タイ式クーデター


バンコクでクーデター反対集会。これは、後ろでアメリカ大使館が糸を引いているヤラセの可能性大。集会参加者の中に金髪の白人が混じっていた。プラカードが何故かタイ語でなく、英語だった。つまり、この集会の目的は国民に向けて反対をアピールするのではなく、海外メデイア向けだということである。クーデターが国王の支持を得ている以上、国民がどっちを向いているかは、最早顕か。それともアメリカは、東南アジアで最も安定しているこの平和な王国まで、アメリカ流民主主義を広めようとするのか?尤も、それに乗ったのがタクシンだがね。
 ここで思い出されるのは今から20数年前、フィリピンでの反マルコスクーデター。マルコス独裁を追放して、アキノ民主政権樹立の騒動。これに軍部・教会・民間団体が加わって一大民主化革命が演出されたのである。日本のマスコミもこぞって民主化歓迎の論陣を張った。ところが、後で判ったのは、この革命は実はCIAの作演出だったと云うことです。目的は、マルコス政権にぐいと食い込み、フィリピン利権を独占しようとする日本を追い出すこと。日本の援助をバックに、反米・民族主義傾向を強めるマルコス政権を追放し、親米だけのロボットアキノ政権を樹立すること。結果はどうなったか?民主ロボットアキノは、元もとカラッポだったから、直ぐに内部分裂。民主化なんて形だけで、後は腐敗の連続。あのとき、フィリピン民主化を讃えた、日本のマスコミはどう説明するのでしょう。ごたごたの末に、今や、フィリピンはヘルパーや看護産業などときれい事を云っているが、実態は人売りと内臓切り売り産業だけ。アロヨ政権は日本の援助に頼るしかなくなった。アメリカなんて、結局は頼りにはならないという証拠。
(06/09/23)

 アメリカはタイのクーデターに不快感を表明。表向きは、民主的でない方法での政権奪取批判のように見えるが、実際はそうではない。タクシンは今後軍事政権下で裁判に掛けられ、場合によっては資産没収ということになりかねない。おそらくタクシンは、米系ファンドの良いお得意さんだったはずだ。それが一瞬の内に消えてしまい、場合によっては、ファンドにもタイ当局の捜査が入るかも知れない。そのための牽制だろう。
 又、アメリカはタイへの軍事支援停止を表明。この軍事支援の目的は、タイ南部でのイスラム教徒のテロ対策。ところがクーデターの指揮官であるソンテイ陸軍司令官はイスラム教徒で、そもそもイスラム勢力との対話重視派だった。クーデター成功後、イスラム側は停戦を表明。戦乱は急速に収束に向かっている。と言うことを考えれば、タイでのイスラムテロ騒ぎはアメリカCIAにそそのかされた、タクシンの自作自演の疑いが濃厚。タクシンーブッシューアメリカ軍需産業(例えばコルト社とかアメリカライフル協会加盟業者)の三角関係である。フィリピンでのイスラムテロも、ひょっとするとその疑いがある。
(06/09/22)

タイで軍によるクーデターが発生しました。ところが、そのスローガンが、民主主義を守れ、とか立憲君主制に戻れ、とか通常のクーデターでは聞いたことがないリベラル主張なのである。従って、この騒ぎは、実は国王が軍に命令して行わせたものではないか、という疑いが感じられます。おそらくそうでしょう。事前に陸海空3軍や警察、裁判所などと緊密に連絡を取り、タクシンがいなくなるタイミングを見計らっていたと考えられる。タクシンのやる市場原理主義経済に、国王が不快感を抱いたのが根本的原因でしょう。先ほど、スウェーデンで、右派連合政権が誕生しました。この政権は永年の社会民主主義政策を止めて、市場原理主義経済への移行を主張しています。もしこれに行き過ぎがあれば、北欧の平和国家で、国王によるクーデターなんてこともあるかもしれません。
日本も統帥権を復活し、天皇に三軍統帥権を与えれば、馬鹿なことを云う拝金売国政権(安部のことですよ)に対する、天皇によるクーデターがあるかもしれません。特に今の天皇家はみんな科学者だから、安部とかコイズミといった文系非科学派には反感を持っているはずです。三笠バカノ宮の云う、X染色体説を天皇や皇族はどう思っているのでしょう。
(06/09/21)


RETURN    一覧へ    TOPへ