地方創生の真実


 北陸新幹線敦賀以西延伸について、自公与党案は「小浜ー京都」案で決着。ただし地元の反発もあり、これですんなり決まるわけではない。もともとこの案は、旧運輸省案を踏襲したもので、新味はない。あれこれごちゃまぜしてガス抜きを図り、結局は自分の案に落ち着かせるのは、霞ヶ関官僚の常とう手段。経験不足の二三世議員で固められた与党が、したたかな霞ヶ関官僚の手玉に取られたようなものだ。
 そこで筆者は実は別の一案を持っている。それは今の湖西線をそのまま利用する案である。湖西線はミニ新幹線とも言われ、幅員構成などは新幹線規格を使っている。つまり、間にレールをもう一本作れば、フル規格新幹線を走らせることができる。難点は直流ということ、京都市内への進入が難しいことである。しかしこれは他の3案も皆同じだ。在来線と路線共有は問題かもしれないが、北陸など、所詮一時間に一本、一日9本ぐらいなのだからたいしたことはない。
(16/11/25)

 1925年世界万博に大阪が立候補し、それを政府も支持し国家誘致とするという報道。最近松井がしげしげと上京し、アベや菅と会っていたのはこれが目的だったのだ。ところが大阪万博誘致は、これまで府民には何にも知らされていない。会場とされる舞洲は従来カジノ誘致の場所だった。カジノがダメになったから、慌てて万博に切り替えたのだろう。ご都合主義もいいところである。
 東京オリンピックにも、今度の大阪万博誘致にも共通するのは「夢よもう一度主義」である。この夢を実感として感じられたのは、今の70~80才代以降の世代。筆者もその末端だったが、忙しいばっかりで、いいことは何にもなかった。しかしこれが成長伝説となり、それに影響されたのが今の50~60才代前半。これと同じことをやれば、再びかつての経済繁栄を再現出きるだろう、というわけだ。こういうのを線形力学という。これは物体同士の関係が単純な場合(例えば弾性体)は通用するが、その関係に様々な異分子が加わってくる複雑系の世界では、もはや通用しない。これが非線形力学の世界なのである。
 現在のようなグローバル経済下では、物事は非線形的に進行する。線形力学の世界では力学公式に従って、結果を正確に予想できるが、非線形力学の世界では、それは確率的にしか見通せない。つまり2025年大阪万博が仮に招致に成功したところで、その結果・・・経済効果・・・が思惑通りにいく可能性は、今のところ誰にも分らない。
 津京と大阪とでどう違うか?東京の場合、現在でも年100万人づつ人口が増えている。人口増はGDPにつながるし、これを補うためのインフラ整備も必要だ。だからオリンピックという一時収入だけではない経済効果が見込まれる。
 一方大阪はどうかというと、人口増加率はほぼトントン。増えたのは生活保護目当ての貧困者だけだ。かつての大阪経済を支えた輸出産業は、ほぼどこかへ行ってしまった。人口は増えない、ということはGDPも増えないことだから、肝心のインフラ需要がない。無論、南海トラフ地震対策投資はあるかもしれないが、これは万博とは無関係。それどころか、大阪府・市4が地震や津波対策に力を入れていると知れば、出展を見合わせる国だって現れかねない。
 それとライバルはパリだ。強敵で、イスタンブールやマドリードを相手にした東京オリンピックとはわけが違う。東京五輪がスキャンダルだらけで呪われたオリンピックといわれるように、大阪万博も呪われた万博にならないよう用心用心。
(16/09/29)

 連日報道の富山市議会政治活動費着服問題。ことは自民党だけでなく民進党にまで及んでいる。ということはこれは、党派を越えて富山の文化とみるべきだ。富山県人といえば直ぐ思い浮かぶのが辻正信。無責任マスコミはこれを天才ともてはやしたが、山下奉文は無能者と断定し重要な場面で使ってはならないと評した。彼は軍司令官の命令書を勝手に偽造してニセ命令を発布した。立派な命令書着服である。その所為で犠牲になったものは何10万人にも上る。
 ということで、今後富山県人を見れば着服人間と思った方が良いでしょう。
(16/09/28)

