世界選手権のため、ことを解決したいなど、おおよそ謝罪文にはなっていない。更に私が問題にするのは、後半でいきなり東京オリンピックを持ち出し、最後には国民みんなこころを一つにしてオリンピックを成功させようなどと、謝罪とは全く関係のないプロパガンダになってしまっている。
 国民はオリンピックをどう考えるかは、塚原如きに指図されるいわれはない。そもそもこころをずたずたにしたのは、塚原(夫婦)自身ではないか。その反省もなく、ガンバローなどとよく言えたものだ。さてこのように、自分が不利になると、論点を異なる方向にすり替え、有耶無耶にしてしまうのは、実はアベ晋三が国会答弁で好んで使う手法である。ということは塚原の背後に官邸の息が掛かっているのか?
 更に本日の報道では、塚原は宮川が2社とスポンサー契約を結んでいることを取り上げ、これは二重契約ではないかと発言。これも自分が不利と見るや、相手の弱点と思しき点を挙げて反撃する。これも自民党がよくやる手だ。現在の自民党総裁選で、アベ支持派は石破潰しに使っている手である。その意図はスキャンダルを煽って宮川を貶めることで、悪意のある宣伝ということは明らかである。なお、個人が複数スポンサーと契約することは、法的にはなんの問題もない。逆に1社が他社との契約を認めないと、その会社は逆に独禁法違反に問われる。
 これを見ても塚原というのは、人間のクズだね。如何に性格が悪く、根性が腐った卑しい人間ということが分かる。この卑しさこそ、アベ晋三に共通する臭いである。
(18/09/04)

 女子体操パワハラ騒ぎに突如場外から乱入。乱入者は宮島とかいう女性スポーツコメンテーター。本人曰7自分は宮川選手が(塚原夫婦と会うために)部屋に入るところも、出てくるところも見ていた。自分が一番近いところにいた」と主張。誰が見てもそれがどうした、と思うだろう。ドアには近かっただろうが、部屋の外にいたことにはかわりない。現場を見ていないのである。さらに続けて「・・・宮川選手には思う込みが強いところがある」と、事態の原因をを宮川選手個人の資質に矮小化し、事態の収拾を図る。これは政治家や役人・ブラック経営者が内部告発をうけたとき、よく使う手で珍しくない。
 この女性コメンテーター、御年63才で、体操協会の取材を40年続けている超ベテラン。こういうのが危ない。年から言って塚原夫婦と同年代。40年も取材を続けていると、朱にまじわrばナントヤラで、知らぬうちに取材対象に取り込まれ、その代弁者になってしまう。例えば、時事新報の田崎など、とうとう自民どころかアベ官邸の回し者になってしまった。
 宮島の言い分は、客観性の担保というより、最早宮川に対する個人攻撃のレベルである。こんなメギツネを食わせていた体操協会の責任は大きい。
(18/09/02)

 今度は体操協会のパワハラ騒ぎ。事の次第は各マスコミで報道されているので省くが、感心するのは昨日記者会見を行った宮川選手の態度である。未だ18才にも拘わらず、態度は堂々として論旨明快、理路整然。説得力のある説明である。これは日大アメフト違法タックル事件での日大宮川(奇しくも同じ名前)選手の会見にも共通する。彼も未だ20才。
 それに引き換え情けないのは大人たち。相手がたった一人で会見に臨んでいりにも拘わらず、日大今回も今回の体操協会側も、大の大人が三人も四人も寄って、記者からしつもんを受けると、隣の誰かに助言を受ける始末。あれは弁護士だろうか?大人なら、自分一人の判断で説明出来なくてはならない。
 又、今朝の塚原光男の「全部嘘」発言も大人げない。いやしくも70になった大人が、18才の少女に向けて発する言葉ではない。これでは宮川の全人格を否定することになるから、仮に周囲が関係修復に動いたとしても、この一言で全部オジャンだ。それぐらいのことが分からないのが、近頃の年寄りだ。
 その理由として考えられるのは、現在の40、50、60代人間はデイペートの訓練を受けていないこと、脳がアナログにシフトし過ぎてしまっていることが挙げられる。特に体育系だから以上の特徴はやむを得ない。この世代でデイペートが苦手、頭の切り替えができない人間の代表が、誰あろう内閣総理大臣のアベ晋三。石破からのデイペート要求から逃げまくっているその代わり権力維持には汲々としている。。その所為か、彼の周囲には麻生や二階など似たようなものばかりだ。
 しかし世の中はAI時代に突入する。そうなれば、こういうアナログ人間は世の中から追放される。それもそう遠い将来ではない。なおAI時代で失職するのが、医師・弁護士・会計士などの士業といわれる。だとすれば、代議士など真っ先に追放されるだろう。
(18/08.30)

