イェーメンのジオグラフィ

 イェーメン共和国はアラビア半島の南西端にあり、西は紅海、南はアラビア海に面し、北と東はアラビア半島の砂漠に囲まれる小さな国です。殆どが不毛の砂漠と原野とばかり思っていましたが、衛星写真を詳しく見てみると、特に南西部は地形も複雑で、河や湖もあり、その周辺は水も緑も豊かで、古くから灌漑農業が発達し、都市も営まれている、大変豊かな土地であることが判りました。それもその筈、南西端のアデンは、エジプトとペルシャ・インド・中国を結ぶ、所謂「海のシルクロード」の中継点として古代から栄えてきた都市。又、アデンからバグダード・ペルシャ湾方面にも隊商路が栄えていた筈です。
 又、地質学的には古くはアフリカ大陸の一部であり、紅海を挟んで反対のアファー三角帯から分離してきたブロックです。南イエーメンで、衛星写真から何が見えてくるでしょう。ここでは南イエーメンを下図の6ブロックに分けて、眺めてみたいと思います。


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