 さて、東京都知事選候補者がほぼ出そろいました。シンタロー、猪瀬、舛添の失敗から、知名度より政策を、という声が多い。しかしこれは東京に限っては、あまり大きな要因にはなりえない。
 昨日記者会見で、鳥越俊太郎は「公約は何もありません。都の財政状況やオリンピック費用は詳しくはしらない」*と本音を喋ってしまったが、他の三人も一応公約は掲げているが、どれもたいしたことはなく、あんなもの公約・政策の内には入らない。
 そもそも都市が持つべき政策の基本は、「財政」と「治安」と「防災」である。現在の東京は、頬っておいても税収がじゃぶじゃぶ入ってくる。今や都内の一部では、かつての、バブルを上回る地価高騰が発生している。東京限定のニューバブルだ。
 公共事業でも東京オリンピックを錦の御旗にすれば、政府がいくらでも金を出す。最近東京でも凶悪犯罪が増えているが、それでも発生率は世界主要都市の中では最低レベルだ。
 「防災」の主テーマは首都直下地震対策だが、地震対策予算は東京がダントツで、あとは次いでのようなもの。地方都市の場合、熊本の例で分かるように、地震関連予算は地震が起こって初めてつくのである。
 このように東京都は、なんでもかんでも政府におんぶにだっこで、何も考える必要はない。ひたすら周辺から入ってくる金を、ブラックホールのように消費しておればよいのである。だから利権の巣窟になる。
 ということで都知事など、政策がなくても誰でも務まる。従って都知事選は、知名度勝負のイメージ選挙になるのが当たり前。
*これで世間は鳥越を政策オンチと見るかもしれないが、彼は毎日時代、スクープの鳥越と言われたぐらい情報収集能力がある。又彼の同僚・後輩がまだ毎日の社内外にいる。彼らが政策面で彼をサポートするだろう。更に毎日が情報提供で支援する可能性も高い。東京都闇世界においては、最強の敵になるかもしれない。だから舐めたらアカンのだ。
(16/07/13)

 本日長崎市で転落した家屋の跡。隣の家も風前の灯。こんなところに家を建てる九州人の勇気というか度胸に感心する。村田秀雄じゃないが、「・・・度胸一代、無法建築」と云ったところか。違法とは言っていません。”無法”なのです。
(16/06/30)

 今回の長崎豪雨で崖の上にあった家屋が転落するという衝撃映像が捉えられた(口絵)。長崎は30数年前、連続1週間、累計降雨1000数100ミリという記録的豪雨があり、多大の被害を出している。その経験が全く生かされていなかったようだ。
 転落家屋は斜面の中腹をそぎ取ったような狭い敷地にあり、地山はTV映像を見る限り中新世松浦層群の安山岩質火砕流。地形から見て、大雨が来れば崩れるのは当たり前。住民はこれまで70年間なんともなかったというが、それは単に運が良かっただけ。第一、建物は築30年未満だから、かつての長崎豪雨は経験していない。
 そんなところに建築許可を出す方が間違っているのである。何故あんな危険個所の開発を認めたのか?一つは、宅地造成規制法で規制しようと思ったが、業者に金を貰った議員が行政に圧力をかけて、規制を免れさせた。もう一つは、規制直前に業者が勝手に開発してしまい、手の打ちようがなくなった。
 いずれにせよ今回の住宅災害は、行政の無知・無能・無気力の産物である。こんなことで「地方創生」などと云って、税金をばらまいても、結果は災害の拡散になってしまうのである。「地方創生」の前に、地方公務員及び住民の再教育(地盤・土木・防災)が必要である。
(16/06/30)

 東京都知事選に小池百合子が出馬表明。以前からそういう噂はあったのだが、嫌な女で筆者は大嫌い。基本的にポピュリストなのだ・・・その点は舛添やシンタローとかわらない。以前の衆院選で伊丹から立候補して当選したが、そのとき思ったのは、伊丹の住民はアホだらけということ。それは今も変わっていない。
 但しこの表明に、自民党中央は何も云っていないし、自民東京都連は反発。あくまで桜井父を押すらしい。選挙体制は初めからバラバラだ。こんなことで選挙が出来るのですかねえ?党中央の支持もなく、地元の支援もなければ選挙は戦えない。幸いは野党民進党も対立候補を出し切れていないことだ。この混乱をつけば、意外に共産党(宇都宮弁護士)が抜ける可能性だってある。蓮舫はもったいないことをした。
 もう一つ隠れ候補がある。これが元東京都副知事。これまでの文化人知事に、東京都民はいささかうんざりしている。小池も似たようなものだ。民進党がこの副知事に乗れば、意外に行けるかもしれない。何故なら元副知事だから東京都労連とか、関連企業の票を集められる。そのときは都議会与党だ。
(16/06/29)