 日大チアリーダー部パワハラ騒ぎで、日大アメフト部の連盟復帰は絶望的になった。直接の遠因は、チアリーダー部の女性監督にあるが、事の本質は日大当局特に保健体育協議会にあると考える。被害者が、監督との調停を協議会に要請したところ、協議会は「これはチアリーダー部内部の問題。監督と話し合って解決しなさい。大学は関係しません」とけんもほろろの対応。この結果が、両親による提訴となり、今の騒ぎになった。
 似たような話は例のアメフト悪質タックル事件でもあった。マスコミが大学側(当然保健体育協議会が窓口になるはず)は、これをアメフト部内部の問題として、ほっかぶりしようとした。このように、何か事が起こっても責任を取らず、当事者に丸投げすることを悪しき官僚主義という。この官僚主義が一旦発生すると、それは自己増殖を始め、ついには組織全体を食い尽くしてしまう。その典型例が、かつての日本陸海軍である。今では森加計問題で揺れた財務省・文科省。あるいは名古屋市上下水道局も、その手合いか。
 では日大保健体育協議会とは何者で、何をするところなのか?間違いないのは、学生がどんなトラブルに巻き込まれようと、知らん顔をして何もしないことである。その任務は、体育会系クラブの利権の調整である。そういえばつい最近まで例の内田が協議会会長だった。ドンの内田が利権を吸い上げ、それをボスの田中に持っていくマネーポンプのようなものだ。これ内容によっては、詐欺とか業務上横領のような刑事事件に発展する可能性がある。日本のスポーツ行政のドンは森喜朗。犀の体にノミの脳みそ十いわれるほど、頭は悪いが、金と利権は逃さない嗅覚の持ち主。最後は田中が森に泣きついて、有耶無耶か。
(18/08/10)

 意外にあっさりと山根辞めたにも拘わらず、テレビワイドショーの常連達は、それでは満足しない。中世ヨーロッパの異端審問官よろしく、「何も解決していない」、「辞任は何処までだ?」、「理事に留まって影響力をのこすつもりじゃないか?」とか、重箱の隅を突く批判ばっかり。そんなのをきいていると、一つそうやってやろうか、なんて気になる。
 中世異端審問官も、裁判が簡単に終わると民衆が満足しないものだから、あれこれ難癖をつけて有罪にもっていったのだ。今それをやっているのが、テレビや週刊誌・スポーツ新聞。
 さて山根明は、何か別の意図を持って辞任したのだろうか?私はその可能性は殆どない、と考えている。事実はかれが喋った通りだろう。そもそもあの男、そんな複雑なことを考えられるほどの頭は持っていない。
 辞任表明で、「今度のオリンピックには出られないかもしれませんが、次の次には出られるよう頑張ってください」というのを、辞任するものが僭越だとか、オリンピック出場を自分の意のままにしようという意思だ、という批判がある。しかしこれには伏線がある。実は国際ボクシング連盟の会長がマフィアと関係があって、麻薬取引でFBIに訴追されているのである。これを重視したIOCが、ボクシングをオリンピック種目から外すか、隔年開催という決定をした。この問題が解決しなければ、東京オリンピックではボクシングが開催されない可能性が高いといいうことだ。また、山根が自宅に戻る時に口を塞いだ女性がいた。これが何者か、てなどうでもよいことを問題視するアホコメンテーターがいる。あれは山根の嫁だ。マスコミがやってきて、ほっておくとお父ちゃん、何を喋るかわからないから、実力で口止めをしたのだ。大阪のおばちゃんなら、よくある光景である。山根家は実はカカア天下なのだろう。
 この騒動で感じるのは、関西と関東、大阪と東京との文化の差、あるいは偏見である。関東=東京人は、どうも関西弁で喋る言葉が信用できないらしい。筆者の知人である京都大学名誉教授が、あるとき政府の諮問委員になって、事務局から意見を述べてくださいと言われて、京都弁で喋ったら、事務教員から「先生、真面目に喋ってください」と言われて「僕、真面目に喋ってるつもりいやけどなあー」とボヤいていた。つまり関東(=東京)人にとって、関西弁はみんな冗談に聞こえる。冗談だから信用できない、裏に何かあるだろうという偏見が、的外れの異端審問に繋がるのである。
(18/09/09)