 南九州地方に猛豪雨。ここでも相変わらず繰り返されるのが、土砂災害ではなくて、水路への転落事故。増水で、水路と土地との境界が分からなくなって転落するのである。何故こんなことになるのか?それは水路境界を示す目印がないからである。
 高槻では、あらゆる水路の脇に、転落防止ガードが設置されている。これは水路境界も示している。大した構造物ではないから金も大して懸からない。議員や役人の給料を2割程削れば、直ぐに作れる。
 何故作れないのか?一つは農村部では、農民が水路にこういう構造物を作るのを嫌がるのではないか、と思われる。例えば代掻き期に水路から田んぼに水を引きたい時、こういう構造物があると邪魔だから反対するわけだ。、その結果、自分が水路にはまってあの世に行くのは自業自得だが、農民というのは、現状変更を極端に嫌うのである。だから何百年も前の事故が、21世紀になっても繰り返される。この結果日本からは、何時までたっても自然災害が消えない。
(16/06/23)

 リニアの大阪延伸8年前倒しが関西経済界で決定。自民党も了承。しかしルートも事業主体も決まっていないのに、工期だけ前倒しとはこれいかに。通常ルート決定は地元主導で行われるものだ。そうでなく天からこれでやれといえば、地元の反発が大きく、肝心の用地取得が大揉めに揉めるのは必定。これが結局は工期遅延の原因になる。そもそも北陸新幹線のルートも決められない連中に、それと並行してリニアのルートを決めろというのは無理だろう。
 筆者は平成7年以降の大阪維新政治が、全体の事業遅延をもたらした最大の原因と考える。丁度10年だ。その間、大阪は堺屋太一主導のお祭り行政にうつつを抜かしていたから、リニアや新幹線のような長期的展望を要するテーマを考えることが出来なくなってしまった。出来る人間もいたが、そういうのはみんな、東京か外国へ行ってしまった。残ったのは橋したや松井のようなカスガラクタばかり。他の自治体も、みんな大阪に倣えということで、やるべきことをさぼってきた。そのツケがいよいよ回ってきたのである。関西や大阪は、いい加減にお祭り行政から脱却しなければだめだ。
 8年前倒しということは、少なくともここ三年以内にルートや用地の問題を片づけておかねばならない。そんなこと・・・・松下幸之助や日向芳斉のいたころなら別だが・・・今の関西政財界のブザマサで出来ると思えますかあ?
(16/05/29)

 連日続くマスコミによる舛添公私混同支出報道。そしてメデイアやネットに登場するのが、一般都民やタレントと称する2~3流芸人による「腹が立つ」だの「裏切られた」だのという、正義派ぶった舛添批判コメント。さてこの人達2年前の都知事選で誰に投票したのでしょうか?
 「人を呪わば穴二つ」という言葉がありますが、まさにこの言葉通り、舛添を批判することは自分自身を責めていることに他ならない。普通の人間なら、これで反省し同じ間違いはしないものだが、どうも日本人は「のど元過ぎれば・・・」民族だから、何か月か経てばみんな忘れ、次の都知事選では同じようなタレント有名人を選ぶだろう。自民筋は早速橋した徹に秋波をおくっているちう情報もある。こういう見かけや情報操作に弱いのが東京都民の特徴。我々の業界でも、東京都民をだますのは一番簡単だ、というのが常識。おっとこれはオレオレ詐欺ではありません。津京の会社は関西と違って、見積もりを持って行っても値切らないのだ。役所もおんなじ。だから東京人相手の仕事は儲かってしかたがないのである。
(16/05/25)

 先月の神戸市道場での落僑事故に続いて、今度は大阪府簑面で落僑事故。道場事故の原因はよくわからなかったが、今回の事故は明らかにに基礎の支持力不足。本来は仮設部分にもボーリングを行い、地耐力を確認した上で仮設計画を行うべきなのだが、事業者や元請けは仮設だと舐めて掛かって、こういう目に合うのだ。三菱自工や東洋ゴム問題も似たようなものだ。
(16/05/19)

 新名神道場工区の道路横断橋落下事故原因について、本日毎日新聞は関西政財界からの過度な工期短縮要求があったと報じている。事業の経過から見ると、元々23年全線開業予定を2年間前倒しし、神戸ー高槻間は19年開業とし、おまけに西日本道路会社会長は16年開業もあり得るとぶったそうたから、それはあるでしょう。
 彼ら・・・兵庫県、大阪府知事や西日本道路経営者ら・・・は福知山線脱線事故の経験から何も学んでいない。あの事故は元々JR西日本の営業が無理なダイヤを作り、それに無理やり合わせようとしたことが背景にある。いや、運転士の未熟さが原因という説もあるが、ベテラン運転士をみんなリストラしてしまったから、未熟者でも使わなければならなくなったのだ。これは全て会社側の経営責任である。
 現在の土木建設産業直近の問題は人手不足である。昨年奈良県生駒市での擁壁倒壊事故対策工に関して、当事者から聞いた話に拠れば、まず人がいないから仕事は受けられないとか、1億円以下の工事はやらないとか、そういう話ばかりだ。原因は人手・資材をみんな東北に取られてしまったからである。
 こんな状況の中で事業工期の短縮を要求したり、それを安易に請合うなど正気の沙汰ではない。この事故も本質はかつての福知山線脱線事故と同じ、現場無視・営業優先の教条主義・官僚主義にある。
(16/04/29)


 昨日テレビを見ていると、アルバニアの紀行番組。この国は90年代に独裁制が終わり、民主国家になった。独裁制時代各地に防御用トーチカが建設された。それが今では観光資源として脚光を浴びている。
 トーチカは半地下施設だが、それらを連結する回廊は地下トンネルである。そこで何が行われているかと言うと、地下の恒温・高湿性を利用したワイン貯蔵庫やレストラン。日本にも旧大戦中に陸海軍が作ったトンネルが多数ある。筆者自身20年以上前に、この調査を行ったことがある。その経験から、これの再利用法を考えた。それはアルバニアの例と殆ど変らない。
 これもまた立派な地方創生の一手法なのである。 ところが、反応は全くなし。何処かで空洞が発見されると、住民は埋めてくれと言うばかり、行政もペコペコで現状維持のみ。住民は今の状態堅持、行政は責任逃れだけ。発想の発展がない。これでは日本人よりアルバシア人の方がよっぽど将来に希望が持てる。もしアルバビアを後進国いうなら、日本はそれよりさらに送れた未開国だ。
(16/04/04)

 「お前ら一回戦で負けてまえ」と選抜選手の前で怒声を張り上げた滋賀県県議。マスコミ的にはすっかりヒールですが、地元的には結構面倒見が良くて人気があったかもしれない。例えば交通違反のもみ消しとか、裏口入学の口利き、予算の配分に公共事業の談合取り仕切りなど。それ位出来なくては6期も県議は務まらないでしょう。
 強きを助け、弱きを挫くこれが議員の生きる道。
(16/04/02)

 昨年山口組と神戸山口組が分裂して、それから始まったのが両者の抗争。山口組分裂抗争は今に始まったことではなく、50年代二代目組長田岡一雄が京都三条のベラミというクラブで殺されて(京阪三条駅の斜め向かいにあって、勝新ら芸能人もよく通っていたらしいが、この事件の後暫くして潰れてしまった)、跡目相続を巡っての所謂山一抗争となった。その余波は大阪ミナミにも及んで筆者行きつけのスナックまで影響を受けた。つまり昔は山口組関連抗争は、神戸・大阪を中心に起こっていた。
 ところが今回の抗争は東京首都圏を中心に偏っている。それは何故かと言うと、ヒトモノカネの東京一極集中がヤクザ・暴力団の世界にも及んでいるからである。奴等はアリのようなもので、甘い蜜のあるところには直ぐに集まる。逆に言うと、そうではないところからさっさと手を引く。お陰で不景気な大阪・神戸は静かなものだ。
 では誰がその甘い蜜をばら撒いたのか?それは石原慎太郎である。彼は東京が強くなならなければ、日本は強くなれない、などといかにも芥川賞作家らしい訳のわからないことを云って世間大衆をたぶらかし、都知事になってしまった。その尻馬にのったのが、あの頭の悪いコイズミ准一郎。バカの二乗だ。その結果が先日の新宿抗争事件。こういう事件を起こした最大の責任者は、バカのシンタローを知事に選んだ東京都民にある。
 20年東京オリンピックがあるから、ヤクザ等闇組織の東京首都圏集中傾向は強まることはあっても弱くなることは無い。東京は数年後には世界有数の犯罪都市となるだろう。これもシンタローの悪行の報いだ。
 一方政府方針に地方創生と云うものがある。首都圏に集中しすぎたヒトモノカネを地方に分散させようと言うものだ。これが目論みどおりに行けば、ヤクザ暴力団の地方拡散を推進することに成りかねない。ここ高槻も安全ではいられなくなる。
 悪は一部に集中させるべきか、分散させるべきか、これも人類永遠の課題なのである。
(16/03/02)