 案外あっさりと山根が辞任しました。いつまでも現職にしがみつく日大田中とは大違い。内田だって、とりあえず懲戒解雇だが田中体制が続く限り、復活の可能性はある。これが関東と関西の違いか?アマチュアボクシング自体マイナー競技で、おまけに本部が関西というところから、ややこしい(政治的)しがらがみなかったのだろう。これが関東だと、特に日大のような巨大組織だと、背後政治家や何かが蠢いて、身動きが出来なくなってしまうのである。
 さてこれでマスコミ的には、確実に視聴率が稼げるネタがなくなった。また、日大事件に戻るのか?しかしあれも今や賞味期限切れ。これが田中の狙いだったりして.
(18/08/08)

 連日テレビインタビューに応え、視聴率アップに協力しているボクシング連盟山根会長。あの人物、外見のわりに正直な人間ではあるまいか?ただマスコミの質問に答えておればいいだけなのに、それが関西人の性というか、受け狙いでサービス精神が出てきて、マスコミが喜びそうな話題を、次から次へと提供してしまうのである。根は正直なのだが、スイッチが入ると口が止まらなくなり、見ていて笑ってしまうのである。明石家さんまが「山根には負けた!」といったのだから、相当のお笑いキャラである。その原因は”勘違い”である。この点は籠池も同じだ。バスターキートンは喜劇を作る3要素として、1、勘違い、2、かみ合わない会話、3、意味のない動作の繰り返し、を真面目に行うこと、と言っている。
 籠池と山根は、まさにこれに当てはまる。特に目立つのは”勘違い”である。籠池は自分のバックにアベ首相夫婦がついていると勘違いし、財務省や国交省更には大阪府にも横柄な態度を取り続けた。これにはアッキー自身の勘違いも加わってとんでもないことになり、とうとう籠池はアベに切り捨てられてしまった。勘違いの祟りである。
 山根は、まず自分への勘違いがあり、次に世間への勘違い、更に自分と世間との関係への勘違いが加わって、独裁者まで上り詰めたが、今や火だるま状態。これも勘違いの祟りである。この”勘違い”が「オレはカリスマや、カリスマ山根や」とか「世界の山根明や」とか、「男山根は一匹オオカミで生きてきた」というような、誇大妄想的発言に繋がるのである。
 二人とも、勘違いから始まっているから、何となく喜劇を見ているような感があるが、同じようにスポーツ界で話題になった、日大田中・内田やあの横柄広報にはそういう面白さが感じられない。それは何故かというと、彼らがやったことは、籠池・山根らと違って、”勘違い”などではなく、保身のための確信的嘘つきだからである。だからそこには笑える要素がない。これが関西と関東の違いかもしれない。関西では例え悪事でも、いくらかは笑える要素を入れておかなければならないのである
 嘘つき日大トリオの上を行く嘘つきが今の総理大臣アベ晋三。彼がテレビで何をしゃべろうと、国会で何を語ろうと、そこにはユーモアのかけらもない。国会でのかみ合わない議論は、キートンの言う喜劇性ではなく、ただの議論のはぐらかし、というよりまともな議論からの逃避である。要するにまともに喧嘩するのが怖いのである。加計学園理事長と会った合わないは”勘違い”ではなく、ただのウソ。官僚や政治家の失言・妄言の繰り返しも、”真面目に意味のない動作を繰り返す”のではなくこの程度なら大丈夫だろうと、世間・国民をなめ切った態度。だから笑えない。、
(18/08/07)