  北陸新幹線に第4案登場。小浜から京都直進ルートである。下手な手品師じゃあるまいし、よく次から次へと出てくるものだと思うでしょう。しかしこの案は昔からあったのだ。元々の北幹ルートは小浜ー亀岡ー箕面ー新大阪だった。ところがその後、琵琶湖西岸ルートや米原タッチ案で出てきて、シッチャカメッチャカの混乱状態。
 今回出てきた小浜ー京都ルートは、多分40年位前に計画されているはず。筆者は35年程前に、京都府京北町で新幹線の地質調査(ボーリング)をやった。このときに京都タッチ案を耳にしたことがある。そういえば、我々の前に弾性波探査が行われていたが、その測線とボーリング位置が随分離れていたのが不思議だった。つまり鉄建公団(当時)は亀岡ルート以外の案も用意していたということだ。
 さて京都タッチとしてどうやって京都地下駅を作るかだが、隣接して梅小路鉄道博物館がある。この空き地を利用して縦抗を掘れば、あとは何とでもなる。只京都ー新大阪間をどうやって連絡するかが課題として残る。大深度法を使ってシールドで行くんでしょうな。
 北陸新幹線起点をあくまで新大阪と考えると、京都ー小浜案はルートが長くなるので、当然コスト・工期も増え、金沢までの所要時間も長い。いいところは一つもない。経済合理性から考えれば、琵琶湖西岸ルートである。それにも拘わらず、何故小浜に拘るのか?理由は一つ、小浜は今の自民党幹事長の選挙区だからだ。政治と新幹線。これは角栄以来、何も変わっていない。
(16/01/27)

 本日未明軽井沢で起こったバス転落事故。ネット画像を見ると、事故地点は外カーブでかなり際どい線形を使っているように見えた。しかし昼のワイドショー画面を見ると、カーブの曲率や勾配はそうでもなく、標準の範囲内に入っている。又積雪路面凍結の影響も考えられない。
 道路にブレーキ痕があったことから、運転手は何らかの異常に気付き、とっさの対応を採ったと考えられる。と言うことは運転手の健康状態に対する疑いはあまり根拠を持たないことになる。ゲストの誰かが動物の疑いは、という疑問をなげかけたが、番組では無視されてしまった。しかし、その他の要因を考えると、これはあり得る話なのだ。
 例えば狐や猪・・・・これらの野生生物は元々夜行性だ・・・が突然バスの前を横切ったとき、運転手はとっさにブレーキを踏みハンドルを切る。道路が直線なら問題はないが、カーブしていたために、元々遠心力が懸かっている。そのためバスが安定を失ってしまうという可能性だ。
 1月という時期は、本来これらの野生生物は冬眠しているはずだ。しかし今年はエルニーニョの影響で近年にない暖冬だ。そこで狐や猪が、春と勘違いして出てきた可能性だってあるのだ。
(16/01/15)

北陸新幹線金沢以西延伸での福井県負担は約300億円と予想。但し、鯖江辺りまでの明り区間は、既に県負担で出来ている。これが多いか少ないかは別として、問題は何のために北陸新幹線を作るのか、という基本テーゼが関西財界になかったため、ここまでの混乱と停滞を作ってしまったことである。
 元々は地域振興で始まった。だからルートも経済合理性を無視して、網野ルートなどわざわざ時間が懸かる長い案が先行して出てきた。そんなことをしている間に、東京ー金沢間が咲きに出来てしまった。
 このルートも、わざわざ上越経由など、遠回りをしているから地域政治ルートであることには変わりはない。しかしとにかく地元が一体になって事業を進めてきたから、先にできたのである。ところが関西は各自治体がバラバラで、互いに足の引っ張り合いをするから。、ここまで東京に水を空けられてしまった。
 そもそも、金沢北陸圏は京都・大阪経済圏だった。それが東京金沢間先行で、金沢北陸圏も東京経済圏に組み込まれることになった。北陸新幹線西方整備の目的は、金沢北陸圏を近畿圏に取り戻すことでなくてはならない。であればルート選定は、まず経済合理性を重視すべきである。従って網野など若狭ルートは遠回りだけで意味がない。また俄かに出てきた米原タッチ(琵琶湖南岸)案は米原以西の線路容量を考えれば無意味である。
 と言うことでルートは基本的に琵琶湖北岸ルートが最適になる。新大阪では北陸用準備インフラは既に出来ている。問題は京都ー新大阪間、京都STAをどうするかだけである。ここでも出てきたのが、京都人の見栄とドンクササである。
(15/12/10)