 日大田中と並んで、新アンガールズの一人、アマチュアレスリング連盟の山根会長がテレビインタビューに応じました。別に全部をみていたわけではなく、テレビのワイドショーの切り貼りだけだが、なんとなくこの男、笑ってしまうのである。云ってることはハチャメチャで、論理はでたらめ、荒唐無稽の塊。まず「贅沢はしてません。カンロ飴なんか一個120円や、120円が贅沢ですか?」そういわれりゃそのとおりだ。カンロ飴の値段を知っているなど、結構庶民的。大阪なら西成か住吉の生まれか。
 成松に払った160万円は「息子に買ってもらったロレックスの時計を売って払った」、とかグローブの売り上げなんかが自分の口座に振り込まれているのを「通帳作るのに時間がかかるから、孫がおじいちゃん僕の通帳使って、いうてくれた」などと、涙ながらの親子の美談にすり替えるなど、下手なりに芝居のやり方を心得ている。かと思えば、「オレが稼いだ金をオレが使うてどこが悪い」などと居直る。
 大体、昔から大阪下町にはこういうのが多い。実際は小物なのだが、見栄張り目立ちたがりで、おだてに弱く、実態以上に自分を大物に見せたがる。そのくせ、真面目な場面では笑いを取りたがる。籠池とよく似ているのである。籠池を見かけ上コワモテにしたようなものだ。こういうのをおだててからかうと、余計なことまで、ペラペラ喋るから結構飽きがこない。
 本人は日本のボクシング連盟に関係する前、19年間海外で国際団体で働いていたというが、インタビューで答える言葉はべたべたの関西弁、それも八尾あたりの河内弁だ。とても長期の海外歴があったとは思えない。暴力団との関係もちらつかせるが、実際はたいしたことはないだろう。もし深い付き合いがあれば、当然警察がマークするので、結果は監督官庁(スポーツ文化庁)に通告され、下手すると社団法人資格取り消しだ。若いころチンピラのパシリかヤンキーをやっていた程度で、それを針小棒大に言いふらしただけだ。籠池がアッキーやアベとの関係を役人にまき散らしたのと同じである。
 ではなぜこの程度の人間が、一般社団法人をのっとり、アマボクシング界を牛耳れるようになったのか?一般社団法人というのは、定期的に活動報告を監督官庁に提出しなければならないし、毎年公認会計士の監査を受けなければならない。これらのチェックや監査が適正に行われておれば、山根による連盟私物化は起こらなかったはずである。それにも拘わらず永年に渡る乱脈経営を許したのは、監督官庁の監督、監査法人の監査がいい加減だったからである。おりしもボクシング連盟監督官庁であるスポーツ文化庁の母体である、文部科学省は疑惑につつまれている。上、上足らざれば、下自ずからこれに倣う、の類だ。
(18/08/04)

 日大アメフト部問題で、関東学生アメフト連盟(以下学連)と関東大学監督会が対立し、大学側が日大との対戦拒否をほのめかす騒ぎ。原因は学連側が、第三者委員会の最終報告を待たずに、日大のリーグ復帰を仄めかしたこと。理由はここで日大を排除すると、学連運営資金の内、日大負担分がなくなるから、それでは学連がやっていけなくなるということらしい。ではその額はいくらかというと、たったの300万から400万円ぐらい。
 情けないないのは学連である。たった一人の負担金がなくなるだけで、節を曲げてペコペコするなどみっともないの極みである。仮に日大が分担金を拒否すれば、役員みんなが手分けして金を集めてくればよい。一人から300万も400万も貰うという横着なことを考えるから何もできなるのである。例えば日大外のアメフトOBが就職している会社は沢山あるはずだ。そのツテを使って、20社から各20万円づつ寄付を募れば40万円ぐらい直ぐに集まる。何事も努力と工夫が肝心だ。それができなければ、学連などやめたほうがマシだ。筆者は今から30年前、応用地質学会関西支部20周年記念事業で、徒手空拳で700万円集めた。みんないい年してるんだから、それぐらいのことやってみろ。
(18/07/24)

 元スマップの中居正弘というタレントが、某テレビ番組で、元日大アメフト部の宮川選手の対応が立派だったのは、井上コーチの教育のお陰だと馬鹿発言。こういう馬鹿タレントはテレビだけでなく、芸能界からも追放すべきである。
 そもそも宮川選手の堂々とした態度に比べ、井上のオタオタした態度、説明になっていない言い訳など、どちらが人間的に優れているか一目瞭然である。宮川があああいう態度をとれたのは、内田・井上のお陰なんかではなく、その呪縛から解放されたからである。ワタクシがスポンサーなら、番組提供を降りるよ。スポンサーが何処か知らないが、アメリカなら不買運動ものだ。今頃中居やテレビ局は炎上中だろう。
(18/06/07)