 国交省による都市機能集約化構想。要するに減少する人口を一部の都市地域に集約化し、跡は捨てるという構想。こんなもの地方創生と合致するでしょうか?地方都市を道路や鉄道で結んで医療や介護の有効化を諮るというが、そんなもの誰も信用しない。態のよい国交省流地元業者対策だろう。
(15/08/15)

 こんなことで地方創生と云えるでしょうか?この程地方創生会議が首都圏在住後期高齢者の地方移転を促進するという方針を打ち出した。根拠は今後首都圏で増加する高齢者対策について、医師も介護施設も介護要員も不足しているから、それに余裕のある地方に高齢者移住を奨めると言うものである。要するに、年よりはこれ以上東京では面倒見切れない。金が懸かる年寄りを地方に押し付け、自分達だけは楽をしようという、虫のよい平成版「姥捨て山」だ。
 そもそも介護施設や介護要員が足りないのならそれを増やす算段をするのが筋道である。ところがすいう努力をほったらかしにして年寄りを追い出そうと言うのだから本末転倒も甚だしい。座長の増田など、所詮木っ端役人の成れの果て。
 創成会議は地方は介護施設の余裕があるというが、本当でしょうか?地方だって医師不足は深刻で無医村が増えている。おまけにこの政策だと介護要員に適する若者の東京移転が更に進むことになる。従ってこの政策は地方創生どころか、究極的地方滅亡政策である。
 ところが単に人口が増えると言うだけで、早速これに手を挙げる自治体があるらしい。自ら足を食って生き延びようとする蛸みたいなものだ。こういうのを蛸足自治体という。目先ではなく、将来どうなるかを考えるべきである。
(15/06/05)

先月来日本各地の寺社に油が撒かれていた事件で、キリスト教系某宗教団体の指導者に逮捕状が出ました。 撒かれたのは油だけだったからよかったが、これに火が付けばテロである。こういう団体は所謂カルトで、プロテスタント系に結構多い。プロテスタント自身がキリスト教原理主義だからだろう。正月に住吉大社や伏見稲荷へ行くと、参道にスピーカーで「偶像崇拝を止めよ」と宣伝している団体がいるが、これも似たようなものか。
 この件で筆者が以前から懸念している点にイスラム観光客がある。今政府は観光立国だなどと、旅客業者と観光資本に尻を叩かれて、外人観光客2500万人目標などと大風呂敷を広げている。その主な対象は中国人とイスラムである。中国人はウルサイのと下品なだけで、それを我慢すれば金を落としてくれるから、採算はプラスに動く。問題はイスラムである。
 日本観光の目玉の一つが京都・奈良観光。この地域で欠かせないのが寺社見物。この地域は何処へ行っても、お寺と神社がごろごろしているから避けて通れない。石を投げれば国宝に当たるのである。しかしイスラムは偶像を認めないから、これらの地域はイスラムとは敵対関係。無論イスラムマネーからも無視される。
 それだけなら構わないのだが、観光客の中に・・・例えばパスポートがイギリス人やフランス人で、ISに影響された・・・イスラム原理主義者が混じっていたりすると、彼等が突然仏像や寺社の破壊をするかもしれない。そのリスクはゼロとはいえない。
 さてどうすればいいでしょうか?実はワタクシもよく判らない。元々観光産業なんかに興味はないから対策を考える気にもならない。外人観光客2500万人をぶち上げたアベとか、国交省とその関連業界とか、ワタクシに批判的なダニエル君などが責任を持って考えるべきでしょう。
(15/06/01)