 連日大騒ぎの日大の日アメフト悪質タックル問題。アメフト界としては、内田・井上の除名、森コーチの資格停止で一応のけじめをつけた。しかし日大の中では、全く処分は行われていないのが実情。しかし警察の動きはこれらとは全く別である。被害学生が加害者並びに内田・井上を障害・障害教唆で刑事告発している。更に違法タックルのビデオも残っているから、これは殆ど現行犯とおなじである。この結果警察は、事件について捜査を進めなくてはならない。
 まず加害者である宮川選手については、本人も深く反省していること、被害者との示談や減刑嘆願書も多いことから、逮捕せず任意取り調べで奉書を取って送検ということになるだろう。
 一方内田・井上は共同正犯の疑いがあり、反省もなく更に口裏合わせという捜査妨害に出る可能性もあるので、逮捕拘束して供述を取る可能性もある。問題はこれだけでは済まない。双方の供述の裏付けを取るため、関係者(他のコーチや選手・卒業生)への聞き込みも必要である。これが無ければ公判が維持出来ないから、送検も出来ない。この過程で、今回だけでなく過去の暴行障害脅迫事犯が、明るみに出る可能性がある。そうなれば、この事件は更なる広がりをみせることになる。
 警察の最終的な狙いは内田・井上だけではなく、トップの田中、その腹心とされる井ノ口らと、闇世界ずばり右翼・暴力団との係わりだろう。田中英寿が日大でトントン拍子に出世出来たのは、50年前の日大紛争当時の古田会頭の引きがあったから。
 古田のバックには佐藤栄作始め自民党右派がいた。その手先をやっていたのが、当時公安警察にいた無知無学の佐々淳行である。そしてこの係累に繋がるのが、今の公安警察で、その多くのOBが日大危機管理学部に天下っているのだ。今回の例を見ても、日本の公安警察が、いかに危機管理能力がないかが、よくわかる。トランプやポンペオ(元CIA長官)は、この顛末を見て、日本政府の危機管理能力に、大いに疑問を持ったのではないか? 
 というわけで、今回露顕した日大アメフト部問題は、舛添要一のような間抜けが言う小さい問題ではなく、日本の危機管理、ひいては外交にも関係する重大問題なのだ。
(18/06/05)

 例の舛添要一が連日続く日大アメフト騒動に業を煮やしてか、「今日本は国際的には北朝鮮問題やTPP問題、庫内的には改憲問題等、課題が山積しているにもかかわらずマスコミは、日大問題のような小さい話題ばかり報道する。これでは国家が滅亡する」と説教。自分自身がマスコミ報道で首を斬られたと思っているから、よっぽど腹に据えかねるのあろう。それとももっとオレを登場させろと、マスコミにお願いしているのか?
 しかしこれは、舛添の無知無学ぶりを表したものに過ぎない。日大アメフト問題は舛添が思っているほど小さい問題ではない。これは帝国崩壊プロセスを、現代でまざまざと見せつけた実例なのである。帝国を作るのに何が必要かというと、人知を超えた権威・・・通常は神か予言者・・・、強力な軍事力と支持者達。政策など二の次でよい。そしてライバルが退場するのに必要な時間である。
 内田は理事長の田中英寿という権威をバックに、常務理事・人事部長という要職を兼ねて全体ににらみを利かせ、保健体育協議会事務局長も兼ねて、体育会系予算を独占し、更にOBの就職やその他で大学内外に支持者を増やし、日大内にアメフト部を起点に内田帝国ともいうべき組織を作った。
 人事・予算更におそらくは同窓会組織も手に入れて盤石の体制を作ったはずだった。しかし対関学交流戦という、いわばマイナーな試合に、余計な口をはさんだためにとんでもないことになった。アメフト会からは追放、日大でも役職を外され、おまけに側近の井上も追放の目。帝国が滅びる時は大体似たようなものだ。だから日大アメフト事件の研究は、世界史に数多い国家興亡メカニズムの研究にもつながる。そんなことも分からない舛添など、最早馬鹿」を通り越して老害の域に達している。なお、野村も又おかしなことを言い出したようだが、これも老害。この世から永久追放した方がマシだ。
 舛添もいやしくも国際政治学者の末端なら、少しはそういう目で物事を見なければならない。
 なお、今の日本の国政を見ると、当にアベ一強帝国である。国会銀に対しては自民党総裁の公認権を使って脅しを掛け、内閣人事局を使って官僚を操り、経団連首脳にお友達を送り込んで経済を牛耳る。まさに勢い留まるところを知らない状態。しかしモリ・加計問題の始末を誤ったために難問山積。場合によっては、内田帝国同様、」あっという間に崩壊するかもしれないのである。
(18/06/03)