 日本の明治産業遺跡の世界文化遺産申請について・・・韓国の猛反対は別に・・・、認定はかなり危ない状況のようだ。ずばり言えば、なんとなく国内各地からの要望を一まとめにした在庫一掃申請に見える。特に申請地は山口県・北九州に偏っている点がユニセフの疑問を誘っているようだ。下手すりゃ全滅かもしれない。誰が考えても判るが松下村塾のようなボロ屋や萩なんてド田舎が、なんで産業振興のシンボルになるのだ!
 それを考えると関西特に大阪神戸にはそういう遺構が残っていない。戦争の爆撃もあるが、戦後高度成長でそういうのを潰してきたからかもしれない。仮に旧川崎造船神戸造船所のガントリークレーンが残っておれば産業遺産の候補にはなったかもしれない。少なくとも三菱長崎のボロ工場よりはマシだ。しかしあんなものが残っておれば、地震で確実に倒壊するから、返って被害が増大したかもしれないのである。だから産業施設など用事がなくなれば、さっさと潰すか、作り変えることが大事。
 アベ世界遺産申請物件は世界遺産と言いながら、民族主義・地域主義に偏っている。世界遺産ならもっとインターナショナル視点で臨まなくてはならない。
 産業遺産ではなく文化遺産に的を絞れば、大阪にも立派なインターナショナル世界遺産候補があります。それは大阪府高槻市の高槻教会、もう一つは大阪市西区の川口教会。前者は明治維新でキリスト教禁令が解かれたときに、日本で最初に作られたカトリック教会。これは世界中のカトリック信徒の寄付金で作られたものだから、バチカンにもなじみが深い。後者は維新後大阪川口地区に作られた英米人居留地で、居留民のために作られた教会。これはプロテスタント。両者とも不思議に戦災を免れている。これに東京ニコライ堂(ロシア正教会)が加われば、カトリック・プロテスタント・正教会のそろい踏みだ。
 これらを文化遺産として申請すれば、キリスト教徒が多いユニセフ審査会は直ぐに了承する。それどころか、世界中から観光客がやってくる。これが地方創生の第一歩だ。大阪府も大阪市もこれぐらい考えられなければ落第だ。
(15/05/22)

 アベが関西に「来る目的の一つに、神戸に来て震災後の復興を視察するそうだ。神戸の復興は震災三年後には殆ど終わっている。三宮・元町界隈は四年後か五年後には震災前以上の水準となり、それどころか今や更なる都市再開発を目指している。地震などとっくの昔の話なのだ。前にも云っておいたが、神戸の現在は震災復興というレベルではなく、震災を利用した都市再開発なのである。
 元々こういう計画があったのだ。それを神戸市」と兵庫県は震災復興計画にタイトルを書き直しただけ。それを復興計画と勘違いする馬鹿が多い。例えば当時の復興計画審議会のメンバー。宮崎というチンピラ評論家もそのひとり。こんな素人、神戸市の手練手管にかかればイチコロだ。アベもその一人だろう。本当なら7割以上が地元負担になる再開発が、激甚指定のお陰で1割負担で済んだ。神戸市はぼろ儲けだ。
 それをわざわざ見に来ると言うことは、神戸は相変わらずの被災都市というイメージがあるのか?。我々関西人としてはビックリしてしまう。アベの頭の時計が止まってしまっているとしか思えない。要するに25年遅れているのだ。この時計停止状態が、今の世の中の保守化傾向の本質か?又神戸の現状(いかがわしい復興)を単純に東北に適用してはならない。 (15/05/16)

 今朝朝刊を見て面白いと思ったのは、今アベ政権が進めている地方振興策に、名古屋・大阪・神戸などの既往大都市は含まれないらしい。何故ならこれらは大都市であって、地方の概念に当てはまらないということだ。 ではどういうところが地方なのか?イメージとしては「・・・ウサギ追いしあの山」。そんなところが今の日本の何処にあるというのか?アホとしか言いようがない。せいぜい岡山とか広島とか鳥取あたり。つまり自民党の強い中堅地方都市。これなどかつての竹下地方創生政策と何にも変わらない。さてこんな都市に本社機構を移す会社があるでしょうか?輸出型や全国区に展開する金融流通業ではありえない。こんなことをすれば社員が子供の教育や何やらで転勤拒否、更には退社だ。これでは何にもならない。
 地方創生の目的は資本・人口の東京一極集中を防ぐことで、そのためには資本の地方移転が必要なのは云うまでもない。そのための受け皿が必要で、それは名古屋・大阪・神戸などの地方大都市しかない。その下の中堅都市ではキャパシテイーが小さすぎて、大企業本社の受け皿にはなり得ない。その点上に挙げた、今の政府方針は企業ニーズを無視し、あまりにも手前勝手、強引非現実的、場当たり的、殆どメルヘンの世界である。
 この政府方針ではどういうことが起こるか?地方移転による法人税減免を狙って、名義だけを地方に移転し、実質営業拠点は従来のまま東京に置くというやり方である。事実上の法人税詐欺。こういう脱法行為が蔓延する。むしろ名古屋・大阪・神戸といった既成大都市の活力を利用した方が現実的である。だから今の地方創生案は能書きだけで死滅するだろう。
 つまり大阪都を作ったところで、これは地方ではないから、政府の地方振興施策の対象外。しかし高槻の街を歩いていると、あちこちで見えるのが「発展は地方から」というアベ自民党ポスター。察するにこれは嘘で、大阪都を作っても、あとは自分でやってください、政府は関係ありませんよ、ということだ。長州人の嘘はこういう「ことなのだ。
(15/05/08)