 米朝会談始め国際情勢を無視して・・・というより国際的に無視されて・・・大騒ぎの日大アメフト部騒動。昨日関東学生アメフト連盟から内田前監督、井上前コーチらへの処分が下され、ひとまず決着。 この騒動、よく見ると一種の世代間戦争のような点もある。世間の評価は、自ら事件のかかわり方を公表した加害選手に同情的で、更にその態度に対し高評価を送っている。他大学や企業からもオファーが来ているらしいから、捨てる神あれば拾う神在だ。更に被害選手が加害選手にエールを送ったり、日大アメフト部選手が共同声明を出すなど、加害選手擁護の輪が広がっている。
 それに引き換え、ケチョンケチョンなのは内田・井上ライン。殆どひとでなし呼ばわりだ。批判は更に広がり、理事長田中・・・相撲部出身だけあって、やくざも顔負けのコワモテだ。最近は力士でもあんな面相は駄目で、インスタ映えするイケメンでなくてはならない・・・まで批判の矢面に立たされる。内田などすっかりヒール扱いだ。
 さて興味があるのは、今評判を挙げている日大選手、それを許す関学選手。みんな20才前後で、「ゆとり教育」まっただ中で育った世代。逆に批判の矢面に立たされている井上元コーチはプレゆとり教育。内田も年から云えば戦後民主教育を受けているはずだが、実は共通一次の走りだ。又この世代は「巨人の星」世代でもある。内田のスパルタ手法は、この手の安物スポコン漫画に影響されたのだろう。無論井上はセンター試験世代。競争が一番の世代である。
 子は親に似るというが、内田の親はどんな世代か、と考えると、丁度80代後半20から90才台。終戦の年に10代から20代と云ったところ。いわゆる高度成長期のモーレツサラリーマン世代だから、競争心や滅私奉公精神が強い。そういう親に育てられると、ああいう人間が出来るのである。なおこの世代今から30年程昔のバブル期。数多くの金融不祥事を起こして、日本経済を破滅に追い込んだ世代でもある。因果は巡る回り灯篭、親の因果が子に報い、だ。なお、今回評判を上げた日大アメフト部選手始め、平昌オリンピックでメダルを量産した日本若手、特にスケート女子の殆ど全員が「ゆとり世代」だ。
(18/05/30)


 大騒動の日大アメフト悪質タックル事件。筆者は日大にもアメフトにも関心はないが、この騒ぎから見えてくるのは、一部の特権階級による公的組織の私物化である。一つは内田監督による日大アメフト部の私物化。その背景にあるのは、田中現日大理事長と常務理事兼人事部長である内田のコンビによる、日大そのものの私物化である。1970年代の学園紛争は日大争議が出発点。古田日大総長の大学私物化に反発した学生が、古田退陣を求めて全学ストライキに入ったのがきっかけ。これが東大その他に飛び火して、全国的大学紛争に発展した。そう考えれば、日大という大学は、相変わらず騒ぎの火付け役だ。
 メデイアに出てくる論調は、次第に悪質タックルよりも日大批判にシフトしている。その油に火をつけているのが、日大側の対応。選手との意思の乖離とか、そんなことは言っていないとかの言い訳の連続。メデイアだけでなく、みんなこれをモリ加計問題での政府高官や財務省の対応に重ねて見てしまうのである。何故かというと、現在の日本の政治がアベ一強体制の下、与党はアベー麻生ライン、官邸はアベー経産省ラインに連なる一部の特権階級(アベ夫婦もその一部)によって私物化されているからである。
 国家が一部の特権階級によって私物化される政治システムは、エジプトやローマなど古代帝国に特徴的な現象である。そこでは、社会を支配するルールは、法律ではなく魔法である。魔法は信ずるものは救われ、信じないものは祟りを受ける、と人々に囁く。日大の宮川選手は、内田監督から魔法に掛けられ、そして悪質タックルに奔ったのだろう。ちなみに中世社会を支配したのは宗教、近世社会はマネー(現金)、近現代は武力と証券。
 一方古代の帝王はポピュリストでもある。彼らは常に人民の支持を欲する。そのためにやるのがバラマキ。内田監督は選手に一流企業への就職斡旋というバラマキをやって、地位をたもってきたのだ。
 人々はこのバラマキ菓子に毒が入っているのも知らず、それに飛びつく。ただバラマキには経済学の根拠がないから、たちまち帝国の財政は赤字。赤字を埋めるために外征を行う。成功すれば大儲けだが、失敗すれば大変な負債を抱え込む。古代からの帝国の歴史を見れば、永久にバラマキを続けられた国はない。アベノミクスというバラマキ政策をみると、今のアベ政権と日大アメフト部、そしてついには滅亡してしまった古代帝国が重なって見えるのである。
(18/05/24)