 統一地方選も後半、更にその後半に入っている。ここ高槻でも選挙戦は熾烈で、各党の宣伝カーが狭い路地まで入って選挙宣伝。当にどぶ板選挙平成版だ。それに引き換え、地域によっては既に無投票再選が決まっているところもある。何故無投票再選になるか?当たり前だが、有権者者数に比べ首長の数や議員定数が多すぎるからである。選挙に緊張感を与えようとすると、この関係を逆転しなければならない。つまり有権者数に見合うように議員定数を減らすとか、首長の数を減らすように自治体を合併させるとかである。
 かつての平成大合併にはそういう狙いがあったはずだが、その目論見は見事に外れた。つまり合併前と合併後で議員数が変わらないケースが殆どだったのである。例えば議員数が20の自治体と30の自治体が合併すれば、議員数は40ぐらいになるはずだと誰でも期待する。しかし実際は50のまま。これは自民党の選挙戦略で、途方議員が減れば選挙のときの手足がなくなるからだ。
 かくして地方議会の無風状態は何時までも続く。
(15/04/23)

 先週前に居た会社のOB会があって、東京からやってきた同期が「大阪はホテルが満員で予約が取れない。阿倍野ハルカスは1時間待ちだ」といっていた。ドッチミチ円安で浮かれ騒いできた中国人や東南アジア人だろう。昨日滋賀県に居る娘の家に行った。京都までの往復はJRで高速バスに乗り換えるのだが、京都駅で見ていると、観光客は多いが概ね白人。やっぱり京都は大阪と違うと思ったのである。
 さて今や統一地方選後半戦の真っ只中。そこで注目は、やはり維新が大阪府下自治体でどれだけ議席が取れるかである。維新の主張は二重行政の解消だが、冷静に見ると二重行政など殆どないのである。例えば道路や河川整備などでは事業計画は大阪市と大阪府とで協議しなくてなならないが、それは全体ではなく一部・・・事業費では3~4割・・・に過ぎない。橋したはそれを二重行政と勘違いしているのだろう。
(15/04/22)

 関西空港会社(株)は昨年の関空利用客のうち690万人が外国人で日本人を上回ったと大はしゃぎ。関空も国際的になったと云うわけだ。しかしその内何%が大阪に留まったかということが問題なのである。関空に来た外国人旅行者が果たして何処へ行ったか?観光目的ならまず京都・奈良,、それから関東とか北陸へ。金融とかビジネスなら東京だ。先端技術ビジネスなら京都。つまり大阪には誰も残らない。
 実はこれ昔からそうなのだ。江戸時代後半、お伊勢参りが流行った。伊勢神宮を目指す大衆はみんな大阪パッシング。行きも返りも奈良・京都を目指す。又北関東・東北民衆はお江戸には寄るが、大阪はパッシング。
 何故こうなったか?要するに大阪に見るものはない、ということだ。誰が見るものをなくしたのか?それは住友家である、と言うのが筆者の見解である。三大財閥の内、住友ほど地元をコケにしたグループはないだろう。三井や三菱に恩義を感じる人はいても、住友に恩義を感じる人はいない。江戸時代大阪の公共事業は市民負担だった。だから大阪には個人名が付いた橋や通りが多い。これは資金を商人が拠出からである。例えば淀屋橋とか久太郎町である。ところが大阪最大財閥の住友の名を冠した地名はない。だから住友は地元から嫌われてきたのだ。筆者が育った兵庫県伊丹市には住友電工という大きな工場があった。当然従業員も大勢いるはずだ。しかし中学・高校を通じて住友社員子弟の同級生というのは記憶にない。みんな伊丹外の進学校や私立校に通わせていたのだろう。
 それはどうでも良いのだが、大阪は永年に渉って、住友実利主義に毒されてきた。だから今になっても経済的にも政治的にもテイクオフできないのだ。
(15/04/16)